就活の中だるみを解消するには?やる気が出ない原因や予防する方法を解説

このページのまとめ

  • 就活で中だるみが起きる原因は、スケジュール管理の不徹底や選考の長期化が挙げられる
  • 就活の中だるみを解消するには、再度自己分析をして進め方の方向性を見直すことが大切
  • 就活で中だるみしないように早めに計画を立てて、定期的に進捗状況を把握しよう

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就職活動は、長期にわたって自己分析や応募書類の作成、面接対策などのタスクをこなす必要があります。集中力が切れてモチベーションが低下したり、「この方法で合っているのか」と不安になったりする「中だるみ」の状態に陥ることは誰にでも起こり得るでしょう。

この記事では、就活で中だるみが起きる原因や解消するための対策を解説します。また、就活への向き合い方や予防法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目 次

就活で起こる中だるみとは?具体的な事例を解説

就活で起こる「中だるみ」とは、就職活動の途中でモチベーションが低下し、一時的に活動への意欲を失ってしまう状態のことです。具体的には、以下のような行動の変化として現れます。

・ESを書く手が止まってしまう
・企業説明会への参加が億劫になる
・選考の準備がおろそかになる
・漠然とした不安や焦燥感を感じる

就職活動は、ES(エントリーシート)作成や面接対策、企業研究など、慣れない多くの作業を内定を得られるまで長期間にわたって行うことが基本です。中だるみは決して珍しいことではなく、多くの就活生が悩むことであるため、「怠けているんだ」と自分を責める必要はありません。

就活生によくある悩みは、「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事をチェックしてみてください。

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就活で中だるみが起こる7つの原因

中だるみは就活へのモチベーションの低下や焦りにつながり、選考対策の遅れを引き起こす主な原因です。就活で中だるみが起きる原因は、期間の長さや進め方など人によって異なります。

中だるみを乗り越えるためには、原因を知ることが重要です。ここでは、就活生が陥りやすい7つの原因を紹介するので、自分の状況と照らし合わせてみてください。

1.スケジュール管理ができていない

就活に中だるみが起こる原因は、スケジュール管理ができていないことです。計画が曖昧だと、目の前のタスクに追われたり、何から手をつけて良いかわからなくなったりして、活動のペースが乱れます。

就活におけるタスクや期限を把握していないと、締め切り直前になって慌てて準備をする必要があるため精神的な負担が増大し、疲弊しやすくなるでしょう。たとえば、締切間近のES作成に追われ、本来時間をかけるべき自己分析や企業研究がおろそかになってしまうといった事態が起こり得ます。

精神的な疲弊や活動のペースの乱れが続くと、モチベーションの低下や活動への意欲の減退を引き起こし、結果として「中だるみ」という形で就職活動の停滞につながるでしょう。

2.企業選びの軸が不明確になっている

企業選びの軸が不明確になっていると、中だるみが起きる傾向があります。企業選びの軸とは、「仕事を通じて実現したいこと」や「働くうえで大切にしたい価値観」など、企業を選ぶ際の自分なりの基準です。

軸がないと、手当たり次第に企業にエントリーしてしまい、途中で「本当にこの会社で良いのだろうか」という迷いや不安が生じやすくなります。また、多くの企業の魅力的な情報に触れるたびに目移りしてしまい、本当に大切にしたいことを見失って志望度がブレたりするでしょう。

その結果、企業ごとに一貫した志望理由を語れず、「志望動機が弱い」という印象を与えて選考に進めなくなります。選考で不合格が続くと、モチベーションが低下し、結果として中だるみが起きやすくなるでしょう。

3.周囲と比較して焦燥感を感じる

周囲の就活生との比較から生じる焦燥感も、中だるみが起きる原因の一つです。友人やSNSなどで他者の内定獲得や選考通過など進捗状況を知ると、「自分だけ遅れているのではないか」という不安を感じやすくなります。

就活は人それぞれ進むペースは異なるものです。しかし、周りが内定を取り始めているのに自分がまだ結果が出ていないと感じると、「このまま続けても意味がないかも」というネガティブな感情が生まれ、活動への意欲が急速に低下してしまうでしょう。

4.選考が長期化して疲弊する

選考が予想以上に長期化することで疲弊し、中だるみに陥ることがあるでしょう。就活にかかる期間は、一般的に長期化の傾向にあり、多くの学生にとって半年から1年近くに及ぶといわれています。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」で就職活動に要する期間を確認してみましょう。

