面接で長所を伝えるときのコツは?見つけ方や例文の作成ポイントも解説

このページのまとめ

  • 面接で長所の質問をするのは「客観的な自己分析力」と「企業との相性」を確かめるため
  • 面接で答える長所は「短所の裏返し」「褒められた経験」「第三者の意見」から探す
  • 面接で伝える長所は1つに絞る
  • 面接では「結論→根拠→展望」の順番で、2分以内で簡潔に伝えると効果的

就活の面接で長所に関する質問は定番ですが、だからこそ答えに悩むもの。このコラムでは、長所を問う人事の意図を始め、長所の選び方、好印象な伝え方などをご紹介しています。

さらに、適切な答え方と不適切な答え方について、よくある長所をもとにした例文を参考に解説。長所の伝え方をマスターできれば、面接に気後れすることもなくなるはず。就活をスムーズに進めるためにも、ぜひご一読ください。

面接で長所を質問する人事の意図とは

最初に、長所の質問の意図について解説していきます。人事は面接で長所を問うことにより、応募者の何を見極めているのか、以下の項目にまとめました。

客観的に自己分析できているかの確認

人事は長所を尋ねることで、応募者が「客観的に自己分析ができているか」を判断しています。自分の長所をきちんと把握している人は、その能力を仕事に取り入れ、活躍の場を広げることができるからです。思い込みや理想からで語る長所ではなく、客観性に基づいた説得力のある長所を選ぶようにしましょう。

自社と応募者の相性を図る

長所を聞くことで自社と応募者の相性を図る目的もあります。応募者の長所が優秀な能力であっても、自社の求める人物像とマッチしていなければ、評価には繋がりにくいでしょう。
たとえば、企業が「コツコツと地道な業務をこなせる人物」を求めていた場合、「チャレンジ精神旺盛」などの長所を主張してもアピール効果は期待できません。
大切なのは、企業のニーズにマッチした長所を主張すること。自己分析と並行して、業界研究・企業研究を進めておきましょう。

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自分の長所はなに?就活の面接でアピールするコツ

面接で使える長所の3つの見つけ方

ここでは、面接で使える長所の見つけ方を3つご紹介します。長所を考えても思いつかない就活生は、自分に合う方法を試してみてください。

1.短所を裏返して考える

長所が思いつかないときには、短所を裏返して考えてみましょう。長所と短所は表裏一体の関係です。以下の変換一覧を確認してみてください。

[短所→長所の変換例一覧]
・神経質→几帳面、感受性が強い
・計画性がない→行動力がある、臨機応変に対応できる
・流されやすい→協調性がある、適応力がある
・慎重すぎる→計画性がある
・理屈っぽい→論理的思考力がある
・飽きっぽい→フットワークが軽い、トレンドに敏感
・諦めが悪い→ねばり強い
・抱え込んでしまう→責任感が強い
・優柔不断→柔軟性がある
・マイペース→おおらか、自然体

上記のように、短所は視点を変えることで長所へと変換することができます。「長所は分からないけど、短所はいくらでも思いつく」といった人におすすめの見つけ方です。

2.過去に褒められた経験を掘り下げる

過去に誰かから「良いね」と褒められた経験を振り返るのも、長所を見つける1つの方法です。とはいえ、ただ「友達から優しいと言われたから、長所は優しいところです」と伝えるだけでは説得力に欠けてしまいます。
大切なのは、そこから自己分析を深めていくこと。内面的な良さ、仕事における行動力、結果を出せる能力など、企業によって応募者に求める長所は異なります。まずは、下記のように褒められたポイントが「内面」「行動」「結果」のどれに当てはまるのかを考えてみてください。

・優しい、頼りがいがある→内面を褒められている
・機転が効いている、仕事が早い→行動を褒められている
・優勝や合格を褒められる→結果を褒められている

そして、(1)どんな状況だったか(2)どんな立場だったか(3)なぜそう(結果的に褒められたことを)したのか、を掘り下げましょう。こうすることで自分への理解が深まり、具体的な長所を導き出せます。

