支店訪問ってなに?実施するメリットと効果的な質問を解説

このページのまとめ

  • 支店訪問とは、主に金融業界で行われている会社訪問の一種
  • アポイントを取らずに客として訪問する方法と、アポイントを取って就活生として訪問する方法がある
  • 店内の様子や雰囲気、実際の業務内容を見ることができる
  • OB訪問のほうが踏み込んだ質問ができることが多いので、可能であれば支店訪問とOB訪問の両方を行おう

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企業研究や自己分析に活用できるだけでなく、面接でアピールポイントにもなり得るOB訪問や支店訪問。
就活の一環として取り入れる就活生も多いと思われますが、OB訪問と支店訪問の違いは把握していますか?
そこで、当コラムでは両者の違いを解説。
訪問を行う方法や聞いておきたい質問などもまとめたので、これから予定している方は参考にしてください。

 

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支店訪問とは

支店訪問とは、就活の一環として銀行や証券会社など金融業界の支店を訪問すること
実際に働く現場を見たり働いている社員から話を聞いたりして、企業研究・志望動機に活用するのが目的です。

「支店訪問」という言葉は金融業界を中心に使用されていますが、一般消費者をサービス対象者としているサービス業であれば「店舗訪問」「店舗見学」という形で実施することが可能。
店舗見学の場合も、仕事に求められる能力や実際の仕事内容を把握する、企業に対する熱意や行動力の高さをアピールするといった目的で行います。

また、面接時に「支店訪問は行いましたか?」「店舗に行ったことはありますか?」「支店の雰囲気はどうでしたか」など支店訪問に関する質問をする企業もあるようです。
志望度の高さをアピールできたり、企業研究に役立てたりできるため、実店舗を持つB to C企業やサービス業を志望しているのであれば、支店訪問や店舗見学は行ったほうが良いでしょう。

 

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支店訪問のやり方

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支店訪問を行う方法には、「客として支店を訪問する」「就活生として支店を訪問する」の2種類があります。
ここでは銀行を例に挙げ、それぞれの方法や注意点を以下にまとめました。

客として支店訪問を行う場合

支店の雰囲気をチェックしたいときにおすすめなのが、アポイントを取らずに私服で行う支店訪問。
窓口を利用しながら、挨拶の有無や支店の清潔感、待ち時間、商品の説明などを確認してみましょう。
「窓口を利用する用事がない」「普段銀行を使わないから分からない…」という場合は、現金を用意して両替を依頼するのがおすすめです。
実施方法は、支店の営業時間内に訪問して上記のように窓口依頼を行うだけ。
気になった点や参考になる点は、訪問後にしっかりとメモを取っておきましょう。

就活生として支店訪問を行う場合

就活生として支店訪問を行う場合は、事前にアポイントを取り、質問内容もまとめておくことが大切。
挨拶などの礼儀を守り、業務の邪魔をしないよう気をつけましょう。
訪問したい店舗に連絡を入れてアポイントを取りますが、月曜日や月初め、給与支給日の15日や25日、開店や閉店前後の時間などは避けます。
また、小型店の場合は人手不足で対応できない可能性もあるので、大型店に訪問依頼をするのもポイントです。
しっかりとアポイントを取って訪問するため、服装はリクルートスーツが基本。
訪問したその日のうちにお礼のメールを送るのも忘れないようにしましょう。

前項で説明したように、支店訪問であっても評価の対象となるケースは多数。
特にアポイントを取って行う場合は気を抜かず、マナーや節度をしっかりと守ることが大切です。

 

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支店訪問で聞いておきたい質問

事前にアポイントを取って行う支店訪問では、支店や店舗の雰囲気、実際の業務を見るだけでなく、担当社員に質問をすることもできます。
では、どのような質問が効果的なのでしょうか。聞いておきたい質問の代表は以下のとおりです。

・この支店はどのような支店ですか?
・この支店の強みと弱みはなんですか?
・仕事の流れを教えてください
・ほかの支店との相違点はありますか?
・入社までに勉強しておくべきことや身につけておくことはありますか?
・毎年、どのくらいの人数が配属されますか?
・どのような客層が多いですか?

