このページのまとめ
- 企業が求める協調性とは、組織優先の判断や異なる意見の調整ができ協力的であること
- 協調性を自己PRするときは、企業が求める協調性の意味を踏まえて話す
- 自己PRでは、「協調性」を具体的な別の言葉に言い換えると伝わりやすい
- 協調性の自己PRで話すエピソードでは、自分の立場を明確にしておく
- 自己PRを作成するときは、結論・根拠・結果・展望の構成を意識する
自己PRで「協調性」を自分の強みとしてアピールしたいと考えている就活生は多いでしょう。協調性は伝え方を工夫すれば、さらなる印象アップにつなげることができます。このコラムでは、企業が求める協調性の意味を踏まえながら、自己PRで効果的にアピールするコツを詳しく解説。例文も紹介しているので、参考にして協調性が強みとしてしっかり伝わる自己PRを作成しましょう!
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「協調性」ってどういう意味?
「協調」の意味は、立場や利害が異なる人同士が協力しあうこと。つまり、協調性がある人とは、自分とは異なる立場や考えの人と意見をすり合わせ、協力して何かを達成したり遂行したりすることができる人のことをいいます。
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企業が求める3つの協調性
企業では、特に以下の3つの意味での協調性を求められます。
ビジネスシーンで必要とされる協調性について理解し、企業のニーズにあったアピールしましょう。
1.組織を優先して判断できる
企業は、組織を優先して物事を考え判断できる「協調性」がある人を求める傾向にあります。
仕事では、組織の一員であることを意識することが大切です。自分の考えばかりを押し通していては、組織の和を乱すだけでなく、全体のモチベーションを下げてしまうことも。企業業績を上げるためにも、組織単位で物事を判断できる協調性が求められます。
2.異なる人の異なる意見を調整できる
異なる立場の人の異なる意見を調整できることも企業が求める「協調性」です。
仕事では他部署や他職種など、さまざまな立場の人が関わるため、意見や価値観の相違が発生することもしばしば。それらを上手くまとめ、成果を上げることができる協調性のある人は、企業にとって重要な人材です。
3.協力的な姿勢を示せる
多くの企業では、協力的な姿勢を示せる「協調性」がある人が求められます。
企業での仕事は基本的にチームで行うもの。チーム内で支えあい、成果を上げていかなければいけません。自分の仕事をこなすだけではなく、業務で困っている人を積極的にサポートするなど、協力的な姿勢を示すことも大切です。
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協調性を自己PRでアピールするときの3つのコツ
協調性を自己PRで効果的にアピールするにはコツが必要です。
以下で説明するコツをしっかりと押さえて、協調性を強みとして上手に伝えましょう。
1.協調性を別の言葉に置き換える
自己PRでは、協調性を具体的な言葉に変えて伝えるのがおすすめです。
「協調性」という言葉には一般的なイメージからビジネス的な意味まで、たくさんの解釈が含まれます。ただ「私には協調性があります」と言っても、人によって受け取り方が異なり、「多数派の意見に同調する人」「自分の意見がない人」という印象を与えてしまう可能性も。誤解を招くことを防ぐため、「私の強みは、全体を見ながらそれぞれの立場の人に寄り添えることです」など、協調性があることが伝わる別の言葉に置き換えるのがコツです。
2.自分の立場を明確にする
自己PRで協調性をアピールするときには、集団の中での自分のポジションを明確にしたうえで、どんな行動を取り、全体にどんな影響を与えたのかを内容に盛り込みましょう。
仕事では異なる立場の人の異なる意見を上手く調整し、利潤へとつなげていく協調性が必要とされます。自己PRで自分の立場を明確にして、その立場から問題を解決に導いたことを伝えれば、企業で活躍できる協調性が備わっていることをアピールできるでしょう。
3.企業の特徴に合わせた協調性をアピールする
企業や職種ごとに異なるニーズを意識して協調性をアピールするようにしましょう。
ひとくちに「協調性」といっても、周囲の意見を尊重しながら調整していくタイプ、周りを巻き込みながら先頭に立って行動するタイプなどさまざま。企業や職種により求められるタイプも違います。
事前に企業研究・職種研究を行い、求められる人物像を理解しておくことが大切です。
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伝わりやすい自己PRにするための4つのポイント
企業に伝わりやすい自己PRにするためのポイントを4つ紹介します。
いずれも、内容をしっかりと伝えるためには欠かせないポイントです。入社後、ビジネスシーンでも活用できるので、この機会に頭に入れておくと良いでしょう。
1.構成を意識しながら話す
自己PRは、以下で説明する基本の構成に沿って簡潔に伝えるのが大切なポイントです。まずは構成の流れを詳しく見ていきましょう。
1.結論
自己PRは結論から提示しましょう。
