このページのまとめ
- 就活でのクールビズは、企業ごとのルールを事前確認することが重要
- 就活のクールビズスタイルは、快適さとフォーマル感のバランスを保つのがポイント
- 天候や移動手段、体質などを考慮したうえで就活時の服装を決定しよう
「就活向けのクールビズスタイルってどんなの?」と気になる方もいるでしょう。クールビズの期間や適切な服装は、企業によって異なります。そのため、事前の調査や準備が必要です。
この記事では、就活におけるクールビズスタイルについて、服装選びのポイントや注意点、企業への確認方法などを解説します。暑さ対策を万全にしながらも好印象を与えるクールビズスタイルで、夏場の就活を乗り切りましょう。
本記事では一般的に企業が好むとされる身だしなみの傾向を紹介していますが、一律にこうあるべきという価値観を押しつけるものではありません。就活に取り組む際は、自身が納得できるスタイルで取り組むことが重要です。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
クールビズとは
環境省によると、クールビズとは、過度な冷房に頼らずさまざまな工夫をして夏を快適に過ごすライフスタイルのことです。政府が2005年から提唱し、適切な室温設定や服装を呼びかけています。実施期間は5月から9月までで、CO2削減や省エネルギーを目指すための取り決めです。近年では、政府の呼びかけに応じて、多くの企業がクールビズに取り組んでいます。
参照元
環境省
デコ活アクション:クールビズで、「働き方」を快適に!(令和7年度)
企業によってルールが異なる
クールビズへの対応は、企業によってさまざまです。ノーネクタイや軽装を歓迎する企業もあれば、上着とネクタイの着用を求める企業もあるでしょう。また、部署や職種によって基準が異なる場合もあります。
伝統的なビジネススタイルを重視する業界では、クールビズ期間中でも通常の就活スタイルが求められることがあります。一方、自由な社風の企業では、比較的柔軟な服装規定を設けている場合が多いようです。
業界や企業文化によってクールビズの基準が異なるため、就活の際にも志望先企業の服装のルールを確認する必要があるでしょう。就活時の服装は自分の第一印象に影響するため、慎重に選択することが大切です。
「就活は7月からでも間に合う?選考が長引く原因と対策法を解説」の記事では、夏の時期の就活について解説しています。夏の就活の服装についてもまとめているので、あわせてご参照ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活のクールビズスタイル基本のポイント
クールビズは従来のスーツスタイルよりも軽装になりますが、だからこそ素材選びやコーディネートに気を配る必要があるでしょう。以下では、アイテムごとのクールビズスタイルのポイントをご紹介します。ビジネスシーンにふさわしい清潔感とフォーマル感を保ちながら、快適に過ごせる服装を検討してみてください。
ここでご紹介するのは、クールビズスタイルの一例です。就活でクールビズスタイルを取り入れる際は、志望先企業の服装規定を確認したうえで服装選びを行ってください。
ジャケット
一般的なクールビズスタイルでは、ジャケットの着用は任意となっています。ただし、フォーマルな服装が求められる業界や企業への就活では、ジャケットを着用するのが無難といえるでしょう。
メンズスーツのジャケットを着用する場合は、半袖ではなく長袖のシャツを着用するのが基本です。軽量で通気性の良い素材を選ぶことで、長袖とジャケットでも快適に過ごしやすくなるでしょう。レディーススーツの場合、ジャケットに半袖のトップスを合わせることができます。
近年では、ストレッチ素材を使用した軽量ジャケットも販売されており、動きやすさと見た目の両立が可能になっているようです。ジャケットを着用しない場合にも、冷房対策として薄手のカーディガンを用意しておくと便利でしょう。
トップス
就活のクールビズスタイルのトップスは、襟付きのシャツやブラウスなどが基本となります。企業からの特別な指示がない限りは、定番のカラーの白がおすすめです。襟元や袖口のきれいな、アイロンの行き届いたシャツを着用することで、よく整えられた印象を与えることができます。
トップスの素材選びも、快適に過ごすための重要なポイントです。汗をかきやすい夏場は、吸水速乾性の高い素材や通気性の良い生地を選ぶのがおすすめです。また、シワになりにくい加工が施された素材のトップスであれば、きちんと感のある着こなしを長時間保てます。
企業によっては、派手な柄物やフリル、レースなどの装飾は控えめにすることが求められる可能性もあるようです。フォーマルな装いが求められる就活では、無地もしくは控えめな柄のトップスを選ぶと良いでしょう。
就活用のトップス選びにお悩みの方は、「就活で半袖シャツはあり?好印象を与える夏の服装マナーを解説」の記事を参考にしてみてください。
インナー
