【就活生向け】将来やりたいことがない…悩む原因や見つけ方を解説

このページのまとめ

  • 今やりたいことがなくても、情報収集や就活準備を進めるなかで見つかる可能性がある
  • やりたくないことを明確にしたり、理想の自分から逆算したりして仕事を探す方法もある
  • やりたいこと以外の価値観を基準にする仕事の選び方もあるため、焦らず就活に臨もう

就活を始めるにあたって、「将来やりたいことがない」と悩む人もいるでしょう。将来やりたいことを見つけるためには、少しでも興味が湧くものをリストアップしたり実際に行動してみたりすることが大切です。
この記事では、就活で将来やりたいことが見つからない原因と、悩んだときの見つけ方を解説します。また、将来やりたいことが見つからないと悩んだときの心構えも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目 次

就活で「将来やりたいことがない」と悩む大学生は多い

就活を進めるなかで、「将来やりたいことが見つからない」と悩む方もいるでしょう。しかし、やりたい仕事や志望業界がないと考える大学生は多く、現時点でやりたいことがなくても過度に不安になる必要はありません。

まずは、多くの就活生が同じ悩みを抱えている現状を知り、少しずつ心を軽くしていきましょう。

大学3年生の50%以上が将来の方向性を決めていない

キャリアチケットの独自調査によると、26卒の50%以上が大学3年生の時点で志望業界を定めていなかったことが分かりました。

大学3年生の50%以上が将来の方向性を決めていないのイメージ

半数以上の就活生は、将来やりたいことをはじめから明確にできていないのが現状です。これまで学業やサークル、アルバイトなどに一生懸命取り組んできたからこそ、いざ仕事を選ぼうとしたときに「何から考えればいいのか分からない」と迷ってしまうのは自然なことといえます。

参照元
キャリアチケット
2026年入社予定学生の就活状況に関する調査

将来の方向性は情報収集や就活を進めながら定められる

将来やりたいことの方向性は、情報収集や就活を進めながら定められるため、現時点でやりたいことがなくても焦る必要はありません。むしろ最初から「これしかない」と決めている人のほうが少なく、多くの学生は就活の準備や選考を進めながら徐々に方向性を絞っていきます。

たとえば、企業研究で今まで知らなかった業界や企業について知り、やりたいことが明確になる可能性もあるでしょう。また、インターンシップに参加して仕事を体験するうちに、自分の興味のある分野が分かる場合も考えられます。

反対に、最初からやりたいことを決めていても、就活を進めるなかで「やっぱり違った」「相性が合わなそう」と気づいて方向性を変えることも珍しくありません。

そのため、やりたいことがないからといって過度に不安視せず、長い目で見てやりたいことを探し出せるよう、落ち着いて自分と向き合う姿勢が大切です。

就活でよくある悩み20選!不安を溜め込まないための心構えや解消法を紹介」の記事では、「やりたいことがない」「なんとなく不安」など就活でよくある悩みとその対処法を紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

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大学生が「将来やりたいことがない」と感じる原因7選

これから就活に臨む大学生のなかには、なぜ自分がやりたいことが見つからないのか、その理由が分からない方もいるかもしれません。やりたいことが見つからない現状を変えるためには、まずは「なぜやりたいことを見つけられないのか」という根本的な原因の究明が大切です。

ここでは、就活生が将来やりたいことがないと感じる原因を紹介するので、自分に当てはまるものがないか確認してみてください。

1.「やりたいこと=一生の仕事」と難しく考えている

将来やりたいことがないと感じるのは、「やりたいこと」を難しく考え過ぎている可能性が考えられます。「やりたいこと」は壮大な目標や人生をかけるような仕事でなければならないと思い込みがちです。そのため、無意識のうちにハードルを上げ過ぎていることが、やりたいことが見つからない要因といえます。

