合同企業説明会を意味あるものに!有効活用するためのまわり方

3月になると大規模な合同企業説明会がスタートします。それまでも、インターンシップ合同企業説明会や業界セミナーなど、多くの企業が集まるイベントが目白押しですが、集まる就活生の人数に圧倒され、あまり企業の説明を聞けずに帰ってくる学生が続出してしまいます。今回は、せっかくの合説を有効活用するために、そのまわり方について解説します。

この記事の執筆者

松岡 澄江(まつおか・すみえ)
キャリアコンサルタント。株式会社キャリアポート代表取締役。のべ2000人以上の就活生の相談や就活実践講座、キャリアデザイン講座などを実施しながら就活を支援してきた。就活生から働くひとまで、キャリアカウンセリングや授業・研修を通して自分らしい人生のためのキャリアを考える機会を提供している。著書『自分らしい人生のための働き方・生き方』(セルバ出版)。
 

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事前に出展企業を調べていこう


なんとなく合説に参加するだけで就活がスタートした気分になるものですが、混雑する会場に疲れて帰ってくる学生が多いのが現状です。そんな学生が口にするのは「合説って行く意味ないですよね」の言葉。機会を意味のあるものにするかどうかは、自分次第です。しっかり準備して行けばちゃんと意味のあるものになるはずです。
 
まずは事前に出展企業を確認しましょう。そして説明を聞きたい企業をリストアップします。みなさんはディズニーランドに行く時に何のアトラクションに乗るか考えてから行きませんか?せっかく行くのだから、楽しみたい!と思えば事前に準備すると思います。合説も同じです。たくさんの企業が集まっているので、全部をしっかり見て回るのはムリがあります。事前の準備が大切なのです。

説明を聞きたい企業をリストアップしたら、しっかり企業研究をしておきましょう。

「どうせ説明を聞くのだから、研究してもしょうがない」

そんな声も聞こえてきそうですが、説明を受けに行くのではなく、自分が調べたこと以上の情報をもらいにいくのが説明会です。そのためにも、事前に「企業研究シート」を作り、以下の項目を整理しておきましょう。
 
 (1)企業名
 (2)企業概要(本社住所・代表者・設立年・従業員数・資本金・企業理念)
 (3)事業内容
 (4)採用情報(求める人材像・採用数・募集職種 など)
 (5)聞いてみたいこと・知りたいこと
 
(5)の「聞いてみたいこと・知りたいこと」が、当日の質問として発言できる部分になります。事前に調べ、当日の説明を聞いてさらに分からないことを質問することができれば、企業研究がさらに深まりますし、質問をしたことで「熱意がある」と人事担当者に覚えてもらえる可能性もあります。説明をただ聞きに行くのではなく、事前準備がその後の就活に良い影響を与えることをしっかり意識してください。

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同業界複数企業をまわる


目的の企業のみ説明を聞くのではなく、同じ業界の別の企業もまわってみましょう。「どうせ受けないからムダ」と考える学生もいます。A社にしか入りたくないという場合でも、競合企業、同業企業の説明は聞いてみてください。競合企業を知ることで、A社とB社の比較研究をすることができます。事業規模や事業内容の特色、採用方針や社員の働き方に関する考え方、キャリアステップなどにも特徴が見えてきます。

A社が良いと思っていたけど、B社も良いなと思ったなら、エントリー企業を増やすことができます。逆にA社よりB社に興味を引かれる場合もありますし、やっぱりB社には興味がないなということがはっきりと分かるかもしれません。

ほかにも、同業企業や競合企業を比較しておくことで、希望のA社の選考を受ける際「なぜA社が良いと思ったのか?」を伝える志望動機に、他社にはない魅力があったと書くことができます。その材料を集めてくるのが合同企業説明会です。

A社もB社もC社も企業単独の説明会に参加できれば良いですが、エントリー後の抽選にもれたり、満席で予約できなかったり、あるいは単独の説明会を行っていない可能性もあります。合同企業説明会だからこそ、多くの企業をまわることができるのです。そのメリットを最大限生かしましょう。

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まったく興味のない業界・企業も1社参加してみる


合説の感想を語る学生の中には、自分の希望とは違う企業の説明を聞き、あらためて「就活の軸」を認識したという声がたくさんあります。「合説で時間を持て余してしまい、全然興味が無かった企業だけど説明を聞いてみたら意外に面白く感じた。」「サービス業界の企業の説明を聞いていた時、やっぱり私は土日休みの仕事がいいなと思った。」などなど…。

はじめは興味が無くても、知ることで気づくことがたくさんあります。「就活の軸」をしっかりとした軸にしていくためにも、合説での動きが大切なことが分かりますね。

「あまり学生がいないブースがあって、知らない企業だったけど人事の方が丁寧に話してくれて、何かの縁かもと思って受けることにした。」

こういった偶然の出会いがある場合も多いです。学生は大手有名企業や自分が消費者として触れている商品・サービスを提供する企業についての知識はありますが、B to B(企業間取引)の企業を知る機会が多くありません。合同企業説明会でそういった未知の企業と出会うことで、興味が持てるかもしれないのです。ぜひ偶然の出会いも大切にしてください。
 
合同企業説明会を「意味のある」時間にするためには、事前の準備や企業研究がとても大切です。説明を聞きたい企業だけでなく、視野を広げて企業との出会いを重ねていくことで、就活の軸も見えてきます。受け身で説明を聞きに行く場ではなく、せっかく行くなら時間を有効に使って就活に生かしていきましょう。

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