内定先に年賀状を出す際のマナーは?宛名の書き方やはがきの選び方も解説

このページのまとめ

  • 内定先への年賀状は、出しておくと好印象を与えやすい
  • 内定先から年賀状が届いたら、こちらも出すのがマナー
  • 内定先への年賀状には、内定への感謝やお礼などのメッセージを添えておく

内定先に年賀状を出す際のマナーは?宛名の書き方やはがきの選び方も解説のイメージ

「内定先には年賀状を出した方がよい?」「どんな文章を書けばいいか知りたい」などと悩む学生もいるでしょう。内定先への年賀状は、出しておくと好印象を与えやすいのでおすすめです。

この記事では、内定先に年賀状を送る際のマナーや、メッセージの例文を紹介しています。最後まで読めば、内定先への年賀状の書き方がわかり、安心して出せるはずです。

内定先への年賀状の書き方を相談したい

   
目 次

内定先への年賀状送付は必要?与える印象を解説

内定先を送るかどうかについて、明確なマナーはありません。そのため、年賀状を送るべきか悩む就活生も多いでしょう。

ここでは、内定先に対して年賀状をどうするかの対応や、対応によって与える印象について解説します。

年賀状を送らなくてもマイナスにはならない

内定先に年賀状を送らなくても、評価は下がりません。「年賀状を送らないことで内定取り消しになる」「年賀状を送った学生が優遇される」ような事態は起こらないでしょう。

そもそも、企業から年賀状が来るかどうかもわかりません。年賀状の送付はマナーではないので、送るかどうかは自分で決めるようにしましょう。

迷う場合は送るのがおすすめ

もし、年賀状を送るか迷うのであれば、送ることをおすすめします。内定への感謝や、採用に携わっていただいたお礼を伝える機会にできるでしょう。

ただし、採用担当者から年賀状は不要だと伝えられている場合は、指示に従うようにしてください。

企業から年賀状が届いたら返信する

企業から年賀状が届いた場合は、こちらも年賀状を送るようにしましょう。はがきで届いた場合ははがきで、メールで届いた場合はメールで送ります。

特に、直筆のメッセージが書かれている場合、手間をかけて送られてきた年賀状です。こちらも直筆で年賀状を送るのがマナーになります。

年賀メールに返信する場合も、ビジネスマナーを守って送るのが大切です。メールのマナーについては、「就活メールの正しい書き方は?基本のマナーと構成のポイント」の記事を参考にしてください。

内定先への年賀状の書き方を相談したい

 

内定先への年賀状は手書きがおすすめ

年賀はがきで年賀状を出す場合、手書きにするのをおすすめします。手書きの方が「誠意を感じる」「気持ちがこもっている」と感じる人も多いからです。

年賀はがきを選ぶ際は、自分でメッセージを書けるはがきを選びましょう。最初からメッセージは印刷されているはがきよりも、自筆のメッセージの方が好印象を与えられます。

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内定先に年賀状を出す際の書き方

ここでは、内定先に年賀状を出す際の書き方を紹介します。

1.賀詞(新年を祝う言葉)

まずは、賀詞(新年を祝う言葉)から入りましょう。次のような言葉が、賀詞にあたります。

・あけましておめでとうございます
・謹んで初春のお慶びを申し上げます
・謹賀新年
・恭賀新年

年賀状では、あいさつである賀詞を使うのがマナーです。メッセージを添える前に、一言入れておきましょう。

また、「賀正」「迎春」などの言葉は、目下や同等の相手に使う言葉とされています。内定先に送る場合の年賀状については、「謹賀新年」などを使うとよいでしょう。

2.選考でお世話になったことへの感謝

内定先への年賀状の場合、採用担当者に出すケースが一般的です。そのため、選考でお世話になったことへの感謝も伝えておきましょう。

内定時の電話やメールでも伝えているかもしれませんが、年賀状でも伝えておくと好印象です。「選考ではお世話になりました」のように伝えてください。

3.入社への意気込み

入社へ向けての意気込みも、年賀状で伝えておきましょう。「一日でも早く、成果を出せるように努力いたします」のように伝えます。

4.締めのあいさつ

メッセージを書き終えたら、締めのあいさつを書きましょう。次のような言葉で締めてください。

・貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます
・皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
・△△様にとって素晴らしき一年になりますよう、お祈り申し上げます

5.宛名の書き方

宛名には「会社名」「部署名」「担当者名」を書いておきましょう。次のように記載します。

△△株式会社
人事部 △△ 様

もし、誰に出せばよいかわからない場合は、人事部や総務部宛に出せば問題ありません。宛名の書き方については、「宛や御中の意味は?正しい使い方を知っておこう」の記事でも解説しているので、参考にしてください。

