【就活お悩み相談室 #2】面接が苦手で落ち続けています。面接官は何を見ているの?

こんにちは。キャリアチケットのキャリアアドバイザー・樋口です。梅雨が明け、急に暑くなってきましたね。就活生の皆さんも体調を崩さないように気をつけてください。
さて、今回のお悩みは「面接に落ち続けてしまう」というもの。いろんな企業を受けていると、一次面接で落ちるときもあれば、二次面接や最終面接で落ちることもあると思います。落ち続けてしまうのにはどんな原因が考えられるのか、そして面接官はどんなところをチェックしているのかお話ししていきましょう。
 

キャリアアドバイザー

樋口 美和子(ひぐち・みわこ)

大学在学中にインターンシップの斡旋団体に所属。卒業後にレバレジーズ株式会社へ入社。入社後はキャリアチケットの立ち上げメンバーとしてキャリアカウンセリングを担当。一人ひとりの気持ちに寄り添い本人の価値観に合った学生のキャリア支援をしています。

 

 

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一次・二次・最終面接で見ているポイントを知ろう

面接が苦手な就活生は、まず面接官が見ているポイントを知っておくことが大切です。企業によっても異なりますが、面接は一次、二次、最終面接と少なくとも3回は行われる場合が多いです。では、それぞれの段階で面接官は学生のどんなことろを見ているのか、紹介していきます。
 

一次面接では「会社で働いているイメージが湧くかどうか」を見ている

一次面接は学生を3~6人集めて行う集団面接であることも多く、その場合、学生1人が話せる時間は10分~15分程度と限られています。一次面接で聞かれることは「学生時代に頑張ったこと」など、過去のエピソードが中心です。
 
学生1人の話を深く掘り下げる時間もないため、一次面接では話の内容はそこまで重視されません。学生の話し方からコミュニケーション能力があるかチェックしていたり、過去の経験を聞いたうえで、仕事への適性や社風とマッチしているかを含めて「会社で働くイメージが湧くかどうか」という印象部分を見ています。
 
もちろん、このとき面接官の質問に対して回答内容がずれていたり上手く返答できないと、「コミュニケーション能力が低い」「準備不足である」と評価されてしまいます。また、過去の経験を話すときも、アピールする内容と企業が採りたい人物像や希望職種の適性がずれていると落とされてしまう可能性があります。
 
例えば、チーム一丸となって働くことを重視している会社であれば、サークルやゼミなど集団で取り組んだ経験について話すことで、社風にマッチしていると判断されるでしょう。逆に営業職を志望しているのに、人をサポートすることが得意とアピールしていたら、営業の適性があるかどうか判断できません。
 
一次面接が突破できない方は、この印象を左右する「話し方」と「アピールの仕方」に注意してみてください。

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二次面接は話の内容に一貫性があるかが重要

二次面接では1対1の面接が多くなります。そのため、「学生時代に頑張ったこと」など過去のエピソードを掘り下げるだけでなく、「入社後どんな働き方がしたいか」「この会社で成し遂げたいこと」といった、未来についての質問もされます。面接で見ているポイントは、今までの学生時代に大切にしてきた価値観と、志望動機や将来像の話に一貫性があるかどうかです。
 
例えば、営業職で面接を受ける学生が、自分の強みを「目標達成のために努力や工夫を惜しまないところ」と話していたとしましょう。そのとき、強みの根拠となるエピソードに加え、どのような努力や工夫をしたのかを説明し、「御社でもこの経験を活かして、営業としてどんな困難な目標でも達成していきたい」と結論付けるなど、筋道立てて話すことができれば、入社後の働く姿が想像できます。
 
このように二次面接では過去の経験からその会社で何がしたいかまで一貫性のある話ができるように準備しておくと通過率は上がるはずです。

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最終面接は「意思確認」だけではないので注意

最終面接は「内定を出したら入社しそうか」といった意思確認の場であることが多いですが、二次面接同様、話に一貫性がない場合は落とされてしまうため油断は禁物です。
 
また、最終面接官は人事部長や役員など、会社の中でも幹部クラスがアサインされます。そのため、二次面接よりもさらに「5年後、10年後どうなっていたいか?それはなぜか?」といった未来について深掘りするような質問や「キャリアと通じて実現したいことは何か?」など抽象度の高い質問が増える傾向にあります。

自分が受ける企業では、入社後どんな経験を積むことができて、どのようなキャリアを実現できるのかといったことを事前に調べておき、それに沿って答えられると良いでしょう。

さらに、他社の選考状況についてもよく聞かれます。これは入社意思の確認という側面もありますが、そもそも発言内容と就活の軸にブレがないかチェックされています。

昨年、ちょうど今くらいの時期に「本命のベンチャー企業の最終面接に落ちてしまった」と相談に来た学生がいました。彼は就活の軸を「若いうちから責任ある仕事を任され、チャレンジできること」としていましたが、親の勧めや周りの友人が受けているからという理由でいわゆる老舗と言われるような大企業も受けていました。
落ちてしまった最終面接について詳しく話を聞いてみると、他社の選考状況を聞かれた際に、実際に受けている老舗の大手企業をいくつか挙げたとのことでした。就活の軸についても面接で話していたため、「軸がずれているのでは?」もしくは「本心ではないのでは?」と判断されてしまった可能性が高いです。

面接に落ちてしまうと悩んでいる方は、それぞれの面接で面接官はどんなところを見ているのかをきちんと理解し、自分が相手に伝えたいことはその企業にとって説得力のある内容なのかを考えてみてください。それには一度「就活の軸」「自己PR」「学生時代に頑張ったこと」「志望動機」などを紙に書き出してみると分かりやすいかもしれません。

もし、それぞれの内容の整合性がとれているか不安な方は、周りの友人や家族にチェックしてもらい客観的な意見を聞いてみると良いでしょう。

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