このページのまとめ
- 正しい敬語を身につけることは、就活や入職後の仕事に良い影響を及ぼす
- 「会う」の謙譲語は「お目にかかる」「お会いする」、尊敬語は「会われる」「お会いになる」
- 敬語を使うときは二重敬語、尊敬語と謙譲語の混同に気をつける
- 「了解しました」「勉強になりました」は敬語ではないため、目上の人に対しては使用しない
- 依頼するときや断るときなど、言いにくいことを伝える際に使うと便利な「クッション言葉」を覚えよう
正しい敬語を話せることは社会人にとって必要なマナーです。敬語を適切に使えるようになれば、社会人の入り口に立つ就活生にとって大きなアドバンテージとなるでしょう。
接客業のアルバイトやインターンシップなどで、敬語は十分身についているという人もいるかもしれませんが、社会人と比べると敬語を話す機会があまりないという就活生も多いのではないのでしょうか。
目上の人に対する適切な言葉づかいを身につけると、内定に一歩近づくだけではなく入職後の仕事にもいい影響を与えます。
このコラムでは面接やOB・OG訪問の際に耳にする会話などから、尊敬語や謙譲語といった敬語について解説。
記事を読んで敬語についてしっかりと学び、就活や今後の社会人生活に活かしていきましょう!
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
「会う」の謙譲語は何?
謙譲語とは自分がへりくだり、相手となる人を自分よりも高い立場におくことで敬意を表現する言葉です。
つまり自分の立ち位置を低くし、相手を立てたいというときに使います。
「会う」の謙譲語は「お目にかかる」「お会いする」などです。
就活生が面接官など応募先企業の方に対して挨拶をする際には「お目にかかれて光栄です」「初めてお目にかかります、◯◯と申します」といった言葉づかいを心がけましょう。
面接会場の受付では「◯◯様にお目にかかりたいのですが」というようにも使えます。
「会う」という言葉がすぐに「お目にかかる」というフレーズに変換できるように、普段から心がけていくことが大切です。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
「会う」の尊敬語は何?
尊敬語は謙譲語と異なり、相手の立ち位置を自分よりも高みに置くことで相手を敬う気持ちを示すものです。自分が敬意を払いたいと思っている相手の動作を表す際に用います。
「会う」の尊敬語は「お会いになる」「会われる」などです。
ある人との面識を問いたいとき「◯◯さんにお会いになりましたか」「◯◯さんに会われましたか」などのように使用します。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
間違いやすい敬語
敬語に慣れていないと、丁寧な表現にとらわれすぎるあまり、間違った言葉づかいをしてしまうことがよくあると言われています。
たとえば、資料などを渡され目を通す際「見る」という言葉を丁寧に言おうとして「拝見いたします」や「拝見させていただきます」という言い方をしてしまうなどのケースです。
この場合「拝見する」だけで謙譲語なので、敬語がさらに追加されてしまうと二重敬語という間違った表現になってしまいます。
「いたします」「させていただきます」を謙譲語に加えると回りくどい印象を与えてしまうため、「拝見します」という言葉を使用するようにしましょう。
次に「おる」という語は謙譲語なのですが、これを尊敬語と混同して覚えてしまっている例が多く見られるようです。
電話や受付などで取次ぎをお願いするとき「◯◯さんはおられますでしょうか」と尋ねてしまうのは適切ではありません。
正しくは「◯◯さんはいらっしゃいますか」です。間違えないように注意しましょう。
敬語ではない言い方を敬語だと思い込んでしまい、間違いと気が付かないまま使用している言葉もあります。
ビジネスシーンでよく耳にする「了解しました」というフレーズを、敬語として使用するのは間違いです。
「了解する」は自分と対等の間柄か目下の人との間で使う言葉のため、応募先企業の方に対しては「承知しました」と答えましょう。
また「参考になりました」という言葉も、目上の人が目下の人に「補足説明になった」ということを伝える表現です。
就活生が応募先企業の人を相手に使うと失礼にあたります。この場合は「勉強になりました」という言い方をするのが正解です。
頭でわかっていても、実際に正しい敬語が口から出るようになるには時間がかかります。面接のシミュレーションや電話をかける練習を通して、日頃から正しい敬語を身につけていくと良いでしょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
基本の尊敬語・謙譲語を覚えよう
どれが尊敬語でどれが謙譲語かよくわからない、正しい敬語を話せるか不安という方は、会話での頻度が高い次の言葉から覚えるのをおすすめします。
・言う(尊敬語:おっしゃる、謙譲語:申し上げる)
・行く(尊敬語:いらっしゃる、行かれる 謙譲語:参る、伺う)
・来る(尊敬語:お越しになる、お見えになる 謙譲語:参る、伺う)
・する(尊敬語:される、なさる 謙譲語:いたす)
・食べる(尊敬語:召し上がる、謙譲語:いただく)
日常でよく使う言葉はビジネスシーンでの使用頻度も高いので、就活でも役立つと言えるでしょう。
▼関連記事
「ご丁寧に」「ご連絡」の使い方は?身につけたい敬語の知識
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
クッション言葉を覚えると便利
敬語と一緒におさえておきたいのが「クッション言葉」です。とくに頼みにくいことを頼むときや、断りたいことを伝えたいときなど、ダイレクトな言葉をやんわりと受け止めてもらえる利点があり、さまざまなビジネスシーンで使えます。
就活生として面接官や人事担当者とのやり取りだけではなく、入職したあとに職場内の先輩や上司、お客様との間でより良いコミュニケーションが持てるよう覚えておくと良いでしょう。
聞きづらいことを尋ねる
・差し支えなければ(ご迷惑でなければ)お尋ねしたいのですが…
・お伺いしたいことがあるのですが…
例:折返しお電話いたしますので、差し支えなければご連絡先をお聞かせいただけないでしょうか
断りたいとき
・あいにくですが…
・せっかくですが…
・ご期待に沿えず申し訳ないのですが…
例:せっかくですが、月末まで予約が埋まっていますので来月以降に再度ご連絡ください
依頼する
・ご面倒(お手間)をおかけいたしますが…
・お忙しいところ恐れ入りますが…
・◯◯様のご都合さえよろしければ…
例:お忙しいところ大変申し訳ありませんが、業務の進め方について詳しい内容を伺ってもよろしいでしょうか
敬語やクッション言葉の習得は就活生や社会人に必要ですが、一朝一夕で身につくものではありません。
普段敬語を使う機会が少ない人も、模擬面接などを通して少しずつ身につけていきましょう。
就活のマナーや面接対策に不安がある方は、プロの就活エージェントに頼ってみてはいかがでしょうか。
キャリアチケットではマンツーマンで相談に乗ることで、就活の心配事を1つひとつ解決します。
面接対策では、よくある質問集をもとに答え方の対策をするので、面接本番で落ちついて回答することが可能です。
また、一人ひとりの希望や適性に応じた企業を選別し、あなたに合った求人をご紹介します。
まずはお気軽にご相談ください。お待ちしております。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら