自分の長所と短所は何?面接での伝え方を例文付きで紹介

このページのまとめ

  • 面接で長所と短所を聞かれる理由は、自己分析の精度と企業との相性をチェックするため
  • 過去の経験を振り返ったり身近な人に聞いたりすることで、自分の長所を見つけられる
  • 長所や短所は、「結論」「根拠」「今後の方針」の構成で話すと分かりやすい
  • 自己PRと長所は別物なので、注意が必要

「あなたの長所と短所を教えてください」という質問は面接で定番となっていますが、うまく答えられないという就活生も多いのではないでしょうか。長所や短所についての質問は、人となりを伝えられるチャンスである一方、伝え方次第ではマイナスの印象を持たれかねません。このコラムでは、例文を交えながら長所や短所の見つけ方と伝え方を解説しています。長所や短所の質問に自信がない人は、一度読んでみてください。



 

就活で長所と短所を聞かれる理由

就活で長所と短所を聞く質問は、単にあなたの強みや弱みを知るためだけでなく、採用するべきかどうかの判断に関わる重要なポイントを見る目的もあります。まずは、採用面接で長所と短所を聞く意図を理解しておきましょう。

自己分析ができているか

自分の長所と短所を明確に答えるには、自分を客観的に見て自己分析をする必要があります。自分を客観視できる人は、仕事でも良かったところを伸ばしたり、うまくいかなかったことを改善したりすることが見込めるでしょう。長所と短所を的確に答えられるかどうかで、自己分析の精度をチェックされているのです。

企業が求める人物像にマッチするか

どれほど優れた長所があっても、企業がその素質を求めていなければ不採用になることも考えられます。いくつか長所があるなら、企業が求める人物像などを参考に、企業に合った長所を選択しましょう。

また、自分の長所を活かして、あるいは短所を補いながら働いていくイメージができているかも判断されています。応募者自身が「この会社なら自分が活躍できる」とイメージできているかは、採用において重要なポイントです。

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長所と短所を見つける4つの方法

ここでは、長所や短所を見出す方法を紹介します。自分の長所や短所が、よく分からないという人も多いでしょう。下記の4つの方法を使って、自分の長所と短所を挙げてみてください。

1.過去の経験を振り返る

これまでの経験を振り返ると、長所や短所が分かることがあります。
何かで成功した経験、実績を上げた経験、あるいは失敗した経験は、あなたの長所や短所が表れた場面であることが多いはずです。経験は、ちょっとしたことでも構いません。

後述の「面接で長所と短所を分かりやすく伝える方法」でも紹介しますが、面接で長所や短所を伝えるときは、具体的なエピソードがあるとベターです。できるだけ、過去の経験から長所と短所を見つけてみましょう。

2.身近な人に聞く

家族や友人、大学の先生やアルバイト先の仲間など、あなたのことを良く知る人に、客観的な意見をもらってみることもおすすめです。
自分では気づかない一面が見えることもあるでしょう。身近な人から掛けられた言葉を分析してみるのもおすすめです。「いつもフォローしてくれてありがとう」「あなたのおかげで前向きになれた」など、褒められた経験は、他人から見たあなたの長所といえます。

3.長所と短所を言い換える

自分では短所だと思っていたことが、見方を変えれば長所となることもあるでしょう。その反対に、長所を短所と捉えることもできます。

たとえば、「心配性」という短所は「計画性がある」「ものごとに慎重」という長所に、「ポジティブ」という長所は「楽観的」「のんき」「考えが甘い」といった短所として捉えられるでしょう。長所か短所のどちらかしか思いつかない場合は、言い換えができないか考えてみてください。

4.企業や職種にそぐう点を抽出する

志望企業や職種の業務内容の適性は、あなたの長所と一致しているのではないでしょうか。
たとえば、人と話すことの多い営業職を志望している人は、「コミュニケーション力がある」「人が好き」といった長所があるでしょう。事務職志望なら「コツコツ努力できる」、研究職なら「熱心に取り組める」といった職種の特徴が考えられます。職種の特徴と個性の一致は、選考でとても重要です。
改めて、なぜその仕事をしたいと思ったかを考えると、自分の長所が見えてくるでしょう。

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面接で長所と短所を分かりやすく伝える方法

ここで紹介するのは、長所や短所を面接で分かりやすく伝えるコツです。基本的に、最初に結論を述べてからその根拠となるエピソードを話し、最後に「今後どうしていくか」という構成で話すと、伝わりやすくなります。

長所の伝え方

長所を伝えるときは、「結論→根拠となるエピソードやデータ→これから長所をどう活かしていくか」という構成で話すようにしましょう。

回答の一言目で、まず「わたしの長所は○○なところです。」と言い切ります。その後、具体的なエピソードやデータ、実績を説明して説得力をもたせましょう。最後に、「志望企業に就職できたらその長所はどのように活かせるのか」という切り口でまとめられると、非常に分かりやすく簡潔な説明になります。

短所の伝え方

短所の伝え方も、基本的には長所と同じです。短所の場合は、「結論→根拠→どのように短所を克服していくか」という構成が良いでしょう。

短所でのポイントは、克服方法です。単に自分の弱みを述べるだけにとどまらず、それをどう改善していくかを述べるようにします。短所の改善は、すでに取り組んでいるとベターです。「以前は短所のせいで失敗が多かったものの、今は改善意識により変わってきている」ことを話せると、好印象になります。

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長所と短所を伝える例文

実際に長所と短所を伝える例文を紹介します。参考にしてみてください。

長所

長所の例文として、「協調性がある」「責任感がある」「真面目」「明るい」の4つを紹介します。

協調性がある

私の長所は、立場や主張が異なる人とも、チームで協力できるところです。
大学3年次にはインターンシップに参加し、チームで新規事業立案のプレゼンを行いました。アイデアを出し合った際、4対3でA案とB案の2つに意見が分かれました。そこで、私は最終プレゼンまでの間に、A案とB案に類似した企画の成功例・失敗例の情報を収集しました。
多数決で負けた人が我慢するのではなく、全員が心から納得する結論を出したいと考えたからです。
私が集めた情報を元に検討しなおした結果、B案の方がリスクが少ないと判断し、メンバー全員が納得する形に落とし込めました。
この長所を御社でも活かし、周囲の方々と協力しながら、円滑に業務を進めていきたいと思います。

責任感がある

私は、仕事に対する責任感があることが長所だと思っています。
私は、大学生になってからコンビニエンスストアでアルバイトをしています。アルバイトを始めたころ、お客さまに商品の場所を質問されても答えられないことが何度か続き、仕事をまっとうできていないと感じました。それからは、お客さまからどの商品に関する質問にも答えられるようにしたいと思い、商品知識の向上を目標にしながら業務に取り組みました。具体的には、お客さまの出入りが少ない時間帯に、商品の陳列や店内の掃除をしながら店内の商品をくまなくチェックするよう意識しています。その結果、ほとんどの商品の場所を正確に暗記し、お客さまにいつ質問されてもご案内できるようになりました。
御社でもこの長所を活かして、自分に与えられた仕事に取り組んでいきたいと思います。

真面目

私の長所は、何事にも真面目に取り組むところです。
大学生になってから、レストランでホールスタッフとしてアルバイトをしています。お客さまから「店内が汚い」というクレームがあったことから、清掃作業の見直しを店長に提案しました。自らトイレの見回り回数を増やし、空いた時間には店内・店外の清掃を実施するようにしていました。また、日によって清掃具合にバラつきがあることから、スタッフによって清掃のやり方・頻度が異なることが分かりました。そのため、マニュアルを作り直し、ローテーションで清掃できるようチェックリストを作成しました。結果として、店内は清潔に保たれ、お客さまから「清潔な店で居心地が良い」とお褒めの言葉を頂きました。
御社においても、地道な努力を重ね、チームの目標達成のために貢献していきたいです。

明るい

私の長所は、いつでも明るい性格です。
私は、嫌なことがあったときでも引きずらずに、切り替えるようにしています。自分の失敗が原因で嫌な思いをしたときは、失敗自体は反省するものの、学習になったと前向きに捉えて気持ちを切り替えます。自分以外の人や環境など、自分ではどうにもならないことのせいで暗い気持ちになってしまうときは、人を責めないよう心掛けています。この性格と心掛けのおかげで、ファーストフード店のアルバイトでは、店長から「クレーム対応後もいつもどおりの接客ができている」と評価して頂きました。
御社でもクレームを受けることは多いと伺っていますが、持ち前の明るさでお客さまと良好な関係を築き、契約をとれるよう頑張りたいと思います。

短所

4つの短所「心配性」「せっかち」「流されやすい」「頑固」を伝える例文を紹介します。

心配性

私の短所は、最悪の未来を考え、不安に感じてしまうところです。
ゼミで発表する際も、ほかのゼミ生に反論されないか気になり、1つのレポートを作るのに1か月以上かかりました。周囲の反応を気にして作成したため、オリジナリティのない一般論的なレポートになってしまいました。結果的に私の発表は評価されず、自分の意見を主張しなかった自分を後悔しています。この経験から学んだことは、不安に負けることの非生産性です。
現在では、最悪の未来を避けるのではなく、立ち向かうための行動を心がけています。考えられる事態に対してそれぞれ対処法を考え、時間に余裕を持って準備しています。
不安に対して向き合った結果、「何が起きても大丈夫」と心に余裕が持てるようになりました。

