お祈りメールを受け取ったら…不採用通知の対処法

このページのまとめ

  • お祈りメールとは、不採用通知のメールのことで、基本的には返信不要
  • 最終選考まで進んだ、採用担当者にお世話になったという場合は返信しても問題ない
  • サイレントお祈りとは、不採用の結果を知らせない手法のことで、結果の判断に迷うことから問題視されている
  • サイレントお祈りを防ぐためには、面接時に連絡期日と連絡方法について確認しておくこと
  • 面接終了後から2週間以上、日数が経っている場合は、電話やメールで連絡してみよう

お祈りメールを受け取ったら…不採用通知の対処法の画像

複数の企業に応募するのが一般的な就活では、不採用通知が届くことも珍しくありません。メールでの不採用通知、いわゆる「お祈りメール」を受け取ったという方もいるでしょう。「返信をするかしないかで迷う」という声が多いお祈りメールですが、届いたらどのように対処すべきなのでしょうか。
そこで、今回はお祈りメールが届いた場合の対処法と採用結果の確認方法について解説します。

 

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お祈りメールとは

まずは対処法を知る前に、お祈りメールについておさらいしておきましょう。
お祈りメールとは、不採用通知のメールのことで、就活生の間ではよく話題に出てきます。不採用通知では「今後のご活躍をお祈り申し上げます」「今後のご検討をお祈り申し上げます」という言葉で結ぶことが多いため、この通称が広まりました。

一昔前まで、結果連絡は電話や郵送で通知されるのが一般的でしたが、今では時間の制約がなく、コストが掛からないメール通知がスタンダード。一斉送信ができるという点も、多くの応募者に対応しなければならない企業にはメリットでしょう。
今では、結果通知を始め、面接の日程連絡や問い合わせなどもメール連絡が主流ですから、お祈りメールという言葉が一般的になっているのも頷けます。

お祈りメールの内容は、自社に応募したことへの感謝、今回は採用を見送ること、結果へのお詫び、これからの活躍に期待、といった流れが多いでしょう。
件名は「採用試験の結果」「選考結果のご連絡」「採用試験結果のお知らせ」という形で、結果そのものについては本文で伝えるのが普通です。

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お祈りメールは返信すべき?

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基本的に、筆記試験や1次面接後のお祈りメールは返信しなくても問題ありません。
しかし、最終選考まで進んだ、採用担当者にお世話になった、というケースでは返信するのも良いでしょう。
特に最終選考まで進んだ方は、返信をおすすめします。というのも、内定辞退があった場合に次点の候補者が不採用から内定になったという稀なケースもあるからです。
そんなレアなケースのために返信することないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、最後まで丁寧な印象を残しておいても損はないですし、返信によって気持ちの整理もつきやすくなります。
自分の状況に応じて検討してみてはいかがでしょうか。下記に上記の2つのケースに対応する例文を挙げておきますので参考にしてみてください。

最終選考まで進んだ場合

株式会社◯◯ 人事採用担当者様

◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。
先日は、貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。
私の能力が至らず、不採用の通知を頂く結果となってしまいましたが、
◯◯様のご親切な対応と、貴社の活気にあふれる空気に触れたことで、
◯◯業界で働きたいという気持ちがより高まりました。

今後は、さらに実力をつけるため、努力してまいる所存でございます。

今回、貴社での選考課程を通して、就職活動も楽しいものだと思えるようになりました。
▽▽様と貴社のますますのご発展をお祈り申し上げております。

〈自分の署名〉

採用担当者にお礼を伝える場合

株式会社◯◯ 人事採用担当者様

◯月◯日に面接をしていただいた、◯◯大学の◯◯です。
先日は、私のために時間を割いていただき、本当にありがとうございました。

私の力不足で、不採用の通知を頂く結果となってしまいましたが、
今後も精一杯努力を重ね、精進していきたいと考えています。

応募や面接の際、私の質問に対して一つひとつ丁寧に回答していただくなど
◯◯様の親切で細やかな対応には、感謝の気持ちでいっぱいです。

◯◯様と貴社のますますのご発展をお祈り申し上げております。

〈自分の署名〉

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就活で耳にする「サイレントお祈り」って?

サイレントお祈りとは、選考結果の通知が合格者のみで不採用の場合は連絡しない手法のことを指します。「不採用の結果を伝えるお祈りメールがない=サイレント」ということで、このような通称で呼ばれるようになりました。

サイレントお祈りには2種類あります。1つ目は「合格の場合は◯月◯日までに連絡する」と、連絡の期日を指定するケース。この場合、期日までに連絡がなければ不採用という判断ができるので、企業によってはこのような手法にしているところもあるでしょう。

2つ目は、連絡期日についての説明がなく、面接から日数が経っても連絡がないケース。こちらの場合、採用かどうかの判断ができず、時間だけが経過してしまうため、応募者からは不満の声が上がっています。
“サイレントお祈り”として話題に上るのは後者であることが多く、「いつまで連絡を待てば良いのか分からない」「気持ちの切り替えができない」という応募者もいるようです。

では、なぜそのような企業は結果通知の連絡をしないのでしょうか。下記に代表的な理由をいくつか挙げてみました。

・内定辞退者が発生した時の候補者をキープしたい
・不合格者までフォローする余裕がない
・メール送信ミスなどのトラブルを避けたい

新卒採用の現場では、内定辞退のリスクが常につきまとう状況で選考を進めています。というのも、新卒者は迷いを感じながら就職活動を進めている傾向が強く、内定が出てから「向いていないかもしれない」と考え直すことも珍しくありません。特に今の就職状況は、応募者に有利な売り手市場で、複数の企業から内定をもらうというのは普通のこと。より自分に合う企業を求めて内定辞退をする新卒者も一定数いるでしょう。
そんな状況下で、内定辞退が出た時の次点候補者をキープしておくために、“サイレントお祈り”という手段を選ぶ企業も中にはいるようです。

また、人気企業では予想を遥かに上回る応募者数に人事部が対応しきれていないため、結果的に連絡ができなかったというケースも。規模がそこまで大きくない、成長期にある企業では人材採用に関するノウハウもそこまで蓄積されておらず、このようなトラブルが発生することもあるようです。

メールアドレスの漏洩や送り間違いなど、メール送信ミスのトラブルを避けるために敢えて結果連絡を合格者のみにしているというケースもありますが、そのような企業では別の通知方法にしていたり、連絡の期日を伝えたりして、応募者に配慮しているのが一般的でしょう。

しかし、いつまで経っても連絡が来ない状況は困りもの。そのような事態を防ぐためにはどのような対策を講じたら良いのでしょうか。次の項目で詳しくお伝えします。

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「サイレントお祈り」の対策は?

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そもそも、結果連絡をきちんとしてもらう状況にするのがベストですから、選考時に確認するようにしましょう。
大抵、企業側から面接の最後に知らされますが、もし話がない場合は自分から聞いても問題ありません。結果連絡はいつまでに、どのような方法でされるのかをしっかり聞いておきましょう。

もし面接が終わってから結果連絡について知らされなかったことに気付いたら、試験後にお礼メールを送るのも1つの手。面接に時間を割いてもらったことのお礼とともに、結果連絡はいつまでにされるのかを書いておきましょう。

面接が終わってから2週間以上経っている場合は、電話かメールで確認します。「失礼になるのでは?」と自分から連絡することを不安に思う人もいるようですが、終わりの見えない状況にいるよりも、結果をハッキリさせたほうが無駄な時間を過ごさずに済みます。どのような結果になっても気持ちを切り替えて次の段階に進みましょう。
下記に電話とメールそれぞれの確認方法について例文を挙げておきますので、参考にしてみてください。

電話

最初のコール後

「お忙しいところ恐れ入ります。私、◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。◯月◯日に面接を受けたのですが、選考結果について伺いたく、お電話させていただきました。人事部◯◯課の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。」

担当者に替わった後

「お忙しいところ恐れ入ります。私、◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。今、お時間よろしいでしょうか。先日はありがとうございました。
◯月◯日の選考結果について、状況を教えていただきたく、ご連絡しました。差し支えなければ、結果をお伺いしたいのですがよろしいでしょうか。」

もし残念な結果でも、きちんと選考に対するお礼を伝えて電話を切るようにしましょう。

メール

件名:面接の結果につきまして/◯◯大学◯◯◯◯(氏名)

株式会社◯◯ 
人事部◯◯課 ◯◯様

お世話になっております。
◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。 
先日は、採用試験の機会をいただきまして、ありがとうございました。

選考結果についてご返事をお待ちしておりましたが、
その後の選考状況はいかがでしょうか。

お忙しい中、催促するようなメールをお送りして大変恐縮ですが、
ご連絡をいただければと思います。
何卒よろしくお願い致します。

〈署名〉

採用結果の通知を受けるまで、不安な気持ちでいっぱいになる…という応募者の方も多いですが、どのような結果でもきちんと受け止めることが大切です。もし不採用だった場合は、面接対策や応募書類に不備がなかったかを振り返り、次の企業へ応募する際に活かしましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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