企業と自分の相性を見極めることは、
(1)自分が合っていない業界にエントリーして精神的な負担を味わうことを防ぐ(2)自分の強みや特性とマッチする業界へのエントリーを増し選考の通過率を上げる
という2つの点から重要です。
自分らしさを活かせる企業に就職できれば、たとえ配属が思うようにいかなかったとしても、自分らしくキャリアを積み重ねていくことができます。ではどのように、企業との相性を見極めればいいのでしょうか。
この記事の執筆者
リベラルコード(株)国家資格キャリアコンサルタント
大手人材サービス企業にて、営業(商社、不動産、金融・通信・メーカー等)、人事(新卒採用)を担当。その後、有名私立大学のキャリアセンター個別相談担当として、のべ3万人以上の就職支援に携わる。
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相性を分析するための4つの軸
まず企業ごとにある社風を知ることが大切です。社風を知るには、各企業のビジネスモデルを把握・理解することが大切ですが、4つの軸を基準に分析することもできます。以下の4つの軸において、自分がどちらの項目を大切にしているか、答えを考えてみてください。そして自分の答えと企業の考え方を比べて、自分と一致しそうな企業を受けてみましょう。
1.理性軸 or 感情軸
自分自身は、じっくり考えるタイプなのか、それとも人情や情熱など感情を大事にするタイプかを考えます。企業においては、とにかく合理的に判断する世界なのか、それとも想いや繋がりなどいわゆる「浪花節」が通用する世界なのかを見ていきます。人間関係の仕事への影響具合をチェックしましょう。2.着実 or スピード
着実な仕事の進め方なのか、あるいはスピードを重要視するのかを見ます。企業によって、資料や審査に重きを置き、そのプロセスなしではビジネスが進まない事業と、とにかく作り続けたり、いち早く行動したりすることで、売上拡大や市場シェアをとっていく事業の2パターンがあります。自分にはどちらが合っているかを考えてみてください。3.新規性 or 伝統性
常に新しいことが求められる事業なのか、過去の蓄積や伝統を重視した事業推進をするのかという違いです。次々に事業を立ち上げて営業しないといけない事業もあれば、過去から継続して売上が見込める事業もあります。例えば、ベンチャー企業では、まずサービスをリリースして市場のシェアを取り、かいぜんしてく事業の進め方をすることがあります。一方、大手メーカーでは固有の技術や特許を取得していたり、広告などによって特定の企業イメージや商品のブランドイメージが世間に根づいているため、継続的な売上が見込める場合があります。チャレンジを好むのか、それとも伝統を大事にするのかを考えてみてください。
4.プロセス or 結果
さまざまな関係者と協力して仕事をしていくプロセスが重要視されるのか、競合や社内で競争することで結果を残すことが重要視されるのかという視点で見てみましょう。多くの関係者とやり取りし調整や交渉を求められる事業と、個人の力で大きく結果を出せる事業があります。詳細は省きますが、この4つの軸で分析する方法は、「ハーマンモデル(※)」という考え方から着想を得ています。
※ハーマンモデル
ビジネス環境のために開発した、人の脳の癖を知るための手法
参考:ハーマン・インターナショナル・ジャパン
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企業の4つの軸で判断してみよう
4つの軸を考えるときに、ホームページなどを見て判断するよりも、応募先の企業で実際に働いている人を観察するのが1番です。上記では、あえて「観察」という言葉を使いました。これは、例えばプロセス重視か結果重視かを社員に聞いたところで両方必要だと言われることが多いからです。あくまでも客観的に企業を観察しましょう。社風分析・観察することで、あなたの就職活動や転職活動の効率が高まり、よりマッチした企業に出会えるでしょう。
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