このページのまとめ
- 履歴書にアルバイト歴は書かなくても問題はない
- アルバイト歴がアピール要素になる場合は履歴書に書く
- 履歴書の自己PRなどにアルバイトでの経験を書くと効果的
履歴書にはアルバイト歴を書くべきでしょうか、それとも書かない方がよいのでしょうか。初めて履歴書を書くときには、どうすればよいのか悩んでしまうものです。
そこで今回は、アルバイト歴を書いた方がよいのか、書くとすればどのような点に気を付ければいいか、書き方について解説します。例文も掲載するので、フォーマットとして活用してください。
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- 新卒の履歴書にアルバイト歴は書かなくて問題ない
- 新卒の職歴欄の記入例
- アルバイト歴を書かない場合
- アルバイト歴を書く場合
- 採用担当者にアピールできるアルバイト経験
- アルバイト歴を書いた方がいいケース
- アルバイト歴書かない方がいいケース
- アルバイト歴の書き方のポイント
- 職歴欄にアルバイト歴を記載する場合
- 自己PR欄にアルバイト歴を記載する場合
- 職務履歴書にアルバイトの詳細を記載する場合の例文
- アルバイト歴の書き方の例文
- ファーストフードのアルバイト歴の例文
- 家庭教師のアルバイト歴の例文
- 履歴書の自己PRや志望動機にアルバイト経験について書く場合
- 結論を補足する具体的なエピソードとしてアルバイト経験を示す
- アルバイト先での経験と志望動機の結び付け方に気を付ける
- アルバイト経験を自己PRに活用した例文
- 履歴書でアルバイト歴をどう書くかお悩みのあなたへ
新卒の履歴書にアルバイト歴は書かなくて問題ない
一般的に、職歴は「正社員としての経験」を指します。つまり、アルバイト歴は職歴に当てはまりません。新卒の方には正社員経験はないため、職歴は書かずに提出するのが基本。アルバイト経験を書きたい場合は、自己PR欄に記入するのがおすすめです。
なお、新卒の就職以外では、職歴としてアルバイト歴を記入するケースも。たとえば以下のような例が挙げられます。
・アルバイトやパート、派遣に応募する場合
・アルバイト期間が長い場合
・応募先の仕事内容がアルバイト経験と一致する場合
上記のような場合は、「アルバイト」と明記した上で職歴欄に経験を記入するといいでしょう。
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新卒の職歴欄の記入例
新卒でも、「アピール材料になる」と判断したなら、あえてアルバイト歴を記入するのも1つの方法です。アルバイト歴は、書く必要はないものの記入してはいけないというわけではありません。
ここでは、新卒の職歴欄の記入例を紹介します。
アルバイト歴を書かない場合
新卒の職歴欄は、職歴がないことをはっきりさせるために、空白にするのではなく「なし」と記入するのが正しい書き方です。
<例>
職歴
なし
以上
学歴・職歴欄に学歴を書いた後、一行空けて中央に「職歴」と書きます。その下の行に左詰めで「なし」、その下に右詰めで「以上」と記入して完成です。
アルバイト歴を書く場合
アルバイト歴を書く場合は、以下のように期間、アルバイト先、担当職種を簡潔にまとめた書き方をしましょう。
令和○年○月 レストラン○○ アルバイト入社
ホール業務、アルバイトスタッフ管理を担当
令和○年○月 レストラン○○ 退社
履歴書の職歴についてより詳しく知りたい方は「新卒の履歴書の「職歴」はどう書くのが正解?」を参考にしてください。
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採用担当者にアピールできるアルバイト経験
採用担当者は履歴書を見て、応募者が自社の求める人材とマッチしているのかを判断するため、たとえアルバイトであっても、スキルや経験によってはアピールポイントになります。
しかし、経験したアルバイトなら何でもいいのかと言えばそうではありません。
ここでは、アルバイト歴を書いた方がいいケースとアルバイト歴を書かない方がいいケースについてお伝えします。
アルバイト歴を書いた方がいいケース
履歴書にアルバイト歴を書くかは悩むところですが、ケースによっては採用に有利に働く可能性があります。以下に当てはまる場合は、積極的に記入しましょう。
