【お仕事図鑑】労務は計算ばかりじゃない!会社の仕組みに携われる仕事

社会人の仕事には表には見えないけれど、重要な役割を担う職種もたくさんあります。キャリアチケットの「お仕事図鑑」では、様々な職種の方へのインタビューを通じて、その職種の仕事内容や楽しさについてお伝えしていきます。

今回お話を聞いたのは、ユナイテッド株式会社で労務のお仕事を行う田中さん。労務というとちょっと聞き慣れない職種ですが、どのような業務があるのでしょうか。
 

<Profile>

ユナイテッド株式会社
コーポレートカルチャー本部 環境推進部 総務労務チーム

田中里実(たなか・さとみ)さん

新卒で入社したアパレル企業にて販売員・新店舗立ち上げなどを経た後、「ずっと働き続けることのできるスキルを身に付けたい」と事務職への転向を決意。派遣社員・アパレル企業での事務・総務を経てユナイテッド株式会社に中途入社、現在3年目。

ユナイテッド株式会社
インターネット広告事業やゲームアプリ事業、IT関連企業への投資などのインターネットビジネスを通じ、「日本を代表するインターネット企業になる」ことをビジョンに掲げるIT企業。https://united.jp/

 

労務の仕事は「計算ばかりの地味な仕事」というわけではない

――労務の仕事内容について教えてください。

労務の仕事で一番身近なものとしては、社員の給与の計算や、保険証を発行するなど社会保険の手続き、さらに年末調整を社員の皆さんから全員分回収しチェック、計算などを行う業務があります。基本的にはシステムに情報を入力することで「この社員の方の手取りはいくらか」など自動で計算されます。しかし、例えば「子供が生まれたので税額が変わる」「昇給した」など変化が起きるときには人の目で間違いがないかチェックをすることが必要です。

お給料というのは「仕事の対価として得るもの」であり、「生活を支えるもの」ですから、ミスのないように日々緊張感をもって取り組んでいます。

――田中さんの1日のタイムスケジュールについて教えてください。

私は労務と総務を兼任していることもあり、これは総務としての仕事でもあるのですが、朝礼後にまずはオフィス内の巡回を行います。清掃はきちんと行き届いているのか、備品が欠けているものはないか、植物で枯れているものはないかなど丁寧にチェックしていきます。

その後は、メールやチャットのチェックをし、優先順位の高いものから作業に入っていきます。給与計算をする日であれば、午前中は勤怠チェックなどを行い、社員の皆さんの遅刻や休みが正しく勤怠システムに反映されているかを見ていきますね。

もし、出退勤の記録忘れや休みの申請漏れなどがあった場合には、本人にチャットで連絡をして正しい記録をつけてもらいます。その後1時間のランチ休憩をはさみ、午後は午前中に確認した勤怠システムの内容などを踏まえて給与の変更事項をまとめたデータを作成する、といった流れですね。

やりがいは会社全体へ影響を与えられること、大変なのはマルチタスク

――労務の仕事でやりがいを感じるのはどのようなことでしょうか?

弊社ならではかもしれませんが、会社全体に影響を与えるような大きな仕事を任せてくれることが多いのはとてもやりがいを感じます。例えば、勤怠管理に関する新しいツールを導入する際には外部の業者の方との交渉もありますし、その後導入に伴い新しいツールへ社員情報を登録したり、データを移行したりといった設定も行います。

さらに、社員の方向けに使い方マニュアルを作り説明をしていくのですが、ちゃんと社員全員にそのツールが浸透したなと実感したときは嬉しいですね。

――逆に、労務の仕事で大変だなと思うことはどのようなことですか?

私は現在子会社3~4社の労務を担当しているのですが、それぞれ会社のカラーや社風、就業規則などが異なります。そのため、問い合わせなどがあった際にどの会社がどんなルールなのか、瞬時に頭の中でスイッチを切り替えなければいけないのは少し大変ですね。

さらに、集中力を要する給与計算のような業務を行っている最中にも、「電球が切れた」といった総務としてのイレギュラーな業務や、様々な労務相談の依頼が入ってくることもあります。集中力を保ちながらも、気持ちを切り替えることのできるマルチタスク能力は必要とされることが多いと思います。

――マルチタスクや頭のスイッチの切り替えで意識していることはありますか?

イレギュラーなことにも対応できるように、できるだけ余裕を持ってスケジュールを組むようにしていますね。その中で「今日はこれだけは絶対やるぞ」というものを決めて優先的に取り組みます。

子会社3~4社の労務については、どの会社がどのようなルールになっているかをパッと見てわかるようにまとめているんです。問い合わせがあった際には、その紙を見ながらミスなく対応できるように仕組みを整えることを心がけていますね。

――労務の仕事を行うにあたって、必要なスキルや求められる能力は何でしょうか? 

社員全員分の給与の計算をすることが主な業務でもありますので、たくさんの数字を見ることに抵抗がないことは必要だと思います。さらに、社員の皆さんはもちろん、社長や役員など様々な立場の人と接する必要があり、コミュニケーション能力は求められると思います。給与や社会保険などの手続きに関する相談を受けることも多いので、話しやすい雰囲気づくりは大切にしていますね。
 

――田中さんは前職はアパレル企業に勤めていたとのことですが、なぜIT業界に興味を持たれたのですか?
 

アパレルの仕事は店長や新店舗の立ち上げなど様々な業務に携わり、「やりきった!」という思いがありました。その後派遣やアパレル企業で事務職を担当している際に労務の仕事も少し経験して、そこでもっと労務を極めたいなと思いいくつかの会社の中途採用の選考を受けたんです。そのときに今の会社の面接で面接官を担当してくれた方がすごく素敵で、「この人の下で働きたい!」と直感的に思ったことは大きかったですね。

当時はIT業界のことはあまり知らなかったのですが、ユナイテッドについて調べていくうちに、IT企業の中では歴史がありつつもベンチャー色が強いことに魅力を感じました。私自身、与えられたことだけをやるのは得意でなく……。この会社では色々な変化の波に揉まれながら、その時々の状況に応じて自分を成長させることができるのではないかと思い、入社を決意しました。

――入社前と入社後でイメージの違いを感じたことはありますか?

入社を決意した際には、「ITベンチャーは大変」というイメージがあるからか、周囲からとても心配されました。ですが、周りがイメージしていたような長時間労働はありませんし、もちろん休みもきちんと取ることができています。

また、入社前は「IT企業だから若い人がバリバリ働くような会社なのかな?」と思っていたのですが、出産後復帰して子育てをしながら時短で働いている女性も多くいます。いい意味でイメージと違うな、と驚きましたね。

――5年後、10年後はどのようになっていたいと思いますか?

労務・総務以外の領域にチャレンジしたいというよりは、やはり今担当している労務の仕事を突き詰めたいと思っています。労務に関する知識を増やすことはもちろん頑張っているのですが、まだまだ経験値が必要だなと日々実感しています。労務問題はどうしても知識だけでなく経験しないといけないことも多いので、もっと経験を積んで会社と社員の皆さんの中立的な立場を忘れずに、難しい問題にも対応できるようになりたいですね。

――労務の仕事に興味を持っている就活生の方にアドバイスをお願いします!

労務の仕事というのは、地味で計算ばかりしていて固い仕事だと思われるかもしれません。しかし、実は計算だけでなく、「会社全体の仕組みづくり」に携われるやりがいのある仕事です。さらに、学生時代の勉学で差がつく分野ではないので、入社後の頑張り次第で成長実感を得やすいことも魅力だと思いますよ!

取材・文/松本果歩

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