キャリアチケットのサポートを受けて就活を成功させた、2020年卒の学生に聞く「就活体験談」。先輩方はどのように就活を行ったのでしょうか? 苦労した点や就活を進めるうえでのポイントなどを聞いてみました。
今回インタビューしたのは、現在大学院生のSさん。早めに内定を獲得していたものの、自分に向いている仕事が分からず悩んでいたそうです。そんなSさんがどうやって、今の会社に決めることができたのか。キャリアチケットに登録してから就活の軸を決めるまでの道のりについてお話を聞かせてくれました。
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業界や企業を絞り込めずにいた、1人での就活
――Sさんは現在は大学院に通われているんですよね。大学、大学院と何を専攻していたんですか?
大学では教育学部で音楽を専攻していました。教育的な部分の勉強はもちろん、私の場合は声楽をメインに学んでいましたね。大学院に進んだのは、さらに声楽について勉強したいという気持ちが強くなったのと、声楽の面でもっと見てほしいと思える先生がいたからです。同じ先生のもとで、声楽に関する技術を伸ばせていけたので、院に進めてとても充実した日々が送れています。
――学校の先生を目指していたんですか?
実は入学したときから教師になることは視野に入っていませんでした。音楽教師になったら、生徒たちが演奏するのを私がサポートする立ち位置になりますよね。私は音楽に関わる仕事をするならプレイヤー側にいたいという気持ちがあったので、音楽には関われているけどもどかしい思いをするだろうなと考えていました。あと、教師の仕事は事務作業が仕事の8割を占めるということを聞いていたので、私のやりたいこととは少しずれていそうだなと……。
――では、Sさんは最初にどのように就活を始められたんですか?
大学院1年の10~11月頃に、友人から教えてもらった就活サービスに登録するところから始めました。そのサービスでは、個人情報や自己PRなどを入力しておき、自分に興味を持ってくれた企業からオファーが来るんです。
世の中にはどんな企業があり、自分にはどんな仕事が合っているのかのかを知りたくて。オファーをいただいた企業のほとんどはIT系だったのですが、それをきっかけにIT企業に興味を持つようになったんです。
IT企業だったら音楽と全然関係がないからこそ、逆に切り離して考えられますしね。仕事は音楽以外のことをしつつ、趣味で思う存分できればいいかなと思いました。
そういった理由でIT企業を3社くらい見に行き、1社からSE職の内定をいただきました。社員の方の人柄がとても良く、仲良くさせてもらったので入社しようかなと思っていたのですが、両親から反対されてしまって……。
――それで辞退されたんですね。
両親とも理系出身でIT関連の会社に勤めていたので、業界の厳しさを身を持って知っていたんだと思います。「SEは多くの時間を勉強に費やさないといけないし、ほかにやりたいことがあるんじゃないの?」と言われて。
反対されたことで自分の中でも迷いが出てきてしまって、やはり教師を目指したほうがいいのか、本当は自分は何をしたいんだろうと、軸を定められずに悩んでしまったんです。
内定を辞退したあとは職種を絞らずに5~6社くらい見たものの、これという決め手もなくて……。1人ではどうしようもなくなっていろいろ模索していたときに、たまたま就活エージェントという存在を知りました。ここなら今の状況を変えられるかもしれないと、キャリアチケットに登録したんです。
――いつ頃登録されたんですか?
院生2年の7月末です。周りがそろそろ内定が出て決まり始めるタイミングだったので、少し焦っていて……あと、業界や職種を絞れずにいるのは、私の知識が足りないから絞りきれていないんだろうなと思ったんです。私の価値観に合うのはどういう仕事なのかを教えてほしいと考えていました。
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アドバイザーの勧めから、年配の方と接することが好きだったことを思い出した
――最初のカウンセリングではどういうことを話しましたか?
大学での話やアルバイトで接客をしていたときの話など、私の過去のことについていろいろ聞いてくださいました。どういうことを聞かれるのか緊張していたのですが、アドバイザーさんが話しやすい空気感を作ってくださったので、安心してお話しすることができましたね。
今までは人と直接関わらないような仕事を中心に探していたんですが、アドバイザーさんから、「実際は人と関わる仕事が好きなんじゃない? それを軸に探したほうがSさんに合う会社が見つかると思う」と言われたんです。確かに言われてみれば、アルバイトで接客をしていたときも楽しかったですし、お客さんと接するような仕事でも抵抗はないかもしれないと思えてきて(笑)。その話をアドバイザーさんとしてから、対人系の仕事も視野に入れて見始めました。
――キャリアチケットからはどのような仕事を紹介されましたか?