質問をする際にも、「支店の雰囲気を知る」「実際の業務内容を知る」「求める人材を知る」といった支店訪問の目的を忘れないことがポイント
余裕があれば、よりイメージを明確化させるために社員の実体験を聞いてみるのもおすすめです。

 

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支店訪問と合わせてやっておきたいOB訪問

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支店訪問と合わせてやっておきたいのが、「OB訪問」。
OB訪問とは就活の一環として行われるもので、基本的には同じ大学出身の社会人(OB・OG)を訪問して職場の雰囲気や業務内容といった情報を得るのが目的です。

訪問先となるOBやOGを探す方法としては、大学のキャリアセンターに問い合わせるのが一般的。
キャリアセンターでは卒業生の就職先や連絡先を一括管理しているため、希望する企業や業界にOBがいるかどうか確認することができます。
キャリアセンターで訪問先が見つからなかった場合は、友人や先輩の人脈を頼りにするのも良いでしょう。
学内のサークルや部活だけでなく、アルバイト先や地元の知り合いなどさまざまなつながりを活用することができるかもしれません。
OB訪問は個人的に連絡をとっても相手が了承すれば実行できるため、積極的に連絡先を探すのがおすすめです。

また、志望企業に直接連絡を取る方法もあります。
この場合、OBが在籍していればOB訪問、在籍していなければ会社訪問という扱いになることも。
OB訪問と企業訪問では、質問できる内容やマナーに差が出るので注意しましょう。

OB訪問で聞いておきたい質問の代表は以下のとおりです。

・競合他社と比べた長所や短所
・入社後に最も嬉しかった出来事と辛かった出来事
・入社を決意したきっかけ
・査定や評価の方法
・基本的な1日のスケジュール
・退社後や休日の過ごし方
・内定までのプロセス(実体験など)

OB訪問では、説明会などでは聞けない、より深い質問をすることも可能です。
ただし、時間が限られているので質問内容は要点をまとめておく、優先度の高い質問から聞く、必ずメモを取るといった点に注意。
また、調べれば分かることや目的のない質問、残業や離職率といった答えづらい質問は避けたほうがいいケースもあるので、気をつけましょう。

 

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支店訪問とOB訪問それぞれのメリットは?

最後に、支店訪問とOB訪問それぞれのメリットを紹介します。

支店訪問のメリット

まず挙げられるのが、「OBを探す必要がない」こと
志望先に必ずしもOBが在籍しているとは限らず、いなければ前項で説明したように探す手間がかかります。
しかし、支店訪問であればOBは関係ないため、訪問先の了承を得られればすぐに実行できるでしょう。
また、仕事内容を実際に見ることができるのもメリット。
企業説明会やOB訪問は会社の会議室や飲食店で行うため、実際にどのような業務を行っているのかは言葉で理解する必要があります。
ですが、支店訪問なら業務を行っている様子や業務内容を実際に見ることができるので、より具体的に理解することができます。

OB訪問のメリット

OB訪問のメリットとしては、選考時に訪問したOBの名前を挙げるなどして入社意欲をアピールできる点が挙げられます。
支店訪問でも担当者の名刺をもらえるケースはありますが、しっかりとアポイントを取ってOB訪問を行っているほうが志望度が高いと見なされることが多いようです。
さらに、支店訪問では営業時間内の支店に赴くのでゆっくりと話を聞けないことも。
OB訪問では、会社内の会議室や外の飲食店といった職場外の場所で会うため、じっくりと話を聞ける点もメリットと言えるでしょう。

OB訪問や支店訪問を行うことで得られるメリットは多くあります。
しかし、中にはOB訪問をしたいけど志望企業が決まっていない、自分に合う企業が分からない…という方もいるでしょう。
そんな方におすすめなのが、新卒専門の就職エージェントであるキャリアチケット。
専任アドバイザーによる就職相談や選考サポートなどを行っている就職支援サービスです。
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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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