このページのまとめ
- 就活における自己分析とは、過去の経験から自分の強みや価値観を把握する作業
- 自己分析を行うことで、自分の長所や強みが明確になり就活の軸を定めることができる
- 自己分析の基本のやり方は、過去の経験や行動に対して「なぜ?」を深堀りしていくこと
- より正確な結果を導き出すために、時間を掛けて十分に自己分析を行うことがおすすめ
就活生の中には、「自己分析のやり方や必要性が分からない」と考える方もいるでしょう。
自己分析は、過去の経験に基づいて自分の人間性を探り、強みや価値観、企業への適性を把握するために行います。また、入社後のミスマッチを防ぐためにも、自己分析は重要な工程です。このコラムでは、自己分析のやり方やポイントを詳しくご紹介します。自分自身を見つめ直して就活に臨みましょう!
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
自己分析とは
自己分析とは、過去の経験から自分の強みや性格的特性、価値観を把握することです。自己分析を通して明確になった強みは、就活におけるアピールポイントになります。自己分析をしっかりと行うことで就活をスムーズに進められ、就職後のミスマッチも防げるでしょう。
また、自己分析は就活開始前のなるべく早いタイミングで始めることがおすすめです。採用担当者の印象に残る志望動機や自己PRにするためには、十分に自己分析を行う必要があります。時間を掛けて念入りに自己分析を行い、より性格な結果を導きましょう。
▼関連記事
自己分析がうまくいかない原因は?目的を明確にし対処方法を身につけよう!
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
自己分析を行う目的
自己分析は、「強みや価値観を明確にする」「仕事選びの軸を定める」という目的で行います。なぜ自己分析が重要なのかを理解することで、着地点が明らかになり、スムーズに自己分析を進められるでしょう。下記では、自己分析の目的をご紹介します。
自分の強みや価値観を明確にする
自己分析を行うことで、自分の「長所・短所」「得意・不得意」「物事に対する価値観」が明確になります。採用担当者が知りたいのは就活生の「所属や経験」ではなく、これまでの経験から何を学び、何を大切にしているのかといった「価値観」です。たとえば、「大学生活では、テニスサークルでテニスを頑張りました」では、採用担当者に自分の強みや価値観は伝わりません。面接で効果的にアピールするために「何をどのように頑張ったのか」「その経験から何を学んだのか」「なぜ、そう考えたのか」「どのようなときにやりがいを感じるのか」など掘り下げて行きましょう。明らかになった自分の長所や短所、価値観は、企業でどのように活かせるかという自身のアピール材料となります。また、自分の特徴を明確にすることで、就活における質問の回答に一貫性が生まれ、説得力のある志望動機や自己PRになるでしょう。
仕事選びの軸を定める
自己分析から、「自分はどんなことにやりがいを感じるのか」「どのような働き方をしたいのか」「自分のスキルを活かせる仕事とは何か」といった仕事に対する価値観を見定めましょう。仕事選びの軸がはっきりすることで、働きたい業界や企業が具体的にイメージできるようになります。また、自分の価値観に合った企業を見極められるので、入社後のミスマッチも避けられるでしょう。
▼関連記事
就活における自己分析のメリットとは?
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
自己分析の基本的な5つの流れ
自己分析の基本は、これまでに自分がとった行動や考えについて「なぜ?」を繰り返し、深堀りしていくことです。さらに、分析した性格的特性を言語化したり、他己分析や自己分析ツールを使用したりするのが主な流れになります。
この項目では、自己分析の基本的な5つの流れをご紹介します。参考にして、実際に自己分析を行ってみましょう。
1.自分の情報を書き出す
まずは、印象に残っているエピソードやこれまでの経験を思い返し、ノートに書き出してみてください。「取り組んだ内容や経緯」「心に残ったエピソード」「困難にどのように向き合って解決したのか」といったことを、できるだけ具体的に書くようにしましょう。
2.書き出した内容を深堀りする
次に、書き出した経験一つひとつに対して「なぜ興味を持ったのか?」「なぜ頑張れたのか?」「なぜ成果が上がったのか?」など、「なぜ?」と何度も自分に問いかけながら、掘り下げていきましょう。
過去の自分を掘り下げることで、自分の性格的特性を把握できます。できるだけ多くのエピソードを深堀りすることで、より詳しく長所や短所、価値観が明らかになっていくでしょう。
3.相対的評価と絶対的評価から特徴を言語化する
過去の自分を掘り下げて明らかになった自分の特徴を、相対的評価と絶対的評価を用いて言語化しましょう。
相対的評価とは、他者と比較した評価のこと。たとえば、自分とAさんを比べ、自分が「努力家」であると評価するのは相対的評価です。周りの人と比べて、自分がどのような特徴があるのか把握することで、強みや弱みを言語化しやすくなります。一方、絶対的評価とは、「〇〇を達成するために、〇〇をしたから努力家である」というように、ある基準をもとに自分を評価することです。
これら2通りの評価方法を使い、自分の特徴を言語化することで、採用担当者が納得する説明ができるようになるでしょう。また、自分でも自身の特性や価値観をしっかりと認識でき、「自分は〇〇の価値観を持っているから、〇〇な会社に入りたい」というように、就職活動の方向性を明確にできるはずです。
