年号は西暦と和暦どっち?履歴書の作成時に注意したいこと

このページのまとめ

  • 履歴書に記載する年号は、和暦と西暦どちらでも問題ない
  • ただし、書類を通してどちらか1つに統一する
  • 西暦に12を足した下二桁が和暦(平成)になる
  • 和暦(平成)から12を引いて2000を足すと西暦になる
  • 年号が統一されていなかったり適当な年号を記載したりするとイメージダウンにつながるので注意しよう

就活に欠かせない書類の1つである履歴書。
学歴や保有資格といった応募者の基本情報を記す書類ですが、当コラムでは記載内容のなかでも多くの方を悩ませる年号に焦点を当てています。
和暦と西暦のどちらを使うのが適切なのか、避けるべき書き方はあるのかなどをまとめました。
和暦から西暦、その逆の変換方法も紹介しているので、参考にしてください。

 

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履歴書に書く年号は和暦?西暦?

日本には、2019年のようにキリストが誕生したとされる年を起源とした西暦と、平成31年のように元号によって年を表す日本独自の和暦が存在しています。

日常生活ではどちらを使用しても問題ありませんが、主に官公庁が発行する文書や官公庁に提出する書類で和暦が使われる傾向が強め。
では、選考で使用する履歴書はどちらを使用すれば良いのでしょうか。

結論から言うと、選考に関する書類では和暦と西暦のどちらを使用しても問題ありません
ただし、履歴書を通してどちらかの年号に統一することを忘れないようにしましょう。

企業によっては、社内で使用する年号を和暦もしくは西暦で統一しているケースも。
そのため、提出書類に対する注意事項として「和暦を使用してください」「西暦で統一してください」と指示が出ることもあるようです。
このように、元号に関して何らかの指示を得た場合は、それに従って履歴をを作成します。
また、使用する履歴書によっては欄外の提出年月日や生年月日に、最初から「元号」「西暦」と印刷されていることも。
元号の記載があれば和暦を、西暦の記載があれば西暦を書き込み、ほかの箇所もその年号で統一しましょう。

履歴書を作成するうえで注意したいのが、和暦の省略。
日常生活では昭和60年なら「S60」、平成20年なら「H20」と元号の頭文字のみで表記することもありますが、正式な書類では省略しないのがマナーです。
何度も書くのは大変だと思いますが、和暦で統一するなら省略しないこと。もし何度も書くのが大変であれば西暦を使用しましょう。
また、卒業と入学が同一年の場合に「〃(繰り返し記号)」を使ったり、/(スラッシュ)を使用して2015年3月を「2015/3」と表記したりするのもマナー違反。
これらの記号も略語とみなされ、「手を抜いている」「敬意を感じない」といった印象を与えてしまうかもしれません。

 

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西暦と和暦を簡単に変換する方法

西暦が無限なのに対し、和暦は有限。天皇の即位などによって改元が行われます。
そのため、西暦2018年は和暦だと平成30年になるなど、数字が一致しないケースが一般的。
履歴書を作成する際にはどちらかの年号に統一する必要がありますが、瞬時に「20XX年は平成XX年」と判断できる人は多くはないと考えられます。
そのため、年号を変換するときには早見表を参考に変換しているのではないでしょうか。
しかし手元に早見表がないときは、自分の生まれ年を参考に計算する…といった方法で導き出すなど時間を要してしまうかもしれません。
そのような事態に備えて、西暦と和暦の変換方法を知っておくと便利です。

西暦から和暦を割り出す方法

西暦に12を足した下二桁で平成の和暦を算出することができます。
例えば、1995に12を足すと2007になり下二桁は07なので、1995年は平成7年。
2000年であれば12を足したら2012、下二桁は12なので平成12年となります。

和暦から西暦を割り出す方法

和暦から西暦を割り出すには、上記と逆の計算を行い、さらに2000を足します
例えば、平成7年なら12を引いてマイナス5、そこに2000を足すので西暦1995年。
平成23年なら12を引くと11、2000を足して西暦2011年です。

ちなみに、昭和に変換する場合は、上記と同様の方法で「25」を使用。
西暦から昭和に変換するときは25を引き、昭和から西暦に変換するときは25を足して求めることができます。

 

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年号を適当に記載するのは避けるべき

手元に早見表がない、自分が学校を卒業した年号が分からない…という方もいると思います。
就活中は多くの書類を用意したり対策を行ったりして忙しくなるため、「年号なんてたいして重要じゃない…」と考える方もいるでしょう。

しかし、履歴書は企業に自分をプレゼンするためのツール
細かい部分であっても適当に記載してしまうと、「仕事に対する姿勢も雑なのでは」「管理能力が低い」といった印象を抱かれてしまう可能性が高くなります。

また、自分の経歴なのに正しい情報を把握していない、正確な履歴が分からないといった理由から信用を失うことも。
書類上のミスや不備はビジネスでは致命的なので、「入社後も適当な書類を作るのではないか」「業務でもミスが多そう」と捉えられてしまうでしょう。

ほかの項目はしっかりと書かれているのに、年号が原因で書類選考を通過しなかった…というのはもったいない話。
細かな部分まで気を配り、事実ではないことや矛盾が発生しないよう気をつけましょう

 

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ほかにもある履歴書に関わる注意点

浪人や留年は記載しない

浪人や留年した経験がある場合、「平成◯年3月 浪人」や「平成◯年3月 留年」のようにわざわざ項目立てて記載する必要はありません。
正確な入学年度や卒業年度を記載すれば、数年の空白があることは容易に分かります。
そのため、わざわざ目立つように記載して浪人や留年をアピールする必要はないでしょう。

1年以上の留学は記載する

留学を経験している方も多いと思いますが、履歴書に記載できるのは「1年以上の留学」のみ。
長期休暇を利用した短期留学や語学学校、ワーキングホリデー、学校内の海外研修といった留学は学歴として記載することはできないので注意しましょう。
記載する方法は以下のとおりです。

平成◯年4月 ◯◯大学◯◯学部◯◯学科 入学
平成◯年◯月 平成◯年◯月まで アメリカ合衆国◯◯大学へ留学
平成◯年3月 ◯◯大学◯◯学部◯◯学科 卒業見込み

短期留学などの経験をアピールしたい場合は、自己PR欄や特技欄、自由記入欄に記載します。

休学や転編入、中退は記載する

休学は「平成◯年◯月 ◯◯大学◯◯学部◯◯学科 休学」と記載し、下の行に理由を簡潔に書きましょう。
病気や怪我が理由であれば「◯◯のため入院(療養)。現在は完治しており勤務に支障はありません」など問題なく働けることをアピールします。
転編入の場合は、「平成◯年4月 ◯◯高等学校 入学」と最初に入学した学校を書き、1行下に「平成◯年◯月 ◯◯高等学校 転入学」と転入先を記載、その下には卒業時の学校を書きましょう。
何らかの事情で中退したときは、「平成◯年◯月 ◯◯大学◯◯学部◯◯学科 中途退学」と略称を使用せずに記載するのがマナーです。

履歴書は、自分の基本情報を記載した重要書類。
適当に書いたりマナーを無視したりするとイメージダウンになると捉え、正しく作成しましょう

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