それを仕事に結びつけて考えてしまうと、完璧な答えを出そうとするあまり、なかなか答えにたどり着けず、悩みが深まってしまうでしょう。

2.やりたいことを就活のためだけに探そうとしている

やりたいことを就活のためだけに探そうとすると、かえって将来就きたい職種や業界が明確にならない場合もあるでしょう。

「就活で評価されやすいから」と実用的なスキルを得られる仕事や、社会貢献活動のなかからやりたいことを探そうとしても、それが自分に合っていなければ興味は湧きません。また、就職後の条件を意識するあまり、将来性や安定性ばかりに目を奪われ、自分の本当にやりたいことを見失うこともあるでしょう。

3.経験や知識が不足していて選択肢をもっていない

経験や知識が不足していることも、将来の目標設定を難しくする要因の一つです。触れる世界や情報が特定の分野に偏っていると、世の中にある多様な仕事や働き方の存在を知らず、選択肢を広げにくくなるでしょう。

たとえば、人と関わる仕事には接客やサービスの仕事だけでなく、営業職や介護職、教育職などさまざまな選択肢があります。それぞれ仕事内容や求められる能力は大きく異なり、全く別の職業です。また、同じ職業のなかでも企業によって扱う商品や力を入れているポイントは異なります。

このように、「人と関わる仕事がしたい」と思っても、それぞれの仕事に間近で触れた経験がなかったり具体的な仕事内容を知っていなかったりすると、自分のなかで仕事選びの選択肢に挙がりません。そのなかに本当は自分の興味関心に合う仕事があったとしても、見つけるのは難しくなるでしょう。

4.失敗を恐れて行動できない

将来やりたいことがないのは、失敗を恐れて行動できていないのが原因の可能性があります。なぜなら、「やりたいこと」を新たに見つけるためには、挑戦や試行錯誤が不可欠だからです。

たとえば、実際にインターンに行ってみたり、説明会に足を運んだりすることで、「これなら自分に合いそう」「やってみたい」という気持ちが湧いてくることがあります。しかし、「お祈りメールをもらうのが怖い」「ミスマッチしたくない」という失敗への過度な恐れがあると、「やりたいこと」を見つけるために不可欠な具体的な行動に移せません。

試行錯誤を通じた多様な経験と内省の機会を得られない状態では、自分が本当に熱中できることや向いていることを発見するのは困難です。また、失敗を過度に恐れていると、周りの内定報告ばかりが耳に入り、就活自体に前向きになれなくなるリスクもあるでしょう。

5.大学生活が忙しく考える時間がない

大学生活が忙しく自分の将来を考える時間がないことも、将来やりたいことを見つけるのが難しくなる原因になります。学業やアルバイト、プライベートの予定などに加え、いざ就活が始まると、日々のタスクをこなすことで精一杯になってしまい、将来について深く考える時間を十分に確保できていない就活生も少なくありません。

特に就活が本格化すると、企業研究やES(エントリーシート)作成、面接対策などに追われ、立ち止まって自分自身と向き合う機会が失われがちです。焦りのなかで表面的な情報ばかりに目がいき、自分の内面にある本当の願望や価値観を整理できていないと、結果的に「やりたいこと」の発見を妨げてしまうでしょう。

6.他者の意見や世間体を優先している

他者の意見や世間体を優先しているうちに、将来やりたいことが分からなくなるケースもあるでしょう。周囲の期待や世間の評価に流されると、自分が本当にやりたいことよりも世間的に良いとされることを優先しがちです。

その結果、他者の評価軸で物事を判断する習慣がつき、「自分が何に喜び、何に価値を感じるのか」という感覚が鈍ってしまいます。結果的にやりたいことを見つけられず、行動が定まらないまま迷走しやすくなるでしょう。

7.現状に満足してしまっている

現状に満足していて将来について考える必要がないことが、将来やりたいことがない原因となっている人もいるでしょう。今の学生生活に満足していたり、保護者から十分な援助が見込めたりして「特に不満がない」「現状維持で十分」と感じていれば、将来を変える必要性やより良い未来を求める意欲が生まれにくくなります。

こうした意欲の低下は、新しいことへ挑戦する意欲や、自分の可能性を追求しようというエネルギーが不足し、積極的に将来の目標を探す行動につながりません。危機感が少ないために、目標設定を後回しにしてしまい、結果的に就活で改めて将来と向き合う必要に迫られた際に、「なぜ今さら動かなければいけないのか」といった戸惑いや疑問を感じることがあるでしょう。

