このページのまとめ
- 市役所の志望動機では、希望する地域でなければならない理由の明確化が重要
- 地元以外の市役所の志望動機を書く際は、客観的な視点からまとめるのがポイント
- 市役所の志望動機を書く際は、結論・具体的なエピソード・将来の展望の順にまとめる

「市役所の志望動機は、どのような内容を書けば良いのか」と悩む就活生も多いでしょう。市役所は行政機関のため、希望する地域でなければならない理由の明確化と、民間企業とは異なる切り口での書き方が重要です。
この記事では、市役所の志望動機の例文や書くときのポイントを解説します。また、思いつかないときの対処法も紹介しているので、作成のヒントが知りたい就活生は、ぜひ参考にしてください。
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- 志望動機作成前に知っておきたい市役所の仕事内容
- 事務系
- 技術系
- 専門職
- 市役所への就職状況
- 市役所の志望動機を作成する際に役立つ情報源
- 志望する市役所のWebサイト
- 志望する市役所以外の地方自治体のWebサイト
- 地方紙・ローカルニュース
- OB・OG訪問
- 市役所の広報担当が発信するSNS
- 市役所が開催する説明会
- 市役所の志望動機を作成するときの書き方
- 1.結論から伝える
- 2.エピソードで志望理由を補足する
- 3.取り組みたい仕事や将来の展望につなげる
- 市役所の志望動機を書くときの4つのポイント
- 1.民間企業との違いを意識する
- 2.就職後に解決したい地域の課題を挙げる
- 3.市役所職員として求められるスキルを理解しておく
- 4.完成したら添削を受けてみる
- 【例文】市役所の志望動機7選
- 1.子育て支援に関する志望動機の例文
- 2.まちづくりに関する志望動機の例文
- 3.観光に関する志望動機の例文
- 4.高齢者福祉に関する志望動機の例文
- 5.建設・土木に関する志望動機の例文
- 6.企画・広報に関する志望動機の例文
- 7.地域安全・防災に関する志望動機の例文
- 地域別にみる市役所の志望動機で好印象を与える例文
- 地元の市役所を志望する場合
- 地元以外の市役所を志望する場合
- 市役所の志望動機で避けたい内容
- 特定業務へのこだわりが強すぎる
- 安定性を求めた内容になっている
- 具体性がなく説得力に欠けている
- 地元愛だけをアピールしている
- 市役所の志望動機が思いつかないときの対処法
- 自己分析を行う
- 市役所の業務内容を調べる
- 市役所が行っている具体的な取り組みを調べる
- 好印象を得られる志望動機を作成したい方へ
- 市役所の志望動機に関する質問
- Q.志望動機には「1分以内」「300文字」などのルールはある?
- Q.面接で志望動機を伝えるときのポイントを教えてください
- Q.市役所の高卒採用における志望動機でアピールすべきことは?
志望動機作成前に知っておきたい市役所の仕事内容
評価される志望動機を作成するためには、市役所職員の仕事内容を理解しておきましょう。市役所職員の仕事内容を理解していれば、強みの活かし方やキャリアプランの立て方が明確になり、一貫性のある志望動機につながります。
以下で、市役所の仕事内容を3つに分類して解説するので、志望動機作成前に確認しておきましょう。
事務系
市役所職員の事務系の仕事は、一般的な窓口業務から事務作業、政策の立案まで業務内容は多岐にわたります。主な業務内容は以下のとおりです。
| 業務カテゴリ | 具体的な業務内容の例 |
| 住民手続き・窓口 | 戸籍や住民票、年金などの各種届出の受付や証明書の発行による住民サービスの提供 |
| 地域振興・産業支援 | 地域のイベント企画・運営、観光振興、広報活動を通じた地域活性化 |
| 防災・都市計画 | ハザードマップ作成や避難所運営、交通・インフラ整備などの街づくり |
| 福祉・健康・教育 | 介護保険、子育て支援、生活保護、学校・図書館などの公共施設管理による生活基盤の支援 |
| 内部管理・企画 | 予算編成や決算、条例・政策の立案を通じた市政の運営 |
市役所の事務職では、3〜4年のペースで部署異動があり、幅広い業務に携わります。複数の業務を経験し、市政に関する知識を幅広く学んでいくのが一般的です。
事務職を志望している場合は、「事務職の志望動機はどのように作る?作成のポイントや例文を解説します」の記事も参考にしてください。
技術系
技術系の市役所職員の仕事内容は、土木や建築、機械などの専門的な知識や技能を活かして働く業務が中心です。具体的には、以下の仕事があります。
・機械設備の計画、設計、維持管理
・都市計画のサポート
・環境保全のための企画、調査
技術系の市役所職員は、専門的な知識・技術を行政運営に活かし、計画立案や施工管理、維持管理など幅広く携わる技術的知見をもつ行政官です。専門分野の基礎知識に加え、行政運営に必要な法令や予算に関する知識、住民や関係部署との調整能力が求められます。
専門職
専門職の市役所職員は、特定の資格を持つ人物が就職する職種です。代表的な市町村の専門職には、次の職種が挙げられるでしょう。
・幼稚園教諭
・薬剤師
・獣医師
・看護師
・保健師
・臨床検査技師
・診療放射線技師
・栄養士
・食品衛生監視員
たとえば、保育園や幼稚園で働く保育士・幼稚園教諭は公務員に該当します。また、保健所で働く薬剤師や保健師なども市役所職員です。市役所の仕事内容は多岐にわたるため、違いを理解したうえで志望動機を書きましょう。
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市役所への就職状況
