緊張しやすい人は面接で落ちる?原因と対策を解説

このページのまとめ

  • 緊張したからといって必ずしも面接に落ちるわけではない
  • 体を動かしたり呼吸を深くしたりすれば、面接の緊張を和らげられる
  • 面接で緊張しすぎる人は、意識的にゆっくり話すのがおすすめ 
  • 完璧な受け答えより素直な自分を意識して、個性をアピールしよう
  • 模擬面接で場慣れしておけば、本番でも緊張しにくくなる

緊張しやすい人は面接で落ちる?原因と対策を解説のイメージ

「緊張が原因で面接に落ちる?」と気になる人は多いでしょう。緊張でうまく話せないと、面接の手ごたえが感じられず不安に思ってしまうものです。
緊張しやすい人は意識や行動を変え、肩の力を抜くのがポイント。リラックスして臨めば、本来の魅力を最大限にアピールできるでしょう。
このコラムでは、緊張を和らげるコツや面接に落ちる原因を詳しく解説。合格フラグ・不合格フラグについても説明するので、ご参考ください。

 

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面接で緊張するのは当たり前のこと

面接で緊張するのは当たり前のことなので、自分を卑下することはありません。多くの就活生にとって、社会人とビジネスの話をするのは初めてでしょう。さらに自分の言動によって合否が決まるので、「失敗できない」と気負うのは当然のことです。
面接で緊張するのはあなただけではありません。ほかの就活生や面接官も緊張している可能性があります。まずは緊張する自分を受け入れ、否定しないことが大切です。

緊張しすぎたからといって落ちるとは限らない

面接官は学生の人柄もチェックしているため、緊張しすぎたからといって必ずしも落ちるとは限りません。面接官によっては、緊張しつつも真面目に答える姿から、かえって誠実な印象を持つ可能性も。緊張しやすいのもあなたの個性の1つです。自分らしく正直に答えられれば、面接を通過できる可能性があるでしょう。

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面接での緊張を和らげる7つのコツ

緊張しやすい人は、体や呼吸を使ったり、ゆっくり話したりして緊張を和らげるのがおすすめです。
下記で、詳しい方法を確認しておきましょう。

1.体を動かし深く呼吸する

体と脳はつながっているので、運動したり呼吸を深くしたりして、リラックスするのがおすすめです。「肩を回す」「背伸びする」といった簡単な動きでかまいません。一駅分歩くなど、日常的に運動を取り入れても良いでしょう。
呼吸するときは、吸うときよりも吐くときに意識を集中してください。息を吸ったら数秒止め、倍の時間をかけてゆっくり吐き出すのが効果的です。
自分なりのルーティンを作っておけば、「これをやったから大丈夫」と自信につながる可能性もあります。

2.意識的にゆっくり話す

緊張すると早口になる恐れがあるので、普段の会話より話すスピードを落としましょう。ゆっくり話したほうが噛みにくくなりますし、面接官も話を聞き取りやすくなります。落ち着いて話すことで、「自信がある」とポジティブなイメージを与えられることも。
また、考えながら話せるため、答えをまとめる時間ができるのもメリットです。ゆっくり話すことで気持ちも落ち着き、リラックスして受け答えできるでしょう。

3.「緊張しています」と正直に伝える

緊張のあまり言葉に詰まったときは、「緊張しています」と正直に伝えるのがおすすめ。正直に話すことで、誠実な人柄が伝わる可能性があります。面接官によっては、緊張を加味したうえで評価してくれる場合も。
質問に対する答えが思いつかなかったときは、「申し訳ありません、30秒ほど考えさせてください」と断るのも一つの手です。黙っていると面接官も不安に思うので、正直に話して答える意志を見せましょう。

