速達で応募書類を送るのはOK?書き方と送り方のマナー

このページのまとめ

  • 速達は、普通郵便よりも早く郵便物を送ることができる制度
  • 就活では「どうしても間に合わない場合のみの手段」という認識でいたほうが良い
  • 速達を使うことで「志望意欲があまりない」「ルーズな人」という印象を与える可能性も
  • 速達で送る場合、縦長の封筒であれば表面の上辺右端に横線を、横長の封筒の場合は右下端の側辺部に縦線を、赤いペンで引く

速達は、通常よりも早く郵便物を届ける制度。急いでいる時に便利なサービスですが、就活で利用しても良いのか気になりませんか?
就活では余裕を持って応募書類を送付するのが基本ですが、どうしても普通郵便で間に合わない…という方も中にはいるようです。
そこで、当コラムでは、速達の利用可否も含めて、就活で応募書類を送る時のマナーについてご紹介します。ぜひ、応募前にご一読ください。

 

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速達とは

速達は、普通郵便よりも早く郵便物を送ることができる制度のことで、以下の郵便物に適用できます。

1.定形・定形外郵便物、郵便書簡 (第一種郵便物)
2.はがき (第二種郵便物)
3.雑誌等の定期刊行物 (第三種郵便物)
4.学術刊行物等 (第四種郵便物)

料金は基本運賃に速達の金額280円が上乗せになることを覚えておきましょう。A4サイズの履歴書を折らずに送る定形外郵便(規格内)の場合は、以下のようになります。

・50g以内:400円(基本運賃120円、速達料金280円)
・100g以内:420円(基本運賃140円、速達料金280円)

速達で送る場合は封筒の表面に赤線で印をつける必要がありますので、忘れないようにしましょう。縦長の封筒なら上辺右端に、横長の封筒の場合は右下端の側辺部に縦線を引きます。

気になる配達日数ですが、通常より半日~1日程度早く届けられるようです。差し出し場所と届け先によって変わるため、日本郵便の公式Webサイトで確認してみましょう。

また、速達を利用する時はポストの収集時間にご注意を。午前中に投函したけれど、収集時間が午後だった場合は、午後の差し出し分として扱われます。切手の過不足を防ぐためにも窓口で出す方が確実でしょう。

 

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封筒の選び方・書き方

封筒の選び方や書き方もそれぞれ注意するポイントがあるため、事前に確認してから作業しましょう。
※書き方は応募書類の送付で一般的な縦書きを想定してご紹介しています

封筒の選び方

色は白い無地のものを選びましょう。茶色でも問題ないですが、履歴書在中の赤字が見えづらくなるほか、事務用品として多く利用されているため他の郵便物と紛れてしまう可能性も。特に凝ったものを選ぶ必要もないので、白い封筒にしておいたほうが無難です。
サイズは角形2号(角2)が一般的。A4の履歴書が折らずにぴったり収まるサイズなので覚えておきましょう。
封筒は透けない加工がされているものが安心。二重に封筒が付いているもの、中が青く加工されているものなどさまざまなタイプがあるので、必要に応じて検討してみましょう。

宛名書きに使うペン

油性で色は黒、太さが0.7~1mmのボールペンかサインペンを選びましょう。
書き味が良いからと細いペンを使うと、全体的に貧相な印象になりがち。ある程度太さのあるペンを使用したほうが、きれいで読みやすい仕上がりになります。
使うのを控えたいのは、水性ペンや、専用のラバーで修正できるタイプのペン。水性ペンが滲みやすいというのはもちろんですが、修正できるタイプのペンも、直射日光や高温に弱いため、宛名書きには不向きです。

表書きのポイント

郵便番号と住所は企業側が指定している情報を確認しながら丁寧に書いていきましょう。住所は都道府県から書き「丁目」「番」「号」を使い、ビル名も省略せずに記載します。

宛名は(株)と略さずに株式会社と正式名称で書きましょう。企業や部署に宛てる場合は宛名の最後に「御中」、採用担当者個人に宛てて書く場合は「様」を忘れずに付けます。個人名が分からない場合は「採用ご担当者様」などの表記でも問題ありません。

最後に封筒の左下に「履歴書在中」と赤ペンで書き、罫線で囲みましょう。他の書類も一緒に送る場合は「応募書類在中」でも大丈夫です。この記載により、社内での仕分けがスムーズになり、確実に担当者の手元へ届きます。

速達で送る場合は、封筒に印をつける必要があります。縦長の封筒の場合は封筒表面の上辺右端に、赤い横線を引きます。横長の封筒の場合は右下端の側辺部に縦線を引きましょう。

裏書きのポイント

差出人名は左下に書きます。封筒の中心より左側に、自分の住所、氏名を記載しましょう。表書きの住所欄と同じく、都道府県から書き「丁目」「番」「号」を使い、建物名も略さずに書きます。
建物名が長い場合はバランスが取りづらいため、一度違う紙に試し書きしておくと良いでしょう。

差出人名が書けたら封入作業。添え状、履歴書、あれば他の書類…という順番で重ね、書類と封筒の表面を揃えましょう。応募書類は汚れを防ぐためにクリアファイルに入れてから封入すると安心です。
糊付けは水糊だとふやけてしまうことがあるため、スティックのりや両面テープで閉じると良いでしょう。

最後に糊付け部分、閉じ目の真ん中に、「〆」「封」などの封字をして終わりです。「この書類は宛名人以外の人が開封していない」という印なので、必ず付けるようにしましょう。

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就活で速達を使う時の注意点

冒頭でもお伝えしたとおり、就活の応募書類送付は普通郵便で対応するのが基本です。
就活にまつわる噂として「速達は早く届けられるから誠意が伝わる」というものがあるようですが、締切に間に合えば問題ないため、応募期間中にあえて速達を利用する必要はありません。

また、速達を利用した場合は、慌てて出した印象を与えやすいため、採用担当者によっては「自社の優先順位が低い」「ルーズな人」と捉えられてしまうことも。どうしても間に合わない可能性がある場合だけ使う「最後の手段」として認識を改めておきましょう。

速達のほか、相手に届いたか知りたいからと、簡易書留で応募書類を送る人がいるようですが、避けたほうが無難。簡易書留は受け取る際に受領印が必要なため、担当者に手間をかけてしまうことを考えるとおすすめできません。
届いたか確認したいのであれば、特定記録郵便を利用することをおすすめします。簡易書留と同様にネット上で配達状況が確認でき、企業側の受領印も不要です。

ちなみに、履歴書は「一般信書」という文書として分類されるため、法律上、郵便以外の手段で送るのは禁止されています。宅配便やメール便で送ることは絶対に止めましょう。


今回は就活における応募書類の送付方法についてご紹介しました。
余裕を持って書類を準備し、送る時は郵便局の窓口で対応してもらえば、切手の過不足や締切関連のトラブルは防ぐことができます。速達は万が一の場合のみの手段として考え、普通郵便で送りましょう。

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