また、満足している現状を維持したいという心理と、将来を決めることへの具体的な準備不足が相まって、「就活したくない」という強い抵抗感につながる可能性もあります。

就活をしたくないと感じる方は、「就活したくないのは甘え?就職以外の道やモチベーションを上げる方法を紹介」の記事もおすすめです。

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そもそも「将来やりたいこと」とは何を指すのか

「将来やりたいことって具体的に何だろう」と漠然とした疑問をもち、「周囲がやっているから自分もやらないと」といった気持ちで就活をしている学生もなかにはいるでしょう。

就活において将来やりたいこととは、単に憧れの職業に就くことではなく、自分がどのような状態であれば幸福を感じられるか、理想の未来を実現できるかという方向性を示すものでもあります。

「やりたいこと」の定義を自分なりに噛み砕いておくことで、企業選びがスムーズになったり、面接官の質問に対しても説得力のある回答をしやすくなったりするでしょう。以下で詳しく解説していきます。

「将来やりたいこと」は理想の未来を叶える手段

将来やりたいことが分からない方は、仕事そのものを目的にするのではなく、仕事を通じて理想の未来をどう実現したいかという考えに視点を変えてみることが重要です。職業はあくまで、自分の理想とするライフスタイルや社会的な目標などを達成するための手段に過ぎません。

たとえば、「発展途上国の教育を支援したい」という理想がある場合、その手段はNGO職員だけでなく、教育系企業の社員や資金を援助する投資家など、多岐にわたります。特定の職種にとらわれず、自分が実現したい未来から逆算して手段を探すアプローチが効果的です。

「将来やりたいこと」は自分の価値観から導き出せる

「将来やりたいこと」は自分の価値観から導き出せるのイメージ

どのような瞬間や出来事に対して自分の心が動くのか、根底にある価値観を明確にすることで、仕事選びの方向性がみえてきます。

価値観とは、「新しいことに挑戦するのが好き」「人を裏から支えることに喜びを感じる」といった、行動の基準となる考え方のことです。価値観に合致する仕事を選ぶと、困難な状況に陥っても簡単に挫けず、やりがいをもって働き続けられるでしょう。

また、この価値観に「興味・関心」を掛け合わせることで、より具体的な仕事の選択肢がみえてきます。さらに、それを現実の仕事として長く続けていくためには、自分の「得意・強み」という武器も欠かせません。

「価値観(なぜやるのか)」「興味・関心(何をやるのか)」「得意・強み(どうやって成果を出すのか)」の3つの円が重なり合う中心にこそ、自分にとって本当にブレない「将来やりたいこと」があります。

「将来やりたいことがない」と悩むなら、自己分析を通じて過去の経験を振り返り、自分が無意識に大切にしてきた価値観を言語化してみましょう。自己分析のやり方は「自己分析とは?就活での目的や簡単なやり方9選を解説」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

もし本当に将来やりたいことがなくても就職はできる

もし本当に将来やりたいことがなくても、就職すること自体は可能です。仕事を選ぶ基準は人それぞれ異なり、必ずしもやりたいことを仕事にしているとは限りません。

たとえば、「自分ができること」「自分にとって過ごしやすい職場環境」「プライベートを大切にできる労働条件」など何を仕事で重視するかは人によってさまざまです。このように仕事に求める条件を明確にすることで、やりたいこととは異なる方向性から、自分に合った仕事を見つけられる可能性があるでしょう。

ただし、やりたいことが明確だと就活の方向性が定まりやすかったり、就職後もモチベーションを保って働けたりするメリットがあるのも事実。また、就活の軸として賃金や待遇など仕事内容以外の部分を重視し過ぎると、入社後に業務内容とのミスマッチに気づいて後悔する恐れもあるのでバランスを見極めることが大切です。

やりたいことがないときの考え方はこの記事の後半で紹介しているほか、「やりたいことがない状態で就職できる?仕事の見つけ方と就活の注意点を解説」の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

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大学生が将来やりたいことを見つける10個の方法

将来やりたいことを見つけるためには、自分の考えを改めて整理したり業界や企業について情報収集したりと、実際に行動してみるのがおすすめです。焦らずにできることから始め、自分自身の視野を広げてみましょう。

ここでは、将来やりたいことを見つける10個の方法をまとめました。簡単に取り組めるものも紹介しているので、ぜひ取り組んでみてください。

1.「やりたくないこと」を明確にする

「将来やりたいこと」を見つけるためには、「やりたくないこと」から逆引きで考える方法も有効です。自分が避けたい状況や、ストレスを感じる原因を明確にすれば、結果的に自分にとって心地良い環境や適した仕事の方向性がみえてくるでしょう。

たとえば、以下のように具体的なNG項目と、そこから導き出せるやっても良いと思える項目をリストアップしてみましょう。

単調な作業はしたくない 【やっても良いと思えること】
・日々変化のある仕事
・自分なりに工夫して行動することが求められる仕事

【「やっても良いと思えること」に当てはまる仕事の例】
・企画職
・営業職
・マーケティング
・クリエイティブ職
人と関わらない仕事は嫌だ 【やっても良いと思えること】
・チームワークが求められる仕事
・お客さまと直接関われる仕事

【「やっても良いと思えること」に当てはまる仕事の例】
・接客、販売
・キャリアアドバイザー
・プロジェクトマネージャー
残業が多い環境は避けたい 【やっても良いと思えること】
・ワークライフバランスを整えやすい仕事
・効率的に仕事をする必要がある仕事

【「やっても良いと思えること」に当てはまる仕事の例】
・事務職
・公務員

自分が避けたい条件が明確になれば、それに当てはまらない仕事のなかから、自然と興味をもてる分野を探しやすくなるでしょう。

2.自己分析や診断ツールで自分の強み・弱みを理解する

将来やりたいことを見つけるために、自己分析で自分の強み・弱みを理解しましょう。自分の強み・弱みや価値観は、適性の高い仕事を見つけるための土台になるためです。

過去の経験やモチベーションの源泉を振り返ることで、自分が何に熱中し、どのような状況で能力を発揮できるのかが明確になるでしょう。

自己分析では過去の成功体験だけでなく、苦労した経験や挫折した出来事も含めて多角的に振り返るのがおすすめです。困難に直面した際にどのように乗り越えたかというプロセスにこそ、隠れた価値観や譲れない軸が表れています。

振り返るときは、以下のような質問を自分に投げかけてみてください。

・人から褒められたことはあるか
・得意だと感じる作業や苦なくできることは何か
・苦手だと感じる作業はどのようなものか
・努力が必要なことや避けてきたことはあるか

また、それぞれのエピソードについて「なぜそう感じたか」「どうしてそのような行動をとったのか」という背景も深掘りしておきましょう。「人の相談に乗るのが得意→相手の心情を汲み取るのが得意だから→傾聴力や他者を尊重する力がある」のように、自分自身の能力や価値観をより明確に分析できます。

まずは、自分の頭とノートだけで今日から始められる、自己分析の定番フレームワークを2つ紹介します。

モチベーショングラフ(自分史) 幼少期から現在までの出来事を振り返り、自分の「幸福度の波」を1本のグラフで表す方法です。
グラフの「山(最高)」と「谷(最低)」に注目し、それぞれ「なぜその感情になったのか」を深掘りします。これにより、自分がどのような環境でモチベーションが湧くのか、という「価値観(Will)」の土台がみえてきます。
マインドマップ 紙の中心に「自分」と書き、そこから「好き・得意・嫌い」など思いつく要素をクモの巣状に枝分かれさせていく方法です。
思考を視覚化することで、頭の中だけでは気づけなかった「意外な共通点」や「苦なくできること(Can)」を発見しやすくなります。

モチベーショングラフを作成するコツは、「自己分析に役立つモチベーショングラフとは?作成のコツや活用方法を解説」の記事を参考にしてみてください。

3.少しでも興味が湧くものをリストアップする

まずはハードルを下げて、「なんとなく好き」「ちょっと気になる」など少しでも興味が湧くものをリストアップしてみましょう。以下のように、些細な内容でもOKです。

・食べるのが好き
・国内外問わずドラマを見るのが好き
・ゲームをよくする
・小説が好きで最近はエッセイも気になっている
・プログラミングになんとなく興味がある

自分の興味の種を可視化することで、そこから「食に関わる仕事」「エンタメ業界」といった選択肢が増えていきます。

4.自分の好きなものや趣味から仕事を探す

自分の好きなものや趣味から、関連する仕事を将来やりたいこととして探すのも手です。

たとえばゲーム好きの場合、クリエイターやプログラマーといった制作側の仕事を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ここで終わらせずに「自分はゲームの何が好きなのか?」を一歩踏み込んで深掘りしてみましょう。

「勝つための戦略を練るのが好き」な場合 市場のデータを分析して次の一手を考える「マーケティング」や、課題を解決する「コンサルタント」などの仕事に向いている可能性があります。
「美しいグラフィックや世界観を見るのが好き」な場合 ゲーム業界に限らず、Webデザインや広告、インテリア関係など「視覚的な美しさを追求する仕事」全般へと視野を広げられます。
「友達と協力してクリアするのが好き」な場合 チームでプロジェクトを動かす仕事や、人と人をつなぐ「営業」「ディレクター」などの職種で強みを活かせるかもしれません。

このように「なぜ好きなのか」を因数分解すると、「ゲーム業界」という枠に捉われず、自分の強みや価値観を活かせる多様な職業がみえてきます。

ポイントは「自分の『好き』の要素は、ほかのどのような仕事に共通しているだろう?」と、さまざまな視点から仕事を探すことです。一般的に連想しやすい職業に限らず幅広く探すうちに、興味のある仕事を見つけられる可能性があります。

5.業界や職種を幅広く知る

将来やりたいことを見つけるためには、世の中にどのような仕事があるのかを幅広く知る必要があります。自分の興味や関心の範囲だけで探していては、視野が狭くなり、自分にぴったりの仕事を見逃してしまう可能性があるでしょう。

知識を深めるには、どのような業界や職種があるか一覧で探せる書籍やWebサイトを活用するのがおすすめです。興味のある業界・職種を見つけたら、「その業界にはどのような企業があるか」「その職種が活躍しているのはどのような業界・企業か」をリサーチしてみましょう。

仕事の理解を深めるにはインターンシップを活用しよう

興味のある業界や職種をある程度絞り込めたら、オープンカンパニーやインターンシップを活用してそれぞれの仕事をより深く理解するのがおすすめです。

内閣府の調査によると、オープンカンパニーを含むインターンシップと呼ばれるイベントの効果について、就活生は以下のように回答しています。

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p.8)

90%以上の学生が、オープンカンパニーやインターンシップへの参加後に「業界・業種を理解できた」「仕事の内容を具体的に知れた」といった効果を感じているようです。

さらに、5日間以上のインターンシップの場合、1日のイベントよりも会社の雰囲気を知ったり将来設計を考えたりするのにも役立ったと回答する学生が多い結果に。そのため、まずは気軽に参加できるオープンカンパニーから始め、より深く知りたい業界が見つかったら、複数日以上のインターンシップにも積極的に挑戦してみるのがおすすめです。

インターンシップについて、詳しくは「インターンに参加するべき?メリットや探し方と応募の流れを紹介」の記事もご一読ください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

6.将来自分がなりたい姿から逆算する

「5年後、10年後にどのような大人になっていたいか」という将来像を思い描き、そこから逆算してやりたいことを考える方法も効果的です。

たとえば、工学系の大学生Aくんを例に考えてみます。

【長期的な目標(理想の生き方)】
人にものを教えるのが好き。将来は教育に関わるような仕事がしてみたい。自分のスキルを活かして、子ども向けのプログラミング教室などを展開できたら最高だな

【そこからの逆算(今やりたいこと)】
教育ビジネスをやるにも、まずは自分自身が圧倒的な技術をもっていなきゃいけない。だから、最初のキャリアは「企業でエンジニアとして働き、現場の実務能力を積むこと」にしよう。