市役所へ就職を希望する新卒がどれくらいいるのか確認しておきましょう。キャリアチケットの「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査」によると、26年卒の就活生のなかで、市役所を含む官公庁に興味をもっている人の割合は、以下のとおりです。

官公庁・公社・団体を挙げた学生の割合は、14.0%でした。このデータは市役所だけでなく、公社や団体に興味をもっている人の割合も含まれているものの、現時点で公的機関に興味をもつ学生が一定数いることがわかります。
また、総務省の「令和5年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果(p.34)」によると、地方公務員の採用試験の平均倍率は4.6倍です。このデータは市役所職員だけでなく、都道府県職員や警察官・消防官なども含めた地方公務員全体の平均ですが、公務員採用試験における競争の厳しさの一つの目安となります。
このことから、公務員採用試験全般において、競争率は4.6倍であり、約4~5人に1人しか合格できないという厳しい競争があるため、市役所への就職を目指す場合も、この厳しさを意識して対策に取り組むことが必要です。
そのため、内定獲得には「なぜ市役所なのか」「市役所で何をしたいのか」といった入社意欲や熱意を深く掘り下げた志望動機が重要だといえるでしょう。
採用担当者の印象に残る志望動機の作り方は、「就活の志望動機例文24選!準備や印象に残るアピールのコツなども解説」の記事をチェックしてみてください。
参照元
キャリアチケット
2026年入社予定学生の就活状況に関する調査
総務省
地方公務員における働き方改革に係る状況
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市役所の志望動機を作成する際に役立つ情報源
説得力のある志望動機を作成するには、志望する市役所ならではの特色を理解することが大切です。市役所ならではの志望動機を作成するために、市役所のWebサイトやSNSを活用したり、OB・OG訪問や説明会などに参加したりして、幅広く情報を集めましょう。ここでは、志望動機作成の際に役立つ情報源を5つ紹介します。
志望する市役所のWebサイト
市役所の志望動機を作成する際は、まず志望する市役所のWebサイトを確認しましょう。志望する市役所のWebサイトには、自治体の情報が集約されています。
市役所によっては、市民からの声を載せている場合もあり、市役所の課題や良い点などリアルな情報が入手できるため、よく読んでおきましょう。これらの情報をもとに、「自分がその市役所で何を実現したいか」「なぜその市役所でなければならないのか」という志望動機の核となる部分を深掘りできます。
また、Webサイトが見やすいかどうかも確認しておきたいポイントです。Webサイトが使いにくい場合、情報伝達に大きな課題を抱えている地域の可能性も考えられます。
Webサイトで発見した情報伝達やその他の行政課題に対し、「自分は何ができるのか」「どのようなアイデアや経験を活かして貢献できるのか」を具体的に考えることで、より説得力のある志望動機を作成できるでしょう。
志望する市役所以外の地方自治体のWebサイト
志望する地域の市役所だけでなく、ほかの市区町村のWebサイトも閲覧しましょう。企業研究と同じ感覚で、3〜5つ程度の自治体を比較すると、自分が志望する地域の強みや弱み、課題がみえてきます。
比較する際は、「重点政策」「予算の配分」「地域資源(観光、産業など)の活用方法」「住民満足度に関するデータ」といった項目に着目すると、志望自治体の独自の強みや課題を浮き彫りにするための具体的な手がかりが得られるでしょう。
志望動機の差別化には、「なぜその地域(自治体)でなければならないのか」という、地域への強い思い(または熱意)を示す理由が欠かせません。特に、地元以外の市役所を志望する就活生の場合は、「地元と志望先の行政サービスや地域特性を比較した上で、なぜ志望先を選んだのか」を明確にすることがポイントになります。
この比較が、地域課題に対する自分なりの視点と入庁後に貢献したい具体的なビジョンを裏付ける根拠となるでしょう。
地方紙・ローカルニュース
地方紙・ローカルニュースも、市役所の志望動機を作成する際に役立つ情報源の一つです。地方紙やローカルニュースからは、地域の取り組みやイベントが確認できます。市役所以外が主催するイベントもあり、市役所のWebサイトからは得られない、より包括的な地域の活動もチェック可能です。
各種イベントや町おこしには、成功例だけでなく、課題が残ったものや失敗したものもあります。イベントの実施状況や結果を多角的に分析し、その成功・失敗の要因を考察したうえで自分の意見に含めると、より説得力のある志望動機になるでしょう。
OB・OG訪問
市役所への就職を目指す情報集めには、市役所で働く大学やサークルのOB・OGに話を聞く「OB・OG訪問」がおすすめです。OB・OG訪問では、市役所のWebサイトやパンフレットからは入手できない、配属部署の具体的な仕事内容や職場の雰囲気、職員の生の声をといったリアルな情報を教えてもらえます。
また、OB・OGが採用選考で苦労した点や、志望動機・面接対策で特に気をつけたポイントなどを聞くことで自身の就活に具体的な対策として活かせるでしょう。
知り合いにOB・OGがいない場合は、大学のキャリアセンターに相談してみるのも方法の一つです。大学のキャリアセンターは独自のネットワークを活用し、卒業生を紹介してもらえるケースがあります。相談する際は、「市役所志望だが、具体的な仕事内容や雰囲気を知りたい」と明確に伝えてみましょう。
OB・OG訪問の方法については、「就活で行うOB訪問とは?そのメリットと訪問時の注意点」を参考にしてみてください。
