【人事のホンネ #2】 ESの質問はどうやって決めているの?採用コンサルに聞いてみた

あなたは「ESでどうしてこのような質問をしているのだろう?」と考えたことはありますか? 

実は質問の意図を考えることで、企業が採りたい人物像に近づいたESを書くことができます。

私は企業の新卒採用コンサルティングを行っていますが、コンサルティングの仕事の中にはESの質問作りというものがあります。今回は私が以前コンサルで関わった企業で、どのようにES作りを行ったのかをご紹介します。皆さん、ESを書く際にぜひ参考にしてみてください。

 

本記事の執筆者
高田 晃一(たかだ・こういち)

就職活動コンサルタント。これまで22,000名以上の就活生の内定獲得を支援。また、採用活動コンサルタントとして、日本全国さまざまな規模の企業の新卒採用活動の支援も行っている。著書に『2万2000人超を導いた就活コンサルタントが教える これだけ!内定』(あさ出版)、『188社落ちても内定とれた!大逆転の就活攻略法』(同文舘出版)。
 

実は企業も「自己分析」をしている

まず、企業がESの質問を作るうえで最初に行うのが「自社が求めている人物像とは何か」を考えることです。自社で活躍しているのはどんな人なのか? 求める人物像を正確に洗い出し、その内容に沿って質問を作っていくのです。

逆に求める人物像が明確になっていないと、採りたい学生かどうかを見極められるESが完成しません。実は就活生と同様に企業も企業研究や自己分析を念入りにしているのです。
つまりESでは「あなたはウチが求めている人物像に適っていますか?」ということをさまざまな質問を通して聞いているだけ。

では、実際にどのようにESの質問が作られるのか例を見ていきましょう。
 

外資系コンサルティング会社の場合

私が外資系コンサル企業の採用に関わったときに、ESで次のような質問項目を作りました。
 
「これまでエネルギーを注いだことは何ですか? また、それが今のあなたにどのように影響していますか?」
 
さて、この質問にはどんな意図があると思いますか?
コンサルティング会社なので、高レベルの論理的思考力や表現力のある人物が求められることは想像できますね。しかし、これらの能力はESではなく面接を通してでも見極めることができます。

企業の担当者に話を聞いてみると、実はこの会社では論理的である以前に重要視していることがありました。それは「タフであること」です。

「タフ」とはどういうことか?

詳しく話を聞いてみると、この会社では時々、アメリカ本社の社員とWeb会議をしなければならないようでした。会議は往々にしてアメリカの時間に合わせて行われます。アメリカの時間に合わせるということは、日本時間にして25~27時。 つまり「25~27時でも普通に働けるほどタフである人を求めている」とのこと。

では、この「タフな人」をESでどうやって見つけるのか?

タフな人というのは、恐らくすでに厳しい状況を乗り越えた経験をしているはずです。「タフな経験」と言うと曖昧なため、もっとわかりやすく「エネルギーを注いだこと」に言い換えます。
さらに、「今のあなたにどのように影響していますか?」と、その経験から得られた成果や気づきを聞くことで「厳しい環境でも主体的に働ける人かどうか」を見極めることができます。このようにして上記の質問が完成しました。
 

鉄道会社の場合


次に、鉄道会社の例をご紹介します。
 

現状、鉄道会社はよほどのことがない限り新しい路線を作ることはしないでしょう。よって、売上を増やすために沿線開発に注力しています。沿線開発とは駅の商業施設を作ることや宅地造成のことです。ただ、宅地造成にも限界があるため、特に商業施設に力を入れています。

商業施設と聞いて皆さんがイメージするのは、駅に併設しているコンビニや駅ビルでしょう。駅ビルはさまざまなテナントの集合体です。売上を上げられない店舗は素早く撤退し、空いたスペースには新しいテナントが入ります。このテナントの入れ替わりは激しく行われており、それだけ動きが早いということは鉄道会社は次に入ってくれそうなテナントをストックしておかなければなりません。

つまり、常に新しいお店の候補を見つけられている状態ということです。この背景から、鉄道会社ではどんな人が求められているのか分かりますか?

それはずばり、新規開拓の営業ができる人です。私が採用コンサルの仕事で関わった鉄道会社でも、「商業施設に新たに入店してくれそうな会社を開拓する営業」を新卒でより多く求めていました。

そこで、私は企業の方と一緒に「新規開拓の営業で結果を出している社員は、学生時代に何をしたのか」を調査しました。すると、「これまでに何かしらの分野で主体性を持って最後までやりきった経験がある」ということがわかったため、ESでは「あなたが学生時代にやり遂げたことは何ですか?」という質問を入れることになったのです。

これはESでよく見かける質問ですが、同じ質問でも企業によって質問の意図はさまざまだということを知っておきましょう。
 

航空会社の場合

私が以前、航空会社のコンサルをしたときに、企業側から「同じ価値観を持っている学生を採用したい」という要望が挙がりました。航空会社は、1つのプロジェクトにたくさんの人が関わります。そのため、 価値観の共有や理解が十分でないと仕事がスムーズにできません。


では、同じ価値観を持っている学生をESでどう見つけるのか? 考えた末に、この企業のESでは次の質問を加えることになりました。

「あなたが考える社会人とは、どのような人物ですか?」
 
会社の価値観と合う社会人像について書いた学生を面接に通すようにしたため、選考はかなり省力化されました。
 
以上、3社の例を紹介しましたが、いかがでしたか?

ESはどの企業も同じような質問が並んでいるように見えますが、実は企業によってさまざまな思いが込められています。就活生の皆さんはぜひ、 自分が受けようとしている企業のESはどういう意図で作られたのかを考えてみてください。 企業研究をしっかり行うことで企業が採りたい人物像が見えてきて、質問に対してどのように書いたらいいかが分かってくるはずです。

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