このページのまとめ
- カジュアル面談は選考を目的としない対話の場だが、基本的なマナーは必要
- 企業研究や逆質問への準備を入念に行い、リラックスした雰囲気でカジュアル面談に臨もう
- カジュアル面談の後は得られた情報を整理し、本選考に向けて活かそう
カジュアル面談は、就活生にとって企業への理解を深める貴重な機会です。しかし、「選考ではない」といわれても、質問への回答や振る舞いに悩む方もいるのではないでしょうか。
本記事では、カジュアル面談でよく聞かれる質問と回答例や、好印象を与える逆質問の方法を解説します。カジュアル面談を通じて企業との相互理解を深め、本選考に向けて自信をもって臨めるようにしましょう。
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- カジュアル面談とは?
- 面接との違い
- 企業がカジュアル面談を実施する目的とは?
- カジュアル面談を受けるメリット
- カジュアル面談でよくある質問6選と回答例
- 1.興味のある業界や企業を教えてください
- 2.キャリアビジョンを教えてください
- 3.仕事内容の希望はありますか?
- 4.自社への関心度はどれくらいですか?
- 5.学生時代の取り組みについて教えてください
- 6.企業選びの際は何を重視していますか?
- カジュアル面談で好印象を与えるおすすめの逆質問6選
- 1.企業の今後の方針や戦略について聞く
- 2.社員・職場の雰囲気について聞く
- 3.仕事でやりがいを感じた経験を聞く
- 4.企業のキャリアプランやキャリアパスについて聞く
- 5.活躍している社員の特徴を聞く
- 6.競合他社と比較した際の強みや弱みを聞く
- カジュアル面談を成功させるための準備
- 1.企業研究を徹底的に行う
- 2.面談で話す内容を事前に整理する
- 3.適切な服装を選ぶ
- 4.面談中のマナーに注意する
- カジュアル面談はしっかり準備して臨もう
カジュアル面談とは?
カジュアル面談とは、企業と就活生が気軽に対話するための場です。選考として行われる面接とは異なり、合否判定を目的としない情報交換の機会として位置づけられています。リラックスした雰囲気の中で対話をすることで、企業への理解を深められるでしょう。
面接との違い
面接は、企業が採用を判断するための選考の場です。一方、カジュアル面談では、就活生が企業について理解を深め、企業側も就活生の人となりを知るのが目的になっています。お互いがリラックスした状態での会話を通じて、企業の雰囲気や文化を体感できるのが特徴です。
面接では緊張して本来の自分を出せないこともありますが、カジュアル面談ではリラックスして臨める環境のため、素直な疑問や関心を伝えやすいでしょう。
企業がカジュアル面談を実施する目的とは?
企業がカジュアル面談を行う主な目的は、以下のとおりです。
・入社後のミスマッチを防ぐため
・自社の魅力を就活生に直接伝えるため
・就活生の本音や人柄を知るため
カジュアル面談で企業の実態を就活生に伝えるのは、あらかじめ雰囲気を知ってもらう目的があります。入社後のミスマッチは、採用にコストを掛けた企業とせっかく入った会社を辞めなくてはならなくなる応募者の双方にとって、大きなデメリットとなるためです。
カジュアル面談は、企業にとって就活生に直接自社の魅力を伝える機会にもなります。Webサイトやパンフレットだけでは伝わりにくい社風や働き方を、直接の会話を通じてアピールする目的もあるでしょう。
このほかには、選考を意識し過ぎない場を設けて就活生の本音を引き出し、人柄を知るという目的もあります。
カジュアル面談を受けるメリット
企業の理解を深められるのも、カジュアル面接のメリットの一つです。実際に働いている社員と対話することで、企業の実態や雰囲気を把握しやすくなります。
また、カジュアル面談での会話を通じて、企業が求める人材像や仕事内容をより具体的に理解できるため、ES作成や面接対策に活かせるでしょう。
さらにカジュアル面談は選考の場ではないからこそ、本選考に向けて緊張せずに自分の考えや経験を企業に伝える練習ができます。うまく話せなかった場合も、本選考までに改善点を見つけやすくなるでしょう。
カジュアル面談は面接と違い、選考を前提とはしていません。しかし、社会人としての基本的なマナーは守る必要があります。「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事でも、ビジネスマナーの対策について解説しているので、あわせてご覧ください。
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カジュアル面談でよくある質問6選と回答例
ここでは、カジュアル面談でよくある質問とそれぞれの回答例を紹介します。質問の意図を理解し、自分らしい回答を準備しておくことで、有意義な対話につなげられるでしょう。
1.興味のある業界や企業を教えてください
カジュアル面談では、就活生の志望動機や業界理解度を確認するために、興味がある業界や企業についてよく質問されます。回答する際は、具体的な業界名とその理由を述べることが重要です。
【回答例】
「IT業界に興味があります。特にデジタル化が進む中で、企業のDX推進をサポートする仕事に魅力を感じています。現在は、システム開発会社やITコンサルティング企業を中心に調べています。御社のような技術力の高い企業で、顧客の課題解決に貢献したいと考えています」
2.キャリアビジョンを教えてください
将来のキャリアビジョンについても、カジュアル面談でよく質問される項目です。3〜5年後の具体的なイメージと、実現に向けた計画を説明できると、好印象を与えられるでしょう。
【回答例】
「入社後3年間は、基礎的な実務スキルの習得に励みたいと考えています。プロジェクトマネジメントの基礎を身につけ、将来的にチームの中核として活躍できる人材を目指します。その後は、より規模の大きなプロジェクトでリーダーシップを発揮できる存在になりたいです」
3.仕事内容の希望はありますか?