【就活での行動】
エンジニアとして急成長できる企業を探して採用されるために、まずは学生のうちにプログラミングスキルをさらに強化しよう。

Aくんにとって、最初の「エンジニアとして働く」は、一生の夢ではなく「将来の理想を叶えるためのステップ(手段)」です。

このように「最終的にどうなりたいか」から逆算すると、「今、就活でどの業界・職種に進むべきか」という現実的なやりたいことが自然とみえてきます。卒業後のファーストキャリアを、将来の目標を達成するためのステップとして位置づけることがポイントです。

7.目標とする人物を見つける

「将来やりたいこと」を具体化するために、「この人のようになりたい」と思える目標(ロールモデル)を見つけるのも方法の一つ。目指すべき具体的な像をもてば、理想の姿に至るために「今何をすべきか」が明確になり、行動につながります。

目標とする人物は先輩や保護者といった身近な存在だけでなく、偉人伝やSNSなどで見つけた人でも構いません。大切なのは、その人物がどのように考えて行動し、やりたいことを実現したり自らの課題を解決したりしたかを知ることです。

本人にインタビューしたり書籍をチェックしたりして理解を深めたら、自分とその人物との差を整理してみましょう。その差を埋めるために必要なスキルや経験をゴールから逆算すると、今やるべき具体的なアクションがみえてきます。

8.働いている周りの人に仕事について聞いてみる

両親やすでに就職している友人・先輩、アルバイト先の社員の方など、働いている周りの人に仕事について聞いてみるのもおすすめです。基本的な仕事内容だけでなく、以下の質問例を参考に仕事の選び方や働き方、キャリアなどについて幅広く深掘りしてみましょう。

・今の仕事は自分のやりたかったこと?
・今の仕事を選んだ理由は?
・やりたいこと以外に仕事選びで重視したポイントはある?
・今の仕事をするうえで大変なこととやりがいを感じることは?
・将来的に叶えたいキャリアプランや目標はある?

働いている人のリアルを聞くことで自分が働くイメージが明確になったり、自分の興味関心に合う仕事の情報を得られたりする可能性があります。その仕事の表面的な情報だけではない、より深い理解を得られるでしょう。

9.第三者に相談する

自分の「やりたいこと」がなかなか見つからないときには、就活に詳しい第三者に相談してみましょう。自分一人で考えていると、視野が狭くなったり、無意識のうちに自分の可能性を制限してしまったりするリスクがあります。

おすすめの相談相手は、大学のキャリアセンター職員や就職エージェント、就活を経験したOB・OGなどです。第三者に相談するときは、まとまっていなくても現時点での自己分析の結果や、少しでも興味のある分野を率直に伝えることで、より的確なアドバイスを得やすくなるでしょう。

10.リスクを恐れずに興味のあることに挑戦する

少しでも興味があることには恐れずに挑戦するなかで、「やりたい」と思えることに出会える可能性があります。実際に経験すれば、頭の中で考えるだけでは気づけない仕事への適性や本当に求めているものが感覚的に理解できるためです。

たとえば、興味のある分野のボランティア活動やインターンシップなどは参加しやすく、学びも多いでしょう。たとえそれが将来の仕事に直結しなくても、その活動で得た経験や出会った人たちとのつながりが、結果的にキャリア選択のヒントになります。また、旅行をしたり趣味を始めてみたりと、プライベートを充実させるのもおすすめです。

実際に経験するうちに、「これは向いていなかった」「これは好き」など自分の好みや適性の傾向が分かります。たとえ期待通りの結果にならなくても、その失敗も自分のやりたいことを見極める判断基準の一つになると考え、積極的に行動してみてください。

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大学生が就活で将来やりたいことを探すときの注意点

将来やりたいことを見つけるためには、焦らずに自分と向き合うことが重要です。また、「やりたいこと」は必ずしも適職や仕事選びの軸に直結しないため、固執し過ぎないようにしましょう。

ここでは、将来やりたいことを見つける際におすすめの注意点を解説します。あなた自身の判断基準や価値観で就活に取り組めるように、参考にしてみてください。

直感を無視して頭だけで考え過ぎない

将来やりたいことを探すときは、論理や条件だけでガチガチに考え過ぎないよう注意しましょう。頭だけで「どの業界が安定しているか」「どの職種なら損をしないか」と計算ばかりしていると、自分の本音やワクワクする感情が置き去りになってしまうからです。自己分析のデータも大切ですが、心が動く瞬間を見落とさないようにしてください。

