情報格差を埋めるために◯◯を活用していた|元地方就活生に聞く就活体験談【第2回】

地方学生の首都圏就活は、「お金や時間がかかる」「情報が入りにくい」などの障壁があり、不安や悩みが尽きないのではないでしょうか? そこで、キャリアチケットでは元地方就活生の方々に、不安を乗り越えどのように就活を進めたのかインタビューを行いました。地元を出て就活しようと検討している方や、今就活中の方はぜひ参考にしてみてください!
 

お話を聞いた方

R.Uさん

同志社大学を卒業後、マーケティング支援サービスを開発・提供するIT企業に就職している。現在入社2年目。就活時はエージェントを頻繁に利用し、企業や選考の情報収集を行ってきた。

インタビュアー

キャリアアドバイザー・竹内

大学時代は学生団体の代表を務めながら、就活支援団体にも所属し、後輩の就活支援を行う。卒業後はレバレジーズ株式会社へ入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして学生のキャリア支援をしている。

 

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とにかく行動あるのみ。志望度が高くない企業の選考にも参加していた


 


いつ頃から就活を始めたんでしょうか?
 

 


3年生の春くらいですかね。友達からあるエージェント主催のグループディスカッションセミナーに参加しないかと誘われたことがきっかけです。参加してみて、もう夏のインターンの選考が始まっていると知り、焦って就活を始めました。




目指していた業界はあったんですか?



最初は業界や職種は特に決めていなくて、大手からベンチャーまで幅広く企業にエントリーしていました。あとは、とりあえず名前の知っている企業を片っ端から受けていましたね。名前の通っている企業に受かったらかっこいいな、という感じで(笑)。

夏は15社ほどのインターン選考を受け、実際3社のインターンに参加しました。



最初から企業を絞るわけではなく、視野を広げてみていたんですね。そうしたらどのタイミングで企業を絞っていったのでしょうか?



3年の冬からベンチャー企業に絞って選考を受けていました。いわゆるベンチャーと呼ばれる企業に対して、最初は根拠なく悪い印象を持っていたのですが、インターンや説明会に参加するうちに、そういうわけでもないなと気づいたからです。

自己分析と実際に働かれている方から聞いた内容を受けて、従業員が100人規模の企業が自分に合っていると感じました。



本選考はどれくらい受けていましたか?



40社ほどですね。説明会を聞いてみてそこまで志望度が上がらなかった企業でも日程が合えば積極的に面接に参加していました。



それは何か理由があったんですか……?



面接官は逆質問の時間で1対1で向き合って自分の質問に答えてくださるので、より企業を知ることができると考えていました。自分に合っていないなと説明会のときに思ったら、その合っていない理由を確かめに行くぞという気持ちでしたね。



その行動量はすごいですね。そもそも、なぜ東京に出ようと思ったのですか?



東京への憧れが強かったからです。単純な理由なんですが、中学時代すごくハマったアニメの舞台が池袋で……(笑)。あとは、子供の頃からなんとなくずっと東京で働いてみたいとは思っていましたね。地元の愛知や大学のある京都で働こうとはあまり考えていなかったです。

 

 

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エージェントを使って効率よく就活を進めていた




東京で就活をしていて周りの学生はいかがでした?



一番感じたことは周りとのレベルが違いすぎたことですかね。選考で東京の学生と話したときに地方の就活で周りにいる学生と話していることが全然違ったんですよね。就活を始めるタイミングや今まで会ってきた社員さんの人数など、何もかもが違っていました。「この人たちと同じ土俵で戦わないといけないのか、今のままだとまずいな」と、夏のインターンで気が付きました。

まず情報量にも差がありますし、情報を手に入れるための労力や時間も違っていて、この差は大きいなと感じてましたね。



やはり情報の格差は大きいんですね……。Uさんはどうやって就活の情報収集をしましたか?