就職活動の始まりから終わりまでの期間※公務員・教職員志望者除く。詳細は以下

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 5.就職活動に要する期間と学生の認識(p.9)

就活が9ヶ月間程度以上かかると答えた人が48.3%と最も多いことがわかります。企業研究やES作成、面接対策といった多くのタスクを長期にわたって集中力を保ちながら継続するのは、エネルギーを要するため中だるみが起きる可能性があるでしょう

また、長期化する選考の中で不採用が続いたり、最終面接で落ちてしまったりすると、「努力が報われない」と感じ、次の選考への活力が湧かなくなり、精神的なストレスが蓄積されて中だるみの原因となります。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

5.成功体験が得られない

就活中に成功体験をなかなか得られないことも、中だるみが起こる原因といえます。ESの不通過や一次面接での連続した不採用といった状況が続くと、自身の努力が正当に評価されていないと感じてしまいがちです。

不採用が続くことで、「自分は社会に必要とされていないのではないか」「就職活動自体が向いていないのではないか」という強い自己否定につながり、「何のために頑張っているのか」という活動の目的を見失い、モチベーションの維持が難しくなるでしょう。

一次面接で落ちるのはやばい?選考突破できない原因と対策を解説」の記事では、一次面接を通過するための対策を解説しているので参考にしてみてください。

6.繰り返し作業に飽きている

就活における繰り返し作業に飽きてしまうことも、中だるみの一因です。同じような内容のESを何十社も書いたり、定型的な質問ばかりの面接を何度も受けたりするなかで、活動がルーティンワークとなり、新鮮さや自身の成長を感じられなくなります。

多くの企業にエントリーする場合、ESの自己PRや志望動機、企業研究の内容を各社に合わせて調整する作業は必須です。また、面接でも「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」や「自己PR」など、聞かれる内容は、おおむね決まっています。変化に乏しい作業の繰り返しが続くと、やがて活動への意欲が低下し、就職活動への集中力が途切れてしまうことが、中だるみにつながるでしょう。

7.慣れない環境へのストレスを感じている

慣れない環境や状況へのストレスが蓄積することで、中だるみが起こることもあります。就活は、学生生活とは異なる独特なルールやマナーが存在します。また、評価される立場になるため、精神的な負担が大きくなりがちです。

就活では、採用担当者との面接や グループディスカッションなど、普段関わらない社会人との緊張感のあるコミュニケーションが求められます。また、マナーや言葉遣いに気を遣ったり、スーツという慣れない服装で過ごしたりすることも、想像以上にストレスがかかるでしょう。

ストレスを抱えたまま就活を続けるとエネルギーを消耗し、選考準備への意欲が低下するといった中だるみにつながる可能性があります。

中だるみが起きたことで就活をやめたいと考えてしまう場合は、「就活したくない時はどうする?就職以外の選択肢とモヤモヤの解決策を解説」の記事をチェックしてみてください。

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就活の中だるみを解消する6つの対策

中だるみを放置すると選考への準備がおろそかになり、納得のいく結果が得られなくなる可能性があります。中だるみを解消し、最後までモチベーションを維持するためには、原因を明確にしたうえで適切な対策をとることが大切です。

ここでは、就活生が実践できる具体的な対策を6つ紹介します。自分の状況に合った方法を取り入れてみましょう。

1.休息日を設けてリフレッシュする

就職活動のなかで心身の疲れやストレスが原因で中だるみが起きている場合は、無理に進めるよりも休息日を設けてリフレッシュするのがおすすめです。休息日には、好きな趣味に没頭する、友達と遊ぶ、適度な運動をするなどして、心と体をリフレッシュしてみてください。

一時的に就活から離れることで頭が整理され、就活の目的を改めて見つめ直すことができ、新しい気持ちで次の活動につながるでしょう。たとえば、半日だけ好きな映画を見る、散歩やストレッチで体を動かすなど、翌日以降の就活をより効率的に進めるためにも、手軽にできることから試してみるのも良い方法です。

2.成功体験を振り返る

不採用が続いたり、選考が思うように進まなかったりして中だるみに陥っているときは、成功体験を振り返ることが大切です。アルバイトやサークル活動、学業などで目標を達成した経験や、周囲から評価されたエピソードを思い出すことで、自己肯定感を取り戻せる可能性があるでしょう。