就活生がどのような仕事に携わりたいか確認するために、仕事内容の希望を尋ねられる場合もあります。企業の事業内容と結びつけた回答ができると、より説得力が増すでしょう。
【回答例】
「営業職を希望しています。学生時代のアルバイトで接客業務を経験し、お客さまの要望を理解して最適な提案をすることにやりがいを感じました。御社では法人営業として、お客さまの経営課題の解決に寄与できる提案営業に携わりたいと考えています」
4.自社への関心度はどれくらいですか?
就活生の入社意欲を確認するために、自社にどれほど興味をもっているか聞かれる場合があります。企業研究の深さや具体的な志望理由を示すことで、意欲的な姿勢を伝えられるでしょう。
【回答例】
「御社の強みである技術力と、若手社員の育成プログラムに魅力を感じています。また、先日のインターンシップで社員の方々と対話する機会があり、社風にも共感しました。特に、新しい挑戦を推奨する企業文化に惹かれています」
5.学生時代の取り組みについて教えてください
学生時代に何に取り組んでいたかを聞くことで、行動力や成長過程を確認する目的があります。学業だけでなく、サークル活動やアルバイト、ボランティアなど、力を入れて取り組んだ経験を伝えましょう。
【回答例】
「私は大学でマーケティング研究会に所属し、地域企業と連携した商品開発プロジェクトに取り組みました。プロジェクトリーダーとして10人のメンバーをまとめる中で、意見の対立がありました。状況を改善するために各メンバーと個別に対話を重ね、全員が納得できる方向性を見出すことができました。この経験から、チーム内のコミュニケーションの重要性を学びました」
6.企業選びの際は何を重視していますか?
カジュアル面談で、企業を選ぶ際に重視しているポイントを聞かれる場合もあります。業界研究や企業研究を通じて得た知見を基に、具体的な判断基準を伝えましょう。
【回答例】
「企業選びでは3つの点を重視しています。1つ目は『社会貢献度』です。企業の製品やサービスが、実際に社会や顧客の課題解決にどのように役立っているかを見ています。2つ目は『技術力』です。継続的な研究開発投資や特許取得数から、企業の技術的な強みを判断しています。3つ目は『職場環境』です。残業時間や有給休暇取得率、育児支援制度などから、働きやすさを確認しています」
企業からの質問に答える際は、表面的な回答に終始せず、自身の経験や考えに基づいた具体例を示すことが大切です。また、企業の特徴や事業内容と結びつけた回答ができると、双方にとってより有意義な対話になるでしょう。面談での回答については、「就活面談では何を話す?好印象を残す秘訣と準備すべきことを解説」でもまとめているので、あわせて参考にしてください。
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カジュアル面談で好印象を与えるおすすめの逆質問6選
カジュアル面談の終わりには、質疑応答の機会が設けられます。この時間を有効活用し、企業への理解を深めるとともに、積極的な姿勢をアピールしましょう。ここでは、カジュアル面談で好印象を与えやすいおすすめの逆質問を紹介します。
1.企業の今後の方針や戦略について聞く
企業の今後の方針や戦略について聞くことで、将来像に関心をもっていることをアピールできるでしょう。また、業界の動向も踏まえた内容にすると、企業研究をしっかり行っていることも伝わります。
【質問例】
「御社は今後、海外展開を強化されると伺いました。特にアジア市場での展開について、具体的にどのような戦略をお持ちでしょうか?」
このような質問は、企業の成長戦略に関する理解を深められるだけでなく、自分の将来的なキャリアについて改めて考えるきっかけにもなるでしょう。
2.社員・職場の雰囲気について聞く
社員や職場の雰囲気について聞けば、実際の職場環境や人間関係を知ることができるでしょう。働く環境を具体的にイメージすることで、自分と企業の相性を確認できます。
【質問例】
「部署内でのコミュニケーションはどのように取られていますか?また、若手社員の意見は普段の業務でどの程度取り入れられているのでしょうか?」
この質問を通じて、職場の雰囲気や社風、若手が意見を述べられる環境かどうかを知ることができるでしょう。
3.仕事でやりがいを感じた経験を聞く
面談担当者が仕事にやりがいを感じたエピソードを聞くことで、実際の仕事内容や魅力の発見につながる可能性があります。
【質問例】
「入社されてから今までで、特にやりがいを感じた経験や印象に残っているプロジェクトについて教えていただけますか?」
担当者の実体験に基づく回答から、仕事の醍醐味や達成感を知ることができるでしょう。
4.企業のキャリアプランやキャリアパスについて聞く
将来のキャリア形成に関する質問をすれば、長期的な視点を持っていることをアピールできます。
【質問例】
「入社後のキャリアパスについて教えていただけますか?特に、配属後どのようなステップで経験を積んでいけるのか気になっています」
この質問により、具体的な成長過程や、どのようなスキルが求められるのかを把握できるでしょう。
5.活躍している社員の特徴を聞く