冒頭に「私の強みは◯◯です」と結論を持ってくることで、その後の内容を理解してもらいやすくなります。
2.根拠
冒頭で示した自分の強みの根拠を、具体的なエピソードを用いて説明します。
説得力が増すだけでなく、どんな協調性なのかについても理解してもらえるでしょう。さらに、企業で協調性を活かして活躍する姿を具体的にイメージしてもらいやすくなります。
3.結果・学び
根拠として説明したエピソードから得た結果や学びも伝えましょう。
ただ「◯◯を経験しました」と言うのではなく、「◯◯の経験から◯◯を学びました」と伝えることで、どのような状況も前向きに捉え、成長できる人材であることをアピールできます。
4.今後の活かし方
最後に再び結論を提示して、自分の強みを活かしてどのように企業に貢献しようと考えているのかを伝えます。
「私の◯◯という強みを活かし、◯◯して貴社(御社)に貢献して参ります」というように、ビジョンを具体的に示しましょう。
2.根拠には具体的なエピソードを盛り込む
協調性の根拠として、それを発揮した具体的なエピソードを盛り込んでください。
「なぜその活動に取り組むことにしたのか」「どのような問題にぶつかったか」「問題解決のためにどのように考え、行動したか」を順に整理していき、自分の強みの裏付けとなるように内容をまとめると良いでしょう。
3.結果には数字を使う
結果や成果など、数字で示せるものは数字を使って伝えるのがおすすめです。
相手の印象に残りやすく、理解もしやすくなります。また、具体的な数字を示すことで内容の説得力アップにもつながるでしょう。
4.文章量を調整する
自己PRは、300文字前後を目安に考え、選考のシーンに合わせて文章量を調整してください。
特別に企業から文字数を指定された場合は、指定文字数±1割程度で書くようにしましょう。
文章量が多過ぎると、採用担当者への配慮が欠けていると判断されてしまったり、逆に少な過ぎても「意欲が感じられない」と印象を下げてしまったりする可能性も考えられます。選考のシーンに合わせた適切な文章量を心掛けるのは大切なポイントです。
また、面接の自己PRは1分以内に収めるのが理想的といわれています。
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協調性を自己PRする場合の例文
協調性を自己PRする場合の例文を紹介します。参考にして自分なりの自己PRを考えてみましょう。
例文1
私は異なる意見を調整し、最適な方向性を導き出すことが得意です。
大学3年次に文化祭で経理を務めた際にも、この強みを活かすことができました。文化祭では前年よりも動員数5%アップを目標としており、目標達成のために当時人気のタレントを呼ぶことが企画担当から提案されました。一方で、実行委員長はコストの増加や混雑によるトラブルを警戒し、提案に難色を示しました。そこで私は、イベント会社に一部運営業務を委託してリスクヘッジをすること、また、委託にかかる費用は、ネット・SNSを活用した宣伝方法に変更してコストを削減し、捻出することを提案しました。私のこの提案により、コストを予算内に収めながら、前年比を15%上回る動員数に結びつけることができました。
入社後も、社内外の人々の多様な意見に寄り添いながら、貴社(御社)に貢献したいと考えています。
例文2
私の強みは、問題を解決するために周囲と協力して行動できる協調性があることです。
大学時代の4年間、喫茶店でアルバイトをしていましたが、私の強みが評価され3年目からバイトリーダーを任されるようになりました。
当時、お店ではスタッフ間の風通しが悪く、接客ミスが多発していることが大きな問題でした。そこで、まずはスタッフ一人ひとりの意見聞く機会を設け、問題点をまとめ、スタッフ全員で共有するようにしました。また、スムーズな接客ができるように、業務の効率化やマニュアルの作成にも取り組みました。その結果、接客ミスを減らすだけでなく、顧客満足度の向上や店舗の売り上げに貢献することができました。
入社後も私の強みを活かして、貴社の成長に貢献して参ります。
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自己PRの内容以外でも協調性を伝えよう
自己PR以外にも、集団面接やグループディスカッションで、協調性をアピールすることができます。この項目では、シーン別に協調性をアピールする際のポイントを説明します。
集団面接
集団面接では、ほかの学生が話しているときもリアクションをとるようにしたり、常に笑顔でいることを心掛けたりすると良いでしょう。話しやすい雰囲気を作ることができ、協調性のアピールにつながります。
また、ほかの学生をライバル視していることがはっきりと分かるような態度には気をつけましょう。「個人主義的」「非協力的」といった、協調性とは真逆の印象を与えてしまう可能性があります。
グループディスカッション
グループディスカッションでは、メンバーそれぞれの意見を上手くまとめたり、時間の管理をしながらスムーズな進行をしたりすることで協調性をアピールできます。
また、自分とは異なる意見も、最初から否定するのではなく、まずはよく聞くようにすることも、協調性があると評価してもらうためのポイントです。
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