4.完璧な答えよりも素直さを意識する

緊張しやすい人は、完璧な答えにこだわるよりも、素直な自分を意識しましょう。「完璧にやらなくては」と自分にプレッシャーをかけると、本来の魅力を発揮できません。実物より良く見せようとエピソードを盛ったり、嘘をついたりするのはNGです。面接官から深掘りされたときに、うまく答えられず慌てる恐れがあります。自分を偽らず心を開き、面接官との対話を意識しましょう。

5.質問に対する答えを考えておく

想定される質問に対して答えを用意しておき、面接に備えるのもおすすめです。
よくある質問を下記で確認しておきましょう。

・自己PRしてください
・志望動機を教えてください
・学生時代に力を入れたことは何ですか?
・入社後どんな仕事がしたいですか?
・あなたの尊敬する人は誰ですか?
・モチベーションの源泉を教えてください

答えを考えておけば、質問されても慌てる心配がないでしょう。
自己分析や業界研究、企業研究を徹底し、的確な答えが返せるよう準備してください。

6.履歴書やESの内容を丸暗記しない

履歴書やES(エントリーシート)の内容は丸暗記せず、話の要点を覚えておく程度にしましょう。丸暗記すると、面接で思い出せなかったときにパニックになる恐れがあります。
面接では、「履歴書やESでは伝えきれなかった内容」を補足で説明するのが効果的です。新しい情報を追加で説明することで、あなたの個性を効果的にアピールできるでしょう。

7.模擬面接で場慣れする

緊張しやすい人は模擬面接を繰り返し、面接の空気に慣れておきましょう。第三者に面接官役をお願いすることで、自分では分からなかった課題に気づく可能性もあります。課題を克服してブラッシュアップできれば、自信を持って面接に臨めるでしょう。
なお、模擬面接は就職エージェントに依頼するのがおすすめです。プロのアドバイザーにフィードバックをもらうことで、効率的に上達できるでしょう。

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面接で落ちる人に共通する特徴とは?

面接で落ちる人には「清潔感がない」「表情が暗い」など共通する特徴があります。
自分に当てはまる特徴がないか、下記で確認しておきましょう。

清潔感がなく第一印象が悪い

清潔感がない人は第一印象が悪いため、不合格になる傾向にあります。人は視覚的な情報で相手のイメージを決めるのが一般的。ボサボサの髪やシワシワのシャツでは、「だらしない」「配慮が足りない」と判断されるでしょう。

笑顔がなく表情が暗い

笑顔がなく表情が暗いと、話の内容は良くても評価を下げる可能性があります。面接では能力やスキルだけでなく、人柄やポテンシャルも重視されるのが一般的。声に抑揚がなかったり、表情が変わらなかったりすると、機械的な印象を与え魅力が伝わりにくくなるでしょう。

社会人としてのマナーがなっていない

社会人としてのマナーがなっていないと、「入社後も失礼な言動を繰り返すのでは」と疑われる傾向にあります。立ち居振る舞いや言葉遣いも評価されるポイントです。入退室の流れが分かっていなかったり、正しい敬語が使えなかったりすると、「常識がない」と評価を下げるでしょう。

会話がスムーズに進まない

コミュニケーション能力は多くの企業で必要とされるので、会話がスムーズに進まないと不合格になるでしょう。質問に対して的外れな答えを返したり、一方的にだらだら話したりするのはNGです。「アピールしなくては」と意気込んでいると、質問にきちんと答えず自己PRにむりやりつなげる傾向にあります。双方向のコミュニケーションができなければ、どれだけ話しても評価は上がらないでしょう。

 

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面接で落ちる人が意識したい5つのこと

面接で落ちる人は、これまでの行動や考え方を変えれば、印象アップにつながる可能性があります。
具体的な内容は下記のとおりです。

1.自己分析と企業研究を徹底する

自己分析と企業研究を徹底し、自分と企業について理解を深めましょう。自分がどんな人間か分かっていないと、面接官に売り込めません。自分を知っておけば、どんな質問がきても実体験と結びつけ冷静に答えられるでしょう。
また、面接では「自社の弱み」や「経営ビジョン」について意見を求められることがあります。業界の動向や同業他社との違い、事業施策まで詳しく調べ、落ち着いて答えられるよう準備しておきましょう。

