就活で効果的なキャッチコピーとは?作り方のポイントと例文をご紹介

このページのまとめ

  • 就活で問われるキャッチコピーとは、自分を売り込む言葉のこと
  • 就活でキャッチコピーを聞く理由は、自分自身や企業についての理解度をかかるため
  • 「伝える力を図りたい」「応募書類と発言内容の整合性を確かめたい」という意図もある
  • 就活で活きるキャッチコピーにするには自己分析をしっかり行うことが大切
  • キャッチコピーを作成するときは、難しい言葉を使わず分かりやすい内容にするのがコツ

就活で「自分のキャッチコピー」を問われる理由を知っていますか?質問の意図を把握していないと、効果的なキャッチコピーを作成することはできません。このコラムでは、就活で活きるキャッチコピーの作り方や具体例、面接官の視点についてご紹介しています。就職活動を成功させるためにも、自分にぴったりなキャッチコピーを考えておきましょう。

 

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そもそもキャッチコピーって何?

就活中、応募書類や面接で問われる「キャッチコピー」の正体をお教えします。

キャッチコピーは自分を売り込む言葉

キャッチコピー、またはキャッチフレーズとは、自分を売り込むための言葉(フレーズ)のこと。エントリーシートや面接は、自分を売り込むステージ、面接官は売り込む相手と考えてください。キャッチコピーの印象が薄いと、自分をうまく売り込めたとはいえません。

大切なのは、いかに面接官に良い印象を残せるかという点。次項から、採用担当者がキャッチコピーから知りたいことや、キャッチコピー作成のポイントを解説していきます。良い印象を残すキャッチコピーを考える参考にしてください。

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就活で「キャッチコピー」を問う3つの意図

就活で、自分のキャッチコピーを聞かれる理由をご紹介します。
何となく考えるのでは効果的なキャッチコピーは作れません。まずは、質問の意図をしっかりと見極めましょう。

1.自分についてどれだけ理解しているかを見るため

採用担当者は、応募者がどれだけ自分について理解しているかを見ています。自分について把握していなければ、アピールすべき強みが分からないうえ、仕事に対する適性も理解していない可能性があるからです。
自分を理解するには、「自己分析」が大切。この工程がしっかりできている人は、就職に対する意欲も高いと判断されます。就業意欲の高い人材を高く評価したい、というのがこの質問の狙いの1つでしょう。

2.「伝える力」があるかを測るため

キャッチコピーから、「伝える力」と志望度の高さチェックします。就活生が自分のキャッチコピーを作る場合、企業に対する理解や伝えようとする努力が必要です。企業に対する認識が薄いまま、あわてて作ったものでは面接官へ良い印象は残せません。
自己分析と企業研究を徹底し、時間をかけて企業の採用ニーズにマッチしたキャッチコピーを考えましょう。

3.応募書類の内容との整合性を確かめるため

面接官は、エントリーシートや履歴書といった応募書類の内容と、面接中の発言内容にズレがないかを確認しています。
インパクトのあるキャッチコピーにしようと思っても、普段の自分とかけはなれた内容にしたり、過度な表現を使ったりするのは避けてください。「本当のことを言っているのか?」と疑問に思われる可能性があります。
反対に、応募書類の内容と発言内容に一貫性があると、信憑性や説得力が増し、効果的なキャッチコピーになります。応募書類と発言内容が矛盾しないよう意識して、キャッチコピーを考えましょう。

 

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効果的なキャッチコピーを作る3ステップ

ここでは、面接官の心に訴える効果的なキャッチコピーを作る方法を3ステップでご紹介します。難しく考えすぎず、素直に表現してみるのがコツです。

1.自己分析で自分の強みを見つける

まずは、就活の基本「自己分析」を行い、自分の強みを見つけましょう。「強み」とは働くうえで活かせる自分の長所のこと。「行動力」や「向上心」などが強みの例です。仕事に活かせない長所は就活の場では強みにならないので、選ばないでください。

自己分析のやり方

学生時代やアルバイトの経験から「頑張ったこと・打ち込んだこと」を書き出し、「なぜ頑張ったのか」「どのように工夫したのか」といったエピソードを洗い出します。
洗い出したエピソードに共通する行動、価値観などを探し、そこから自分の強み(長所)を見つけましょう。