介護や保険系、アパレル系の企業です。もともと年配の方と話すのが好きだったので、特に介護業界に興味を持ちました。アルバイト先はお弁当屋さんだったのですが、お客さんは年配の方が多かったですし、大学の授業で介護体験をしたこともあって。
介護体験の授業では施設に5日間訪問して、入居者の方々と一緒に歌を歌ったり工作をしたりしていたんです。アドバイザーさんとお話ししているうちに、そういえばあの体験は楽しい時間だったなということを思い出し、そこからは介護業界に軸を絞りました。キャリアチケットさんからはいろいろな種類の施設を見せていただきましたね。
――いろいろな種類というと?
介護に特化している施設もあれば、介護と医療の両面からサービスを提供しているところもありました。あとは、ホテルのように豪華な建物で介護職員というよりはコンシェルジュのような立ち位置のところなどいろいろですね。私は2社紹介していただきましたが、1社目の面接で内定をいただいたのでそこに決めました。
――内定先の決め手は何だったんでしょうか?
社員の方の人柄や、会社の雰囲気ですね。会社説明会では、より仕事のイメージがつきやすいように、ある社員の業務をストーリー仕立てでお話しいただく感じで。とてもわかりやすかったですし、面接でも社員の方がとてもフレンドリーで接しやすくて心惹かれたんです。
あと、面接で机の上にカードが用意されていて、そのカードをもとにお話を進めていくのも話しやすくて良いなと思いました。
――カードはどのように使ったんでしょうか?
カードは9種類あって、それぞれ「介護業界を引っ張っていきたい」「現場で活躍したい」「ケアマネージャーを目指したい」といった、目指したいキャリアや、働き方についてのキーワードが書かれていたんです。面接では「その中から現時点で興味があるものを選んでみてください」と言われ、選んだカードをもとに理由を聞かれたり、話をしていくという形でしたね
私は入居者の方と接する仕事をし続けたいという思いがあったので、現場で活躍したいといった内容のカードをいくつか選びました。現場にいて、入居者さまに触れ合いながら、その中で自分のスキルを上げられればなと思ったんです。
――面接を受ける前にアドバイザーと何か対策はされました?
アドバイザーさんには自分が今まで経験してきたことを話して、自己PRをまとめるお手伝いをしてもらいました。大学でオペラをやっていたときに、先輩と後輩の間に立って意見の調整役をしていたことを話したら、「その素質はアピール材料になるよ」と自己PRの内容に盛り込みましたね。
また、私は相手に分かりやすいように話をまとめるのがとても苦手で……。アドバイザーさんから「この部分を結論にする、という着地点を決めてから話してみるといいよ」と教えてもらい、面接前には練習をしていました。
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1人じゃなくていい。プロと一緒に就活を進めることも賢明な方法
――4月から社会人ですが、「こういう社会人になりたい」という抱負はありますか?
ゆくゆくは介護福祉士の資格を取りたいです。入社前研修で「介護職員初任者研修」という基礎的な資格は取得したのですが、その次のステップとして「介護福祉士実務者研修」という資格があるんです。さらにその後に現場経験を3年積むことで介護福祉士にチャレンジできるんです。
介護福祉士になれば、医行為といって痰の吸引などができるようになるため、仕事の幅が広がります。そして、できることが増えれば入居者の方により深く関わることができるので、入社後は介護福祉士を目標に日々の業務を頑張っていきたいです。
――最後に、就活の先輩として何か後輩にアドバイスはありますか?
私が思ったのは、誰かに相談してもいいということです。就活を始めたばかりの頃は、就活は1人で行うものというイメージがありました。私の周りには教師を目指す人や音楽の道を目指す人が多く、それ以外の道へ進もうとしている人が少なかったので、誰かに相談しづらい雰囲気だったんです。
1人で悩みを抱えて、気分が落ち込んでしまい就活に対してしんどいと思う時期もあったのですが、キャリアチケットに思い切って登録してみてからは、辛かった就活も前向きな気持ちで取り組めるようになっていきました。
第三者に相談するだけでも気持ちが楽になりますし、いただくアドバイスに「なるほど!」と思うこともたくさんあって……。なので、今1人で悩んでいる方には人に聞いたり意見を求めたりっていうのを積極的にしてほしいなと思います。
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