インナーは見えない部分ですが、クールビズスタイルの快適さと清潔感を保つのに重要な役割を果たします。クールビズスタイル向けのインナー選びのポイントは、以下のとおりです。
・吸水速乾性の高い素材
・適度な厚みによる透け防止
・抗菌防臭加工
・肌触りの良さ
特に、薄いブラウスやカットソーの下に着用するキャミソールやインナーは、透け防止や汗対策のため、素材とカラーに気を配りましょう。肌色に近い色を選ぶことで、外からの見た目も自然になります。最近では、接触冷感素材や消臭機能付きのインナーなど、機能性の高い商品も多く販売されているようです。これらを活用することで、夏の時期を快適に過ごしやすくなるでしょう。
ボトムス
クールビズスタイルで就活を行う際には、ボトムス選びも大切です。就活にふさわしい清潔感とフォーマルな印象を与えるものを選びましょう。
ジャケットやトップスと同様に、軽量で通気性の良い素材を選択することで夏場でも快適さを保ちやすくなります。裾が長過ぎたり短過ぎたりしないよう、適切な丈のものを選ぶことが大切です。特にスカートの場合は、座った時の丈感にも注意しましょう。
ネクタイ
クールビズでは、ネクタイの着用は必須ではありません。ただし、就活ではネクタイの着用が求められる場合があるため、事前に確認する必要があるでしょう。ノーネクタイで選考に参加する際にも、シャツの第一ボタンは留め、襟元の形が崩れないように注意してください。
青系の色や淡い色のネクタイは、涼しげな印象を与える可能性があります。派手過ぎる色や柄は避け、落ち着いた雰囲気のものを選ぶことで、フォーマルな印象を演出しやすくなるでしょう。
就活でのクールビズは、快適さと清潔感、フォーマル感を保つことが重要です。自分の体型や志望先の企業の雰囲気、その日の予定などを考慮して、適切なスタイリングを心掛けましょう。
また、季節の変わり目には特に注意が必要です。クールビズ期間中でも、朝晩は冷え込む日もあるため、薄手のジャケットやカーディガンを持ち歩くなど、温度変化への対応も忘れないようにしましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活でクールビズスタイルを取り入れる際の注意点
就活では、一般的なクールビズスタイルの選択よりもさらに慎重な対応が必要です。清潔感とビジネスマナーを十分に意識した服装選びが求められます。以下では、就活にクールビズスタイルを取り入れる際の注意点を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
企業のクールビズ可否を確認する
就活でクールビズスタイルを取り入れる際には、企業がクールビズを採用しているかどうかを確かめる必要があります。クールビズを導入しているかどうかは、企業によって異なるためです。就活生のクールビズスタイルを推奨しているかどうかも、企業によって異なるでしょう。
志望先企業でのクールビズの可否は、以下の方法で確認してみてください。
・企業のホームページをチェックする
・人事部へ直接問い合わせる
・内定者や就活情報サイトからの情報を集める
・合同説明会で企業の担当者に確認する
企業の採用担当者がクールビズスタイルであっても、就活生にはフォーマルな装いが求められる場合もあります。暑い時期の就活でも、状況に応じて対応できるよう、ジャケットは必ず持参しましょう。企業の方針が不明確な場合、基本的には正装で臨むことをおすすめします。
就活での服装を選ぶにあたって企業研究を行う方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事もチェックしてみてください。
インナーの透けや汗染みに注意する
夏場の就活で注意すべきポイントの一つに、インナーの透けと汗染みが挙げられます。企業の担当者によっては、準備不足な印象をもつ可能性があるため、予防策をとることが大切です。特に、白シャツは光にかざすと透けやすいため、試着時に十分な確認が必要といえます。
インナーの透けや汗染みを予防する方法は、以下のとおりです。
・肌に近い色の適度な厚みのあるインナーを着用する
・吸水速乾性の高い素材のインナーやシャツを選択する
・制汗シートやハンカチを携帯する
・予備のシャツを用意しておく
・汗染みになりにくい素材のシャツを選択する
インナーは、自分の肌に近い色の適度な厚みのある素材を選びましょう。また、吸水速乾性の高い素材を使用することで、汗染みを抑えることができます。就活では、緊張で普段以上に汗をかく可能性が高いため、予備のシャツを用意しておくと安心です。
シワや汚れのない清潔な服装を心掛ける
クールビズスタイルでは薄手の生地を使用することが多いため、シワや汚れが目立ちやすくなります。面接直前に急いでアイロンをかけるような事態を避けるため、前日までに準備を整えておくことが重要です。
また、移動中の汗や埃による汚れにも注意しましょう。特に、電車やバスでの移動時はできるだけ着席を避け、立って移動することでシワを防ぐことができます。時間に余裕をもって行動し、会場近くのカフェや休憩所で、最終的な身だしなみチェックをするのがおすすめです。