たとえば、過去の経験を振り返ったときに「なんとなく楽しかったこと」や「時間を忘れて熱中したこと」を思い出してみてください。その小さな直感や心地良さのなかに、将来につながるヒントが隠されているケースは多くあります。条件面にとらわれ過ぎず、自分の直感的な「好き」「嫌い」にも素直に耳を傾けてみましょう。

高過ぎる理想をもつのは避ける

将来やりたいことについて、理想を高くし過ぎたり大げさに考えたりするのは避けましょう。理想と現実のギャップに直面したときにモチベーションが下がったり、挫折してしまったりする可能性があるためです。

やりたいことは、「なんとなくやってみたい」「ちょっと好き」のような温度感でも挑戦できます。また、就職後に経験を積んで新たにやりたいことが見つかったとき、そちらのほうが合っていると感じたら進路を変えても問題ありません。経験を重ねることで、本当に自分に合うものがみえてくるのは自然なことだからです。

最初から完璧を追い求めるのではなく、「今の自分がやってみたいこと」を大切にしてみてください。

「将来やりたいこと」と「適職」を混合しない

就活生が陥りがちなミスとして、「やりたいこと(志望)」と「自分に向いていること(適職)」を同じものだと勘違いしてしまう点が挙げられます。この2つは似ているようで、実は全く異なる概念です。ここを混同してしまうと、選考でアピールが空回りしたり、入社後にミスマッチを感じたりするリスクが高まります。

それぞれ以下のように捉えると混同しにくくなるでしょう。

・将来やりたいこと:自分の興味・関心や価値観に根ざした、意欲をもつこと
・適職(向いていること):自分の強みや能力を発揮しやすい仕事

理想は両者が重なる部分を見つけることですが、どうしてもやりたいことが見つからないなら「強みが活かせる適職」から探してみてください。

適職の定義を確認したい方は、「向いてる仕事がわからない就活生へ!適職を見つける7つの方法を解説」の記事をチェックしてみてください。

やりたいことはプライベートで追求するのも手

仕事は生活の基盤を築く手段と割り切り、趣味やプライベートな活動で「やりたいこと」を満たす考え方もあります。たとえば、適性を重視して仕事を選び、週末に個人でイラストやゲーム制作をして自己実現を果たすというバランスの取り方も選択肢の一つです。

仕事とプライベートの「やりたいこと」を分けて考えれば、やりたいことに縛られずに幅広い選択肢から仕事を選べます。また、適性に合った仕事はミスマッチによる精神的な負担を感じにくく、結果的に安定した収入やキャリアアップも実現しやすいのも魅力です。

仕事内容と個人の価値観のつながりにこだわり過ぎず、「どう生きたいか」という広い視野でキャリアプランを考えてみてください。

「やりたいこと」だけで就活の軸を決めようとしない

就活を成功させるためには、「やりたいこと」だけに依存して企業の選択基準を作らないように注意しましょう。先述のとおり、仕事選びの軸は「やりたいこと」だけではないためです。

価値観や職場環境、仕事のやりがいなど、以下のようなさまざまな観点で仕事を探せます。

重視する項目 具体的な就活の軸の例
職場環境 ・穏やかな社風の会社で働きたい
・若手のうちから裁量の大きい職場が良い
・残業のない職場が良い
働き方 ・趣味のやりたいことのために、まとまった休みが取れる仕事が良い
・平日に休める職場が良い
やりがい ・社会に直接役立つ仕事をしたい
・お客さまの笑顔が見られる仕事が良い
適性 ・管理能力を活かせる仕事が良い
・集中力と正確性を活かして働きたい
やりたいこと ・好きなゲームの制作に携わりたい
・食べることが好きなので仕事にしたい

