「将来の夢」は何て答えたらいいの? 就活の悩みを解決

このページのまとめ

  • 将来の夢を聞くのは、「企業と就活生の相性」と「目標設定と達成への取り組み方」をチェックするため
  • 面接で話す将来の夢は、その企業だからこそ叶えられるものを選ぶ
  • 「結論」「きっかけ」「実現できる根拠」の順に伝えると効果的

面接でよくある「あなたの将来の夢は何ですか?」という質問、答えるのが難しいと感じる就活生もいるのではないでしょうか?「将来の夢」と言われると壮大なものに思えてしまいますが、就活で質問するのには意図があります。
意図を汲み取って何を伝えるべきかを把握すれば、面接に向けて用意する回答は定まってくるはずです。

当ページでは、将来の夢の見つけ方や、その伝え方について解説します。

 

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「将来の夢」を通して企業が何を知りたいか

企業が「将来の夢は?」と質問するのは、次の2点を確かめたいからです。

企業とのマッチング率

企業は就活生が語る将来の夢を聞いて、それが自社で実現可能なものかどうかを確認しているのです。
その夢が自社では叶えられないことであれば、入社後にミスマッチが起こり、早期退職の恐れも高まります。逆に、自社で実現できるものであればビジョンや価値観がマッチングしていると判断できるでしょう。

目標に対する姿勢

自ら目標設定ができるかどうかということや、その目標を達成するための取り組み方をチェックしています。
もし選考を通過して実際に仕事をしてもらうと考えた時、目標を立てて結果を残そうという姿勢を持っている人を採用したいのは自然な考えでしょう。

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将来の夢の見つけ方

それでは、就活における将来の夢はどうやって見つければいいのでしょうか?
ポイントを3つ挙げて説明します。

志望先の企業だからこそ実現できることを探す

事業内容や取引の対象、規模などの企業情報を知り、その企業だからこそ叶えられる内容を考えましょう。
成長意欲を感じられたり、企業や社会に貢献できたりするような将来の夢を話すことができれば、企業はマッチング率が高いと判断します。

実際に働く社員のビジョンを参考にする

まだ働いた経験がない就活生が「将来の夢なんてわからない!」と悩むことは仕方がないことだと思います。そんな時に参考にしたいのが、志望する企業に勤めている社員の考えです。実際に働いている人がどのような想いを抱いているのか、どんな仕事をしているのかに触れることは、将来の夢を考えるヒントになるでしょう。
それを知るためのツールとしては、コーポレートサイトに載っている社員インタビューや会社説明会、OB・OG訪問などが挙げられます。

3年後の夢を想像する

どうしても大きなビジョンが思い浮かばない場合は、まずは「3年後に自分がどう在りたいか」を考えてください。具体的にイメージができて、根拠を持って話すことができれば、説得力を持たせた話ができるでしょう。

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避けたい回答例

将来の夢を考える際、以下の回答は避けましょう。
企業側に悪い印象を与えてしまう恐れがあります。

「ありません」と答える

質問されたにもかかわらず将来の夢は無いと回答してしまうと、成長意欲を持っていないと判断されてしまうかもしれません。仕事では自ら目標設定をしてそれに向かって努力する姿勢が求められます。面接時にあっさりと「ありません」と答える就活生に将来性を見い出すのは難しいと言えるでしょう。
また、社会に無関心な人だと思われる可能性もあります。

普遍的な夢

どこの企業でも叶えられるような、普遍的な内容は避けましょう。他社でも実現可能な夢は、マッチング率をはかる判断材料になりません。

プライベートに関する夢

仕事と全く結び付かない内容の場合、「他社でも叶えられる夢なのではないか」と思わせてしまいます。内容によっては働く意欲を疑われる可能性も。
企業が採用したいのは、自社や社会に貢献する人材です。それを踏まえて回答を考えましょう。

 

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将来の夢を効果的に伝える構成

わかりやすく、順序立てて話すことで、中身がより伝わります。また、伝え方が明瞭であることも好印象に繋がるでしょう。

1. 結論

まず簡潔に「私の将来の夢は○○です」と、結論から述べましょう。
最初に結論を伝えることで、あとに続く話の内容が相手にとって理解しやすくなります。

2. きっかけ

次にその夢を持ったきっかけを話しましょう。
きっかけとなった経験やその経験を通して考えるようになったことを挿入すると、話に具体性が出てきます。

3. 夢を実現できる根拠

将来の夢がその企業で実現できる理由を語り、締めくくりましょう。
夢への熱意と共に「その企業だからこそ叶えられる」ということも伝える必要があります。

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例文

ここまでの説明で、将来の夢を問われた時の答え方は理解できたと思います。
最後に、回答例をご紹介しますので参考にしてください。

良い回答例

以下はポイントを押さえている良い回答例です。

営業部で成績トップを獲る

私の将来の夢は、御社の営業部で成績トップを獲ることです。
学生時代にやっていた飲食店でのアルバイトの業務の中で、クレーム対応をすることがありました。私はそれを真摯に受け止め、そのお言葉から解決すべき課題を発見しました。課題は店内の動線に関することだったため、すぐに店長に報告し、テーブルや椅子、メニュースタンドやナプキンホルダーなどの配置を一新できないか、具体的なイメージ図とともに提案いたしました。
配置変えには数日を要しましたが提案は採用され、そのお客さまが後日ご来店いただいた際に「ありがとう。過ごしやすくなった」というお言葉をいただき、胸が熱くなったことを覚えています。
寄せられた1つひとつのご意見に向き合い課題を抽出して課題を発見していく姿勢は、顧客のニーズを汲み取って解決に導いていく営業の職務内容と通ずるものがあると思います。
御社のサイトを拝見しまして、お顔とお顔を合わせたお客様との繋がりを非常に大切にしていると感じました。営業部での成績トップということは、それだけお客さまの喜びに貢献できたということ。私は対面でのコミュニケーション能力を大切にする御社で営業部として活躍し、たくさんのお喜びを創出したいと考えています。

悪い回答例

プライベートな夢で、自社に貢献する要素が含まれていません。したがって、不適切な回答です。
もし海外転勤が多い企業であれば、エピソード自体は活かすことができるかもしれません。
受ける企業の特徴や自分の志望をしっかり把握し、的外れな回答になることのないように注意しましょう。

世界一周する

私はいつか世界一周をしたいという夢を持っています。
子どもの時から家族で海外旅行をする機会が多く、海外の文化に触れてきました。大学時代には1年間オーストラリアに留学し、現地での生活を体験しました。そこで、私はもっと海外の文化やそこに住まう人々のことを知りたいと思うようになりました。
私は人間関係や生活環境が変わったにもかかわらずストレスなく留学生活を送ることができたので、適応能力は高いと思います。世界一周という長期的な旅行でも、私は楽しくその目標を達成できると思います。

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