このページのまとめ
- 自己PRでポジティブ思考を長所にすると、社会人に必要な向上心などがアピールできる
- ポジティブ思考をアピールするときは、前向きでいるために意識していること伝える
- 自己PRの構成は、「結論→ポジティブ思考が役立ったエピソード→まとめ」がおすすめ
- 自己PRでポジティブをアピールする際は、単なる楽観主義にならないよう気をつけよう
自己PRでポジティブ思考をアピールしようと考えている就活生は多いのではないでしょうか?
選考の際、単にポジティブ思考や前向きさがあることを述べても、採用担当者に響かないので効果的ではありません。
このコラムでは、自己PRでポジティブ思考をアピールする効果や、書き方のポイント、NG回答例などをご紹介しています。これからES作成や面接対策をする新卒の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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自己PRでポジティブ思考をアピールする3つの効果
自己PRでポジティブ思考をアピールする効果は3つあります。
まだアピールの方向性がつかめていない方は、以下をしっかり確認しておきましょう。
1.社会人に必要な向上心をアピールできる
ポジティブに関する自己PRでアピールできることの1つは、「向上心」や「前向きさ」です。
向上心や前向き思考は、業界・職種に関わらず必要な資質。自分から積極的に新しい仕事に関わろうとしたり、スキルアップを図ったりする姿勢は、会社にとってもプラスになります。
また、社会人には多少なりとも我慢しなければならないことがあるため、ネガティブ思考の人やストレス耐性がない人は、仕事が長続きしないもの。常に前を見つめてプラスの力に変えられることがアピールできれば、「仕事を長く続けてくれそう」と好印象を得られるでしょう。
2.困難に前向きに対処する人というイメージを与えられる
ポジティブ思考の人は、仕事上の困難やトラブルに遭遇しても、あきらめずに前向きに対処できる人というイメージを与えられます。
社会人になれば、求められることに対して相応の働きをしなければなりません。納期や条件が厳しくても突破口を見つけて対処する、失敗は落ち込まずに反省点を次に活かすといった前向きさは、仕事をするうえで重宝されます。反対に、1度や2度の失敗やトラブルで落ち込みネガティブな気持ちにとらわれてしまう人は、「採用してもすぐに辞めてしまいそう」「仕事の進捗に悪影響を及ぼしそう」というマイナス印象になり、企業も採用を慎重にならざるを得ないでしょう。
3.周囲に良い影響を与える人材と評価される
自己PRでポジティブさをアピールすれば、周囲に良い影響を与える人材と評価される可能性があります。
トラブルが続いてクレーム処理が増えたり、部署を挙げた大きなプロジェクトが失敗に終わってしまったりすると、職場の雰囲気は悪くなる場合が多いもの。そのような状況でも前向きに明るく仕事に打ち込める人がいると、職場の空気を良い方向へ変えられるでしょう。
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自己PRでポジティブを長所にするときのポイント
自己PRでポジティブ思考を長所(強み)にするときのポイントをご紹介します。
基本的な内容が多いですが、効果的な自己PRにするにはどれも大切なポイントです。
笑顔でハキハキと話して明るい印象を与える
自己PRでポジティブに関するアピールをする場合は、明るく人当たりの良い印象を与えるためにも笑顔でハキハキと話すことを心がけてください。
「私はポジティブです」と話しておきながら、下を向いたり面接官から目を逸らしたりするのは、「暗そう」「人見知り」といった真逆の印象を与えてしまうので気をつけましょう。
ポジティブでいるために意識していること伝える
「なぜポジティブなのか」「努力していることは何か」といった理由を伝えることで、単なる楽観主義ではないことを示しましょう。
理由なくポジティブさをアピールしても、「失敗しても反省しない性格なだけなのでは?」とマイナスイメージになる場合があります。「ポジティブであるために意識していること」を伝え、努力によって得たポジティブであることをアピールしましょう。
失敗したときの対処の仕方にも触れる