せっかち

私の短所は、急いで行動するためケアレスミスが多いところです。
大学生になってから、データ入力のアルバイトを始め、入力スピードはアルバイトの中では1位でした。仕事の速さに自信がありましたが、先輩スタッフから誤字脱字が多く、修正に時間がかかることを指摘されました。このままでは全体の効率が下がると反省し、スピードを大切にしながら最終確認を徹底しました。ミスしたポイントはリストにまとめ、同じミスが続かないよう作業前に確認しました。
結果として、作業スピードはそのままに、ケアレスミスをなくすことができました。作業スピードと正確性を評価され、現在は新人スタッフの教育係を担当しています。
現在では、せっかちになりそうなときは周囲の人に意見を求め、視野を広げることを意識しています。

流されやすい

私の短所は、自分よりも相手の意見を尊重してしまうところです。
大学では吹奏楽部に所属しており、チームが1つになれるよう日常的なヒアリングを意識してきました。しかし、3年次にリーダーとなり、チームの取りまとめ役となった際、自分の意思を主張できないという問題に直面しました。部員の意見を聞き入れることを意識するあまり、チームの方針が定まらず二転三転したからです。この経験から、信頼できる友人に模擬ディスカッションをお願いし、話し合いに慣れるように心がけてきました。友人のアドバイスを活かした結果、人の意見を尊重したうえで、自分の意見も主張できるようになりました。
今後も相手の立場と意見を尊重しながら、お互いに意見を交わすことを心掛けていきたいです。

頑固

私の短所は、自分の考えに固執するところです。
演劇部で脚本と演出を担当していますが、自分のやり方にこだわり過ぎ、部員の反発を招くことがありました。役者のアイデアを無視し、自分が思うとおりに動くよう求めたためです。しかし、本番で役者がアドリブを入れた結果、客席がドッと湧いたことがありました。この経験から、人の意見を取り入れることで、思った以上の結果が出ることを学びました。それからは、自分の考えに人をはめるのではなく、意見を求めることを心掛けています。面白いアイデアは素直に評価し、積極的に取り入れるようにしてきました。
結果として、完璧にこだわらず、柔軟に考え行動できるようになりました。現在では、ワンマンではなくチームワークで目標に向かう楽しさを実感しています。

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長所や短所を伝えるときの注意点

最後に、長所と短所を伝えるときの注意点を紹介します。確認しておきましょう。

4つのNG項目を使わない

下記に挙げるNG項目は、低評価につながりかねません。面接でうっかりいってしまわないよう、頭に入れておきましょう。

長所や短所がない

長所や短所を聞かれて、「ないです」と答えるのはNGです。自己分析ができていない、志望度が低いと捉えられるでしょう。前述のとおり、長所や短所の質問は、内容だけでなく自己分析や企業への理解度も見られている質問です。自信がなくても、「ない」と答えるのはやめましょう。

ネガティブな表現

短所といっても、極度にネガティブな表現は避けたほうが無難です。新卒採用では、スキルよりも仕事を覚えようとする意欲があるか、ポジティブに仕事に向き合えるかが重視されます。あまりにも控えめな言葉を多用すると、ネガティブな人という評価になりかねません。言い回しには気をつけましょう。

仕事に関係ない話

仕事や人間関係にかかわらない長所や短所は、面接向きではありません。「どこでも寝られる」「大食い」「絶対音感がある」などは、人より優れていたとしても、面接で話す長所としては不適切です。仕事内容に活かせる内容を選びましょう。短所も同じで、「走るのが遅い」「視力が悪い」などを伝える必要はありません。

社会人として不安視される短所

「時間を守れない」「嘘をつく」「話を聞いていない」など、社会人として働くうえで不安に思われるような短所は、仮に自覚があったとしても伝えないほうが堅実です。採用リスクありと判断されます。自分の意識で直していける、性格的な短所を挙げましょう。

最近のエピソードを盛り込む

長所や短所の根拠としてエピソードを盛り込みますが、小学生や中学生のときの話など、古過ぎる内容は避けてください。企業は、最近のあなたの人間性を知りたがっています。エピソードは、古くても高校時代程度が理想的です。

自信を持って話す

特に長所を話すときは、自信を持って話すようにしましょう。ただし、自慢気にならないよう、程度はわきまえてください。短所を話すときも、必要以上に縮こまる必要はありません。自己紹介や学生時代に力を入れたことを話すときと同様、面接官の目を見てしっかり話せば大丈夫です。

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長所は自己PRとは違う

長所と似た定番質問として、自己PRがあります。長所は、個人的な強みを指す言葉です。一方自己PRは、「自分の強みは企業にとって有益である」と売り込むことを指します。
自己PRの際に、長所と同じ話をしないように気をつけてください。



 

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