応募先企業の仕事内容とアルバイトでの経験が一致している
志望する企業の仕事内容と過去のアルバイト経験が一致している場合、履歴書に記入すると有利に働く可能性が高いです。
企業としては、いくら新卒とはいえ、なるべく即戦力になる人材が欲しいと考えています。アルバイトであっても経験者は優遇される傾向にあるため、アピールできる部分はしっかりアピールしていきましょう。
アピールできる経験がある
職種や仕事内容が違っても、アルバイトを通して得られたものや当時頑張っていた点や働きぶりをうまくアピールできれば、採用に有利に働く可能性もあります。
また、アルバイト歴が長い場合や社会保険への加入歴がある場合も同じです。アルバイトでも長期間続けると、社員のように責任のある仕事を任せられることがあります。責任ある仕事を全うした経験や、一つの仕事を長期間続ける根気強さなどをアピールしましょう。
アルバイト歴書かない方がいいケース
アルバイト経験がいくつも書かれていると、「飽きっぽい」「忍耐力がない」と捉えられてしまう恐れがあります。
また、短期アルバイトの経験もアピールにはなりません。短期間でスキルや経験が身につくとは考えにくいからです。すると、「いらない経験は省いて、アピールしたいアルバイトだけ書けばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、職歴欄にはすべての職歴を書くのが基本です。特定のアルバイトだけをアピールしたいなら、自己PR欄を使用し、職歴欄には書かないようにしてください。
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アルバイト歴の書き方のポイント
アルバイト歴の書き方のポイントについて解説します。
職歴欄にアルバイト歴を記載する場合
アルバイト歴を書く場合、まずは業種と職種を簡潔に示し、続いて仕事内容を簡単に説明してください。リーダー経験があれば、書いておくことをおすすめします。もしも欄の大きさに余裕がある場合は、経験と成果も記入しましょう。
文字数に指定がある場合、8~9割程度は埋めるようにします。250文字とあれば、少なくとも200文字以上は必要です。指定がなければ、スペースに合わせて文字数を調整しましょう。空白が9割ほど埋まっていれば問題ありません。
ただし、文字が小さくなり過ぎたり、行間を詰め過ぎたりしないように注意してください。一度下書きをするとバランスが取りやすくなります。
自己PR欄にアルバイト歴を記載する場合
次に、アルバイト経験を自己PR欄に記入する場合です。アルバイトの経験は新卒の就活では大きなPR材料の1つになります。記入する際はポイントを押さえて効果的にアピールしましょう。
そのためには、まず自分が企業にアピールしたいのは何かを考えることが大切です。コミュニケーション能力をアピールしたいなら、アルバイト経験の中から人と関わる力が身に付いたエピソードを選びます。
アルバイトで得た成果を知ってもらうためには、成功談や失敗談を踏まえて書くのもポイント。「▲▲という失敗から、▲▲という学びがあった」「その後▲▲で成功し、▲▲という結果を出した」などの書き方をしましょう。
また、アルバイトについて記載する場合は、しっかり雇用形態を明確にしておきましょう。あたかも正社員で働いていたかのような書き方をすると、「嘘をついている」とネガティブな印象につながります。大切なのは働き方よりもそこで何を得たかということを意識して、履歴書には紛らわしい書き方をしないようにしてください。
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職務履歴書にアルバイトの詳細を記載する場合の例文
第二新卒などの採用試験では、履歴書とは別に職務履歴書を提出することもあります。そこではアルバイトの経験もアピールポイントとして記載しましょう。
初めて作成する時は書き方がわからないかもしれませんが、以下の見本を参考にしてください。
職務履歴書
▲月▲日
▲▲▲▲(氏名)
【職務要約】
大学在学中から、株式会社▲▲のアパレルショップスタッフとして、▲▲店にてアルバイトを4年間継続しています。3年目からはサブリーダーとして新人研修や発注サポートなどを担当。シフトの作成も行っています。