成功体験を深掘りすることで、自分の強みや価値観を再確認できます。また、なぜ成功できたのかを分析すれば、面接で話す自己PRの具体例にもなり、選考がスムーズに進みやすくなって中だるみの解消につながるでしょう。

3.自己分析を再度徹底的に行う

就活の軸がブレたり、企業選びに迷いが生じたりしている人は、自己分析を再度徹底的に行うことで中だるみを解消できるでしょう。最初の自己分析で見落としていた自分の本音や、就活を通じて変化した価値観に気づけるかもしれません。

「なぜこの企業を選んだのか」「なぜ内定が出ても心から喜べないのか」といった、今の自分の感情を深掘りしてみましょう。これまでの選考で不採用になった理由を自己分析と照らし合わせることで、自分の強みや弱みを客観的に捉え直し、進むべき方向性を再確認できます。

「なぜ頑張っているのか」「どこへ向かいたいのか」を再定義することで、就活へのモチベーションを回復し、中だるみを解消できるでしょう

自己分析の方法は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事を参考にしてみてください。

4.企業選びの視野を広げる

特定の業界や企業にこだわった結果、選考に通過できずに中だるみになっている場合は、企業選びの視野を広げてみましょう。これまでに興味がなかった業界や職種にも目を向けることで、新たな可能性が見つかり、就活への意欲が回復する可能性があります。

たとえば、志望業界の周辺にある関連キーワードの業界を調べたり、逆オファー型の就活サービスを利用して、自分を評価してくれる未知の企業とつながる機会を探したりするのもおすすめです。

5.企業説明会に参加する

企業説明会に参加するのも、中だるみを打破し、就活への活力を取り戻す直接的な手段となります。企業説明会に参加するメリットは、Webサイトや求人票だけではわからない企業の雰囲気や働く人の熱量を感じられる点です。

企業の具体的な事業内容や、求められる人物像を直接聞くことは、就活の軸を再確認する根拠にもなるでしょう。今まで知らなかった企業の新しい情報を得ることで、就活に対するマンネリ感を打破し、刺激を受けられるかもしれません。

また、説明会で、企業やほかの就活生とつながることもあるでしょう。「自分だけが停滞しているわけではない」という安心感や、「また頑張ろう」という前向きな気持ちが生まれやすくなります。気になる企業があれば、積極的に参加してみましょう。

6.就職エージェントに相談する

中だるみから抜け出せるか不安な方は、就職エージェントに相談するのも良いでしょう。プロのキャリアアドバイザーに相談するメリットは、以下のとおりです。

・一人ひとりの状況に適した客観的なアドバイスを得られる
・就活におけるタスクの整理や支援をしてくれる
・自分に合った企業を紹介してくれる

中だるみの状態は、一人で抱え込んでいると悪化しがちです。特に、就活のゴールや今のタスクが見えず、何から手をつけて良いかわからないことが原因で、中だるみに陥っていることがあるでしょう。

しかし、プロに相談することで、中だるみの原因を「就活のどこに課題があるか」という視点から分析し、個別の状況に合った具体的な対策を提案してくれます。
また、多くのタスクのなかから、今やるべきことに優先順位をつけ、進め方を明確化してくれたり、自分の価値観やスキルに合った企業を紹介してくれたりするため、停滞していた状況から効率的な就活につながるでしょう。

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中だるみを感じている人が確認したい就活との向き合い方

中だるみを乗り越え、再び前向きに就活と向き合うためには、立ち止まって自分の就活スタイルや考え方を見直すことがおすすめです。以下で、中だるみを感じている人が確認したい就活との向き合い方を紹介するので、チェックしてみてください。

他人と比較することをやめる

中だるみを解消し、就活と前向きに向き合うためには、他人と比較することをやめるのがおすすめです。友人やSNSでの内定報告、進捗状況を見て焦ったり落ち込んだりすることは、心理的な疲弊を招き、結果としてモチベーションが低下し、中だるみにつながります。

他人と比べるのではなく、過去の自分と比較し、「先週より多くの企業を調べられた」「苦手だった自己PRを具体的に改善できた」など、成長している点や頑張っている点を具体的に評価しましょう。他人の状況を気にしてしまうなら、SNSなどから一時的に距離を置くのもおすすめです。