3.第三者の意見を聞く

一人での自己分析に行き詰まったら、家族や友人といった身近な人に自分の長所を聞いてみてください。第三者に意見を聞くことで、自分では思いつかなかった意外な長所を知る機会にもなります。

親しい人に聞くのは気後れする…というのであれば、就職エージェントや大学の就活課で相談してみても良いでしょう。プロの視点から客観的に判断してくれるので、遠慮やひいき目のない純粋な長所が見つかります。

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面接で長所を効果的に伝える3つのコツ

続いて、見つけた長所を面接で効果的に伝える3つのコツをご紹介します。採用面接なので、自分の長所が伝わりやすいアピール法を知っているかは非常に重要です。

1.長所は1つに絞ってアピールする

いくつか長所を見つけたとしても、面接で伝えるときには1つに絞ります。「私の長所は真面目で行動力がありコミュニケーション能力が高いことです」などと、複数の長所を一気にアピールするのは逆効果。長所のピントがぼけてしまい、「結局どういう人なのかよく分からない」という印象を与えてしまいます。

1つに絞る際の選定基準について、以下にまとめたポイントを参考にしてみてください。

[仕事で活かせるものを選ぶ]
面接で伝える長所は仕事で活かせるものを選びます。「すぐに眠れる」「歩くのが早い」など、業務に結びつかない内容は避けること。質問の意図を理解していないと判断され、印象が下がってしまいます。

[企業の求める人材にマッチしたものを選ぶ]
繰り返しになりますが、伝える長所が企業の社風に合っているかどうかが重要になります。企業の経営理念や採用情報を確認し、どういった人物を求めているかを事前に把握しておきましょう。

2.「結論→根拠→展望」の順番で話す

面接で長所を分かりやすく伝えるには、「結論→根拠→展望」の順番で話すと効果的です。具体的には、以下のように内容を構築します。

(1)結論→「私の長所は◯◯です」と簡潔に述べる
(2)根拠→結論を裏付ける根拠となる具体的なエピソードを述べる
(3)展望→長所をどう活かしたいかを述べる

ちなみに、この構成は長所の回答に限ったことではなく、面接で問われるどの質問にも適用できます。ビジネス会話では「まず結論→その後に理由」という流れが一般的。社会人になってからも使える会話スキルとして、就活中に慣れておくようにしましょう。

3.1~2分以内で簡潔に伝える

回答は1~2分以内で簡潔に伝えるのがベスト。それ以上時間をかけてしまうと、「話が長い」という印象を与えかねません。内容は250~450字程度に収めるようにしましょう。

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面接で伝える長所の良い例文/NG例文の解説

最後に、よくある長所を使った「良い例文」「NG例文」をご紹介します。例文の解説もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

「真面目」が長所の良い例文・NG例文

[良い例文]
私の長所は、真面目なところです。
大学受験のため、高校2年時に通っていた予備校では、講師が毎回課題を出していました。この課題には2つの特徴があります。1つ目は受講している授業よりも問題のレベルが高かったこと。そのため、通常よりも解くのに時間がかかります。2つ目は、提出が任意だったこと。未提出でもペナルティはありません。

私は課題を必ず毎回提出していました。難しい問題に取り組むことで、自分自身のレベルアップに繋がると思ったからです。最初は数時間かけて解いていた問題も、コツコツと続けていくことで思考力が身につき、取り組み始めて3ヶ月立つ頃には30分ほどで解けるようになりました。

その結果、高校3年時にはもっともレベルの高いクラスに入ることができました。さらに、講師から「全提出したのは予備校内できみだけ。なかなかできることじゃない」と言われたことで、自信にも繋がっています。

入社後はこの長所を活かして成果に繋げ、周囲から信頼される社員を目指します。

◆ポイント1:真面目さを具体的にする
「どういう真面目さなのか」を具体的に伝えることが大切です。上記の例文の場合、「ほとんどの人がやらないことにもきちんと取り組む」という点がアピールポイントとなります。

