このページのまとめ
- TOEICとは、英語のコミュニケーション能力を測るテストのこと
- 新卒の就活生なら500点から600点のスコアが必要と言われている
- 外資系や海外の企業で働きたい場合は750点から800点以上必要と言われている
- TOEICの結果は合否ではなくスコアで表示され、スコアごとにできることが異なる
- TOEICを勉強するポイントは、テスト内容だけでなく時間配分や本番形式に慣れておくことが大切
TOEICは、世界共通の英語コミュニケーション能力を測定するテストです。
日本の企業の多くは採用時に英語スキルを判断する材料としてTOEICを参考にしているので、高いTOEICスコアがあれば大きなアピールポイントになります。
とはいえ、実際にどれくらいの結果を出せば就活に有利になるのでしょうか？
当コラムでは就活でアピールできるスコア、レベルに応じてできること、勉強する時のポイントについてお教えします！
自分の価値観とあった企業に出会える！26卒のスカウト登録はこちら
TOEICってどんなテスト？
TOEICとは、「Test of English for International Communication」の略で、英語のコミュニケーション能力を測るテストです。
アメリカの非営利テスト開発機関ETSが主催しており、日本や韓国を中心に世界各国で実施されています。
なお、TOEICのことを「トイック」と言う方と「トーイック」と言う方がいるようですが、読み方としては「トーイック」の方が正しいので覚えておきましょう。
一般的にTOEICと言われているテストは、「TOEIC Listening＆Reading Test」のことです。
このテストはリスニングとリーディングのみで、聞く力と読む力をメインに測定するものなので、企業側はTOEICのスコアが高いからといってすぐに英語で仕事ができるとは思っていません。
しかし、TOEICのスコアは英語習得のための基礎能力、目標に向けて努力できるポテンシャルを測ることができると考えているので、就活では英検よりもTOEICの結果が重視されています。
これから就職のためにTOEICか英検のいずれかを受検しようと考えているのであれば、TOEICのほうが良いでしょう。
テストは年10回行われており、全国約80都市で受験することができます。
内容はリスニング100問、リーディング100問。約2時間で200問に答えるマークシート方式です。
出題形式は毎回同じで、テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった問題はありません。
なお、外資系の企業の中には、TOEICよりもTOEFLというテストを重視するところもあります。
TOEFLはTOEICよりもさらに難易度が高く、より実践的な英語力が測定できるとされています。
海外ではTOEICよりもTOEFLのほうが遥かに知名度が高く、外資系企業や海外企業に応募する場合はTOEFLのスコアを記載したほうが良いでしょう。
自分の価値観とあった企業に出会える！26卒のスカウト登録はこちら
就活でアピールできるスコアは？
新卒が英語力をアピールするのに最低限必要なスコアは500点から600点程度と言われています。
留学経験がなく、英語を使う仕事をするつもりがないのなら、500点以上のスコアを取得できればエントリーシートや履歴書に記入できるでしょう。
ただし、外資系企業や海外企業といった英語を使う仕事に就きたい場合は、750点から800点以上のスコアを取得しておくべきです。
また、TOEICのスコアは2年以内のものを書くのが一般的。
一度打ち出されたスコアに厳密な有効期限は存在しませんが、2年以上前に受験したままという方は再度受験しておきましょう。
なお、受験後にスコアが発表されるまで最低でも3週間はかかるので、エントリーシートや履歴書の提出時期を考慮して、ギリギリにならないように注意してください。
▼関連記事
TOEIC750点！就活に役立つスコアはいくつから？
自分の価値観とあった企業に出会える！26卒のスカウト登録はこちら
スコアごとにできること
TOEICの結果は合否ではなくスコアで表示されます。
こちらではスコアごとにできることをご紹介しているので、自分のレベルをチェックしておきましょう。
500点
500点台は、飛行機やバスの時刻表が分かる、簡単な質問を理解できる、というレベルです。
短い文章でのやり取りならなんとかコミュニケーションできますが、長い文章での会話は難しいとされています。
600点
600点台は、英語で短いやり取り、相手への質問が可能、というレベルです。
ゆっくり話してもらえれば日常会話が行えるレベルなので、簡単な仕事のメモを理解することも、1人で海外旅行に行くこともできるとされています。
700点
700点台は、仕事のやり取りを英語でできる、というレベルです。
英語の文書や会議資料を読んで理解することができ、日常会話も問題なく行えるとされています。
スコアが700点を上回れば、間違いなく就活は有利になるでしょう。
800点
800点台は、簡単なディスカッションができる、というレベルです。
英語の情報や資料を探して集めることもできるので、問題なく英語でコミュニケーションが取れるとされています。
800点以上は専門・ネイティブレベルにあたると言われており、就活が有利になるでしょう。
900点
900点台は、日常会話からビジネス会話まで支障なくできる、というレベルです。
高度な専門書を読むことも、複雑なディスカッションもスムーズに行うこともできるとされています。
ここまでのスコアを設定する企業は少ないですが、スコアが900点に届けば、すぐにでも海外出張や赴任を任されることもあるので、就活で大いにアピールできるでしょう。
参照元：TOEIC 公式サイト - TOEIC L&Rスコア別できること一覧 https://www.iibc-global.org/toeic/special/target/list_reading.html
自分の価値観とあった企業に出会える！26卒のスカウト登録はこちら
TOEICを勉強するときのポイント5つ
まず1つ目のポイントは、英文法の基礎をきちんと身につけることです。
TOEICの勉強に基本的な英文法は関係ないのではないか？と思う方もいるかもしれませんが、中学校で覚える英文法を把握するだけで、TOEICの英文法対策は十分可能。
TOEICでは使用される英単語がビジネス中心となっているため、難しいと思ってしまいがちですが、単語や表現自体が日常会話と違うだけで、使われる英文法自体は簡単なものばかりです。
実際に難しい英文法はあまり出題されません。
スコアが400点から500点台の方は、この基礎の習得が不十分である可能性があります。
英文法の基礎をきちんと勉強するだけでも十分スコアアップになるでしょう。
2つ目のポイントは、テストの頻出英単語を覚えることです。
TOEICでは学生時代に学校で受けていたテストとは違い、単語の意味を答える問題やスペル、英文を書く問題は出題されません。
TOEICは単語を書くのではなく、「見て分かる」「聞いて分かる」ことが重要。そのため、頻出英単語を覚え、語彙を増やしましょう。
語彙が増えれば、リスニングの聞き取りができるようになり、英文が読めるようになり、スコアが上がります。
単語のスペルまで暗記しようとするのではなく、通勤中などに単語帳を見て、「なんとなく意味が分かる」単語を増やすことが大切です。
3つ目のポイントは、リスニングに慣れることです。
日本人の多くはリスニングが苦手で、英語の発音やスピードに中々ついていけません。
しかしTOEICは、読み上げられる文章のスピードについていった上で、すぐに内容を理解して解答しなくてはならないので、普段英語を聞かない方は特に、ひたすら聞き取りを繰り返して慣れるのが1番です。
4つ目のポイントは、時間配分を意識することです。
TOEICはスピード処理が求められます。リスニングは自動的に次の問題へ進むので切り返しやすいですが、リーディングは75分で100問と定められているだけで、解答の時間管理は受験者次第。
そのため、時間配分を疎かにしてしまうと、確実に解ける問題も焦って点数を落としかねません。
なので公式問題集や参考書を解く際には時間を計るなどして、時間配分を意識する練習をしましょう。
5つ目のポイントは、本番の形式に慣れることです。
TOEICの公式テストが始まる時間はいつも同じ。12時35分から試験の説明と音のテストが行われ、試験自体は13時ちょうどから始まり、15時前後に終了します。
普段からこの時間に合わせて問題集や参考書を解くようにすることで、上記で紹介した時間配分を本番と同じように意識できるようになるでしょう。
また、テスト前に食事を済ませる方が多いので、食事の後でどれくらい頭が働くのか、集中力、体力がどれくらい保つのか、自分のコンディションも確認できます。
ご紹介したように、TOEICの高いスコアがあれば就活を有利に進めることができると言えますが、なかなか点数が上がらないということもあるでしょう。
どうしても就活に対して不安を抱いてしまうときは、就職エージェントのキャリアチケットを利用してみてはいかがでしょうか？
キャリアチケットは新卒向けの就職サポートサービス。エントリーシートや履歴書の書き方、自己PRのコツ、面接対策、就活の進め方なども指導しています。
効率よく、安心して就活に取り組みたい方は、ぜひ利用してみてください！
自分の価値観とあった企業に出会える！26卒のスカウト登録はこちら