【業務内容】
主な業務は、以下の通りです。
・接客
・レジ、電話対応
・商品陳列
・ディスプレイ調整
・在庫管理
・店内清掃
【自己PR】
私はアパレルショップでの仕事を通じて、提案力を磨くことができました。お店にお越しになるお客様は、ご自身の好みや欲しいものが明確な方ばかりではありません。「ただなんとなく、お店に入ってみた」という方もいらっしゃいます。そういった方に、普段どのようなお洋服を着られているのか、今足りていないのはどのようなアイテムなのかをヒアリングし、適切なものをご提案しています。
また、ご提案の幅を広げるために、最新のトレンドだけでなくお洋服の素材についても勉強しました。そのため洗濯方法やお手入れ方法などについてもアドバイスをご提供することができ、「あなたに接客してもらってよかった」と言っていただけることも多々あります。昨年は、4か月連続で売上金額1位を獲得しました。
職務履歴書
▲月▲日
▲▲▲▲(氏名)
【職務要約】
2016年から2022年まで、株式会社▲▲にて個別指導塾のアルバイト講師をしていました。未経験での入社でしたが、退職時には他の講師のシフト管理をしたり、バイトリーダーとして他の講師の指導したり、保護者対応も任せていただきました。
【業務内容】
主な業務は、以下の通りです。
・学習指導
・生徒面談
・保護者面談
・質問対応
・進路相談
・入塾面談
・保護者対応
【自己PR】
私は個人指導塾での講師アルバイトを通じて、相手のやる気を引き出すためのコミュニケーション能力を身につけました。生徒の中には学校のテストで平均点をとることもできない子もいました。そういった子は勉強へのモチベーションが低く、机に向かうこと自体にハードルがあります。
そこでまずは生徒と自分の関係性を構築することに注力し、学校での話や部活の話などを通じて、生徒に心を開いてもらうように努めました。すると、勉強の話に終始しないことで少しずつやる気を出してくれ、授業に集中できる時間も長くなりました。
また、1コマしっかり勉強に取り組めるようになってからも定期的に面談をして、悩みはないか、勉強が苦痛になっていないかなどをチェック。
常に勉強に対して前向きになってもらえるよう、志望校の情報を調べて伝えるなど工夫しました。その結果、生徒は受験期まで真面目に取り組むことができ、無事に第一志望に合格しました。
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アルバイト歴の書き方の例文
最後に、アルバイト歴を自由記述で書く場合の例文を紹介します。履歴書の自己PR欄や、エントリーシートに記入する際に参考にしてみてください。
ファーストフードのアルバイト歴の例文
職種:ファーストフード○○のスタッフ(令和○年より2年間)
ハンバーガーのチェーン店でレジを担当。9ヶ月でマネージャーになりました。
売上やスタッフの勤怠の管理も担当し、マネジメントを身につけることができました。
家庭教師のアルバイト歴の例文
職種:家庭教師(令和○年より3年間)
中学生を対象に、家庭教師をしていました。成績が伸び悩んでいる生徒に対しては、本人や保護者へのヒアリングを経て一緒にロジックツリーを作成していました。原因を追求して一つひとつ解決していった結果、苦手科目の成績が一学期で30点アップし、志望校にも合格することができました。課題が何かを生徒と共有し、解明していく経験から、コミュニケーション能力や問題解決力を養えたと感じています。
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履歴書の自己PRや志望動機にアルバイト経験について書く場合
履歴書の職務経歴欄ではなく、自己PRや志望動機欄の中でアルバイト経験について触れることもあります。その場合、どのように書くとよいかコツを解説します。
結論を補足する具体的なエピソードとしてアルバイト経験を示す
自己PRや志望動機の基本的な書き方として、「結論」「結論を裏付ける理由」「理由を捕足する具体的なエピソード」「結論(繰り返し)」の順に書きます。アルバイト経験は、「理由を補足する具体的なエピソード」に書きましょう。
なぜその企業を志望するのか、自分の何が強みなのか、具体的な話をともに解説することで説得力を持たせることができます。アルバイト先で学んだことや感じたこと、身につけたスキルなどについて細かく伝えましょう。
アルバイト先での経験と志望動機の結び付け方に気を付ける
自己PRや志望動機を説明する上で、アルバイト経験に重きを置きすぎてしまうと、「そのままそこに就職すればよいのでは?」と思われてしまうこともあります。
あくまでも志望しているのは貴社であるということをわかってもらうため、自己PRや志望動機を補強する材料としてアルバイト経験を活用しましょう。
アルバイト経験を自己PRに活用した例文
アルバイト経験を自己PRにどのように生かせるか、例文を記載します。
私の強みは、主体性があり自ら考え動けることです。大学時代は、子供向けの放課後デイサービス施設でアルバイトをしていました。施設に通う子供はそれぞれ事情があり、落ち込んでいることやストレスから怒りっぽくなっていることも多々ありました。そういった子への対応を誤ってしまうと、さらにネガティブな気分に拍車がかかってしまいます。
しかしシフトに入ってすぐにどの子がどんな状態かを明確に把握することは困難です。そこで、前の時間のシフトの方と引継ぎをする時間を設けてはどうかと提案しました。初めのうちは「面倒」「今までなかったから必要ない」と言われてしまいましたが、なぜ引継ぎをすべきか、どんなメリットがあるかなどを粘り強く主張。数週間後に、実現しました。引継ぎをするようになってから、シフトに入る前にそれぞれの子どもたちの状態を理解できるようになり、「この子には今日はこうしよう」と考えて接することができるようになりました。
このように、アルバイトを通して「課題解決のために必要な施策を考え、主体性を持って行動する」というスキルを身につけられました。貴社に入社してからもこの力を活かし、指示待ちで仕事をするのではなく自ら考え行動していきたいと思います。
私の強みは、協調性があり人をまとめられることです。大学時代は農業に関するゼミに入っていたのですが、大学祭で「普段の研究結果を発表したい」というグループと、「大学祭らしく飲食物を売って楽しく過ごしたい」というグループにわかれました。どちらも「相手の主張通りの内容になるなら、当日は欠席したい」というほどもめてしまいました。
そこで私はお互いのグループの話を聞き、「教室を借りて、研究結果をまとめた資料を展示し、それを見ながら食事を楽しめるカフェを開くのはどうか」と提案しました。どちらの意見も組み込んだ提案だったことから全員が賛成してくれて、企画を任されました。
方向性が決まってからは色々な案が出るようになり、研究グループからは「せっかくだから研究協力してくれた農家さんの果物を使ってはどうか」、飲食物グループからは「商品と一緒に農家さんのプロフィールがわかるカードを渡してはどうかという、お互いの案に譲歩するアイディアも出ました。結果、当日はカフェが大盛況となり、飲食物も展示資料も楽しんでもらえました。
このように、私はグループ内で対立が起きた時にお互いの主張に耳を傾けて意見をまとめる力があります。貴社に入社してからも、仕事がスムーズにいく場面ばかりではないと思うので、トラブルが起きたときには協調性を活かしてバランス役を務めたいと思います。
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履歴書でアルバイト歴をどう書くかお悩みのあなたへ
履歴書にアルバイト歴をどう書けばいいのか、悩んでいる就活生も多いでしょう。今回紹介したように、基本的に新卒の場合、履歴書にアルバイト歴や経験を書かなくても問題ありません。
ただし、アルバイトによって得た経験やスキルが志望している会社と関連している場合、アルバイト歴を書くことで採用に有利に働く可能性があります。
履歴書をどのように書けばいいのか、悩んだときはキャリアチケットに相談してください。キャリアチケットでは、履歴書の書き方や面接対策をはじめとした就活支援を行っています。それぞれの悩みに合わせたフォローを行っているので、就活に対して不安がある方は下記のボタンから登録し相談してみてください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。