昨今、”配属ガチャ”という言葉が有名になるなど、就活生にとって、配属先が希望に沿うかどうかが企業選びの重要な指標になってきています。
キャリアチケットで、配属先に関するアンケートを実施し、学生が配属先に対して求めている価値観を調査しました。
本記事では、調査の概要と調査結果をご紹介します。
入社後の配属先についての調査概要
本調査の質問項目
文系か理系か教えてください
4月以降に入社する企業は決まっていますか?
4月以降に入社する企業の業界を教えてください
4月以降に入社する企業での職種を教えてください
入社後の配属先(エリアや部署)は決まっていますか?
入社後の配属先(エリアや部署)は希望通りでしたか?
入社後の配属先(エリアや部署)はどのような点で希望と異なりましたか?
希望通りではなかったことで入社辞退を検討しましたか?
入社後の配属先(エリアや部署)について希望通りではなかった場合、入社辞退や早期退職を検討する可能性はありますか?
入社辞退や早期離職を検討するのは、入社後の配属先がどのような点で希望と異なる場合か教えてください
入社辞退や早期退職を検討しない理由を教えてください
配属先(エリアや部署)の通知はいつまでにあるとよいですか?
入社前に配属先(エリアや部署)の通知を求める理由を教えてください
調査対象
本調査の調査対象、実施期間などは以下になります。
調査期間:2024年1月26日(金)~2024年2月16日(金)
調査方法:インターネットでのアンケート回答
有効回答数:131件
入社後の配属先についての調査:回答者の属性
性別
文理
入社後の配属先についての調査:入社予定企業の業界・職種
24卒学生の入社予定企業の業界・職種についての調査結果は以下になります。
入社予定企業の業界
入社予定企業での職種
入社後の配属先についての調査:配属先希望について
入社予定企業の配属先決定状況
入社予定企業における配属先が決まっている人は50%でした。
入社後の研修などにより適性を判断した後に配属先を決定する、という企業も多くありそうです。
入社予定企業の配属先希望
既に配属先が決まっている方に、「配属先が希望通りだったか」を聞いたところ、95%の人が「希望通り」と回答していました。
入社前に配属先が決まっている場合、選考時点である程度配属先が決まっている、というケースが考えられそうです。
「配属先が希望通りでなかった」と回答した人のうち、「希望の勤務地・エリアではなかった」が67%、「希望の部署ではなかった」が33%となっています。
入社予定企業の配属先が希望と異なった場合
まだ入社予定企業の配属先が決まっていない人に対して、「配属先が希望通りではなかった場合に入社辞退や早期離職を検討する可能性があるか」と質問をしたところ、「入社辞退・早期離職を検討する」人は25%、「入社辞退・早期離職を検討しない」人は75%でした。
※早期離職とは入社後半年以内の退職としています
「入社辞退・早期離職を検討しない」と回答した人に対して理由を選択式で聞いたところ、上記の結果となっています。
「仕事自体に興味がある」「スキルをつけたい」「せっかく希望の入社した」といった理由が半数を超えており、「給与がいい」「各種手当に満足している」「勤務地・勤務時間がいい」といった待遇面での理由は全体の23%となっていました。
給与・福利厚生といった条件面も大事なものの、最終的にその企業に入社するかどうかは”企業や仕事自体が魅力的か”が大きく影響していそうです。
逆にいえば、その会社でやりたいと思っていた仕事や身につけたいスキルが身につかないような配属結果となった場合は早期離職の可能性が高まるかもしれません。
入社後の配属先についての調査:配属先の通知時期について
配属先の通知がいつまでほしいかについて聞いたところ、「入社前にほしい」と答えた人が全体の75%を超えています。
「入社前に配属通知がほしい」と答えた人に理由を聞くと、最も多かったのは「入居先を探す必要があるから」で全体の22%となっています。
配属先の勤務地によっては引越をする必要があり、早めの準備をしておきたい、と思うのは自然なことでしょう。