市役所の広報担当が発信するSNS
よりリアルな情報を得るために、市役所の広報担当が発信するSNSをチェックしてみましょう。市役所によっては、広報担当者がSNSで地域の魅力を発信しています。SNSはテキストや画像、動画などから市の魅力をアピールしているため、Webサイトでは得られにくい速報性や親しみやすい形式で発信される情報を得られる点がメリットです。
イベント情報についてもリアルタイムで確認可能で、現地を訪れたい場合にも適しています。ほかの情報源では見つけにくい地域の魅力を見つけられるでしょう。
市役所が開催する説明会
多くの情報を得るために、市役所の説明会に参加してみるのも良いでしょう。説明会では、職員が直接質問や相談に対応してくれるため、業務の実情や市の課題など、Webサイトだけでは得られない具体的な情報を得て、仕事内容について理解を深められます。
このような情報は、「なぜこの市役所(自治体)を志望するのか」という理由付けを具体的にする材料となり、ほかの自治体との比較や雰囲気の把握にも役立つため、志望動機に説得力をもたせられるでしょう。
内容や日程は地域によって異なりますが、定期的に開催している市役所も少なくありません。開催日は、市のWebサイトからチェックできます。積極的に活用し、市の特徴や取り組みを知るきっかけにしましょう。
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市役所の志望動機を作成するときの書き方
志望動機は構成を意識して考えることで、採用担当者に内容を明確に伝えられるでしょう。ここでは、市役所の志望動機を作成するときの書き方を解説します。市役所に限らず、一般的な志望動機の構成としても活用できる内容なので、参考にしてみてください。
1.結論から伝える
市役所の志望動機を書くときは、結論から伝えることが大切です。結論が不明確な文章は、最後まで読んでもらえないリスクや、重要なアピールポイントを見落とされるリスクがあります。
たとえば、先に具体的なエピソードから話し始めると、話の意図が曖昧になり、「結局、何を言いたいのか」が伝わりません。「私が貴所を志望する理由は、△△だからです」のように、なぜ希望する地域の市役所で働きたいのか、結論となる理由を始めに書くことが重要です。
最初に結論を伝えることで、具体的な内容が理解しやすくなり、文章全体の説得力が高まるでしょう。
志望動機の書き始めについては、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」の記事でも紹介しています。目を通しておくと表現の幅が広がり、アピールがしやすくなります。
2.エピソードで志望理由を補足する
志望動機を伝えるときは、具体的なエピソードで内容を補足しましょう。ただ、「地域社会に貢献したいからです」や「幅広い仕事に携わりたいからです」と伝えても、「熱意を感じられない」「なんとなく仕事を選んだのでは」とネガティブな印象を与えかねません。
また、ありきたりなエピソードはほかの就活生と差別化につながらず、評価につながりにくくなります。
自分の経験にもとづいた、オリジナリティのあるエピソードを交えながら、志望理由をもったきっかけや、仕事に対する問題意識などをアピールしましょう。特に、「その状況で自分がどのように考えたか」「具体的にどのような行動をしたか」といったプロセスを伝えることがおすすめです。
結果よりも過程を中心にエピソードを伝えることで、独自性が生まれ、説得力が増します。
3.取り組みたい仕事や将来の展望につなげる
取り組みたい仕事や将来の展望を盛り込むことは、志望動機を構成する重要な要素の一つです。企業は、志望動機から「どのように貢献できるか」を確認したいと考えています。
具体的に「市役所で実現したい内容」を考え、その目標に対して「自分の強みをどう活かして貢献できるか」を明確にアピールすることが大切です。入社後の具体的なイメージがしやすくなれば、採用担当者に熱意や入社意欲も伝わるため高い評価を得られるでしょう。
志望動機の基本的な構成は、「就活の志望動機はどう作る?基本的な構成や例文を解説」の記事を参考にしてみてください。
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市役所の志望動機を書くときの4つのポイント
「市役所の志望動機ではどうアピールすれば良いかわからない」と悩む方もいるでしょう。市役所の志望動機を書くときは、以下の4つのポイントを押さえてみてください。
・就職後に解決したい地域の課題を挙げる
・市役所職員として求められるスキルを理解しておく
・完成したら添削を受けてみる
市役所の志望動機は、民間企業と異なり、「公共性」や「地域貢献」といった視点からのアピールが必要になります。以下で、それぞれ解説するので、志望動機作成で悩んでいる方は参考にしてみてください。
1.民間企業との違いを意識する
市役所の志望動機を作成するときは、民間企業との違いを意識しましょう。民間企業は基本的に「利益の追求」を目的とするのに対し、市役所は「住民全体の生活向上」が目的です。
採用担当者は、志望動機から「なぜ民間企業ではなく市役所を選んだのか」を知りたいと考えています。根本的な違いを理解していないと、熱意が伝わらず、好印象を得るのが難しくなります。
たとえば、「地域貢献」は民間企業でも可能ですが、市役所では営利を目的としない公正な立場から行政サービス全般を通じて、より広範な住民生活の基盤を支えることが可能です。「公益性・公平性」という市役所独自の強みを強調し、「市民生活の基盤全体を支えたい」という思いを伝えることで、民間企業への志望動機とは明確に異なる、説得力のある内容になるでしょう。
公務員と民間企業の違いについては、「民間企業と公務員の違いは何?特徴や仕事内容をご紹介!」の記事で解説しているので参考にしてください。
2.就職後に解決したい地域の課題を挙げる
市役所の志望動機を書く際は、就職後に解決したい地域の課題について触れましょう。就職後に解決したい地域の課題について触れることで、積極的に課題に向き合う姿勢や、希望の地域に対する強い思いを伝えられます。
具体的な課題は、以下のとおりです。
・市の取り組みに参加して感じた課題
・ほかの自治体と比較して見つかった課題
志望動機のなかでは、「△△の取り組みに参加し、継続するのが大切だと感じた」「△△の取り組みに参加したが、△△の部分を改善できると考えた」といった、行動と内省に基づいた具体的なアピールを加えることで説得力が増すでしょう。
3.市役所職員として求められるスキルを理解しておく
志望動機を書くときは、その地域でなければならない理由とあわせて求められるスキルをアピールするのがおすすめです。公務員は「特定の地域に奉仕する職」であるため、以下の汎用的なスキルを、「どのように地域の魅力向上や課題解決に活かせるか」という視点で記述しましょう。
・責任感
・コミュニケーションスキル
スキルを盛り込む場合は、具体性が増すようエピソードと地域の具体的な課題を結びつけるのがコツです。自分がもつスキルを、「地域の魅力や課題の解決にどのように活かせるのか」まで具体的に記述し、入庁後の活躍イメージと熱意をアピールしましょう
4.完成したら添削を受けてみる
評価される魅力的な志望動機にするには、第三者からの添削を受けるのが効果的な方法の一つです。友人や家族、先輩などの第三者から客観的な意見を聞くことで、自分では気づけなかった改善点がみえてくる可能性があります。改善点を修正することで、より完成度の高い志望動機を作成できるでしょう。
より専門的な意見を取り入れたい場合は、就職エージェントを活用するのがおすすめです。就活のプロから直接添削してもらえれば、採用担当者に好印象を与えられる書類が作れるため、選考をスムーズに進められる可能性があります。
就職エージェントでは志望動機だけではなく、履歴書やエントリーシートの添削、面接対策など総合的にアドバイスをもらえるのもメリットの一つです。キャリアチケットも無料で利用できるので、活用を検討してみましょう。
就職エージェントを無料で利用できる理由が気になる方は、「就活エージェントの料金はいくら?無料で利用できる理由と賢い活用法を解説」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
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【例文】市役所の志望動機7選
「子育て支援」や「まちづくり」など、市役所を志望する理由は人によってさまざまです。ここでは、市役所の志望動機の例文を7つ解説します。パターンに分けて説明しているので、自分に該当するものを参考にしてみてください。
ただし、例文はあくまで参考に留めて、具体的な経験やエピソードを自分なりの言葉に変えて伝えましょう。
1.子育て支援に関する志望動機の例文
私は、学生時代の地域ボランティアで、働く保護者の個別努力だけでは解決できない子育ての困難さに直面し、現場のニーズを踏まえた制度設計の重要性を痛感いたしました。この課題意識を、制度を通じて解決できる市役所で実現したいと考え、貴市役所を志望しました。
なかでも、貴市は、「△△駅前の送迎保育ステーションの設置」など、働く保護者の負担を軽減する具体的な先進的取り組みを積極的に行っていらっしゃいます。これは、現場の声を吸い上げ、これまでの「待機児童対策」とは異なる視点から、「送迎負担」という具体的な困難の解決に挑む姿勢と考えています。私が現場で感じた課題意識と強く一致しており、心から共感いたしました。
入庁後は、私の強みである困難な状況でも解決策を見出すチャレンジ精神を活かし、新しい支援策の立案に尽力したいです。具体的には、ボランティアで培った多職種との連携経験を活かし、孤立しがちな家庭の実態を深く理解したうえで、地域NPOや企業と協力したアウトリーチ型支援の強化に挑戦し、誰もが安心して子育てできる街づくりに貢献したいです。2.まちづくりに関する志望動機の例文
私は大学で学んだ都市計画の知識を活かし、「住民が誇りを持てる魅力的なまちづくり」を実現したいと考えて貴市役所を志望いたしました。貴市は歴史的な観光資源が豊富な一方、若年層の流出による地域経済の衰退が懸念されています。
この課題に対し、私は貴市が推進するコンパクトシティ構想と、地域活性化に向けた取り組みに強い関心があります。大学でまちづくりに関する研究を通じて培ったデータ分析力を活かし、住民アンケートや経済動向の分析から、若年層が定住しやすい住環境の整備や、地域産業を活性化させるための効果的な施策を提案したいです。
長期的な視点をもって、市民一人ひとりの生活の質を向上させるまちづくりに貢献できることに、大きなメリットを感じています。3.観光に関する志望動機の例文
私は、貴市がもつ豊かな自然や歴史、文化といった独自性の高い資源を最大限に活用し、地域経済の循環に貢献したいという強い思いから、貴市役所を志望いたしました。
現状の魅力をさらに広げるためには、ターゲットを明確にした戦略的な情報発信と、地域全体を巻き込む新たな施策展開が不可欠だと感じています。
学生時代に地元の祭りの企画に携わり、集客から広報、運営まで一貫して担った経験から、観光による交流人口の増加が、周辺商店の売上や、地域住民の郷土への誇りに直結することを実感いたしました。
