【お仕事図鑑】社内と社外が半々!想像以上にコミュニケーション能力が必要なSE職

就活生が特に知りたいのは、働く社会人のリアルな仕事内容ではないでしょうか。キャリアチケットの「お仕事図鑑」では、実際に会社で活躍している人のインタビューを通して、仕事現場の生の声をお届けします。

今回お話を伺ったのは、株式会社アイルでシステムエンジニア(以下、SE)として働く長谷川さん。黙々とPC作業をするイメージのあるSEですが、実際はどんな仕事をしているのでしょう。社外で業務をすることもあるのでしょうか。SE職について詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。

<Profile>

株式会社アイル
システムソリューション事業部 首都圏システムサポート本部
長谷川 健太(はせがわ・けんた)さん

2016年に入社、現在4年目。就活中は営業職を志望していたものの、株式会社アイルの選考時にシステムエンジニアに転向。現在は、販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス」や、Web受発注システム「アラジンEC」の運用に携わっている。

株式会社アイル
システムソリューション事業、Webソリューション事業を展開するソフトウェア企業。「アパレル」「食品」「医療」「ネジ・鋼材」など特定業種に特化した基幹業務システムなどを開発・提案している。https://www.ill.co.jp/

 

 

24卒の就活について相談したい

 

システムの導入から運用まで丁寧に対応。信頼関係を築くのがやりがいに

――まず、長谷川さんが扱っているシステムの概要を教えていただいてもよろしいでしょうか。

弊社で開発・提供しているのは「アラジンオフィス」というシステムです。主に企業の販売管理、在庫管理のパッケージシステムですね。

ほかにも、「アラジンEC」というのがあり、こちらは企業取引のためのWeb受発注システムです。商品画像や単価が表示され、欲しい数を入力すると注文ができるという、通販サイトの「企業特化版」だと思ってもらえるとわかりやすいと思います。お客様からの電話やFAXによる注文をWeb上で受けることができ、業務効率化、営業販促支援の効果があります。また、「アラジンオフィス」との連携も可能です。

――長谷川さんの仕事内容について教えてください。

お話しした「アラジンオフィス」と「アラジンEC」という2つの商材が、私たちSEが担当する主なシステムです。営業は顧客の業務、課題をヒアリング、分析したうえで受注してきます。我々SEは営業の分析結果を受け取ったうえで、業務に沿っている、また業務改善に繋げることができるようなシステムを構築するために打ち合わせを重ねていき、設計書に起こします。また、システムを納品後には、運用面の支援、アフターフォローまで行います。

――1日のタイムスケジュールを教えてください。

日によりますが、大きく分けて社内での仕事と先方での仕事があります。社内の場合は、出社後に事務処理を済ませ、そのあとはお客様との打ち合わせの準備や資料作成をします。ほかには、メールや電話の対応などですかね。先方での仕事の場合、その場でお客様と話し合って方針を決めていくこともあれば、システムの使い方でわからない点にお答えすることもあります。

――SEはずっと社内にいてパソコンと向き合っている印象がありました……! 社内での仕事と社外に出かける割合はどのくらいなんでしょう。

時期によりますが、年間を通したら半々くらいです。お客様のニーズを聞き出しシステムに落とし込む設計の期間があれば、先方に出向いて課題をヒアリングしたりレクチャーする期間もある。その間にまた別の企業のシステム設計をすることもあれば……という感じです。だいたい、2~3社を並行して担当するので企業ごとの進捗状況によっても割合は変わります。設計から実装まで、早くても半年、長くて1年以上かかるものがほとんどです。
 

――SEに必要な能力やスキルがあれば教えてください。

先ほど仰っていたように、「SEはパソコンの前でずっと作業する」というイメージや、「理系出身の方が就く仕事」という印象があるかもしれません。それを否定するつもりはありませんが、弊社では文系出身のSEも多くいます。

私自身も文系の大学で、実はこの会社を受けたときは営業志望だったんですよ。恐らく営業として「決め切る力」「熱量」を持って交渉していくよりは、状況を整理しお客様と話し合ったうえで「こうしていきましょう」と提案するようなコミュニケーションのほうが合っていると判断されたのだと思います。

また、黙々と作業するというよりも顧客にヒアリングしたり、相談を受けることも多いので、話を深堀って聞く力は大切だと思います。お客様の最初の要望を鵜呑みにするのではなく、お客様が抱えている課題を深堀りして聞いたり、言葉を変えてもう一度確認したりする必要があるんです。そのため弊社のSEはコミュニケーション能力の高い人が多く、こと弊社に限っていえば、人当たりが良く、しっかりと会話ができる人がSEに向いている傾向にあります。

――SEのお仕事をしていてやりがいを感じるのはどんなときですか?

やはり、誰かに必要とされたときや、認めてもらったときにやりがいを感じますね。

新しいシステムを導入しても、始めから企業内で受け入れてもらえるとは限らなくて。旧来の慣れ親しんだものではないから、お客様が理解するまでに時間がかかるんです。そんな中で、お客様から多少なりとも不満が出てくるんですが、必死にシステムの説明やフォローをすることで信頼関係が生まれます。今では自分が担当するお客様から感謝してもらえるようになりました。

時間をかけて打ち合わせを重ねた結果、お客様に信頼してもらえるようになったときは達成感とともに大きなやりがいを感じますね。
 

――逆に、SEの仕事での辛いこと・大変だと思うことを教えてください。

「やりがい」の裏返しにもなるんですが、私たちの扱う商材は企業の商品管理やお得意先とのやりとりに関わるものなので、金額を含め重要度が高いんです。そのため、打ち合わせをする際は、企業の社長さんや役員の人になってくる。特に私は若く見られがちなので、初めは、「この人で大丈夫かな?」と思われることが多いんです。そこから熱心に寄り添って、結果この人に任せて良かったと思ってもらえるまで半年から1年以上かかるので……信頼を得るまでの過程が大事であり、大変な部分ですね。

そして、信頼してもらうにはそれなりの知識が必要です。システムに関する知識だけでなく、担当する企業の業務についてもよく知っておいたほうが提案の幅が広がりますし、さらに信頼してもらうことができます。なので、担当する企業や業界のことを深く学ぶ必要があるというのが大変だなと感じますね。

――顧客と接する際に気をつけているポイントはありますか?

お客様の業務を改善するためヒアリングを重ね理解していく、というのは当然やることなんですが、プラスアルファで気を付けているのはお客様と「仲良くなる」ことです。

馴れ合いのようになるというのではなく、あくまで仕事相手として自然に良好な関係を築いていくことが大切ですね。仲良くなれば、少し聞き出しにくいことでもさらっと聞けますし、業務もスムーズになるので。

 

24卒の就活について相談したい

 

自由に業界を見れるのは今だけ!自分の直感を信じた企業選び

 

――就活生時代の希望業界や職種を教えてください。

就活を始めた当初は、「こうなりたい」という明確な夢があったわけではなく、とりあえずたくさん合同説明会に参加していました。大学3年の3月から就活を始めたのですが、5月時点で2社ほど内定をもらっていたんです。もともとは営業志望だったので、2社とも営業職でした。

ただ、内定はもらっていたものの、「ここで就活を終えてしまって良いのかな」とふと考えたんです。時間はあるし、自由に色々な会社を見てみたいなという気持ちになり、就活を続けることにして。その中で見つけた会社の1つがアイルで、選考を受けたら採用してもらえたんです。

――業界は絞っていたんですか?

業界自体はあまり絞ってはいなかったですね。自分が興味のある商材を扱う会社を見てみよう、という感じでした。例えば、車や洋服など、自分にとって親しみのある会社から見ていきました。

それを2~3ヶ月やっていると、友人から色々な情報が耳に入るんです。土日休みのほうが何かと生活をコントロールしやすい、とか。そういった情報を取捨選択して絞り込んだり、別軸で考え直してみたり、と自分なりに納得するまで就活をしていました。

――現在の会社に就職した決め手は何ですか?

それは、勘というか直感です(笑)。選考の段階から、この会社が良いなと感じていて。弊社は説明会の一番最初から社長が話をするんですが、今まで見た企業にはなかったことだったので、とても惹かれたんです。
 

――長谷川さんの今後のキャリアの展望をお聞かせください。

今はお客様と打ち合わせする際も、基本的に2人体制で、先輩に同行することが多いんです。1人で行く場合もあるんですが、後輩と2人で打ち合わせに行くような立場にはまだなっていないんですよ。なので、今後は、今自分がついて行っているような先輩像に自分も近付きたいと思っています。

先輩を見ると、仕事面でまだまだ自分は至らないなと感じるので、まずはそこに追いつきたいですね。そして、後輩も引っ張っていきつつ、一緒にお客様のシステム稼働を支援できるようになりたいと考えています。

――先輩との差を感じるのはどんなときでしょう?

例えば、私がお客様に説明をしたときに、表情に迷いや不安の色が見えることがあるんですが、先輩が説明すると「そういうことだったんだ」と納得し晴れやかな表情になる。そういった場面で、自分の力不足を感じますね。

「以前別のお客様にこの説明で納得いただいたことがあるから、ほかのお客様にも伝わるだろう」と判断できるのは、経験からくるものなのかなと思います。多くの案件に関わり、積み重ねてきたからこそ適切な言葉選びが身に付くものだと思うので、自分も早くその領域に達したいなと思います。

――長谷川さんのように、SE職に就きたいと考える就活生にメッセージをお願いします!

先ほどもお伝えしたように、弊社の「SE」と、皆さんがイメージする「SE」は少し違うかなと思います。それでも、もちろんIT関係の知識や資格は必要になってきます。また、お客様の業務管理も行うので、簿記の知識が必要になったり、Web商材もあるので、Web関連の知識も求められたり……。

本気でシステムの設計に携わろうとすると、求められる知識レベルは高く、そして幅広くなります。なので、できれば資格を取ったりコツコツ勉強したりしておくべきかなと。私自身、営業志望だったこともあり入社前は何もわからない状態だったので、なおさらそう思いますね。

――長谷川さんの場合、入社後はどのようにSEとして必要な知識を身につけていったんですか?

弊社は研修期間が長く、7月末までみっちり学ぶことができたので、そこである程度の基本的な知識はつけられたんです。研修後はチームに配属され、今度は先輩についてチームごとに研修が実施されます。弊社は教えてもらえる環境が整っており、ゼロからのスタートでも力をつけていくことができました。

ただ、やはりITを学ぶための吸収力を上げるためにも、ベースの知識はあったほうが良かったかな、と振り返ってみて思いますね。スタートから何か出遅れているなというのは感じていたので……。同期よりも一歩リードした状態でスタートするためには、やはり地道な勉強が必要なんだなと。社会人になってからだと想像以上に時間が取れないので、学生のうちにできることはしておくことをおすすめします!
 

 

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