【お仕事図鑑】新しい動画づくりに挑戦でき、日々変化を感じられるのがプランナーの魅力

【お仕事図鑑】新しい動画づくりに挑戦でき、日々変化を感じられるのがプランナーの魅力のイメージ

「◯◯職ってどんな仕事なんだろう?」、そう思ったことはありませんか? 就活生からすると、社会人が実際にどのような働き方をしているのか、なかなかイメージしづらいかもしれません。そこで、キャリアチケットの「お仕事図鑑」では、さまざまな企業で活躍する社会人にインタビューし、仕事のリアルな話をお伝えします。

今回お話を聞いたのは、動画マーケティング支援を行う株式会社プルークスで働く、プランナー・土肥さん。入社2年目にしてリーダーとしてチームを率いる土肥さんに、動画作りの流れや仕事のやりがいなどを詳しく伺いました。

<Profile>

株式会社プルークス

土肥 加奈 (どひ・かな)さん

大学時代は教育学部 保健体育学科にて部活動に励む傍ら教員を目指す。2018年に株式会社プルークスにプランナーとして入社し、現在は法人向けの動画企画・提案、制作ディレクションに従事。入社2年目にしてチームリーダーを務めている。

 

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経験がないことに挑戦できるのが魅力

――土肥さんの仕事内容について教えてください。

弊社は動画マーケティング支援の会社で、企業向けに動画制作をしています。動画の内容は企業紹介動画やWeb広告動画などですね。プランナーは主に動画を制作したい企業に対して企画を提案し、制作物の進行管理を行います。電話やメールで問い合わせをいただくことが多いですが、自分でアポを取って新規営業に行くこともありますね。

仕事の流れとしては、最初にクライアントにどんな動画を作りたいかヒアリングをし、その内容をもとに動画の内容などを提案します。OKが出たら弊社の制作チームに依頼し、スケジュールを管理しつつ制作するという感じですね。毎月5~7件くらい新規で制作の受注をいただき、15~20件くらい進行中の動画があります。
 

――1本の動画をどのようにして作っていくのでしょうか?

動画を作ることが決まったら、内容やスケジュールなどの詳細を決めるために、カメラマンや映像のクリエイターも含めてお客様と打ち合わせを行います。あとは内容にもよりますが、撮影がある場合だと、撮影日を決めて撮影までに必要な準備を行います。映像の字コンテと絵コンテ作り、場所の確保、キャスティング、道具の用意、といった準備ですね。お客様にコンテを確認していただき、確定したら撮影に入ります。撮影後には映像編集し、編集したものをお客様にチェックしていただき、修正を繰り返しつつ最後に納品、といった流れですね。1つの動画の制作期間は内容にもよりますが、最初の打ち合わせから納品まで、大体2~3ヶ月ほどかかります。

プランナーは実際に撮影をしたり、映像編集をしたりするわけではありませんが、最初の営業から最後の納品まですべての工程に関わります。

――土肥さんの1日の仕事の流れを教えてください。

基本的に朝から営業に出かけていて、2~3件打ち合わせを終えたら、制作物の進捗確認や、営業先の提案資料などを作っています。あとは社内でのミーティングに出たりしています。資料は営業や撮影などの合間を縫って作るので、1日中動いているイメージですね。

――仕事でやりがいや楽しさを感じることは何ですか?

弊社ではWebCMや商品のプロモーション動画、研修動画などの制作を行っているのですが、いろいろなジャンルの動画に関われるのはやりがいを感じますね。弊社で今まで制作したことがない動画に挑戦することも多いので、日々違うことができるというのもこの仕事の魅力の1つだと思っています。

以前、テレビCMの制作の際に、先方から「著名な方を起用して撮影したい」というオーダーをいただたことがありました。これまで芸能人を起用した撮影の機会があまりなく、当日までにどんな準備が必要なのか自分で考えなければならなくて。ヘアメイクやスタイリストのアサインなど、普段の撮影とはまた違った準備があるのですが、それもまた楽しいんですよ(笑)。私は結構飽き性で、つねに新しいことをしていたいという気持ちがあるので、今まで経験したことがないことができるとワクワクします。

――逆に苦労する部分はなんでしょうか?

業務範囲が広いというのはやりがいでもあるのですが、担当する案件が多いときは大変ですね。そして、私は昨年の7月からリーダーとして1つのチームを任されているのですが、メンバー3人の仕事の進捗管理も行っていて。自分の仕事に加えてチームのマネジメントの仕事もあり、まだ慣れていない分、難しく感じてしまいます。
 

――企画のアイディアはどのように溜めているのでしょうか?