活躍している社員の特徴を聞くことで、企業が求める人材像をより具体的に理解できるでしょう。また、自身のキャリア形成に向けて、求められる能力や姿勢も把握できます。
【質問例】
「御社で活躍されている若手社員の方には、どのような特徴や共通点がありますか?また、入社後どのように成長されていったのか、具体的なエピソードがあれば教えてください。」
この質問を通して、企業が重視する価値観を知れるでしょう。また、面談担当者から実例を交えた話を聞くことで、より現実的な目標設定が可能になります。
6.競合他社と比較した際の強みや弱みを聞く
競合他社との違いや企業ならではの強み、弱みを知ることで、市場での位置づけや独自性を理解しやすくなります。弱みを聞く際は、今後の課題や挑戦したい分野という観点から質問すると好印象です。
【質問例】
「御社の製品やサービスの特徴について、他社との違いを教えていただけますか?また、今後さらに強化していきたい分野があれば、お聞かせください」
このような質問を通じて、企業の現状認識や将来的な展望について理解を深めることができます。また、業界全体の動向も把握しやすくなるでしょう。
逆質問は単に情報を得るだけでなく、企業への関心度や理解度をアピールする機会でもあります。質問の前提として、企業の基本情報や業界動向をしっかり調べておくことが重要です。
また、質問をする際は、メモを取りながら熱心に聞く姿勢も示しましょう。面談後の企業研究や志望動機の整理に活かせるよう、重要なポイントは記録しておきます。
カジュアル面接ではマナーを踏まえたうえで臨むと、より好印象を与えられるでしょう。「面接にはどんな種類がある?特徴を理解して選考に備えよう」の記事では対策をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
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カジュアル面談を成功させるための準備
カジュアル面談は、本選考の前に企業と対話できる貴重な機会です。充実した面談にするために、事前の準備を整えておきましょう。以下で、カジュアル面談を成功させるためのポイントを紹介します。
1.企業研究を徹底的に行う
面談をより有意義な時間にするために、企業研究は欠かせません。企業の基本情報だけでなく、近年の動向や業界での位置づけも理解しておきましょう。
企業研究では、公式サイトや企業のプレスリリース、ニュース記事などをチェックするのがおすすめです。企業の事業内容や強み、課題、将来の展望などの情報を整理しておくことで、面談時の質問や受け答えをスムーズにできるでしょう。
2.面談で話す内容を事前に整理する
面談の当日に話す可能性の高い内容は、事前に整理しておきましょう。要点を箇条書きにしてまとめ、必要に応じて具体的なエピソードも用意するのがおすすめです。
特に「なぜこの業界に興味を持ったのか」「どのような仕事がしたいのか」などの基本的な質問には、明確に答えられるように準備しておきます。話す内容は簡潔にまとめ、2〜3分程度で説明できるようにしましょう。
3.適切な服装を選ぶ
カジュアル面談は面接とは違いますが、服装は清潔感のあるものを選びましょう。スーツである必要はありませんが、きちんと感を演出できる服装を意識します。
私服を指定された場合も、ビジネスの場に溶け込みやすいビジネスカジュアルがおすすめ。アクセサリーは控えめにし、髪型も清潔感のあるようにまとめましょう。
4.面談中のマナーに注意する
選考前提ではなくとも、基本的なビジネスマナーは守る必要があります。時間厳守はもちろん、挨拶や言葉遣い、姿勢にも気を配りましょう。
面談中は相手の話をしっかりと聞き、適度な相づちや反応を心掛けると好印象です。質問された際は、話が長くなり過ぎないよう注意しながら、具体的に答えましょう。
カジュアル面談の準備については、面接対策を参考にするのが、マナーを把握しやすくなりおすすめです。「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」の記事もご一読ください。
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カジュアル面談はしっかり準備して臨もう
カジュアル面談は、リラックスした雰囲気で企業を知る機会ですが、だからこそしっかりとした準備が必要です。企業研究や自己分析を行い、自分の考えを整理しておくことで、より充実した対話ができるでしょう。
また、面談後は振り返りの時間を設けるとより効果的です。印象に残った話や新しく得られた情報を整理し、今後の就職活動に活かせるようにしましょう。
カジュアル面談をはじめとした、就活に関するマナーに不安がある方は、就活エージェントのキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、プロのアドバイザーによる充実した就活サポートや、希望に沿った企業の紹介などのサービスを受けられます。就活にお悩みの方は、キャリアチケットまでお問い合わせください。
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