カジュアル過ぎる服装を避ける
クールビズとカジュアルウェアは異なります。就活では、あくまでもビジネススタイルの範囲内で涼しさを取り入れることが求められるでしょう。派手な色使いや柄物、スポーティーな要素よりも、シンプルで落ち着いた印象の服装が就活向きといえます。
就活時の服装は、第一印象に影響を与えます。クールビズスタイルであっても、ビジネスマナーに則った服装を選ぶことで、仕事への真摯な姿勢を示すことができるでしょう。職場内のクールビズが認められている企業でも、特別な指示がない限り就活は正装で臨み、その後の指示に従って調整するのが無難です。
露出は控えめにする
クールビズは、決して露出を増やすことではありません。涼しさを求めるあまり、ビジネスシーンに相応しくない服装を選んでしまわないよう注意しましょう。
シャツは半袖より短い袖のものは避けるのが基本です。スカートは膝が隠れる長さを維持するのが望ましいでしょう。透け感のある生地や首元の開きにも注意し、体のラインが強調され過ぎないよう、適度なゆとりのあるサイズを選んでみてください。
就活でのクールビズは、ビジネスマナーと暑さ対策のバランスの取れた服装選びが求められます。事前の準備と細かな配慮を怠らず、好印象を与える服装を心掛けてみてください。
服装以外にも、就活で注意すべきことはいくつかあります。「就活マナーの基本を解説!失敗しないための準備と対策」の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活でのクールビズスタイルに迷ったら
就活でのクールビズスタイルに迷った場合は、よりフォーマルな装いを選択するのがおすすめです。企業の雰囲気や業界の特性を考慮し、慎重に服装を決定しましょう。
正装で就活に参加する場合も、移動時にはジャケットやネクタイなどを外すことで、快適さを保ちやすくなります。ジャケットを着用しないスタイルで就活を行う際も、会場の空調状況が不明な場合は上着を用意しておくと安心です。
就活中のクールビズは、涼しさと見た目の両立が大切です。その日の天候や移動手段、体質、面接会場の場所なども考慮に入れたうえで、準備を行ってみてください。就活は自己アピールの場であり、服装もその重要な要素の一つであることを忘れないようにしましょう。
「就活にクールビズスタイルで参加したい」「就活の服装に関するアドバイスが欲しい」とお考えの方は、キャリアチケットへご相談ください。
キャリアチケットは、就活に関するお悩みを抱える学生を支援する就活エージェントです。知識と経験豊富なキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを実施し、就活生一人ひとりにマッチする企業をご紹介します。就活に関するどのようなお悩みにも対応しているので、服装に不安がある方も安心して選考に進めるでしょう。
企業紹介やお悩み相談以外にも、自己分析・企業研究サポートや書類添削、面接対策、内定後のフォローなどのサービスも充実しています。すべてのサービスを無料で受けられるので、まずはお気軽にキャリアチケットへお問い合わせください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
就活のクールビズに関するよくある質問
ここでは、就活生の方が抱えがちなクールビズに関する疑問についてご紹介します。暑い時期の就活を快適に乗り切るためのヒントにしてみてください。
Q.就活のクールビズは第一ボタンを開けても良い?
就活時のクールビズでは、第一ボタンを開けることは推奨されません。たとえ暑い日であっても、面接などの重要な場面では、第一ボタンまできちんと留めることが基本的なマナーです。だらしない印象をもたれてしまうのを避けるためにも、襟元は常にきちんと整えましょう。
ただし、移動中や待合室では、状況に応じて第一ボタンを開けることも可能です。面接直前には必ずボタンを留め直し、ネクタイの位置も整えるようにしましょう。
Q.就活のクールビズっていつから?
一般的に就活でのクールビズは、5月から9月までの期間で採用されることが多いです。ただし、クールビズの取り組みは、企業によって対応が異なるので注意しましょう。たとえば、5月から開始する企業もあれば、クールビズスタイルを採用していない企業もあるため、事前の確認が必要です。
Q.就活でクールビズの服装に悩んだらどうすべき?
就活では、一般的なクールビズよりもフォーマルな装いを求められる傾向にあります。そのため、特別な指示がない場合には、ジャケットを着用するスタイルで臨むのが無難です。
就活時の服装に悩む場合は、企業の採用情報ページやエントリーシートの注意事項を確認するといった方法で、就活生のクールビズスタイルの可否をチェックしましょう。同じ企業の説明会や面接に参加経験のある就活仲間に相談したり、企業の採用担当者に直接確認するのも一つの手です。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら