地方の学生が就活を東京で行うには?必要な費用や実施時の注意点を解説

このページのまとめ

  • 就活を東京で行いたいなら、上京する理由を明確にするのが大事
  • 就活を東京で行う場合は、交通費や宿泊費などの費用に注意する
  • 地方学生が就活を東京で行う場合は、オンラインも活用するのがおすすめ

地方の学生が就活を東京で行うには?必要な費用や実施時の注意点を解説のイメージ

就活を東京で行いたいと考えている地方学生も多いでしょう。東京の方が求人数が多く、給与面も高い傾向にあります。また、東京へのあこがれが強く、就職を思慕する場合もあるでしょう。

しかし、東京での就職は、金銭面や環境の違いなどを考慮しなければなりません。この記事では、地方学生が東京で就活する際のポイントや注意点を解説します。東京での就活に不安を持っている学生は、ぜひ参考にしてください。

就活の効率の良い進め方について知りたい方は、「就活は何から始める?基本の進め方や効率良く終わらせるためのコツが分かる!」も参考にしてください。

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目 次

東京で就活する地方出身学生の就職難易度

地方出身の学生が東京で就活する場合、地方よりは就職しやすいといえます。東京は企業の数が多く、募集している人数も多いからです。

ただし、情報収集の点に関しては、注意しなければなりません。東京に住む学生であれば、大学のキャリアセンターや就活イベントから情報を得やすいといえます。

しかし、地方に住む就活生は情報収集の手段が少なく、インターネットが基本になります。現地に参加しての情報収集が難しい点は、意識して就活を行わなければなりません。

地方と都会の就職に悩む場合は、「「地方就職と都会就職、どっちが良いの?」就職の選択の仕方とは」の記事がおすすめです。どちらにもメリットデメリットがあるので、よく比較しておきましょう。

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東京での就活を成功させるためのポイント

地方の学生が東京での就活を成功させるには、費用や環境面の考慮が大切になります。ここでは、東京での就活を成功させるためのポイントを解説するので参考にしてください。

東京に馴染みがない場合は頼れる人を探しておく

東京に詳しくない場合は、助けてもらえる人を探しておきましょう。慣れない環境で就活を行うのは大変です。

いつもと異なる環境はストレスがたまり、不安も多くなります。頼れる人が一人でもいると、落ち着いて就活に取り組めるのでおすすめです。

東京で就職したい理由を明確にする

「なぜ東京で就職したいのか」を明確に考えておきましょう。東京に対するあこがれだけで就活をしてしまうと、挫折につながります。

東京の仕事に対して、給与や待遇がよいイメージや、求人数が多いイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、求人数が多いほどブラック企業に遭遇する可能性も高くなります。

東京での就職を目指す場合は、東京でなければならない理由を考えてください。ほかの地域でも実現できないかどうかは、就活を成功させるために考慮すべき内容になります。

東京の交通事情を理解しておく

東京は移動が大変になるので、あらかじめ想定しておきましょう。通勤ラッシュや遅延など、地方ではあまりない事態も発生します。

たとえば、朝の7時から9時ごろは通勤ラッシュで電車に乗れない場合もあります。時間通りに電車が動かず、遅刻してしまうこともあるでしょう。

また、疲れている状態での満員電車はストレスがかかります。人が多すぎて体調不良になるケースも想定しておかなければなりません。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加し、企業の雰囲気を体験しておくのがおすすめです。志望度の高い企業のインターンシップは、基本的に参加しておきましょう。

1dayや数日間のものであれば、地方の学生でも参加しやすくなっています。また、近年ではWebで開催しているケースもあるので、確認しておくといいでしょう。

企業によっては、インターンシップ参加者限定の選考や、一部選考が免除される場合もあります。就活を有利に進められるため、参加がおすすめです。

インターンシップについては、「​​インターンシップは内定に直結する?参加経験を活かす7つのポイントを解説」の記事も参考にしてください。

就活費用は十分に確保しておく

地方から東京に出て就活をする場合、費用が必要です。行き帰りの交通費や食費、宿泊費用などを準備しておきましょう。

選考の回数が増えるほど、就活費用も増えていきます。就活を進めながらアルバイトをするのは大変なので、あらかじめ資金をためておくのがおすすめです。

就活費用については、「就活中にお金はどのくらいかかる?内訳や出費をおさえる節約方法も紹介」の記事も参考にしてください。どの地域から通うかによっても変わるので、自分でも計算しておきましょう。

就活エージェントに相談する

効率的に就活を進めるため、就活エージェントに相談するのもおすすめです。就活エージェントであれば、東京の企業や就活情報も教えてもらえるメリットがあります。

就活を成功させるためには、情報収集が大事。しかし、直接行くのが難しい地方の就活生にとって、情報を集めるのは大変です。

就活エージェントであれば、あなたの代わりに情報を集め、必要な情報を提供してくれます。また、書類選考や面接対策なども実施してもらえるので、内定獲得に役立つでしょう。

キャリアチケットでも、就活生向けのサポートを実施しています。東京での就活を成功させたい方は、ぜひ相談してください。

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就活を東京で行う場合にかかる費用

東京で就活を行うのであれば、どのくらいの費用が掛かるか確認しておきましょう。都内であれば13万円、地方であれば16万円ほどは必要です。また、どれだけ早く就活を終えるかによっても前後するので気を付けてください。

宿泊費

選考に参加するため、宿泊費が必要です。都内でホテルを借りる場合、安くても1泊5,000円程度はかかります。

もし、長期的に滞在する場合は、マンスリーで借りられるアパートを借りるのもおすすめ。夜行バスを利用して宿泊費を減らすなど、工夫が必要になります。

交通費

地方から東京への移動費や、面接地への移動費が必要です。自分の家から面接地まで、どのくらいの費用が掛かるか確認しておきましょう。

費用を節約するために、WebセミナーやWeb面接に参加するのもおすすめです。

食費

食費は自炊を行うことで、節約につながります。外食ばかりしていると、すぐにお金がなくなるので気を付けてください。

また、面接や説明会の空き時間に、カフェで時間をつぶす場合にも費用が掛かります。節約のために、公園やビルのベンチなどで時間を過ごすといった工夫も行うことも必要でしょう。

身だしなみ費

選考時の印象をよくするために、身だしなみの費用も必要です。証明写真の撮影前にも身だしなみを整える必要があるでしょう。

清潔感のある髪型にするための美容院代や、しわのないスーツを身に付けるためのクリーニング代などがかかります。また、女性の場合はストッキングが破れやすく、高頻度で買い替えが必要です。

雑費

履歴書や証明写真の費用、スマホやWi-Fiの通信費なども必要です。企業にエントリーするほど費用がかかるので、あらかじめ必要な金額を想定しておきましょう。

たとえば、証明写真は写真館ではなく、証明写真機を使う方法もあります。また、写真データをもらっておいて、いつでも印刷できるように準備しておくのもいいでしょう。

証明写真の費用については、「証明写真機の値段は?就活に適した撮影方法や注意点をご紹介」の記事を参考にしてください。 

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東京で就活を行う際の節約術

東京で就活を行うなら、節約が大切になります。知っていると便利な節約術を紹介するので、実践してみてください。

交通費は回数券やLCCを使う

移動は回数券やLCCを使うのがおすすめです。少しでも安くなるように、工夫してみましょう。

たとえば、地下鉄なら定額で1日中利用できるチケットもあります。1日に移動する場所が多い場合は、回数券や乗り降りの制限なしのチケットを活用しましょう。

LCCとは、比較的安い費用の航空会社のことです。荷物を預けるには別途お金がかかり、手荷物の重量も決められていますが、安く飛行機で移動できるメリットがあります。

早めに予約をすれば安く航空券が買えるので、面接日程が決まればすぐに予約するといいでしょう。

就活用のシェアハウスを使う

宿泊費を節約するために、就活シェアハウスを使うのもおすすめです。就活シェアハウスとは、地方から上京してきた就活生が共同生活をする宿泊施設になります。

1ヶ月間利用する場合、4万円程度で利用できる施設も。マンスリーアパートを契約すると10万円を超えるケースもあるので、シェアハウスで節約するのがおすすめです。

就活カフェを使う

就活生向けに設置されている、就活カフェも活用してみましょう。1日または1時間ごとに、数百円からと低価格で活用できます。

また、無料でWi-Fiを使えたり、荷物の預かりサービスがあったりする点もメリットです。面接などの待機時間がうまれた場合に、就活準備の時間に使うといいでしょう。

就職に役立つセミナーやイベントを開催しているカフェもあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

予定は同じ日に入れる

就活の予定はできるだけ同じ日に入れましょう。1日に予定を詰め込んでおけば、交通費の節約になります。

また、面接や説明会はリモートも活用するのがおすすめ。どうしても会場に行く必要があるとき以外は、オンラインで受けるといいでしょう。

Webセミナーのメリットについては、「Webセミナーは就活でどのように役立つ?メリットや注意点もご紹介」も参考にしてください。オンラインを活用しながら、効率的に予定を考えましょう。

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就活を東京で行うメリット

東京での就活は、「選択肢が広い」「給与が高い」などのメリットがあります。東京での就活を始める前に、どのようなメリットがあるか確認しておきましょう。

仕事の選択肢が広い

東京は地方と比べて、仕事の選択肢が多くあります。企業数が多いため、自分に合う仕事も探しやすいでしょう。

また、地方は企業数だけではなく、募集人数が少ない場合もあります。東京は募集人数も多いため、内定を獲得しやすい点もメリットです。

地方よりも給料が高い傾向にある

地方に比べて、給料の水準が高いのも東京で働くメリットになります。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、もっとも給料の高かったのが東京で375万5,000円でした。 全国平均は311万8000円です。

地方を見ると、青森県で247万6000円、宮崎県で249万6000円と、東京と100万以上の開きがあることがわかります。

仕事をする理由は人それぞれ違いますが、給与も重要な要素の1つです。より稼ぎたいと考えている場合は、東京の方が向いているでしょう。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

キャリアアップの幅が広い

東京は本社が集まり、キャリアアップの選択肢が広いのも特徴です。本社には多くの部署があるため、部署異動の選択肢も広がります。

また、支店を持つ企業も多く、異なる土地で経験を積みやすい点もポイント。もし、転職する場合でも、企業数が多く、選択肢が多いのもキャリアアップしやすい理由です。

企業を選ぶ前に、自分のキャリアについても考えておきましょう。「「入社後したいこと」はどう答えたら良い?キャリアプランを聞く理由と答え方を解説!」の記事を参考に、将来自分が何をしたいか考えてみてください。