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内定先に年賀状を出す際のマナー

年賀状を出す際は、宛名の書き方やはがきの選び方などのマナーを守りましょう。年賀状を出す際のマナーを4つ紹介します。

基本は人事部宛に出す

内定先に年賀状を出す場合、人事部や採用担当者宛に出しましょう。社長や代表に直接出してしまうと、失礼に感じる人もいます。

年賀状が届き、返信する場合は、差出人に対して出せば問題ありません。

敬称を正しく記載する

敬称や役職は、正しく記載しましょう。肩書きがあるかどうかによっても、書き方が変わります。

たとえば、肩書きがない方に送る場合、「会社名」「部署名」「名前」「様」の順番です。

例:△△株式会社 △△部 △△様

肩書きや役職がある場合には、「会社名」「部署名」「役職」「名前」「様」の順番になります。

例:△△株式会社 △△部 部長 △△様

また、人名を書く場合、「御中」は使用できません。「△△株式会社 御中」は正解ですが、「△株式会社 △△様 御中」は間違いなので気をつけましょう。

「御中」など敬称の使い方については、「「採用担当者様御中」は間違い?正しい敬称の使い方をチェック!」も参考にしてください。

社名や部署名は正式名称で書く

社名や部署名は省略せず、正式名称で記載しましょう。省略してしまうと失礼にあたります。

たとえば、株式会社を「(株)」、有限会社を「(有)」と省略してはいけません。

手書きでメッセージを一言添える

年賀状の空いたスペースに、メッセージを添えるようにしましょう。オリジナルのメッセージを書いた方が、丁寧で好印象を与えられます。

最初からメッセージが書かれている年賀はがきもありますが、自分の言葉で伝えた方が温かみがあります。年賀のあいさつや採用への感謝などを添えておきましょう。

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内定先に対して年賀状を出す際の注意点

年賀状を出す際は、「元日に届くように出す」「鉛筆は使わない」などの注意点があります。4つの注意点を紹介するので、年賀状を出す前に確認してください。

元日に届くように送る

年賀状は元日に届くように出しましょう。12月25日までに投函しておくと、基本的には元日に間に合います。

もし、年明けになってしまった場合には、1月7日(松の内)までに出すようにしましょう。松の内に間に合わない場合は、年賀状の代わりに寒中見舞いを送るようにしてください。

年賀状にふさわしくない言葉は避ける

年賀状にふさわしくない、忌み言葉や句読点は避けましょう。

忌み言葉とは、年賀のようなおめでたい場面では避けた方がよいとされている言葉です。次のような言葉が、忌み言葉に該当します。

・去る
・絶える
・枯れる
・病む
・焦る
・九
・四
・無くす

また、句読点は区切りや終わりを示すため、年賀状にはふさわしくないとされています。メッセージを書くときは句読点を使わずに、改行して区切るようにしてください。

ボールペンや鉛筆は使わない

年賀状を書くときはボールペンや鉛筆は使わず、万年筆や筆ペンを使いましょう。ボールペンなどのような細い文字を書くより、筆ペンなどの太い字で書く方が印象がよいとされているからです。

また、ボールペンは日常的に使われることもあり、事務的な印象を持つ方もいます。鉛筆の場合、郵送中に文字が消えてしまう恐れがあることからも、筆ペンなどを使う方がよいでしょう。

喪中の場合は代わりに寒中見舞いを出す

喪中のときに内定先から年賀状が届いた場合は、寒中見舞いを出してください。年賀状のお礼と一緒に、喪中で年賀状が出せないことを書いておきましょう。

内定先とはもともと年賀状のやり取りがあったわけではないので、前もって喪中はがきを出さなくても問題ありません。企業から年賀状が届いた場合のみ、返事を出すようにしましょう。

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内定先に年賀状を出す場合の例文

ここでは、内定先に年賀状を出す場合の例文を紹介します。

人事部宛に年賀状を出す場合の例文

あけましておめでとうございます
貴社に内定をいただきました△△大学△△学部の△△△△と申します

新年を迎え 社会人としてスタートするべく気持ちを新たにしております
至らぬ点が多いかと存じますが 一日も早く貴社で活躍できるよう精一杯頑張る所存です

何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます
貴社のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます

社長宛に年賀状を出す場合の例文

謹賀新年

貴社に内定をいただきました △△大学△△学部の△△△△と申します

新年を迎え 社会人という新たな世界を前に身の引き締まる思いです

1日でも早くお役に立てるよう 精一杯頑張る所存でございます
ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。

貴社のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます

年賀状を出す際は、メッセージを添えるようにしましょう。普段の習慣で句読点を使ってしまいやすいので、気をつけて書くようにしてください。

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内定先に出す年賀状のイラストやデザインの選び方

内定先に出す年賀状では、派手なイラストやデザインは避けましょう。ここでは、年賀状のイラストやデザインの選び方を解説します。

干支を含んだデザインを選ぶ

その年の干支を含んだ、年賀はがきらしいデザインを選びましょう。正月らしさを表す、富士山が入っているようなデザインでも問題ありません。

内定先に送る年賀状であっても、多少のデザインであればマナー違反にはならないでしょう。一般的に売られている年賀はがきを購入し、使用するのも大丈夫です。

メッセージを入れやすいデザインを選ぶ

年賀はがきを選ぶ際は、メッセージを入れやすいものを選んでください。デザインが大きすぎると書く場所がなくなり、メッセージでアピールできなくなってしまいます。

メッセージをどれくらい書くかを想定しておき、メッセージを書けるだけの余白のある年賀はがきを選びましょう。

派手なデザインは避ける

派手なデザインやキャラクターが書かれた年賀はがきは、ビジネスシーンには合いません。内定先に送る年賀状であることを意識しましょう。

干支が描かれたデザインであっても、企業や先輩に送るにはふさわしくないものもあります。落ち着いたデザインの年賀状を選ぶようにしてください。

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内定先に年賀状を出すか迷っているあなたへ

内定先に年賀状を出した方がよいのか、迷っている学生もいるでしょう。もし、出すかどうか迷うのであれば、出した方が印象を良くできるのでおすすめです。

内定先はすでに決まっているけど、「このままでいいのだろうか?」と悩む方もいるでしょう。もし、内定先に不安がある場合は、キャリアチケットに相談してください。

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モヤモヤしたまま入社してしまうと、仕事を始めてから後悔することに。早期退職し、再度就活を行うケースも考えられます。内定先に不安を抱えている場合は、キャリアチケットと一緒にもう一度就活に取り組んでみましょう。

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