プランナー同士で、「こんな動画あったよ」とメッセンジャーツールで共有しています。あとは週に1回、勉強会を開いていて。最近見かけた動画について、どんなところが良かったか意見交換し、自分たちの企画に役立てています。

最近は電車内に動画広告が流れており、駅や商業施設にはデジタルサイネージ(※)がありますよね。私は営業などで外に出かけたときに「この表現の仕方いいな」「なんでこういう広告にしているんだろう」と考えるようにしています。動画は流行り廃りがあるので、新しいものをつねにチェックしておくことが大切なんです。

※デジタルサイネージ……デジタル技術を使って平面ディスプレイやプロジェクタなどに映像や文字を表示する情報・広告媒体のこと

――動画プランナーはどんな人が向いていると思いますか? また、必要だと思うスキルがあれば教えてください。

ゼロから考えることが好きな人や、新しいものが好きな人は向いていると思います。例えば、大学時代に文化祭の実行委員として企画を立てた経験があったり、接客のアルバイトで自分なりに工夫をしてお客さんを喜ばせた経験があったり。

また、「動画が好きで、よく動画を観ている人」というよりも、好奇心旺盛な人・柔軟な思考力を持っている人がプランナーに向いているのではないかと思います。プランナーはクライアントの要望や予算感を聞き、限られた日数で何ができるか提案する必要があるので、要望を聞き出す力やプレゼン力も重要です。

――仕事をするうえで気をつけていることを教えてください。

社内外問わず、仕事で関わるすべての人と良い関係を築くことですね。クライアントの要望をそのまま受け入れて社内のクリエイターに依頼してしまうと、予算や納期に無理が生じてしまう可能性があります。間に立ち、双方の考えを汲み取って一番良いものを提案し、調整していく。それがプランナーの役割だと私は考えています。

例えば、何人かキャストを使って撮影をしたい、アニメーションも入れたいという要望をいただいたとします。予算上、難しいと感じた場合は、「撮影は弊社で行い、キャストは弊社の社員を使いませんか?」といった提案をしたり。「このプランはできません」ではなく、できるだけクライアントの希望がかなうプランを提案するように努めていますね。

――バランスをとるのがプランナーの役割なんですね。

全員と上手くコミュニケーションをとらないと、結果的に良いものが作れないので。撮影のときもキャストの方やカメラマン、照明といったスタッフさんとの意思疎通も、スムーズに撮影を行うために重要ですね。現場で「ここはこうしたい」といった意見が飛び交うこともあるのですが、そのときも私が間に立って意見を調整していきます。

 

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面白そうな仕事だと思って飛び込んでみた

――土肥さんはもともと動画制作に興味があって、この業界に入ったんでしょうか?

いえ、大学は教育学部で実は体育の先生を目指していたんですよ。でも、ずっと教育現場にいることを考えたとき、何か違うな、と……。学校という狭い世界で働くよりも、いろんな人と関わる仕事のほうが自分の性格的に合っているのではと思ったんです。

そう感じてから教師以外の道を探るために、本格的に就活を始めました。地元が広島なのですが、たまたま東京で選考を受ける機会があったとき、プルークスの説明会に行ってみたんです。そのとき社長と話す機会があったのですが、仕事内容も面白そうですし、業務の幅が広いというのも魅力に感じて「ここにしよう!」と直感で決めました(笑)。

――思い切って飛び込んだんですね。土肥さんの今後のキャリアプランについて教えてください。

直近の目標としては、リーダーとして、チームの成果を作っていきたいですね。あとはメンバーが気持ち良く働ける環境も整えていきたいと考えています。

チームを任されたばかりの頃はメンバーがどういう人なのかを知ることを徹底的にやっていました。仕事の話はもちろんですが、仕事以外の雑談をしたり、積極的にコミュニケーションをとるようにしていて。今はメンバーとの関係性も出来上がってきたので、次は個々の目標を立て、リーダーとしてどのように目標達成に導くかというのが課題ですね。

――土肥さんのように動画プランナーを目指す学生に向けて、アドバイスをお願いします。

プランナーは全体の管理をするため仕事の幅が広く、決まりきった仕事はないため、変化に柔軟に対応できる力が求められます。そういった変化に抵抗がなく、新しいことに挑戦したい、いろんな人に関わりたいと考えている人は向いていると思います。

私自身、就活生のときは「動画の企画がやりたい」と考えていたわけではなく、説明会や面接を通して「面白そうだな」と感じてこの会社に入りました。学生の時点で動画に関する知識があるかどうかはあまり重要ではありません。少しでも興味があるという方は、思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。
 

 

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