気づけばもう7月も半ば。今年も1年の半分が終わりましたね。この時期の20卒の就活生のには内定をもらってすでに就活を終えている方も、まだまだ就活中で、中には「持ち駒が尽きてしまった…」と落ち込んでいる方もいらっしゃるでしょう。
本コラムでは就活のプロであるキャリアチケットのキャリアアドバイザーが、就活生が悩みがちな問題に対し、アドバイスをしていきます。今回取り上げるのは「もうすぐ夏休みに入るけど内定がない」というお悩み。今から巻き返すためにはどう行動すべきかをお話しましょう。
キャリアチケットアドバイザー
本澤 杏祐(ほんざわ・きょうすけ)
大学在学中に京都で飲食店の起業・経営を経験。卒業後にレバレジーズ株式会社へ入社。入社後はキャリアチケットの立ち上げメンバーとしてキャリアカウンセリングを担当。自身の経験や培った知識をフル活用して、学生にとってベストなキャリアスタートを支援。
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やみくもに選考を受けるのはNG
7月になっても内定がないという就活生は、倍率の高い人気企業ばかり受けていたり、そもそも就活の軸がブレてしまっている可能性があります。自分が知っている企業をなんとなく受けていたり、自分の「好きなもの」や「興味があるもの」にこだわって受ける企業の幅が狭くなっていませんか?もちろん、だからといって「受けられるところをとりあえず受ける」といった気持ちで選考に臨んでしまうと、自己PRや志望動機で上手くアピールできず選考に落ちてしまいます。就活も後半戦に突入した今、やみくもに就活するのではなく、一度今までの自分を棚卸しして再スタートを切ることが大切です。
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「なりたい自分」を想像し視野を広げる
まずは1年後、5年後、10年後に、自分がどう働いていたいか考えてみてください。「そう言われてもわからない」とイメージがつかない方も多いでしょう。そんなときはまず身近なところから考え始めます。例えば、就職して10年後、32歳のときにどんな自分でいたいか。仕事のことは分からないとしても、身近なところで考えてみてください。「32歳のときには結婚していて、子どもも2人くらいほしい」としましょう。
子ども2人を含めた4人家族で、不自由なく生活している、年に1回は家族で旅行にも行けるくらい、めちゃくちゃお金持ちではないけど、少しだけ余裕のある生活を送りたい。では、その未来を実現するためには、どれくらいの収入が必要でしょうか?
4人家族の月々の平均の支出は32万円程度と言われます。手取りで32万円となると月給は38万円程度で、月々の収支が合う計算になりますので、450万円程度は生活のために必要となります。また4人家族の場合、国内旅行なら20〜30万円、海外旅行なら50〜100万円が相場です。「少し余裕がある生活」と考えると将来の教育費のためにも、いくばくかの貯金は必要なので、年収としては少なくとも550万、できれば600万円は欲しいところです。
32歳の会社員の平均年収は450万円程度なので、このような状態を実現するには30歳そこそこで平均より少なくとも100万円は年収が高い状態で働いていることが必要となります。
以前、私が面談を担当した就活生に同じような話をしたとき、二回目の面談では「今後自分が望む生活を考えてみると、初任給でも月25万円以上、その後も年収が上がりやすいことが条件だと気づきました」と話してくれました。
その方はもともと化粧品が好きという理由で化粧品メーカーを受けていましたが、「なりたい自分」から考えた結果、自分が大事にしたい条件がはっきりしたことで「20代から責任ある仕事を任され、成果に応じて昇給、そしてキャリアアップできる会社」を目指すようになり、その後すぐに別の業界で内定を得ることができました。
もちろん、年収を基準とすることがすべて正しいということではありません。「なりたい自分」は就活生一人ひとり違うはずです。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズも言ってました。「時間は限られている。誰かの人生を生きて、浪費してはいけない」と。あなたはどんな自分になりたいでしょうか? もう一度、整理してみてください。
また、最近は終身雇用を前提に、1社で生涯、働き続けるというよりも転職を前提に成長という観点から最初の企業を選ぶ学生や、将来的にフリーランスで働きたいなど、自由な働き方を求める学生も増えています。では、キャリアアップのために転職ができる、また個人の力で働くためにはどうすればいいでしょうか?
それにはまず、いつでもどこでも働けるようなスキルを身につける必要があります。また、そのスキルが、10年後や20年後にも必要とされるスキルであるとなお良いでしょう。
このように、自分自身がどんな人生を送りたいのかを考え、「そのためにはまず仕事がいいか」と逆算して考えることで、企業選びの視野が広がっていくはずです。
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秋採用に期待しすぎず、今すぐ行動を
今就活が上手くいっていない就活生の中には、「ここまで頑張ってきたから一旦休んで秋採用に懸けよう」と考える方もいると思います。しかし、今日よりも明日の方が、明日よりも明後日の方が確実に採用枠は減ります。「秋採用」の中には、あくまでも採用枠が空いたときの追加募集で枠がほとんどない企業もありますし、外国の大学を卒業した人を採用したいという企業もあります。そして、募集のタイミングは企業によってまちまちですし、枠もごくわずかであることが少なくありません。時間が経てば経つほど、就職活動の難易度も上がっていきます。
将来の「なりたい自分」から逆算することで、自分の就活の軸を見直し、その新しい軸で誰かに相談してみてください。信頼できる友人や先輩、家族、もちろん、私たちのようなエージェントでもかまいません。1日でも早く内定を得られるように行動することが本当に大切です。
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