【21卒 就活お悩み相談室 #3】OB・OG訪問はやっておいたほうがいいの?

こんにちは。キャリアアドバイザーの田野です。21卒の学生の皆さんは「何から就活始めよう?」と考え始める頃だと思います。自己分析や業界研究など準備することはたくさんありますが、中でもOB・OG訪問のハードルが高いと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

今回取り上げるのは、そんな「OB・OG訪問は行っておいたほうがいいか?」というお悩みです。OB・OG訪問のメリットや社員の方に聞いておきたいことを、詳しく紹介していきます。
 

キャリアアドバイザー

田野 将寛(たの・まさひろ)

企業担当アドバイザーとして、担当企業の新卒採用の方針や基準づくりを支援。その支援のなかで担当企業において活躍する人物像を明確化。その情報を蓄積することで、「学生が本当に活躍できる企業を選ぶことができる」というキャリアチケットの最も重要な価値を支えている。

 

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 OB・OG訪問はやっておいて損はない

OG・OB訪問は自分の志望している業界や企業で働く先輩社員に会って、仕事について聞き、業界・企業研究に役立てる機会です。
ただ、OB・OG訪問はOB・OGを探すことからはじまり、アポイントと取り付けたりと、行うまでのハードルが高く、多くの就活生にとってOB・OG訪問は、面倒くさく感じるものだと思います。

また、OB・OG訪問をしてもエントリーシートや面接に必要な自己PRや志望理由の作成に直接つながるものでもないため、やらなくていいやと思っている方も多いのではないでしょうか。OB・OG訪問に行かなかったからといって、就活が上手くいかないということはありませんが、私は時間の許すかぎり積極的に行ってほしいと考えています。

私が学生からOB・OG訪問を受けていたとき、志望企業が明確に決まっている人もれば、まだ行きたい業界や企業が定まっておらず、就活の軸について相談したいという人もいました。

ある程度行きたい業界や企業が決まっている人は、実際の仕事内容や会社の雰囲気が自分に合うか確認するために、話を聞きに行ってほしいと思います。また、まだ就活の軸が決まっていない人でも、社員の方の話を聞いて、「自分もこういう働き方がしたい」と選考を受ける前までに軸を固めていくと良いでしょう。

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一番のメリットは「仕事のリアルな話を聞くことができる」点

OB・OG訪問をするうえでメリットをまとめると、主に次の3つが挙げられます。

OB・OG訪問のメリットは、社員の方から仕事や会社についてのリアルな話が聞けるという点にあります。また、ESの添削や面接で伝える内容をチェックしてもらう機会にもなりますし、もしお会いする人が面接官を担当したことのある人だったら、面接で学生を見ているポイントについて聞くこともできます。

OB・OG訪問に行くときはより多くの情報を得るために、事前に何を聞ききたいか質問内容をまとめておくことが大切です。また、自分が働くうえで何を大切にしていきたいのか、どんな軸で就活をするのかを自己分析で明らかにしておくと良いでしょう。

 

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先輩社員に聞いておきたい5つのコト

では、具体的にどんなことを聞いておくと良いのでしょうか。私はぜひ、次の5つの質問をしてみていただきたいと考えています。
 

①仕事内容ややりがいはエピソードと併せて聞く

現在の仕事内容ややりがいは、実際の仕事のエピソードを聞いてみてください。普段どんな目標を持って働いているのかや、一日のスケジュールなどを聞くと実際に働くイメージがしやすくなります。また、やりがいを感じる出来事を具体的に聞くことで、仕事を通してどんなことが得られるのかを知ることができます。。

普段どんな仕事をしているのかは、企業のホームページや説明会だけではつかみきれないと思います。例えば、ひと口に営業と言っても、扱う商材や営業のやり方によって仕事内容は異なります。自分がイメージしていた仕事と少し違っているなと気づくこともあれば、逆に「こんな仕事をやってみたい」と思うような発見があるかもしれません。
 

②会社選びの価値観を聞き、自分の価値観とすり合わせよう

【21卒 就活お悩み相談室 #1】インターンシップに行くか迷っています』の回でもお伝えしていますが、「なぜこの会社を選んだのか」を聞くことで、その人が働くうえでどのような価値観を大切にしているかがわかります。

さらに、自分の価値観と照らし合わせることで、自分に合う会社なのか判断することができます。もし、行きたい会社が決まっているのであれば、そこで働く何人かの社員の方に会ってみてください。いろいろな方の意見を聞き、自分に合うかどうか判断材料を増やしていってほしいと思います。

③会社の課題や弱みについて聞き、企業研究に役立てる

企業のホームページや企業説明会では、会社の強みや特徴といった情報は得ることができますが、競合他社と比べて弱い部分や、課題についてはなかなか知ることができません。

会社の強みだけでなく弱みを知っておくことで、自分が受ける企業を比較することができますし、企業を深く理解することができます。また、会社の将来をイメージすることもできるでしょう。

面接の場でも企業理解度や志望度を確認するために、「当社の弱みはどこだと思うか」という質問をされる場合があるため、面接対策としても聞いておくことをおすすめします。

④入社5年目、10年目の人の仕事の話は、選考対策になる

面接で「5年後、10年後はどうしていたいか」という質問をされることがあります。就活生の多くは、「どう答えればいいんだろう?」と返答に悩んでしまうのではないでしょうか。これは社会人としての経験がないなかで、入社後に自分がどんな仕事を任され、どのように仕事が変化していくのかイメージがついていないためです。

OB・OG訪問の際に、「5年目・10年目の優秀な人に任されている仕事は何か」を聞いておくことで、入社後から将来の先のことまでイメージすることができますし、自分が理想とする働き方と照らし合わせることができます。

また、もし「自分もその仕事をやってみたい」と思うことがあれば、それを面接での答えにすると良いと思います。
 

⑤勤続年数が若い人であれば、選考時のポイントを聞く

年次が若い方に会うとしたら、その人自身が選考のときに意識していたポイントを聞いてみてください。どのような選考だったか、どんなことをアピールしたのかを詳しく聞いておけば、自分の就活にも活かすことができます。また、お会いするのが入社3年目以上の方の場合は、面接で学生のどのようなところをチェックしているのかを聞くと良いでしょう。

OB・OG訪問は面倒だと思われがちですが、きちんと準備さえすれば得られる情報は多く、企業選びの良い判断材料となります。より多くの情報を得るために、多くの方と会う機会を設けてみてください。

自分のコネクションで機会をつくるのが難しい場合は人事の方にお願いしてみたり、就活カフェなどで開催される、少人数で直接話が聞けるようなイベントに参加してみるのもいいと思います。

1~2年目の若手社員、3~6年目の中堅社員、10年目のベテラン社員では、任されている仕事はもちろん、仕事に対する考え方や目線が異なります。ぜひ、さまざまな年次の社員の方に会って、意見を参考にしながら就活を進めていただきたいと思います。

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