2.清潔感を意識する

清潔感を意識して身だしなみを整えれば、印象アップにつながるでしょう。
押さえておきたい基本的なポイントは下記のとおりです。

・前髪は眉毛が見える長さに整える
・寝ぐせを押さえてスタイリングする
・スーツやシャツは定期的にクリーニングに出す
・靴は定期的に磨ききれいな状態をキープする
・日常的に入浴し体を清潔にする

全身鏡でチェックするのを習慣化すると、服装の乱れに気づきやすくなるでしょう。

3.ビジネスマナーを見直す

もう一度ビジネスマナーを見直し、間違っていないか確認するのもおすすめ。
面接での基本的なマナーは下記のとおりです。

・面接開始10分前には会場に到着する
・待機中は携帯を見たりおしゃべりしたりせず、背筋を伸ばして待つ
・ノックを3回し、入室を促されてから「失礼します」と一礼して入る
・椅子の横に立ち自己紹介する
・着席を促されたら「失礼します」と一礼して座る
・カバンは床に置き、背筋を伸ばして座る

自然な動きができるように、椅子を用意して練習することをおすすめします。

4.背筋を伸ばし笑顔を心掛ける

行動によって気持ちは変わるので、面接中は背筋を伸ばし、笑顔を心掛けましょう。背筋を伸ばせば自信が湧き、笑顔を作れば心が落ち着く可能性があります。
また、背筋を伸ばすことでお腹から声が出る効果も。笑顔を作るときは口角を上げ、自然な微笑みを意識しましょう。

5.会話のキャッチボールを意識する

面接官の話をよく聞き、会話のキャッチボールを意識しましょう。質問の意図を汲み、的確な答えを返すのが重要です。話すときは、「結論→根拠→具体例」の順で説明するのが効果的。
たとえば、「あなたの長所は?」と聞かれた場合は、「私の長所は行動力です」→「商店街の活性化のためイベントを企画しました」→「飛び込みでチラシを置いてもらえるか店舗に交渉し、集客につなげました」のように答えるのがポイント。
また、「面接官の目を見て話す」「話に相槌を打つ」ことを意識し、対話する意志を示しましょう。

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面接官が見せる「合格フラグ」「不合格フラグ」とは?

面接官の言動によっては、合格か不合格かある程度推測できます。
下記で、代表的な「合格フラグ」「不合格フラグ」を確認しておきましょう。

合格フラグ

希望の勤務地を聞かれたり、具体的な仕事内容を説明されたりした場合は、合格した可能性があります。採用したあとの働き方を、面接官が具体的にイメージしているからです。
また、面接官によっては自社の魅力を学生にアピールする場合も。優秀な学生はほかの企業も欲しがる可能性があります。自社の魅力を売り込むことで、ほかに流れるのを防いでいるといえるでしょう。

不合格フラグ

面接官の反応が薄かったり、面接時間が不自然に短かったりすると、不合格の可能性があります。面接官によっては、不採用を決めた学生に興味が持てず、面接を早く切り上げていることも。
また、面接官と会話が盛り上がったのに不採用になる場合もあります。選考と関係ない話で盛り上がった場合、面接官が気を使って場を和ませた可能性が。
ただし、仕事に関わる内容が多かった場合、合格した可能性も十分あり得ます。

「合格フラグ」「不合格フラグ」は確実ではない

「合格フラグ」「不合格フラグ」はあくまで判断材料の一つなので、確実ではありません。「不合格フラグで合格した人」「合格フラグで落ちた人」は一定数います。
面接中に不合格フラグを感じたときは、話し方や態度を軌道修正するのがおすすめ。不合格フラグが出たタイミングを振り返れば、自分の改善点が明確になるでしょう。最後まであきらめないことで、好印象につながる可能性があります。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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