プライベートを充実させやすい

東京は観光施設や遊べる場所が多く、プライベートを楽しみやすいのもメリットになります。人も多いため、新しい出会いも増えるでしょう。

仕事を頑張るには、プライベートの充実も欠かせません。イベントごとも東京に集まりやすく、参加しやすいのもメリットでしょう。

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就活を東京で行うデメリット

東京で就活を行う場合、物価の高さや移動面などに注意しなければなりません。就活をスムーズに進めるために、デメリットも把握しておきましょう。

地方と比べて物価が高い

東京は地方と比べると、物価が高くなります。生活は大変になるので、気を付けましょう。

総務省の「消費者物価地域差指数」によると、物価水準がもっとも高いのが東京です。もっとも低い宮崎県と比べると、1.09倍の物価水準になっています。

給与の水準も高い傾向にありますが、家賃などの生活費の水準も高いので覚えておいてください。

参照元
総務省
消費者物価地域差指数

友人や家族と離れてしまう

地方に住む就活生の場合、東京に住むと家族や友人と離れ離れになります。寂しさを感じ、生活しにくくなるケースもあるでしょう。

東京から離れた土地の場合、地元に帰れるのは年に1〜2回程度です。慣れない環境や一人暮らしに耐えられるかどうかもポイントになります。

通勤ラッシュが疲れる

東京は仕事をしている人が多く、通勤ラッシュが大変です。住む場所を考えなければ、通勤で疲弊し、辛くなってしまうでしょう。

東京になると、通勤ラッシュはどの路線も混んでいます。体調不良を起こすケースもあるので、気を付けなければなりません。

同僚との競争が激しい企業もある

東京は人が集まりやすく、ライバルとの競争も大変です。結果を出さなければ、出世競争に負けてしまうケースもあります。

出世競争に負けると、理想としていたキャリアが実現できない可能性も。就職したからといって、安泰ではないことを意識しておきましょう。

会社でどのようなキャリアが実現できるかについては、前もって調べておきましょう。キャリアについてイマイチわからない場合は、「キャリアパスってどういう意味?メリットはあるの?」の記事も読んでみてください。

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東京で就活を行うか迷ったときに考えたいポイント

東京に上京して就活するか迷ったときに確認してほしいチェックポイントがあります。「本当に東京でしか実現できない目標か」「経済的に問題がないか」など、上京する前に熟考しましょう。

東京でなければならないか考える

目的が東京でしか実現できないのか、じっくりと考えてください。地元でもできることであれば、東京で働く理由には弱くなります。

たとえば、「生活に便利な土地に移住したい」「華やかな場所で活躍したい」だけの理由は要注意。企業に応募しても、「志望動機が弱い」「やりたいことが選びきれていなかった」などが原因となり、就活が長引くかもしれません。

まずは、求人量や便利さ、華やかさにとらわれず、「東京でやりたいこと」は何なのかを明確にしてください。

就活費用が足りているか考える

就活費用は十分に用意できたか確認しましょう。東京までの交通費や食事代など、企業に赴く機会が増えるほど大きな出費となります。

面接以外にも、説明会やOG、OB訪問、インターンシップなどの参加も考慮しなければなりません。金銭面が東京での就活を諦める理由になることもあるので、上京を繰り返しても問題なさそうか計算してみてください。

スケジュール面で問題がないか考える

スケジュール面についても、事前に確認しておきましょう。東京に行く場合、学業やアルバイトも考慮しながら就活を進めなければなりません。

日帰りで行うのか、連泊するのかなど、スケジュールはある程度考えておきましょう。就活に注力しすぎて、単位を落としてしまっては問題です。いつまでに終えるのかも含めて、あらかじめ考えておきましょう。

体調面での不安がないか考える

体調面で問題がないかも、考慮しなければなりません。何回も何回も東京に移動するため、体力勝負になります。

また、普段とは異なる環境で、精神的にも疲れるでしょう。予定を詰め込んだせいで、いつもよりも負担がかかるケースもあります。東京での就活に耐え切れそうかも考えておいてください。

東京で就活を行うか迷う場合は、体験談を参考にするのもおすすめです。「情報格差を埋めるために△△を活用していた|元地方就活生に聞く就活体験談【第2回】」の記事チェックしてみてください。

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東京での就活を成功させたいあなたへ

東京で就活を行うのであれば、スケジュール面や資金面など、あらかじめ考えておくのが大切です。思い付きで行動してしまうと、無駄な時間やお金を費やすことになります。

また、「本当に東京でなければならないのか?」もよく考えておきましょう。東京へのあこがれだけで就活をしていると、企業選びに失敗してしまうかもしれません。

地方の学生が東京で就活を行うのであれば、就活エージェントの活用がおすすめです。知らない土地での就活は大変なので、プロのサポートを受けるようにしましょう。

「親や友人に相談しづらい…」「第三者の意見を聞きたい…」という方は、就活エージェントサービスの「キャリアチケット」にご相談ください。

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就活が不安だから相談したい、といった温度感でも大丈夫なので、就活に悩んだらぜひご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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