私はエージェントを2社利用していて、担当アドバイザーの方と定期的に面談をしていただいていました。当時大学の授業が多く入っていたので、なかなか東京に行くことができなかったんですよね。なので、エージェントを最大限活用して、効率良く情報収集をしていました。



具体的にどのように情報を集めていたんですか?



エージェントが主催する合同説明会に参加していました。一度に5~10社の企業と出会うことができて、東京に行かなくても多くの企業の話を聞くことができたんです。空いている土日はなるべく合同説明会に参加するようにしていたので、毎月数多くの企業の話を聞くことができていましたね。

また、グループディスカッションセミナーなどのイベントにも参加して、企業の情報以外にも選考の情報収集もしていましたね。
 

▲Uさんが当時使っていた就活ノート。エージェントから得た情報や自己分析した結果をまとめていたそう。




なるほど、たしかにそれは効率的ですね。



あとはエージェントの担当アドバイザーと定期的に面談をして、自分にあった企業を何社も紹介していただきました。企業紹介以外でも就活の軸を一緒に考えたり、フィードバックをいただいたり、就活全般のサポートをしていただきました。

実際に今働いているのはエージェントが紹介してくれた企業ですし、自分では絶対に見つけられなかった企業なのでエージェントに相談して良かったなと思います。



ほかにエージェント使っていて良かったと感じることはありましたか?



いろんな人から自分の考えに対してのフィードバックをもらえることですかね。特に企業選びの軸を考えることはどの就活生も苦労すると思いますが、そのアドバイスをもらえたのは良かったと思います。

担当アドバイザーと定期的に話をして意見を言ってもらえるだけではなく、新しいアドバイザーを紹介してもらい、別の側面からもアドバイスしてもらえました。
 



エージェントだけではなく、東京の学生と話す機会も多かったですか?



そうですね。「最近どこ受けているの?」など、ほかの学生の現状を聞いたり、その子の考えを自分に落とし込んだりしていました。例えば、2カ月前に会ったときと考え方が変わったら、どういうきっかけで変わったのか聞いて、自分だったらどうだろうと考えていましたね。



いろいろと話を聞いて就活に活かしていたんですね。



情報や考え方を盗もうという意識があったと思います。特に企業選びの軸に関してはいろんな人から聞いていました。



就活をしていて大変だったことはありましたか?



東京に行く時間がなかなか取れなかったことですかね。恥ずかしながら取らなければいけない単位がまだ多く残っていて、なかなか授業を休むことができなくて……(笑)。

月1~2回は東京に足を運んでいたんですが、夜行バスで日帰りで帰ってきたり、1日で何社も選考詰め込んだりとハードスケジュールで動いていました。



金銭面はいかがでしたか?



就活のために何度も往復していたので、お金はかなりかかっていました。1年通して20万円は就活に使っていたと思います。



当時実践していた節約術があったら教えてください!



自分なりの節約術は「ひたすら柿ピーを食べまくること」です(笑)。食費を頑張って浮かせていた思い出があります。

 

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大事なことは「自分と向き合う」こと



東京で就職して良かったと思うことを教えてください。



周りの人の密度が違うなと感じます。例えば東京だと、飲み会に行ったときに「将来どうなりたいの?」といった会話が、社内社外問わず自然に起こるんです。

地元や大学のコミュニティでは、こういった話をする機会が多くなかったんですよね。「自分はこういう人間だ」「将来これをやっていきたいんだ」と語る人が多い印象でした。今、こうして東京で向上心を持っている人たちと一緒に働くことができて、本当に上京して良かったなと思います。



最後に、東京で働きたいと思っている地方就活生へアドバイスをお願いします。



自分は体育会系なので暑苦しいアドバイスになってしまうんですが……「自分と向き合う」ということが就活において一番重要なことだと考えています。

東京で働くか地方で働くかは手段の1つでしかないと思っています。それよりも、自分が仕事を通じて何を成したいのかが大事で、やりたいことが東京にしかなかったら東京で就活をするべきだと思います。まずは勤務地で決めるのではなく、いろいろなところで働いている人の話を聞き、自分のやりたいことに向き合ってみてください!

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