「やりたいことが見つからない」「やりたいことはプライベートで楽しむ」という場合は上記を参考に、別の視点から自分が仕事に求めるものを考えてみましょう。

就活の軸の決め方や例は、「就活の軸の例文42選!志望先・価値観別の回答例とやりがちなNG例を紹介」の記事も参考にしてみてください。

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「将来やりたいことがない…」と悩んだときの心構え

就活期間中にやりたいことが見つけられず、悩んでしまうこともあるでしょう。しかし、自分を過度に追い詰めず、心の余裕を保つための考え方を身につけておくことが、長丁場となる就活を乗り切るコツです。

ここでは、「将来やりたいことがない…」と悩んだときに気持ちを楽にする心構えについて解説します。

将来やりたいことは小さな目標でも良い

将来やりたいことは、壮大な夢や社会貢献といった立派な目標を掲げなければならないと思い込む必要はありません。「一人暮らしをして自立したい」「毎年海外旅行に行けるくらいの貯金をしたい」といったごく個人的で小さな目標でも、立派な働くモチベーションになるからです。

「将来やりたいことがない自分はダメだ」と重く受け止め過ぎず、少しでも楽しいと感じられる未来を想像してみましょう。それを叶えるために目の前の仕事を頑張るというサイクルが作れれば、十分に社会人として活躍していけます。

将来やりたいことは1つに絞らなくて良い

「これが自分の天職だ」と思えるたった一つの仕事を見つけ出そうとすると、選択肢を狭めてしまい就活に苦戦しやすくなるでしょう。興味のある分野が複数あっても全く問題なく、むしろ好奇心旺盛であることは強みにもなります。

複数の業界を並行して受け、面接を通じて徐々に絞り込んでいくという柔軟なアプローチをとることが推奨されます。異なる分野に興味をもつことで、多角的な視点から企業を評価できるようになり、結果的に自分にマッチする環境を選びやすくなるからです。

将来やりたいことはあとから変わっても良い

学生時代の価値観で決めた目標が、社会に出てから変わっていくのはごく自然なことです。実際に働き始め、さまざまな経験を積んだり新しい人に出会ったりするなかで、目標があとから見つかるケースは多くあります。

現時点でやりたいことがない状態でも、「ファーストキャリアの選び方で人生のすべてが決まるわけではない」と、リラックスして構えることが大切です。まずは今の自分が納得できる企業に入社し、そこで得たスキルを活かして将来的にキャリアチェンジしていくという柔軟な考え方を意識していきましょう。

将来やりたいことが見つからずにお悩みの方は、「将来の夢がない就活生へ!やりたいことや適職を探すステップを解説」の記事もご参照ください。

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将来やりたいことを見つけたい大学生の方へ

就活準備を進めるなかで、将来のやりたいことが思いつかず悩むのは多くの人が通る道です。悩みを乗り越えて就活を成功させるためには、やりたいことがないと感じる自分なりの原因を掴んだうえで、実際に行動してみるのがポイント。行動するなかで自己理解が深まり、自分のやりたいことや就活で大切にしたいものを明らかにできます。

「一人で探すのは不安……」「自分のやりたいことや強みが分からない」といった不安がある方は、キャリアチケット就職エージェントにご相談ください。

キャリアチケット就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたのお悩みを丁寧にヒアリングします。やりたいことを一緒に見つけるだけでなく、あなただけの強みや魅力を分析するお手伝いもお任せください。

ヒアリングの結果をもとに、あなたのやりたいことやできることを実現できる企業や仕事を厳選してご紹介。キャリアチケット就職エージェントでは業界や職種を問わずさまざまな求人を扱っているので、幅広い選択肢から自分に合った仕事を見つけられるでしょう。

また、応募書類の作成や添削、面接対策も行うので、スムーズに就活を進められます。無料で相談できるので、お気軽にお問い合わせください。

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本記事の執筆者

松岡 澄江(まつおか・すみえ)

キャリアコンサルタント。株式会社キャリアポート代表取締役。のべ2000人以上の就活生の相談や就活実践講座、キャリアデザイン講座などを実施しながら就活を支援してきた。就活生から働くひとまで、キャリアカウンセリングや授業・研修を通して自分らしい人生のためのキャリアを考える機会を提供している。著書『自分らしい人生のための働き方・生き方』(セルバ出版)。

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