このページのまとめ
- 協調性は、異なる立場の人とコミュニケーションをとりながら協力しあえる能力
- 自己PRでの協調性は、具体的なエピソードを用いて間接的にアピールする
- 企業が求める協調性は、「組織優先」「サポート力」「協力的」
- 自己PRで協調性をアピールするときは、企業が求める人物像を意識する
- 自己PRでの協調性の効率的なアピール方法は、履歴書や面接など形式ごとに異なる
自己PRで「協調性」をアピールしたいと考える学生のなかには、「どうしたら効果的に協調性をアピールできる?」「協調性をアピールする自己PRのまとめ方は?」などの疑問を持つ方も多いはず。「協調性」は多くの企業から求められる素質なので、効果的にアピールすればプラス評価に繋がります。企業に評価される「協調性」を把握し、自己PRで「協調性」を効果的にアピールするためのポイントを例文とともに解説します。
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企業が自己PRを聞く理由は?
企業にとって自己PRは、プロフィールだけでは分からない学生の情報を知るための大切な判断材料です。企業は自己PRで学生の何を見ているのか、どのような人材を求めているのかを理解し、自分の強みを的確にアピールできるようにしましょう。
人となりを知りたい
企業にとって、自己PRは学生の人柄を知る手段の一つです。学生時代にいかに輝かしい功績を残したかよりも、何にどれほど熱心に取り組んだか、どのようにして困難を乗り切ったかを知ることで、学生の人となりを見極めています。
相性を知りたい
スキルや人柄も大事ですが、企業と学生との相性も重要な要素の一つです。たとえ学生に優れた能力があったとしても、企業と相性が合わないと早期退職につながる恐れも。自己PRを聞くのは、そのような事態を避ける目的もあります。
自社に貢献してくれる人材か判断したい
当然ながら、企業は自社に利益をもたらしてくれる人材を求めています。自己PRは、学生が企業に貢献できる能力を持ち合わせているかを判断する材料の一つです。
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企業が求める協調性を理解しよう
企業が求める協調性とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、「協調性」の意味を踏まえたうえで、社会人として求められる「協調性」を説明します。
そもそも「協調性」とは?
「協調」は、利害や立場などが異なる人同士が互いに協力しあうことを意味します。つまり、「協調性がある人」とは、周りの意見を察知し、自分とは異なる考えの人とも上手くコミュニケーションを取りながら、協力して何かを遂行することができる人のことをいいます。
企業が求める「協調性」とは?
ビジネスシーンでは、当然さまざまな立場、価値観の人たちと一緒に仕事に取り組んでいくことになります。ここでは、企業が求める「協調性」とは具体的にどのようなものなのか、まとめているので
参考にしてみてください。
組織全体を優先
企業組織の一員となるからには、個人の考えだけを押し通すのではなく、組織優先で考えて行動していくことが必要です。自分のことばかり考えている人は、組織の和を乱し、全体の士気を下げる要因になる可能性があります。そのため、企業は組織単位で物事を考えられる「協調性」がある人を求める傾向にあるようです。
サポート力
仕事は基本的にチームで行うものです。チーム内で支え合い、全体の成果につなげていくことが重要視されます。ただ言われたことだけをこなすのではなく、業務で困っている人を積極的にサポートすることも大切です。「支え合い」の精神は、企業が求める「協調性」の定義の1つと考えて良いでしょう。
協力的
先述したように仕事はチームプレイであり、自分の周囲だけでなく、他部署や他職種など、複数の人が携わっています。多くの人が関わっていれば、意見や価値観の相違などが発生することもあるでしょう。そのような場合でも協力的な姿勢を示せる人が、「協調性」のある人として求められます。
企業や職種で求められる協調性は違う
ひとくちに「協調性」といっても、周りの意見を尊重して空気を読み調和していくタイプや自ら主体的に周囲に働きかけ、巻き込みながら行動をするタイプなど、さまざまです。
企業や職種ごとに、それぞれ理念や業務内容は異なり、求められる「協調性」も変わってきます。しっかりと企業、職種が求める人物像や「協調性」を理解したうえで自己PRを考えましょう。
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協調性をアピールするときの3つのポイント
「協調性」は適切にアピールをすれば強みとなりますが、アピールの仕方を誤るとマイナスの評価を受けてしまう可能性もあります。「協調性」を効果的にアピールするために避けるべきこと、注意するポイントをまとめました。
1.ネガティブに受け取られないようにする
アピールの仕方を誤ると「受け身で流されやすい」「自分の軸がない」「指示待ち」など、ネガティブと解釈されてしまう恐れがあります。自己PRで「協調性」をアピールする際には、「主体性」をアピールするような内容も一緒に、バランスよく盛り込むように心掛けましょう。
2.協調性を言い換えて間接的にアピールする
「協調性」は、表現としては漠然としており、相手の受け取り方によっては齟齬(そご)が生じる可能性もあります。そのため、ただ「協調性がある」というのではなく、「相手の立場を考えて行動できる」「円滑な人間関係を築ける」「人と協力して物事に取り組める」などのように言い回しを変え、協調性があることを間接的にアピールすると良いでしょう。
3.エピソードで伝える
直接的に「私は協調性があります」と言っても、採用担当者にはぼんやりとしか伝わりません。「この人は協調性がある」と感じさせるような、具体的な行動や他人から受けた評価を交えたエピソードを用いて「協調性」をアピールするようにしましょう。
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協調性をアピールする自己PRの作り方
