圧迫面接に負けないための対策ガイド

このページのまとめ

  • 威圧的な態度と批判的な質問を行い、就活生を萎縮させてしまうのが圧迫面接
  • 圧迫面接を行う理由は、ストレスへの耐性やトラブルへの対応力など、就活生の本性を確認するため
  • 圧迫面接を乗り越えるには、感情的にならず冷静な態度で、面接官の意見に同調したあとに前向きな発言をすること
  • 圧迫面接では、自分のことを知ろうと努力してもらっていると前向きに捉えられる一方で、入社後も威圧的で居心地の悪い職場環境である可能性も考えられる

就活における最大の関門といえば、面接です。優しく気さくな面接官で和やかに面接が終わったという学生もいれば、中には高圧的な態度や批判的な質問をされ嫌な気持ちのまま面接が終わったという学生もいます。
面接というだけで緊張するのに、受けてみると圧迫面接だったという場合、面接に対する苦手意識がますます加速してしまうでしょう。
そこで、企業側が圧迫面接を行う理由と対処法についてご紹介いたします。備えあれば憂いなし。もしものときのためにも、しっかり対策を立てておきましょう。

 

25卒の就活について相談したい

 

圧迫面接はなぜ行われるのか

そもそも、なぜ企業側が圧迫面接を行っているかというと、ストレスへの耐性やトラブルへの対応力、機転を利かし臨機応変に対応できるかなど、就活生の本質をチェックするためです。
社会に出ると、年齢や立場などが違うさまざまな人間と関わる必要が出てきます。自分が苦手な相手ともそつなくコミュケーションを取らなくてはならないですし、クライアントから理不尽な理由で怒られてしまうこともあるでしょう。
自分にとってマイナスなシチュエーションに対し、前向きに切り抜けることができる人材なのかどうかをチェックしています。
新卒入社では特に、半年から1年の短期で退職してしまう人が多いのが現状です。そして短期離職の理由で上位に入るのが人間関係といわれています。
つまり、精神的に強い人間かどうかを見極めるべく、企業側は圧迫面接を行っているのです。

▼関連記事
志望企業に就職したい!面接攻略法まとめ

 

25卒の就活について相談したい

 

圧迫面接の見分け方

どのようなケースが圧迫面接といわれるものなのでしょうか。以下に挙げたような態度や言葉が、面接官から見られたり聞かれたりしたら、それは圧迫面接かもしれません。

態度での圧迫

姿勢悪く座る

背もたれに寄りかかり、足をだらしなく前に投げ出すなど、面接官の姿勢が悪いことがあるようです。面接室に入って最初にこの光景を見てしまうと、モチベーションが下がってしまいます。

ため息をつく

緊張から開放されたときや感動したときなど、良い意味でつくため息もありますが、面接中につかれてしまうと、「つまらないのかな?」「嫌な気持ちになる」など、悪い意味で捉えてしまうことがほとんどです。

あくびをする

悪びれもなく堂々とあくびをされたという人もいます。

頬杖をつく

この面接に興味がないとばかりの態度です。

面接官同士でこそこそ話す

聞こえるか聞こえないかくらいのボリュームでコソコソ。気になって面接に集中できません。

貧乏ゆすり

面接官の足が隠れるデスクであれば良いのですが、視界に入ってしまうと集中力が欠けてしまうでしょう。

応募書類を見たまま返答がない

質問に対して回答をしたにも関わらず、応募書類を見たままノーリアクションのこともあるようです。

このように、この面接に興味がないというアピールや、威圧的な態度であなたの本性を引き出そうします。ほかにも、携帯を見る、しきりに時計を見るなど、社会人として驚くような行動をわざとし、あなたを牽制してきたらそれは立派な圧迫面接といえるでしょう。

言葉での圧迫

学歴を否定する

あなたの学歴やアルバイト経験を否定します。人格否定をされた気分になり、動揺してしまうでしょう。

説教を始める

就活生の回答に対して、執拗に揚げ足を取ります。

話に割り込む

回答の途中であるにも関わらず、構わず大声で話に割り込みます。

「なんで?」を繰り返す

回答によりなぜそう思うのか深掘りしたいと思う場合もあるため、この質問が一概には圧迫面接とはいえません。しかし、どう回答してもなぜなぜとしつこく徹底的に聞かれるのであれば、それは圧迫面接といえます。

いかがでしたか?戦意を喪失してしまうようなリアクションに、頭が真っ白になるかもしれません。言葉に詰まって沈黙してしまったり、動揺からトンチンカンな回答をしてしまったり…。
後悔で終わらないためにも、圧迫面接用にしっかり対策を立てておくことをおすすめします。対処法について次項で詳しく見ていきましょう。

圧迫面接された時の対処法

まず大切にして欲しいのは、負の感情を見せないように平然を装うこと。負の感情とは、イライラした態度を取ったり、面接官の意見に反発したり、泣いたり、黙り込んだりすることです。
頭の中では腹が立ったり悲しくなったり意気消沈したりしていたとしても、あくまでもあなたの本質を引き出すための演出。相手も意地悪な面接官役を演じているのですから、あなたも冷静な自分を演じましょう。いくつかポイントを挙げますので、ぜひ参考にしてみてください。

理不尽に思ってもまずは肯定

あなたの回答に対して、面接官が即座に否定をする場合があります。そういう場合は、「確かにそう思われても仕方ありません」「はい。おっしゃる通りです」など、まずは相手の意見をいったんは受け止めることが大切。
ただ、受け止めたままではあなたの良さはアピールできません。「しかしながら自分はこう考える」と、あなたの意見を続けましょう。
最後はポジティブな回答で終われるよう心がけてください。

表情や態度にマイナスの感情を出さない

泣く、怒る、苛立つ、ムスッとする、貧乏ゆすりをする、ため息をつく…。マイナスの態度や面接官にされた態度をそのまま返すなどは避けたいところ。
慣れない面接の場で威圧的な態度を取られてびっくりする気持ちも分かりますが、ここではぐっと堪えて動揺を隠すよう努めましょう。

圧迫面接されていることを理解する

前述してきたとおり、面接官は限られた時間内で就活生の本質を探るべく、嫌な役を演じているだけです。面接官も好きであなたに意地悪をしているのではないと理解することで、「面接官も大変だ」と冷静になることができます。

面接を受けた人の1~3割は圧迫面接受けたことがあるといわれています。もしかしたら、あなたも例外ではないかもしれません。次項にて、詳しい質問内容について見ていきましょう。

 

25卒の就活について相談したい

 

具体的な質問例

面接官は、どういった質問で圧迫してくるのでしょうか?具体的な質問例と、前項にてご紹介した対処法を参考にした回答例についてまとめてみました
参考にしながらあなたの言葉で文章を作成してみてください。

ケース1

質問例「うちに向いていないんじゃない?」
回答例「はい。おっしゃる通り現時点ではそのように思われても仕方ないのかもしれません。しかし、入社後1日も早く御社に貢献できるよう、◯◯(職種名)に必要な◯◯の資格取得に向けて日々勉強中でございます。
入社後もチャレンジ精神を大切に、向いていると思っていただけるよう努力を惜しまない所存です。」

ケース2

質問例「すぐに辞めてしまうのでは?」
回答例「確かに、学生時代にアルバイト経験もなく働くこと自体全くの初めてですので、そう思われても仕方ありません。ですが、習い事や部活など、自分でやりたいと思って始めたことを途中で投げ出したことはございません。
もし嫌に思ったことがあったとしても、自分でその原因を探り対策を立てそれを実行してきました。そういった今までの経験から、忍耐強さには自信があります。
もし、内定をいただければ、御社でずっと働き貢献し、無くてはならない存在と思っていただけるよう、日々努めていきたいと考えています。」

ケース3

質問例「うちの会社に役立つ研究(経験)をしていないよね?」
回答例「ご指摘のとおり、直接的に御社へ貢献できるような経験はございません。しかし、幼少期から御社の製品に触れさせていただく中で、自分も子どもたちの大切な成長過程をサポートできる商品づくりに参加したいという思いを強く持っています。この思いを叶えられるのは御社しかないと強く確信しております。
そのため、希望しています◯◯(職種)で活躍できるよう、現在◯◯の資格取得に向けて勉強中でございます。入社日までには必ず取得し、ぜひ御社で活かしたいと考えています。」

ケース4

質問例「自分が内定をもらえない理由がわかる?」
回答例「はい。緊張しやすい私の性格が災いし、1社目では思うように自分の思いを伝えられることができませんでした。頭が真っ白になり、質問されたことに対して的はずれな回答をいくつかしてしまったこともあったため、内定をもらえなかったと思っています。
今回面接の機会を頂くにあたり、悔いの無いよう本来の自分をアピールすべく、今まで以上に模擬面接を重ねてきました。緊張していないといったら嘘になりますが、絶対に御社で働きたいという強い思いは誰にも負けません。」

ケース5

質問例「大した学歴じゃないのになぜうちを受けようと思ったの?」
回答例「はい。おっしゃるとおり、御社で活躍されている先輩方に私の通った大学を卒業されている方はいらっしゃいません。しかし、私は◯◯の勉強をしたく◯◯大学へ入学いたしました。
4年間ベストな状態で◯◯に触れ合うことで、今の自分の持つ◯◯という強みをより高められる良い機会になったと思っています。そしてその強みは、◯◯の事業を展開している御社でこそ発揮できると考えているため、応募させていただいた所存でございます。」

ケース6

質問例「で?」
回答例「以上が私の考えだったのですが、どこに不明点を感じられていますでしょうか?しっかりご説明させていただきたいので、教えていただけると幸いです。」

ケース7

質問例「うちが不採用だったらどうする?」
回答例「はい。大変残念でありますが他社に応募したいと考えます。しかし、自身の◯◯という強みを活かせるのは、◯◯や◯◯などの事業を展開している御社しかないと強く確信しております。
可能であれば落ちた理由をお聞かせいただき、再度チャレンジさせていただいたいと思います。ぜひ一緒に働く機会を頂ければ幸いです。」

圧迫面接は、社会人になるための洗礼といえるかもしれません。学生時代は、自分と相性の良い友人とだけ付き合えますし、自分の好きなアルバイトで稼ぐこともできます。
学生の本分である学業面では、授業で教えられたことをインプットし、テストでアウトプットすれば大丈夫でした。
しかし、社会人ではそうはいかないことが多いのです。苦手な相手ともコミュケーションを取り協働する必要がありますし、ときには理不尽なことで怒られてしまうこともあるでしょう。
また、教育体制が万全な企業ももちろんありますが、「教えられていない!」「聞いていない!」ということも中にはあります。圧迫面接の対策を万全にし乗り越えることで、一回り大きくなれるかもしれません。

 

25卒の就活について相談したい

 

落ち込む前に圧迫面接を行う会社に入社したいか考えよう

圧迫面接では、「自分のことを深く知ろうとしてくれている」「なかなか無い経験で自分を成長させることができた」と、前向きに捉えることもできるかもしれません。
しかし、その企業が圧迫面接をしなければならないほどの教育方法や業務、環境であると捉えることもできるでしょう。入社してみないことには分からないことも多々あると思いますが、自身の理想とする状態で勤められない可能性も考えられます。
やりたいことをやれる職場なのか、電話をしたときのスタッフの対応や受付してくれたスタッフの対応は良かったかなど、就活中に気づいたさまざまなポイントを思い出し、本当に入社したいのかをじっくり再考してみましょう。

 

25卒の就活について相談したい

 

面接対策はキャリアチケットへ!

キャリアチケットでは、新卒のみなさまを対象に就活支援を行っています。面接対策のほかにも、カウンセリングやあなたの性格に合ったお仕事のご紹介、応募書類の添削など、さまざまなサービスを提供。
あなたのニーズやお悩みに合わせて、オーダーメイドでサポート可能です。サポートを行うのは、経験豊富なプロのキャリアアドバイザー。
希望する企業に入社できるよう、二人三脚で内定を目指します。なにから始めれば良いのか分からない、面接が受からないなど、1人でお悩みの方はぜひご活用ください。


 

 

25卒の就活について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。