この実体験を活かし、入庁後は、単なる情報発信に留まらず、データに基づいた観光客のニーズ分析や、民間事業者と連携した体験型観光コンテンツの創出など、市民と協働しながら具体的な成果に結びつくまちの活性化に主体的に取り組んでまいります。4.高齢者福祉に関する志望動機の例文
私は、超高齢社会における市民生活の質の向上に寄与したいという強い決意から、貴市役所を志望いたしました。
貴市に住む祖母の家を訪れた際、既存の介護サービスが提供するきめ細やかなサポートに深く感銘を受け、この質の高い福祉を、すべての高齢者が享受できる環境づくりに貢献したいと考えるようになりました。
学生生活では、地域の介護施設で月に一度ボランティア活動に従事し、現場の職員や利用者の方々と直接対話するなかで、公的なサービスと高齢者一人ひとりが抱える個別のニーズとの間に生じるギャップを肌で感じてまいりました。
この現場での経験と、「市民の声を行政に反映したい」という私の思いを活かし、入庁後は、単に制度を運用するだけでなく、地域包括ケアシステムの強化に向けた多職種連携の推進や、福祉サービスが届きにくい潜在的なニーズ層に対する訪問支援施策の立案に主体的に取り組み、貴市の持続可能な高齢者支援体制の構築に尽力いたします。5.建設・土木に関する志望動機の例文
私は、貴市が掲げる「強靭で持続可能なまちづくり」を、インフラ整備の観点から支えることで、市民生活の根幹となる安心・安全を守り抜きたいという強い使命感を抱き、貴市役所を志望いたします。
大学3年次のインターンシップに参加し、災害時においても市民のライフラインを維持するために、昼夜を問わず働く職員の方々の高い使命感と責任感に強く感銘を受けました。この経験から、インフラの維持管理は、単なる物理的な整備ではなく、地域の安心と安全に直結する公の責務であることを肌で実感いたしました。
このインターンシップで学んだ責任感を胸に、入庁後は、老朽化対策を含めた計画的なインフラの維持管理に取り組むとともに、市民の皆様が不安なく暮らせるよう、最新技術を活用した防災・減災対策の強化に主体的に貢献したいと考えております。
市民の暮らしを支える基盤整備を通じて、△△市の未来を守る職務に全力を尽くす所存です。6.企画・広報に関する志望動機の例文
私は、幼少期から住み慣れた△△市の「市民の暮らしを支える仕組み」を企画・実行する側に立ちたいと考え、貴市を志望いたします。特に、市民の皆様の生活に寄り添い、市の魅力を最大限に引き出す施策立案を通じて、地域社会の発展に貢献したいと考えております。
私は△△市の広報活動に強い関心を持ち、大学時代には地域の広報ボランティアとして制作に携わってきました。市民目線で市の取り組みをどのように伝えれば響くのかを追求する過程で、単なる情報提供に留まらず、市民のための活動を企画・実行できる市役所職員の仕事に大きな魅力を感じました。
この実務経験に加え、大学の社会学科で培った「社会構造の理解」と「地域課題の分析力」を活かしたいと考えています。企画を立案する立場として、表面的な要望だけでなく、社会学の知見から地域に潜在する課題や未充足のニーズを正確に把握し、その解決に繋がる施策を立案・実行できると確信しております。
入職後は、市民の方々との対話と理論的な知識の両輪を活かし、「市民に寄り添う」という理念を具体的な成果へと結びつける企画立案に尽力し、△△市の持続的な発展に貢献いたします。7.地域安全・防災に関する志望動機の例文
私が貴市役所を志望する動機は、過去の経験から得た知見に基づき、「自助・共助・公助」が有機的に機能する災害に強い街づくりに貢献したいからです。貴市が過去に大規模な自然災害に見舞われた経緯を踏まえ、市民の防災意識の向上を最重要課題の一つとして認識しております。
私は、被災地でのボランティア活動を経験し、平時の備えと行政の迅速かつ実効性のある対応の重要性を肌で痛感いたしました。この経験から、市民一人ひとりの主体的な行動を引き出す「公助」の役割の大きさを深く理解いたしました。
入職後は、この課題意識を基に、地域コミュニティと連携した実践的な防災訓練の実施や、ハザードマップの効果的な周知徹底に貢献いたします。具体的には、地域住民が防災を自分事として捉えられるよう、参加型・体験型の防災イベントを企画し、安全意識を高める啓発活動を粘り強く推進します。
行政の安全・防災担当者として、被災地でのボランティア経験で培った当事者意識と行動力を活かし、市民の皆様が心から安心できる持続可能な地域社会の実現に尽力してまいります。市役所の志望動機を考える際は、例文を参考に表現の仕方や構成をチェックしましょう。志望動機を書くコツについては、「新卒の学生が履歴書に志望動機を書くコツは?職種別の例文も紹介」をご覧ください。
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地域別にみる市役所の志望動機で好印象を与える例文
志望動機を考える際は、自分が地元の市役所を志望するのか、地元以外の市役所を志望するのかによって、アピールすべきポイントが変わってきます。ここでは、地域別に分けて、採用担当者に好印象を与える志望動機の作成ポイントと例文を紹介するので参考にしてみてください。
地元の市役所を志望する場合
地元の市役所を希望する場合は、居住経験を活かして、自治体が抱える課題に対する深い理解を示しましょう。ほかの就活生と差別化を図るためには、より踏み込んだ自治体の取り組みに対する課題解決策や改善案政策を提案するのがポイントです。
たとえば、地元出身の人は生まれ育った地域だからこそわかる課題を把握しています。そのため、自治体の取り組みに対する意見や、課題を解決するために考えられることをアピールしましょう。
なかには、住み慣れた土地への愛着や感謝の気持ちから、地元の市役所を志望する人もいるでしょう。市役所職員に大切なのは、地域への貢献心です。長年暮らしていた街に貢献したい熱意は、志望理由として評価されます。
地元の市役所を志望する場合の例文は、以下のとおりです。
私が貴市役所を志望した理由は、市民一人ひとりの安全を確保するための防災体制の強化を通じて、生まれ育ったこの地域社会に貢献したいという強い思いがあるからです。この思いを実現するため、大学では△△学部において「地域防災計画の策定論」を専門的に学び、体系的な知識を習得いたしました。
現在も被災地や災害地でのボランティア活動を定期的に続けており、特に現場における避難所運営の課題解決や、多様な住民との合意形成の経験を積んでおります。
長年の市民としての経験とボランティア活動を通して、貴市が防災対策として自主防災組織への参加率向上に課題を抱えながらも、地域ごとの特性に応じたハザードマップの作成に注力されていることを具体的に認識しています。
採用された際には、大学で学んだ地域防災計画の知見と、ボランティアで培った住民との合意形成力を融合させ、特に自主防災組織への住民参加を促す具体的な施策立案に貢献し、市民協働による強靭なまちづくりに尽力したいと考えております。地元以外の市役所を志望する場合
地元以外の市役所を志望する場合は、地元出身ではないからこそ伝えられる、客観的な視点からの意見を盛り込んだ志望動機が効果的です。
自身が生まれ育った地元と志望する地域を比較できるのは、異なる街で暮らしていた就活生ならではの差別化ポイントになります。ただし、比較する際は、地元を否定的に捉えるのではなく、志望地域の優れている点や可能性を具体的に示す視点が重要です。
地元以外の地域を志望する際は、その具体的な魅力や可能性を客観的な視点で語るために、実際に訪問してコミュニティや街の雰囲気を体感しておくと良いでしょう。
志望動機を作成するためには、地域や市役所について詳しく知るのも重要です。市役所のWebサイトや広報誌、議事録などで地域の課題や取り組みまで深掘りしましょう。
「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考に、地域の魅力や取り組みを深掘りしてみてください。
地元以外の市役所を志望するときの例文は、以下を参考にしてみましょう。
私は、長きにわたり第二の故郷として深く関わってきた△△市の農業の持続的な発展に貢献したいと考え、貴市役所を志望いたしました。
祖父母が△△市で農業を営んでいたため、幼少期から休みの日には畑仕事を手伝い、地域の方々との交流を通じて、この土地の米や特産野菜と、農業の魅力・厳しさを肌で感じてきました。この経験から農業への興味を深め、大学では農学部に進み、専門的に学びました。
現在、△△市が農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加という課題に直面していることを「△△市農業振興計画」を拝見し認識しております。私は大学で地域特有の農作物における栽培技術の効率化に関する研究を行い、特に土壌管理やデータ分析を通じたアプローチの可能性を学びました。
この専門性と地域での経験を活かし、入職後は、まず貴市が現在推進している「6次産業化推進」や「新規就農者育成」などの取り組みを深く理解します。そのうえで、課題発見能力と協調性を発揮し、地域農家の方々や若手職員と連携のもと、成功事例の水平展開やSNSを活用した農産物のプロモーション活動を推進することで、「担い手の確保」と「収益性の向上」の両面から△△市の農業を支え、地域に貢献したいと考えております。無料で相談志望動機を添削してもらう
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市役所の志望動機で避けたい内容
市役所の志望動機では、特定業務へのこだわりが強すぎたり、安定性や地元愛だけをアピールしたいたりする内容は避けましょう。また、具体性がなく説得力に欠けている内容も、採用担当者に「入庁意欲が低い」「すぐ退職しそう」といったネガティブな印象を与える可能性があるため避けるのがおすすめです。
以下で、市役所の志望動機で避けたい内容の例文と改善のポイントを合わせて解説するので、参考にしてみてください。
特定業務へのこだわりが強すぎる
「私は、△△市の職員として、何よりも地域の皆様に信頼される窓口業務を行いたいです。
大学進学時に一人暮らしを始めた際、提出する書類がよく分からず悩んでいたところ、職員の方がとても丁寧に対応してくださったことを覚えています。不明点を質問するとすべて親切に答えて頂き、無事に転入の届出ができて安心しました。
市民が最も市役所と接点を持つのは、この窓口だと考えています。地域の皆様が安心して暮らせる環境づくりの第一歩は、この窓口業務における職員の高品質なサービス提供に他なりません。
△△市に入職できた暁には、窓口業務一筋で経験を積み、誰にも負けない高品質な行政サービスを提供したいです。」市役所職員を目指したきっかけを紹介するのは問題ありません。しかし、本例文では特定の窓口業務に固執し過ぎているため、ほかの業務への意欲や関心が伝わりにくくなるでしょう。
市役所職員は数年ごとに部署異動があり、福祉や企画、財政、環境など幅広い業務を経験します。そのため、どの部署に配属されても、地域全体に貢献する意欲と、行政サービスを多角的に捉える視野の広さが伝わるまとめ方に変更するのがポイントです。
具体的には、きっかけとなった窓口業務の経験を「市民に寄り添う姿勢」という自身の軸として活かしつつ、「その姿勢を△△市の抱える△△という地域課題の解決に活かしたい」といった、より大きなテーマにつなげましょう。
安定性を求めた内容になっている
貴所を志望した理由は、安定した環境で働きたいと思ったからです。
新型コロナウイルスに伴う労働環境の目まぐるしい変化や目下の経済状況を踏まえて、安定した組織で着実に成果を出して働きたいと考えるようになりました。
公務員であれば組織としての安定性が非常に高く、地域の皆様に質の高い行政サービスを提供し続けられると思っています。
市役所という恵まれた環境のなかで、公共の利益のために貢献したいと考え、貴所を志望いたしました。例文のように、給与や雇用など、職員個人のメリットである組織の安定性を前面に押し出す内容は控えましょう。市役所に限らず、公務員の志望動機で安定性を理由にしても、職務への熱意や地域貢献への使命感が伝わらずプラスの印象をもたれる可能性は低いためです。
自治体について入念に調べ、応募先の市町村独自の具体的な課題や、その解決に向けた興味のある取り組みを探しましょう。志望動機のベースになるのは、「その地域のために何をしたいか」という公共的な動機であり、仕事内容や地域ならではの魅力・特色に対する興味関心です。
もし安定性に魅力を感じているのであれば、「長期的な視点でじっくりと地域課題に取り組むための土壌がある」といったように、公共的な貢献に焦点を当てた表現に昇華させる意識をしてみましょう。
「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」の記事では、志望動機で給料に触れるときのコツや例文を紹介しています。安定性を志望動機として伝えたいと考えている方は、言い換えるときの参考にしてみてください。
具体性がなく説得力に欠けている
私が貴所を志望した理由は、地域に貢献できる仕事がしたいからです。私は大学のゼミで「地域活性化」をテーマに研究しており、卒業後も地域活性化に関わる仕事をしたいと考えています。
市役所の業務は地域に根差した仕事の根幹をなすもので、私が学んできた知識や経験を活かせると思っています。貴所に就職できた際は、地域の方々の声に耳を傾け、地域活性化に貢献していきたいです。この例文は、地域活性化へのこだわりが強く、志望動機として一見筋が通っているように見えますが、採用担当者が知りたい決定的な要素が欠けています。まず、大学で「地域活性化」を学んだことと、希望する地域で貢献する理由が結びついておらず、「なぜ、この市役所なのか」が不明確です。
この市の独自の課題や政策への言及がないため、ほかの自治体でも使い回せる内容になっており、志望度の低さと解釈される可能性があります。
単に「学んだ知識や経験を活かせる」と言うだけでは説得力がありません。大学のゼミでの研究から得た具体的な知見やスキルが、市役所のどの部署の、どのような具体的な業務で役立つのかを明確に示しましょう。
最後に、「地域貢献したい」という思いの背景にある具体的なエピソードが不足しています。どのような出来事を通してその思いが芽生えたのか、ゼミでの研究でどのような課題を解決しようと試みたのかなど、具体的な行動と成果を示すエピソードを交えると、志望動機のクオリティはさらに上がるでしょう。
地元愛だけをアピールしている
私が貴所を志望したのは、地元である△△市が好きだからです。好きな△△市で仕事ができれば良いと考えています。
私は生まれてから現在まで、この△△市に住んでいます。長く住んできた私だからこそ、この街をより良くできると思っています。
貴所に採用された場合には、地元愛で地域の方々に貢献したいと考えています。「地元愛」は、志望のきっかけとして大切ですが、それだけでは採用担当者から評価されるのは難しいといえます。市役所は地元出身のライバルも多く、同様の理由で働きたいと考える方が多いためです。
また、地元が好きな気持ちだけでは仕事はできません。市役所職員には、地元に長く住んできたからこそ気づいた街の課題や問題点を客観的に見つめ、それを住民全体の利益のために解決していく姿勢が求められます。
したがって、単に愛着を語るのではなく、その街の課題解決や発展のために、自分のどのような特徴や経験を、市役所のどのような具体的な業務で活かせるのかを明確に伝えると評価されやすくなるでしょう。
ほかにも、どのような志望動機がNGとされるのか気になる方は、「志望動機のNG例文集!改善策や注意すべきワードも解説」で志望動機のNG例文集と改善するポイントをまとめているのでチェックしてみてください。
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市役所の志望動機が思いつかないときの対処法
市役所へ就職したいと思っても、志望動機が思いつかないと「選考に影響するのでは」と不安になるはず。採否は総合的に判断されるため志望動機だけで採否が決まるわけではないものの、採用担当者に与える印象を左右するのは事実です。
志望動機が思いつかないときは、自己分析をしたり、市役所の業務内容や取り組みを調べたりすることで作成しやすくなります。以下で、市役所の志望動機が思いつかないときの対処法を解説するので、参考にしてみてください。
自己分析を行う
志望動機が思いつかない場合は、自己分析で自分の考えを整理しましょう。自己分析で自分の価値観やキャリアの目標が明確になることで、「就活の軸」ができます。「就活の軸」と市役所の仕事内容や理念を照らし合わせることで、「市役所でなければならない理由」や「実現したいこと」といった、働きたい理由を具体的に洗い出せるようになります。
たとえば、過去の出来事を振り返ってみると、自分の価値観が形成された出来事や市役所を志望しようと考えたきっかけを思い出せるでしょう。自分史を作ったり自己分析ツールを使ったりして、なぜ市役所でなければならないのか明確にすると、説得力があり、面接官を納得させるような魅力的な志望動機が作成できます。
自己分析の進め方については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
市役所の業務内容を調べる
志望動機が思いつかないときは、市役所の業務内容を調べて、興味をもてる部分を探すのがおすすめです。たとえば、福祉や教育、環境、都市計画など、具体的にどのような部署でどんな仕事をしているのかを知ると、「この分野なら貢献したい」という興味関心が湧く場合もあるでしょう。
同じ市役所でも、市が変わると取り組む内容が異なります。特に、地域ごとの人口構成、産業、歴史、抱える課題に応じた独自の施策が違うため、調べていくうちに「この市の、この課題解決に貢献したい」といった自分のやりたいことが具体的に見えてくるでしょう。
単に「公務員になりたい」ではなく、「この市で」働く理由を明確にするためにも事前に業務内容を調べ、そこで自分がやりたいこと、貢献できることを考えてみると、説得力のある志望動機ができます。
市役所が行っている具体的な取り組みを調べる
志望動機が思いつかないときは、志望する市役所が行う取り組みを調べてみましょう。市役所のWebサイトは、自治体が目指す方向性、抱える課題、具体的な施策が記載されています。
Webサイトの構成は自治体によって異なりますが、志望動機に活かせる情報を見つけるため、特に以下の3つのテーマを軸に深掘りしてみてください。
| テーマ | 探すべき情報と志望動機への活かし方 |
| まちの未来 (市政方針・計画) |
市の基本方針、長期的な総合計画、重点施策を調べ、市がこれから何に最も注力しようとしているかを知る。 |
| 現状の課題と対策 (くらし・手続き) |
少子高齢化や人口減少、防災などの課題に対し、子育て支援、空き家対策、地域活性化といった具体的な施策のページから、市がどのようなアプローチで対策を施しているかを深掘りする。 |
| 地域の強みと財政 (産業・観光・財政) |
観光資源や地場産業、イベントなど、地域の強みや魅力を確認し、それを支える財政状況や組織体制など、市の特徴や経済的な強さを把握する。 |
何か興味のあるテーマを軸に、「自分が担当者だったら」「今の施策をどう改善するか」という視点を持って、具体的な取り組みを調べることが重要です。その取り組みに対する自分の考えや、過去の経験から貢献できる具体的な点を明確にすることこそ、オリジナリティのある強力な志望動機につながるでしょう。
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好印象を得られる志望動機を作成したい方へ
市役所を志望しているものの、伝えたいことがあっても、うまく文章にできなかったり、明確に伝えられているか不安になったりするのはよくある悩みです。
志望動機が思いつかないことで、「市役所職員は自分には合っていないのでは」と不安になる方もいるかもしれません。志望動機の作成で悩む場合は、就活のプロに相談してみましょう。就職エージェントでは、一人ひとりに寄り添ったサポートが受けられるため、不安を解消でき、自信をもって就活に取り組めるようになります。
キャリアチケットでは、就活に詳しいキャリアアドバイザーが求人紹介や応募書類の作成、面接対策などマンツーマンで就活をサポート。丁寧なカウンセリングを通して、あなたの能力や性格から、適正を確認するため、市役所職員のほかにも、あなたの強みや適性を活かせる職種が見つかる可能性があります。
就活での不安や悩みがある場合、一人で悩まず、キャリアチケットのアドバイザーにご相談ください。
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市役所の志望動機に関する質問
ここでは、市役所の志望動機に関する質問をQ&A形式で回答します。
Q.志望動機には「1分以内」「300文字」などのルールはある?
A.面接やES(エントリーシート)において、志望動機の長さや時間に明確なルールはありません。しかし、一般的な目安とする基準はあります。面接では「1分で志望動機を述べてください」と具体的に時間を指定されることが多いようです。この場合、話す量の目安は約300字となります。
一方、ESや履歴書では200~400文字程度」と指示されることがあるでしょう。しかし、これらはあくまで目安なので、企業から指示があれば、それに従うことが大切です。
Q.面接で志望動機を伝えるときのポイントを教えてください
A.面接で志望動機を伝える際の主なポイントは、「なぜその市役所で働きたいのか」という理由を明確にし、熱意をもって伝えることです。熱意を伝えるためには、まず「結論」から話し、裏付ける具体的な経験談を簡潔にまとめて伝えることが重要です。
最後に具体的な行動計画を示すことで、入社意欲の高さと将来性を示せます。文章を丸暗記するのではなく、面接官とのコミュニケーションを意識して話しましょう。
Q.市役所の高卒採用における志望動機でアピールすべきことは?
A.市役所の高卒採用における志望動機では、「社会人としての素直さ・意欲」と「地域への強い愛着」をアピールすることが重要です。大卒の新卒採用と比較して、すぐに専門的なスキルや知識を求めるのではなく、長期的な育成を前提としているからです。具体的には、生まれ育った地域のメリットや魅力を挙げ、その地域を支えたいという強い思いを伝えましょう。
また、高校生活でルールや集団行動を遵守した経験を挙げ、組織の一員として協調性をもって働けることや、部活動などで粘り強く努力を続けた経験から、「公務員に必要な幅広い知識やスキルを積極的に学ぶ意欲がある」ことを強調することがおすすめです。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。