一般的な自己PRの流れと、そこでアピールする「協調性」のまとめ方を解説していきます。ポイントをおさえ、しっかりと「協調性」をアピールできる自己PRを作りましょう。
自己PRの基本の流れを理解しよう
まずは、自己PRの基本的な流れを紹介します。この流れを念頭に置いて、自己分析や企業研究をしっかり行い、企業に魅力が伝わる自己PRを作成しましょう。
1.結論
「私の強みは◯◯です」というように、結論から提示しましょう。冒頭に結論を持っていくことで、その後に続く話の内容を聞く側が理解しやすくなります。先に結論を示すという方法は、就職後もあらゆるシーンで役立つので、今のうちに身に着けておくと良いでしょう。
2.エピソード
最初に示した自分の強みに説得力を持たせるために、根拠となる具体的なエピソードを説明しましょう。「なぜその活動に取り組もうと思ったのか」「どのような問題にぶつかったか」「解決や改善のためにどのように考え、行動したか」「行動した結果とそこから得た学び」を順に整理していき、自分の長所の裏付けとなるように内容を練っていくと良いでしょう。
3.まとめ
最後に結論を再び提示して、自分の強みを活かしてどのように会社に貢献していくかを伝えます。「私の◯◯な強みを活かし、貴社(御社)に◯◯して貢献していきたいと考えています」というように、具体的なビジョンを示しましょう。
自己PRに盛り込む「協調性」のまとめ方
採用担当者に「協調性がある」と評価してもらうためには、自己PRのなかでの「協調性」のアピールの仕方にもコツが必要です。効果的に「協調性」をアピールするためのポイントを紹介します。
1.「協調性がある」と思う理由をまとめる
「協調性」が自分の強みであると考えるきっかけや理由をまとめていきましょう。自分だけではなく、他人の評価があると、客観的な視点になるので説得力やアピール力が増します。
2.具体的なエピソードをまとめる
自分で「協調性がある」と感じたエピソードがあればまとめましょう。ただ「協調性があります」というだけではなく、「意見の異なる人が集まり、なかなか物事を進めることができなかったが、自分が意識して行動をすることで目的達成につながった」「チームワークを保てるように工夫をし行動した」というように具体的なエピソードを考えましょう。
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協調性をアピールする自己PRの例文
これまでに説明してきた内容を踏まえ、協調性をアピールする自己PRの例文を下記に挙げるので、ぜひ参考にしてみてください。
例文
私の強みは、周囲と協力して課題を解決していくために行動できる「協調性」です。
大学時代の4年間、居酒屋でアルバイトしていましたが、私の強みが評価され3年目から店長を任されるようになりました。
店長として、まずはスタッフとこまめにコミュニケーションを取り、情報の共有に務めました。また、スムーズに調理接客の対応ができるように業務の効率化を図り、マニュアル作りにも取り組みました。そのほかにも、定期的にスタッフと話し合いをする場を設け、悩んでいるスタッフがいればその都度一緒に解決策を考え、サポートをするように心掛けました。このような私の協調性を活かした行動で、スタッフ間の風通しもよく、店舗の売上や顧客満足度の向上につなげることができました。
貴社(御社)でも私の強みを活かして成果につながる仕事をし、貢献して参ります。
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形式別!「協調性」アピールのポイント
自己PRも、応募書類や面接、グループディスカッションなど、伝える場面によって長さや文字数、アピールの注意点が異なります。それぞれのポイントをチェックしていきましょう。
履歴書・職務経歴書・エントリーシート
履歴書は150字前後、職務経歴書やエントリーシートの自己PRは300字前後でまとめるのが理想です。1度に多くの応募書類を見る採用担当者にとって、長すぎる自己PRは負担となり、「まとめる能力がない」「読む側の視点に立つことができていない」とマイナスの印象を与えてしまいます。一方で、短すぎると「意欲が低い」と判断されてしまうことも。書類ごとに適切な長さで自分の魅力を最大限にアピールするようにしましょう。
面接
面接には、個人に対して行われるものと、集団で行われるものとがあります。どちらにも共通して言えるのは、企業が求める人物像を意識し、入社したときに活躍できると思わせるような内容の「協調性」をアピールすることです。また、基本的なことですが、時間を守るなど、選考をする企業に迷惑をかけないということも「協調性」をアピールするポイントになります。
集団面接
集団面接は、1人に与えられる時間が限られています。だらだらと話さず、簡潔に自己PRをしましょう。冒頭に、印象に残りやすいフレーズを入れるとほかの学生との差別化も図れるためおすすめです。また、ほかの学生に対しても、ライバルであるというあからさまな態度を示すのではなく、常に笑顔でいることを心掛けましょう。自分以外の学生が話しているときもリアクションをとりながら、話しやすい雰囲気を作るようにすると、面接中の態度でも「協調性」をアピールできます。
個人面接
個人面接は、自分だけに与えられた時間を存分に使い、しっかりと自分のことをアピールしましょう。また、集団面接と同様に、常に笑顔を忘れずに、面接官の話にもリアクションをとるよう心掛けましょう。
グループディスカッション
グループディスカッションとは、時間内に与えられたテーマに対してグループで協力し、一つの答えを導き出す選考方法です。メンバーの意見を上手くまとめたり、時間の管理をしながらスムーズにディスカッションを進めたりすることで「協調性」をアピールできます。また、相手の意見を否定せずにまずはよく聞くことや、相手が話しやすい雰囲気を作ることも「協調性がある人」という評価を得るポイントです。
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