就活のアピール材料になる?研究概要の効果的な伝え方とは

このページのまとめ

  • 研究概要とは、学生が行っていた研究の意図や取組方法、結果などをまとめたもの
  • 企業は研究内容そのものよりも、「物事に取り組む姿勢」「文章力や説明能力」などに注目していることが多い
  • 最初に研究テーマを記し、その背景や内容、研究方法を紹介したあとに研究結果をまとめるのが基本構成
  • 採用担当者がその分野に明るいとは限らないため、誰が読んでも分かりやすい内容にするのがポイント

理系学生や院生など、研究を主に行っていた学生が就活を行うときに聞かれる「研究概要」。
エントリーシートなど書類選考の段階で求められるケースが多いようですが、具体的になにを書けば良いのでしょうか。
当コラムでは、研究概要の基本構成や押さえておきたいポイント、選考で有利に活用するためのコツなどを紹介しています。
研究内容をうまく伝えられない…という方はご覧ください。

 

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就活で研究概要が聞かれる理由

研究概要とは、その学生が大学や大学院でなにを研究していたのか、どのような取り組みを行ってどのような成果を得たのかをまとめたものです。
文系学生の「学生時代に力を入れたこと」に当たるもので、エントリーシートなどに記載するケースが多数。
この「研究概要」の内容次第で書類選考の通過が決まる可能性もあるため、重要な項目と言えるでしょう。

就活で研究概要が聞かれる理由には以下の3点が挙げられます。

物事に取り組む姿勢をチェックするため

学生の本業である学業にしっかりと取り組んでいたか、どのような姿勢で取り組んでいたかを確認する…というのが1つめの理由です。
真面目に研究に取り組んでいれば、業務も真面目にこなすと判断されるでしょう。
また、どのように研究を行っていたかを知ることで、その学生のポテンシャルを見ているケースもあるようです。

説明能力を見るため

専門用語や一般認知度の低い言葉を使用する機会が多い研究。
そのため、研究概要から「誰にでも分かる言葉を選んでいるか」「読みやすい工夫をしているか」といった説明能力を確認する企業もあるようです。
文章力やコミュニケーション能力は社会人の基礎能力。相手が必ずしもその分野に詳しいとは限らないため、誰が読んでも理解できる文章を意識しましょう。

研究内容の専門性などを知るため

その学生の専門性や業務に対する有用性を知るために研究概要を活用している企業も。
特に理系の職種で見られる傾向が強く、業務に活かせるかを重視するケースも見受けられます。

研究の内容を重視する企業もあるかもしれませんが、多くの場合は学生が物事に取り組む姿勢や専門知識を説明する能力などを確認するのが目的のようです。

 

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研究概要の流れ

ここでは、研究概要の基本的な構成を項目ごとに紹介します。
どのように書けば良いか分からない方や、ポイントを知りたい方は参考にしてください。

研究テーマ

まず書くべきことは、自分が研究してきたテーマ。
研究概要の冒頭に当たるため、1~2文で簡潔にまとめるのが理想です。

研究の背景

研究の目的や必要性といった背景を説明します。
ここで注意したいのは、専門性の低い人でも具体的なイメージができるような文章を心がけること。

研究の内容

研究を実行するにあたり、なにを考えてなにを実行したのかを具体的に書きましょう。
この項目では専門的な言葉を使用するのもOK。
自分が研究のどの部分に焦点を当てたのかを明確にするのがポイントです。

研究の結果

締めとなるのが、研究の結果や成果。
研究内容や研究中に起きた問題などを提示しながら、「◯◯なので、◯◯でした」「~~という結果が見られました」のように結ぶと良いでしょう。

文字数に余裕がある場合は、最後に今後の研究計画や方針などを記載するのもおすすめです。

 

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研究概要を書くときのポイント

基本構成を確認したら、具体的なポイントもチェックしていきましょう。

まず大切なのが、「誰が読んでも分かりやすく書く」こと。
前述したように、研究では専門用語や一般的に使わない言葉などを使用するケースが多くあります。
同じ研究者であれば分かるかもしれませんが、採用担当者や面接官がその分野に詳しいとは限りません。
また、前項で紹介したように、研究概要を通して「文章力」や「説明能力」をチェックする企業も多数。
誰が読んでも分かりやすい表現に変える、一般的な言葉に置き換える、一文を長くしすぎないといった点を意識しましょう。

次に、実験方法ではなく得た成果や学んだポイントに重点を置くこと。
研究概要は、実験方法を紹介するのではなく「現状の問題点」「その解決策」「克服・解決方法」を伝えるのが目的です。
企業側も、どのような方法で実験したのかよりも、なぜ行ったのか、その実験からなにを学んだのかを重視しているため、実験方法を詳しく記載するのは見当違いと言えるかもしれません。

文字だけでは伝わりにくい場合は、図表やグラフを使うのもポイントです。
ただし、図表などが多すぎると文字数が減ってしまい説明不足になる可能性も。
実験前、実験結果、今後のように、要所ごとに使用するとバランスの良い研究概要が作成できるでしょう。

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研究概要を就活でアピール材料にするには?

最後に、就活のアピール材料として研究概要を活用するためのコツを紹介します。

仕事に活かせる部分を伝える

単に研究内容を伝えるだけではアピールにはなりません。
「その企業に受かること」が基本のため、その研究や、研究を通して学んだことが仕事に活かせるかどうかがポイントになります。
どんな点が業務に繋がるのか、どんな経験が業務に活きるのかをしっかりと伝えることが、アピールに繋がるでしょう。

想定される質問の回答を用意する

研究概要は書類選考の段階で提出するため、その後の面接で研究概要に対する質問をされるのが一般的。
どんな質問をされるのかを想定し、回答を予め用意しておくと面接がスムーズに進むでしょう。
よくある質問例は以下のとおりです。

・似たような研究との差別ポイントはなにか
・どのような研究に転用できると思うか
・この研究を通してなにを学んだか、どんな点が業務に活かせると思うか

回答に対してさらに深掘りされる可能性もあるため、用意した回答に対しても「なぜ?」と考えておくと安心です。

第三者に読んでもらう

最後の仕上げとして、専門知識のない第三者に研究概要を読んでもらいます。
その相手が内容を理解できれば、しっかりと作成できていると言えるでしょう。
また、相手に疑問点や説明が足りない点をヒアリングして内容をブラッシュアップさせていく…というのも効果的です。

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