このページのまとめ
- ボーナスは法律で定められておらず、会社規定による
- 新入社員でもボーナスは貰えるが、入社直後の夏は少額の可能性が高い
- ボーナスは夏と冬の年2回支給されるのが一般的
- 新入社員が初めてボーナスを貰えるのは冬で、金額は月給の2ヶ月分ほど
- 新入社員は、ボーナスを家族へのプレゼントや奨学金返済に充てる人が多い
会社員のモチベーションを上げる「ボーナス」。これから新入社員として働くことになる就活生のみなさんも気になっているのではないでしょうか。このコラムでは、「入社直後でもボーナスは貰えるの?」「いくら貰えるの?」「業界によって金額は違うの?」といったボーナスの気になる点を解説しています。月給より多くの額を貰える機会なので、使いみちもしっかり考えておきましょう。
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新入社員にボーナスはある?
ボーナスは、入社数ヶ月の新入社員にも支給されるのか、気になっている学生も多いでしょう。結論は、会社によって異なります。毎月の給与は、法律上「賃金」といい、労働基準法や最低賃金法により一定の基準がありますが、ボーナス(賞与)に関しては法律で定められておらず、規則はすべて会社次第です。
参照元
e-GOV法令検索
労働基準法
第三章 賃金、第二十八条 最低賃金
ボーナスとは
ボーナスとは、毎月の給与とは別に支給される特別賞与の通称です。多くの会社で、夏と冬の年2回支給されます。上述のとおり、ボーナスに関しては法律で決められていないため、ボーナスの有無や支給金額の決め方は会社の方針次第です。一般的には、業績をあげた人や会社に貢献した人への支給額が高くなるように、ボーナス額の決定には会社独自の評価制度が用いられます。
ボーナスがないこともある
会社の業績次第では、ボーナスが減る、もしくはボーナス自体がなくなることもあり、金額は不安定です。そのため、各社のボーナス平均額は景気の指標としても使われます。
求人情報に「年2回、○ヶ月分」などと記載がありますが、多くは前年度実績であり入社後のボーナスを保証するものではありません。
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新入社員がボーナスをもらえる時期はいつ?
春に入社する新入社員の場合、一般的には冬からボーナスが貰えるようになります。
冬から支給が一般的
新入社員は、夏のボーナス時期には研修中の場合もあります。先述のとおり、ボーナス支給額は業績や実績に基づいて決まるため、実績のない新入社員には夏のボーナスがない場合も多いようです。新入社員が初めてボーナスを貰えるのは、冬になるでしょう。
夏は支給されたとしても少額
会社によっては、入社数ヶ月の新入社員にも夏のボーナスを支給する場合もあります。しかし、金額は数万円や金一封など、通常のボーナスと比較すると少ない金額であることがほとんどです。
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ボーナスはいくら貰える?
春に入社してから約10ヶ月の勤務後、初めてボーナスが貰えるでしょう。ボーナスの金額も企業によって差はありますが、一般的な例を紹介します。
月給2ヶ月分が一般的
令和元年に公表された厚生労働省の調査結果によると、大卒の平均月給は約21万円(男女計)なので、計算上はおよそ42万円のボーナスが貰えます。令和元年に公表された国税庁の調査結果でも、年収200万円以下の人の平均賞与は41万円(男女平均)という結果が出ており、平均的な金額といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給
国税庁
民間給与実態統計調査結果統計表 全国景表
第3表 給与階級別の総括表(続)その7 累年比較(平均賞与)
ボーナスの手取は8割ほど
毎月の給与と同様、ボーナスからも源泉徴収されるため、ボーナスの全額は貰えません。
仮にボーナスの全額が40万円だとすると、そこから健康保険料が約2万円、厚生年金保険料が約3.5万円、雇用保険料が約1,600円、所得税が約1.4万円ほど引かれ、手取り額は約33万円です。ボーナスは額面金額の8割ほどしか貰えないことを頭にいれておきましょう。
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業界によってボーナスの傾向は異なる
ここまで平均的なボーナス事情を説明しましたが、ボーナスは業種によっても差があります。
インフラ関係はボーナスが多い
電気・ガス・熱供給・水道業などのインフラ関連の業種は、ボーナスが高いといわれています。令和元年に公表された国税庁の調査によると、電気・ガス・熱供給・水道業に勤める年収200万円以下の人のボーナス額は平均10.3万円(男女計)で、この調査の中では最もボーナス額が多い業種です。
飲食や小売業はボーナスが少ない
一方、飲食や小売業などの接客業はボーナスが低い傾向にあります。令和元年に公表された国税庁の調査によると、平均ボーナス額は、年収200万円以下の場合宿泊業・飲食サービス業で1.6万円(男女計)、卸売業・小売業で2.9万円(男女計)と比較的低い金額です。
専門職のボーナスは低いが給与が高い
令和元年に公表された国税庁の調査によると、医療・福祉関係に勤める年収200万円以下の人の平均ボーナス額は6.3万円という結果が出ています。特別な知識を要する専門職では、ボーナスよりも、高めの基本給や有資格者に対する手当などで収入が上がるようです。
参照元
国税庁
民間給与実態統計調査結果統計表 全国景表
第9表 業種別及び給与階級別の給与所得者数・給与額
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みんなはボーナスを何に使っている?
ボーナスの使い道の参考として、例を紹介します。
両親や家族へのプレゼント
社会人になるまで支えてくれた両親や家族に感謝の気持ちをこめて、ボーナスでプレゼントをする人は多いようです。モノではなく、思い出に残る食事や旅行に連れて行ってあげることも喜ばれるでしょう。
貯金
ボーナスは将来に向けて貯蓄しておくという人もいます。社会人になると、友人の結婚式に呼ばれたり、学生のころは手が出なかった金額の食事や旅行をしたりすることもあり、お金がかかる場面も多くなるでしょう。趣味やスキルアップのため、習いごとを始める資金にする場合もあります。毎月の給与は生活費に消えてしまう人も、ボーナスからは貯金をしておけると安心です。
奨学金返済
大学の学費を奨学金で賄っていたという方は、ボーナスでの返済も可能です。日本学生支援機構の奨学金返還方法は、毎月一定額返還する「月賦返還」と、「月賦・半年賦併用返還」があります。毎月定額の返還に加えて、1月と7月(3月貸与終了者の場合)にも追加で返還できるため、返還期間の短縮が可能です。奨学金は長年支払いが続くので、早めに返還しておけると将来の余裕に繋がります。
参照元
独立行政法人 日本学生支援機構
割賦方法と返還開始月
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