ポジティブ思考をアピールするときは、失敗したときにどのように前向きさが発揮されるのかも触れておきましょう。
自己PRで採用担当者が知りたいのは、候補者の強みが仕事でどのように役立つのかといった点。特に、失敗やトラブル時に候補者がどのような対処をするのをチェックする傾向があります。
自己PRにも、この対処の仕方を盛り込めば、「入社後に活躍しそうだ」という印象を持ってもらえるでしょう。
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前向きさが伝わる自己PRの書き方3ステップ
ここでは、ポジティブに関する自己PRの書き方を3ステップで解説します。
ポジティブ思考に関する自己PRの例文もご紹介していますので、自分の応募書類と比べてみてください。
1.簡潔な結論
自己PRの書き出しは、できるだけ簡潔な結論にしましょう。
「私の長所はポジティブ思考なところです」などとシンプルにまとめると、聞き手が「これから何について話すのか」を理解しやすくなります。
長所は、「ポジティブ思考」でなくても「どんなことがあっても前向きでいられるメンタルの強さ」など、具体的にしてもOKです。自分なりの言葉で、採用担当者に響くキャッチフレーズを考えましょう。
2.ポジティブさが伝わる具体的なエピソード
次に、ポジティブさが伝わる具体的なエピソードを伝え、採用担当者に自分の能力が役立った場面や努力した点をイメージしてもらいましょう。
エピソードを考える際は、学生生活や部活動、アルバイトといった自分の過去の経験を振り返るのが王道パターン。ポジティブさを発揮できた場面や、意識するきっかけとった経験を探ってみましょう。
3.仕事でどのようにポジティブ思考を役立てるか
最後は、自分のポジティブさが仕事で役立つことをアピールし、自己PRを締めくくりましょう。
ポイントは企業が求める人材や業務内容を意識すること。「自分のポジティブ思考で◯◯事業を盛り上げていきたい」など、実際の仕事を盛り込むのもおすすめです。
ポジティブ思考の例文
私の長所は、どんなことがあっても前向きでいられるメンタルの強さです。
つらいことがあっても、難しい状況であっても負けない前向きさで、困難を乗り越えてきました。
たとえば、私が学生時代力を入れていたピアノコンクールでの経験です。私はもともと手が小さく、音大出身でもなかったので、ピアニストとしては非常に不利な状況でした。難易度の高い課題曲を前に、周りからは「どうせ無理だろう」といわれていましたが、それでも私は前を向き、手の小さい私でも演奏できる方法を探し続けました。
その結果、昨年のコンクールでは、目指していた入賞を果たすことができました。私は、たとえ困難な状況でも前向きに努力すれば、必ず結果がついてくると信じています。貴社に入社しましたら、営業職としてお客さまの課題に寄り添い、自分にできることを諦めずに探していきたいと考えています。
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ポジティブが伝わらないNG自己PR例
最後に、ポジティブ思考を自己PRにするときの注意点をいくつかご紹介します。
応募書類の提出前や面接前に、自分の自己PRが以下のNG例に該当していないかチェックしてみてください。
単なる楽観主義になっている
ポジティブ思考でいるための努力点や工夫点がなく、単なる楽観主義を主張するのは避けましょう。
「ポジティブに努めている人」と「楽観主義な人」では、企業が求めているのは前者です。
先述したように、「ポジティブでいるために意識していること」を伝えて単なる性格だけではないことを伝えてください。
自称ポジティブ
「自分がそう思っているだけなのでは?」という印象を与える自称ポジティブにならないよう気をつけましょう。
自称ポジティブにならないためには、具体的な根拠が必須。ポジティブが発揮された場面を客観的に見て、「誰が見てもポジティブさが役立った場面」をしっかり伝えてください。
失敗を反省しない
「失敗してもすぐに忘れるので大丈夫です」などは、失敗を反省しない人というマイナスイメージを与えるため、NGです。「失敗を繰り返しそう」と思われないためにも、「失敗を受け止め、次に活かせること」をアピールしましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。