2.強みに具体性を持たせる

自己分析で見つけた「強み」を具体的に表現してみましょう。「行動力」や「向上心」といった強み単体では、抽象的すぎて面接官がそれを仕事でどう活かせそうかイメージしづらいからです。「誰よりも早く行動し、リーダーシップを取れる」「やると決めたら、どこまでも追求する向上心がある」など、「どんな強みなのか」をより具体的に表し、キャッチコピーの原型にしましょう。

3.印象に残る、インパクトのある表現にする

ステップ2で考えたキャッチコピーの原型を、印象に残るようなインパクトのある表現に変えていきます。表現の仕方は自由ですが、以下3つのやり方が比較的ポピュラーなので参考にしてみてください。

比喩表現をしてみる

動物やモノ、有名人などに例えてみるやり方です。「ナマケモノ」「スポンジ」「お母さん」など、身近な人やモノに例えてみましょう。イメージしやすければしやすいほど、インパクトを残せるでしょう。

ストレートに伝えてみる

「私は、好奇心旺盛な人間です」というように、ストレートに伝える方法です。
一見、ありきたりのように感じますが、短く簡潔に伝えることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。

相反するものを組み合わせてみる

「まとめないリーダー」「積極的な小心者」など、相反するものを組み合わせることでインパクトを出す方法もあります。
ただし、この方法は具体的な説明ができないと、「どういうことだろう?」と採用担当者を困らせてしまう可能性も。キャッチコピーを伝えたら、すかさず根拠となるエピソードを伝えるなど、工夫が必要な表現方法です。

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就活で使えるキャッチコピーの具体例

前述したキャッチコピーの作成方法を踏まえ、例文をいくつか挙げました。
キャッチコピーのイメージがついていない人は、参考にしてみてください。

リーダーシップ

・「私は、面倒見の良いお母さんです」
テキパキと指示出ししたり、困ったときに寄り添ったりできます。
・「私は、チア・リーダーです」
周りを励ましモチベーションを高めながらリーダーシップを取れます。

コミュニケーション能力

・「私は、心で会話をします」
人の意見に耳を傾けることで、人の気持ちを尊重したコミュニケーションができます。

協調性、チームワーク

・「私は、みんなの潤滑油です」
物事の歯車がうまく回るように立ち回れます。
・「私は、裏方でも活躍する舞台俳優です」
チームのために目立つ部分だけでなく、目立たない部分にも目を向けて行動できます。

向上心

「私は、向上心の塊のような人間です」
これからもどんどん新しいことにチャレンジして成長していきます。

継続力、粘り強さ

「私の9割はサッカーでできています」
幼少期からサッカーを休まず続けてきた経験から、体力や忍耐力には自信があります。

上記は、そのまま引用せず、自分のオリジナルキャッチコピーを作りましょう。

 

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キャッチコピー作成時にありがちな3つのNGパターン

最後に、キャッチコピーを作る際のNGパターンを3つご紹介します。
次のような失敗をしないよう注意して作成しましょう。

1.難解な言葉を使っている

比喩表現を使うときは、面接官はもちろん誰もが知っている言葉を選ぶことが大切。自分なりのキャッチコピーを作ろうと、難しい専門用語を使ったり、一般的に知られていない固有名詞を使ったりするのは避けましょう。
どんなに上手な表現でも、「難しすぎて何のことをいっているのか分からない」となれば、マイナス印象になる恐れがあります。

2.凝りすぎて伝わりづらくなっている

すぐに答えが出せないものは、キャッチコピーにふさわしくありません。就活で求められるのは、「瞬時に伝わるキャッチコピー」です。
大喜利や謎かけなどは、一見凝っていて良さそうに思いますが、「面接官を考えさせるキャッチコピー」は避けてください。

3.誇大表現になっている

キャッチコピーで表現するのは理想や未来ではなく、「今」の自分。あくまで事実ベースで作成しましょう。理想を語ろうとして誇大表現になっていないか、今一度チェックしてみてください。
理想を語っても、根拠となる過去のエピソードがなければ信憑性にかけるため、効果的なキャッチコピーにはならないでしょう。

就活のキャッチコピーを考えるのは、最初はどうしても難しく感じるもの。まずは、あまり複雑に考えず、自分がアピールしたポイントをしっかり伝えることを最優先にすると良いでしょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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