◆ポイント2:なぜそうしたかを明らかにする
なぜそうしたのかという具体的な行動理由を明らかにすることで、面接官に人となりを伝えられるでしょう。例文では「難しい問題は自分のレベルアップに繋がる」という動機から、応募者の挑戦意欲・向上心が読み取れます。

[NG例文]
私の長所は、真面目なところです。
大学生活では学業・アルバイト・サークルの3つを軸に過ごしてきましたが、どれも手を抜いたことはありません。よく、周囲の人から「真面目すぎて疲れない?」と言われることがあります。けれども、私にとっては「手を抜く」ことのほうが疲れます。

私はこの4年間、授業もバイトもサークル活動も、すべて無遅刻無欠勤です。バイトやサークルは、体調が悪い日でも絶対に休んだりしませんでした。御社に入社した際には、この真面目さを活かして、どんな業務にも誠実に取り組みたいと考えています。

◆NGポイント1:具体性がなく当たり前の内容になっている
この例文からは、「真面目さ」から具体的に何をしたのかが見えてきません。また、「手を抜かない」といった当たり前な内容を主張しても、面接での評価には繋がらないでしょう。

◆NGポイント2:企業にとってメリットとなる要素がない
例文には企業にとってメリットとなる要素が入っていません。「体調が悪くても無理をしただけ」の「無遅刻無欠勤」は成果とは言い難いでしょう。長所のアピールでは、「採用することで自社にメリットがある人物」と感じさせることが大切です。

「協調性」が長所の良い例文・NG例文

[良い例文]
私の長所は協調性があることです。
私は大学3年生の冬に参加した外資系企業のインターンに参加しました。インターンの内容は、数名でチームを組み、企画のプレゼンを行うというものでした。
企画案を出し合った際、A案とB案の2つのアイデアで意見が分かれました。私をのぞき、人数はちょうど半分ずつでした。最終決定までに皆の意見が変わらなければ、私がAかBかを答えることで、多数決でどちらかに決定するという状況です。

そこで、私は最終決定までの間に、A案とB案に近い企画の成功例・失敗例の情報を収集しました。多数決で半分の人が我慢するのではなく、全員が心から納得する結論を出したいと考えたからです。

私が集めた情報を元に検討しなおした結果、B案の方がリスクが少ないと判断し、メンバー全員が納得する形に落とし込めました。

この長所を御社でも活かし、周囲の方々と協力しながら、円滑に業務を進めていきたいと思います。

◆ポイント1:協調性の「役割」を明確にする
自分が持っている協調性の「役割」とは何かを明確にしましょう。ひとくちに「協調性」といっても、裏方として機能するものや、相手に合わせて行間を読むタイプなど、役割はさまざまです。例文の場合は、チームを調整する潤滑油的な役割の協調性だと分かります。

◆ポイント2:主体性をアピールする
協調性を元に「自分がどんな行動を取ったのか」を伝え、主体性をアピールしましょう。このとき、どのような状況だったのか、どのような目的を持っていたかを具体的に明かすことがポイントです。

[NG例文]
私の長所は協調性があることです。学生時代に所属してたバレー部では、皆の意見を尊重し、まとめることが得意でした。
ある大会を控えていた時期に、チームの雰囲気がギスギスしていたことがありました。このままでは力を発揮できないと危機感を覚え、チーム全員を集め、意見を出し合う場を設けました。
そこでは先輩も後輩もなく、皆本気で話し合いました。結果、皆の気持ちが1つになり、大会で好成績を収めることができました。

◆NGポイント1:チームをまとめるための工夫や努力が伝わらない
例文のように、「話し合った」という事実を述べるだけではアピールになりません。話し合いの中で、「チームをまとめるために具体的にどんな工夫や努力をしたのか」が、面接官が知りたいポイントです。

◆NGポイント2:抽象的な表現で説得力がない
「気持ちが1つになった」という表現は、抽象的すぎて説得力に欠けてしまいます。「協調性」を発揮した結果としても、大会で好成績を収めた勝因としても、就活におけるアピールとしてはインパクトが弱いです。このような、雰囲気だけ聞き心地の良いのフレーズを使うのは避けるようにしましょう。

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