4.他己分析をしてもらう
他己分析をしてもらい、第三者からの意見を取り入れるのもおすすめです。
他己分析とは、他人から見た自分を知ること。自己分析で「自分はこういう人間だ」と思っていても、他人から見ると違っていることもあるでしょう。自分では強みと思っていたことが、他人から見たら異なっていることもあり得ます。
家族や学校の友人、アルバイト先の仲間をはじめ、できれば年齢や属性が遠い人にも他己分析をしてもらうのも良いでしょう。より多くの声を聞くことで、自分の意外な一面を認識できます。
5自己分析ツールを使用する
1~4の工程にプラスして、自己分析ツールも使用すると良いでしょう。自己分析ツールとは、Web上のサイトで複数の質問に答えることで、性格や適性を分析してくれるツールです。自分を客観視できるので、自己分析と併用して利用すると、自分についてさらに詳しく理解することができます。
▼関連記事
自己分析のやり方は?簡単に行える方法をご紹介
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
自己分析シートを作成する5つの方法
自己分析には、「自分史」「マインドマップ」「ジョハリの窓」「モチベーショングラフ」「SWOT分析」などを書き出した自己分析シートを用いるやり方もあります。下記で紹介する5つの方法を参考にして、自己分析シートを作成してみましょう。
1.自分史
自分史とは、これまでの経験やエピソードを、自分の年代別に書き出して自分の年表を作る方法です。年齢別に起こった出来事を書き出していき、感じたことや身に付けたことを振り返ってみましょう。目立った出来事がないと感じる方におすすめの方法だといえます。
2.マインドマップ
マインドマップとは、自分の思考を広げて地図を作っていく方法です。好きなことは何か、苦手なことは何か、それはなぜ好きなのか、蜘蛛の巣のように思考を広げていきましょう。文章で表現することが苦手だと感じている方に向いている方法です。
3.ジョハリの窓
ジョハリの窓診断のやり方は、まず自分をよく知る身近な人を数人集め、自分とほかのメンバー全員の性格や印象、特徴を紙に書き出して集計します。さらに、書いてもらった内容を「自分だけが知っている」「自分も他人も知っている」「他人は知っている」「誰からも知られていない」に仕分け、分析する方法です。その結果から、他人からみた自分の性格と、自分が思っていた自分の性格との違いを見つけられます。客観的に自分のことを診断できるので、自己分析ができているか不安な方におすすめです。
4.モチベーショングラフ(ライフラインチャート)
モチベーショングラフとは、時間を横軸にして、モチベーションの上下を記入していく方法です。モチベーションが上がった出来事、下がった出来事を書き出し、「なぜ上がったのか?」「なぜ下がったのか?」というように、理由を深堀りしていきましょう。「なぜ」を繰り返すことで、自分の性格的特徴が明確になっていきます。平坦な人生だったと感じている方におすすめの方法です。
5.SWOT分析
SWOT分析は企業のマーケティング分析や就活生の企業研究によく使われる方法ですが、自己分析でも活用できます。SWOTとは、下記の頭文字からできています。
・Weakness(弱み):克服できていない短所や弱み
・Opportunity(機会):企業で活かせる強みやスキル
・Threat(脅威):就活における自分へのデメリット
▼関連記事
【就活生向け】受かる自己分析シートの作り方を紹介!
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
自己分析をするときの4つのポイント
この項目では自己分析をするときのポイントをご紹介します。自己分析を行う前に確認しておくとスムーズに進められるでしょう。
1.短所は長所に置き換えてみる
自分の短所は捉え方次第では、プラスになることも。たとえば、「優柔不断」は見方を変えれば「柔軟性」があるともいえます。「短所だから…」と悩む必要はありません。短所も深堀りすることで、強みとなり得る可能性は大いにあります。できるだけ多く自分の特徴を探っていきましょう。
2.面接でよく聞かれる質問を意識して深堀りする
面接で聞かれそうな視点を意識しながら自己分析を行うことで、質問に対する回答を導きやすくなるでしょう。面接では採用担当者から「学生時代に力を入れたことは何ですか?」「困難を乗り越えた経験はありますか?」といった質問が頻出する傾向があります。面接でよく聞かれる質問を意識しながら、自己分析を行っていけば、面接の対策も順調に進められるはずです。
3.企業が求める人物像を意識する
自己分析を行う際は、企業側の視点も意識してみると良いでしょう。たとえば、「自分の強みは◯◯である」「自分は◯◯な仕事がしたい」という結論を出したとしても、志望先の企業で活かせなかったり、実現できないビジネスモデルだったりすると、評価に繋げることは難しい場合もあります。そのため、企業が求める人材にマッチするかを意識することが大事です。
4.面接でよく使われる言葉は言い換える
採用担当者に印象付けるために、面接で頻繁に使われている言葉は避け、言い換えて伝えるのがおすすめです。たとえば、強みとして多くの就活生がアピールに使う「協調性がある」という言葉は、「相手の気持ちに寄り添いながら話を聞くことができる」に言い換えられます。頻繁に面接を行う採用担当者は、ありきたりな表現は聞き慣れているため、なるべく自分の言葉で言い換えてみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら