会社説明会に行こう!~企業の求める人物像や自分の会社選びの基準を知る

「情報はネットで十分」「説明会など会社訪問をしないで、面接を受けた方が楽」そんな風に思っていませんか? 確かに、ネットにはたくさんの情報がありますが、会社の本当の姿が分かるのでしょうか。

ここでは、会社説明会に足を運ぶその重要性をお話します。
 
この記事の執筆者
浅野 朋子(あさの・ともこ)

研修講師・産業心理カウンセラー・パーソナルカラーアナリスト。人事部門で新卒を中心に 6,000 名以上面接、 20,000 名以上の面談実績を持ち、現在は大学生向け就職支援、企業向け採用・育成のコンサルタント、社内外の研修の企画・実施に携わる。
 

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WebやSNS、求人サイトでは分からない企業の○○


3月から2020年卒向けの採用情報が公開され、就職活動解禁(エントリー受付開始)となりました。新卒を採用したい企業・団体が求人情報を掲載し、一見選び放題の印象もあります。

でも、この3月解禁は経団連が加盟企業に求めている指針であり、すべての企業がこのスケジュールに従っているわけではありません。インターンシップに参加した学生向けの早期選考に参加したり、既に内々定をもらっていたりする学生さんも少なからず存在します。

ちなみに、マイナビ株式会社による「2018年度マイナビ大学生インターンシップ調査」では、インターンシップ参加率は72.8%となっています。

一方で「何となく」活動開始に踏み切れないまま、今まで過ごしてしまった学生さんもいらっしゃると思います。

某大学のキャリアセンターで聞いた話ですが、いつも一緒にいる仲間によって、動き出しが早いグループと遅いグループに分かれることも多いそうです。仲間が就活を始めていないうちから自分だけ先に始めると、焦っているみたいでちょっと格好悪いし「まだいいか」となるわけですね。

そんなまだ活動を始めていない学生さんも、就職しないつもりでいるわけはなく、「一応」就活サイトなどに登録し、企業情報なども「見て」いると思います。

Web上の求人情報だけ見ていると、掲載されている会社はみんないい会社に見え、内定が出たら行ってもいいかな、なんて思わせることがたくさん書いてあります。

でも、採用担当歴が長い私だからあえて言いますが、Webや求人情報に出ていることは、「いいこと」しか書きません。

先輩社員の情報だって活躍している人しか載せません。どんな企業にも活躍している人もいるし、活躍できていない人もいるんです。充実感満載で仕事をしている人もいれば、あきらめの境地で仕事をしている人だっているでしょう。

どうやったら本当のその企業の姿を感じられるか。答えはひとつです。
「会社説明会に行ってみよう」。
 

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会社説明をする人=その企業が求める人物像


今の時期は会社説明会が各企業・団体でたくさん行われています。
会社説明会は、中途採用などで転職活動をするときにはほぼ行われません。会社の話を直に聞いた上で選考を受けるかどうかを検討できるのは、新卒で就活するときだけなのです。

だからこそ、業界を絞れていないのであればなおさら、社会勉強のつもりで、先入観を持たずにとりあえず参加して話を聞いてみることをおすすめします。もし私が今就活生なら、さまざまな業界の説明会に参加して、情報収集をしていたと思います。

説明会で、会社自体や業界について幅広く説明してくれる採用担当者は、その会社・団体で「看板」として立っている人たちですので、会社が「こんな人を採用したい」と考えていると思って良いでしょう。

採用担当者も会社によってさまざまです。合同企業説明会などに参加すると、同じ業界であっても会社によって雰囲気が違います。
写真で見た採用担当者が実際に話している姿を見ると、印象が違うこともあると思います。これは、Web上では分かりません。実際に行ってみて初めて分かることです。
 

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説明会の後、その日のうちにやっておきたいこと


さて、会社説明会に参加した後は、どうしたらいいか。

私が就職カウンセラーとして、大学のキャリアセンターで学生の相談を受けていたときに、おすすめしていたことがあります。
それは、会社説明会に行ったら、その会社の「点数」を自分で付けること。

就職活動は、会社に選ばれるだけではなく学生さんにも選ぶ権利があります。
だからこそ説明を聞いて、自分自身がその会社についてどう思ったのか、10点満点でも100点満点でもいいので点数をつけてコメントを書いておくようにしましょう。

コメントの内容は、以下のリストのようなもので構いません。

・採用担当者の印象が良かった
・エレベーターで声を掛けてくれた社員がいた
・受付の対応が悪かった
・会場が暑かった
・トイレが奇麗だった
・隣に座っている学生と仲良くなった

どんなことでもいいので印象に残ったことを具体的に書き留めるようにしましょう。
続けていくうちに、自分自身が会社を選ぶときにどこを見ているのか、何を判断基準にしているのか見えてくるはずです。

いくつかの基準をふまえたうえで、その会社の選考を受けるか受けないか決めてください。説明会に参加したら選考を受けなければならないわけではありません。
説明会が終わった後すぐに続けて選考がある会社でも、志望しない場合は辞退することを伝えて帰れば良いし、改めて選考日程が設定されている会社であれば、メールや電話で案内が来ても予約しなければ良いんです。

「どの会社に行ったらいいのか分からない」という学生さんは、都合のつく説明会に参加して、ぜひ会社の評価をしてみてください。自分自身のこだわりが見えてくるはずです。

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