自分の軸を確立する

就職活動において、自分の軸を確立することが大切です。自分の軸とは、「どのような仕事を通じて」「どのような価値を社会に提供したいか」「働くうえで何を大切にしたいか」という、あなた自身の仕事選びの判断基準を指します。
たとえば、「社会貢献度の高い仕事に就きたい」「成長できる環境で働きたい」「ワークライフバランスを重視したい」といったものが考えられます。

漠然と就活を進めていると、内定を得ることが目的化してしまい、途中で疲れてしまいがちです。
しかし、明確な軸があれば、「自分はこの目的のために就活をしている」と再確認できるため、企業選択に迷わなくなったり、志望動機の説得力が増し、選考がスムーズに進みやすくなるでしょう

長期的なキャリアプランを考える

長期的なキャリアプランを考えることも、就活をするときに重要な要素です。キャリアプランとは、将来なりたい自分の姿や、そのためにどのような仕事を経験し、どのようなスキルを身につけていくかを設計すること。たとえば、5年後、10年後にどうなっていたいかを具体的にイメージしてみましょう。

企業を単なる就職先としてではなく、自己実現のためのステップとして捉えられれば中だるみを克服しやすくなります。キャリアの道筋が見えることで目の前の活動の意義を見失いにくくなり、目の前の企業研究や面接練習が、未来の自分につながる行動だと認識できるように。前向きな気持ちで就活に臨めるでしょう。

キャリアプランが思いつかない方は、「キャリアプランの例文18選!面接での答え方や思いつかないときの考え方」の記事を参考に考えてみてください。

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就活で中だるみが起きるのを予防する方法

中だるみは就活の失敗につながるおそれがあるため、しっかりと予防することが重要です。早期の対策を心がけることで、最後まで高いモチベーションを維持し、納得のいく結果につなげられるでしょう。

以下で、就活で中だるみが起きるのを予防する方法を紹介するのでチェックしてみてください。

早期から計画的に準備する

就活で中だるみが起きるのを予防するには、早期から計画的に準備することが重要です。計画性なくダラダラと就活を進めてしまうと、「今、何のために頑張っているのだろう」と目的を見失い、やる気が低下しやすくなります。

具体的には、就活の全体像を把握し、いつまでに何を終わらせるのかという具体的なスケジュールを立てましょう。たとえば、自己分析を△月までに完了させる、説明会には週に△回参加するなど、数値目標を盛り込むと進捗がわかりやすくなります。

自己分析や企業研究、ESの作成、筆記試験対策など、それぞれのフェーズで具体的な目標を設定するのがおすすめです。各タスクごとに期限を設けることで、常に「次にやるべきこと」が明確になり、就活に対する集中力を維持できるでしょう

就活の流れは、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」で解説しています。

定期的に進捗状況を把握する

就活の中だるみを避けるためには、定期的に進捗状況を把握することも欠かせません。計画を立てただけで満足してしまい、実際の進み具合をチェックしなければ、いつの間にかスケジュールから大きく遅れる可能性があるためです。

進捗状況の把握は、モチベーション維持ができるメリットもあります。進捗を可視化することで、「自分はこれだけ頑張ってきた」という事実が明確になり、中だるみしそうな時期でも踏ん張ることにつながるでしょう。

成功体験を積み重ねて自信をつける

成功体験を積み重ねて自信をつけるのも、就活の中だるみを予防できる方法の一つです。選考に落ち続けている時期には、自己肯定感が下がりやすくなるもの。そのような時こそ、過去の小さな成功体験を振り返り、「自分はできる」と再認識することが、中だるみを乗り越える予防線になります。

たとえば、「企業説明会で積極的に質問できた」「ESを期限内に提出できた」「面接対策として模擬面接を3回行った」など、日々の就活行動の中で達成できる目標でかまいません。小さな成功体験が自信へとつながり、前向きに就活に取り組めるでしょう。

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中だるみを解消して前向きに就活したい方へ

就職活動中に中だるみを感じるのは、多くの就活生が経験することです。長期戦である就活において、集中力やモチベーションが低下すると選考に影響が出かねません。

「就活へのモチベーション維持が難しい」「うまく行く気がしない」と悩む方は、就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、キャリアエージェントが一人ひとりの状況に適した支援を行います。

求人の紹介はもちろん、応募書類作成や面接対策もサポートするのでスムーズに選考を進められるでしょう。登録・相談後は、LINEでやり取りできるので、お気軽にご相談ください。

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