こんにちは。キャリアアドバイザーの梶川です。10月を迎え、多くの企業では内定式が行われたと思います。2020年卒の学生の皆さんは、身の引き締まる思いで参加されたのではないでしょうか。
今回取り上げるのは、「入社前にやっておいたほうがいいこと」について。内定を得たあとも、「何かしないといけないのでは?」と不安に思う学生は多くいます。どんなことをやっておくと良いのかお話ししたいと思います。
キャリアアドバイザー
梶川 永(かじかわ・はるか)
企業の採用活動を支援する会社に新卒入社後、キャリアアップのためレバレジーズに転職。ネームバリューよりも「自分に合うか」で就職先を選んでほしいという思いから、キャリアチケットに参画。参加した就活生が本当に活躍できる企業と出会えるイベントづくりを担当している。
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一番は「学生のときにしかできないこと」をする
内定が出たあと、「入社前の期間でやっておいたほうがいいことって何だろう?」と悩む方がいらっしゃいます。内定を得る時期にもよりますが、翌年4月1日の入社まで約半年~1年の期間が空くと思います。では、その間残りの学生生活をどのように過ごすと良いのでしょうか?入社前にやっておくと良いことはいくつか挙げられますが、私が一番大切だと考えているのは「学生のうちにしかできないことをやりきる」ということです。
人事の方とお話ししていても、「入社前は留学や長期旅行、アルバイトなど、学生のうちにやっておきたいことを全部やりきってから入社してほしい」と話す方が多いです。ある企業では営業職の新卒採用を行っており、入社後に営業として活躍するためには、話の引き出しを多く持っていたり、お客さんとの会話の中で話を広げたりできるように、学生のうちに様々な経験を積んでおいてほしいとのことでした。
これは何も営業職に限った話ではありません。学生期間中にいろいろな経験をし、人間としてひと回り成長してから入社してほしいと考える企業の方は多くいます。
学生のうちにしかできないことを経験しつつ、もし時間に余裕があるなら、次の3つに取り組んでみてはいかがでしょうか。
入社までの期間を「社会人になる前の準備期間」と捉えるなら、①~③のことを実践すると有意義な時間を過ごせるはずです。
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①業界や企業について情報収集を
就活中にも業界や企業の情報を集めていたと思いますが、内定後も情報収集は続けると良いでしょう。なぜなら、テクノロジーの進化やグローバル化が進むなかで、日々企業の置かれている状況は変わっているからです。特にIT業界のような変化の激しい業界は半年も経たないうちに企業の方向性や扱う商材も変わっていきます。いい意味で就活をしていたときと入社時で変化があるため、出遅れないためにも情報収集は必要です。
そのためにも、IR情報など企業HPのニュース欄をまめに確認しておくことをおすすめします。内定先の企業以外にも、関連企業や同業界の周辺情報も得るようにするとなお良いでしょう。
会社がどんな事業に力を入れているのか、どんな商品・商材を扱っているのか、社内の組織体制などを把握しておくことで、入社後も早く仕事に慣れることができるはずです。そして、「何のためにこの仕事をやるのか」という目的や全体像を把握しながら仕事を進めることができます。また、周りの同期よりも知識をつけておくと、早いうちから経験を積ませてもらえる可能性も高いでしょう。
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②内定先の社員と話す機会をつくる
①と同様、OB・OG訪問は就活中にやっていたかもしれませんが、改めて社員の方と話す機会を設けてみてください。就活中に話を聞くのと内定後に改めて話を聞くのとでは、目的が変わるため、自然と話の捉え方や気付きも変わってくるはずです。就活中のOB・OG訪問は、業界・企業研究として、興味がある複数社を比較検討するために行います。また、中には選考につながることもあるので、評価を得ようとOB・OG訪問を行うケースもあるでしょう。
一方、内定後に入社意思を固めたうえで社員の方に話を聞くのは、自分が入社した後のイメージを明確にするために行います。社員の方には次のようなことを聞いてみてください。
中でも入社後に大変だったことや、どのように乗り越えたのかを聞いておくと、自分が同じ状況に陥ったときに解決方法が見つけやすくなります。また、入社後に相談できる人を見つけておくと、仕事で悩んだり行き詰まったりしたときに、頼ることもできます。
また、もし「本当にこの会社でいいのかな」と不安に感じることがあれば、その不安要素を社員の方にぶつけてみてください。そうすることで、納得したうえで入社日を迎えることができるはずです。
企業の中には、内定者と社員の懇親会や、内定者研修を行うこともあるため、ぜひその時間を有効活用していただきたいと思います。もし、入社前に社員の方と会う機会がない場合は、人事の方に相談して紹介してもらうと良いでしょう。
ネットや新聞などで業界や企業の情報収集はできますが、社員の方のリアルな仕事の話は、1人で情報収集しているときには得られません。年次や部署に関係なく、多くの方に会って話を聞いていただきたいと思います。
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③インターンシップに参加する
入社までの期間中、内定者インターンの制度がある場合は、参加してみると良いでしょう。受け入れ体制がない企業もありますが、その場合は内定先以外でインターンの受け入れを行う企業もあるので探してみてください。②で挙げたように社員の方との交流の機会になりますし、インターン期間中に社会人としての基本的なマナーも身に付けることができます。
もし、内定先ではない企業でインターンを行う場合は、同業界の企業を選ぶと良いでしょう。もしくは、人材業界や広告業界もおすすめです。人材業界や広告業界では、お客さんとなる企業が食品業界や不動産業界など多種多様で、業界について幅広く知識をつける良い機会になります。
4月1日からすぐに、学生から社会人として気持ちを切り替えるのはなかなか難しいことだと思います。学生期間中にやりたいことに取り組むのはもっとも大切なことですが、もし時間がある方は、①~③で挙げたことを実践し、より有意義な時間を過ごしていただきたいと思います。入社までの間に社会人としての意識を自分の中で育て、4月から気持ちの良いスタートを切りましょう。
また、もし①~③を実践し、「自分はこの会社に向いていないかもしれない」と不安に思うことがあれば、私たちのような就活エージェントに一度相談してみていただきたいと思います。
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