このページのまとめ
- 会社説明会では、就活生からの質問に答えてくれる
- 質問は、会社説明会や資料だけでは分からないことを直接聞けるチャンス
- 質問をするときは、挨拶・自己紹介・お礼をする
- 説明会に参加しているほかの就活生にとっても有益な質問をする
- 給与や制度について質問する時は、知りたい理由も一緒に述べる
就活を始めるにあたり、まず「会社説明会」に行ってみようと思っている就活生も多いはず。多くの企業では、会社説明会の最後に就活生から企業に質問をする時間を設けてくれます。質問は、企業をより深く知るチャンスです。実際に質問をするとき、「何を聞けば良いの?」「こんなこと聞いて良いのかな?」と悩まないよう、このコラムを読んで準備しておきましょう。
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そもそも会社説明会では質問をするべきなの?
合同会社説明会や会社説明会は、企業の担当者が事業内容や採用情報を説明する場ですが、最後に参加者からの質問に回答する時間を設けている場合があります。ほかの参加者も見ている中で発言するのはつい緊張や遠慮をしてしまいがちですが、志望企業の情報を聞き出せる貴重な時間です。このコラムを参考にして、積極的に質問していきましょう。
会社説明会とは
多くの企業は、就活生に自社を知ってもらうため、「合同会社説明会」や「会社説明会」という就活生向けのイベントを開催しています。
合同会社説明会
「合説(ごうせつ)」と称される、複数の企業が一同に会する説明会です。一社の説明時間は10分~20分程度で、就活生は1日に複数の会社の情報を集めることができます。広く浅く情報収集をする場として適しています。
会社説明会
合同会社説明会と対照的に、一社のみで開催する就活イベントです。会社を知ってもらうことが目的の合同会社説明会とは異なり、その会社についてより詳しく知りたい就活生が参加する場。そのため、企業の担当者も合同会社説明会より詳細な説明をしたり、自社に応募してもらうためのアピールをしたりします。会社側からの説明だけでなく、質疑応答や座談会、懇親会の場を設けてくれる場合もあるので志望意欲の高さをアピールできるように前もって話す内容などを考えておきましょう。
質問をするべき?
上述のとおり、会社説明会での質問は、会社のWebサイトや求人サイト、説明会の情報だけでは知り得ない会社の情報を社員に直接聞くことができる貴重な機会です。企業研究をしている中でもっと詳しく知りたいと思ったこと質問し、志望動機をより具体的で説得力のあるものにできるでしょう。
また、質問をすることで、大勢いるほかの就活生よりも採用担当者の印象に残る可能性もあります。
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会社説明会ですぐに使える質問例文
ここでは、実際に会社説明会で使える質問の例文をジャンル別にご紹介します。
企業の業務に関する質問
商品やサービスについて
BtoB(Business to Businessの略、企業に対してモノやサービスを提供するビジネスのこと)の場合、どのようなモノやサービスを提供しているのかイメージが湧きにくい会社もあります。事業内容を正しく理解するための質問をしましょう。
<質問例>
・商品(またはサービス)を開発する流れを教えてください
・御社の商品(またはサービス)の強みはなんですか?
・ユーザーからの反応をどのように開発に活かしていますか?
他社と比較して
他社と比較するためには、一社だけでなく業界全体についての知識が必要です。企業研究とあわせて業界研究もしっかり行っておきましょう。
<質問例>
・競合他社と比較して、御社の特徴はなんですか?
・この業界は、今後どのように変化していくと考えていますか?
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会社や職場に関する質問
社風や制度について
言葉や数字で表しにくい会社の雰囲気は、ぜひ自分で確かめてみましょう。入社後のギャップを防止することにも繋がります。
<質問例>
・社員同士の交流の機会はどのようなものがありますか?
・休憩時間の過ごし方を教えてください
・正社員の男女比率を教えてください
・産休や育休から復職された方の働き方を教えてください
・研修制度や資格取得支援制度はどのようなものがありますか?
・どのようなキャリアパスがありますか?
業務について
実際の業務について聞いてみると、入社後の生活がイメージできるかもしれません。質問をするにあたり、仕事に対する自分の価値観や気になる部分を明確にしておきましょう。
<質問例>
・営業職の1日のスケジュールを教えてください
・仕事のやりがいを感じるのはどのようなときですか?
・〇〇さんが新入社員の頃、大変だと感じた業務は何ですか?
・どのようなスキルがあると御社で活躍できますか?
採用に関する質問
企業が求める人物像について
「企業が求める人物像」は、「チャレンジ精神が旺盛」や「チームワークを大切にできる人」など、抽象的な表現になりがちです。なぜそのような人物を求めているのかを意識して質問すると、深堀りできます。
<質問例>
・現在御社で活躍されている社員の方の共通点を教えてください
・御社で活躍するには、どのような素質が必要ですか?
・〇〇さんが一緒に働くなら、どんな後輩に入社してほしいですか?
志望理由について
面接や履歴書では、ほかの会社ではなくこの会社に入社したい理由を伝えます。下記の質問は、より説得力のある志望動機を作る参考になります。
<質問例>
・〇〇さんは、なぜ御社に入社することを決断されたのですか?
・これまで面接をしてきた学生の中で、印象に残っている志望動機を教えてください
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会社説明会で質問をするときに気をつけるべきマナー
どんなに良い質問をしても、マナーが悪い就活生は好印象とは言えません。採用担当者をはじめ、ほかの就活生も見ていることを意識して質問をしましょう。
挨拶・自己紹介をする
質問をする前に、大学名と名前を述べ、「本日は貴重なお話をありがとうございました。」など、一言挨拶をしましょう。学部や学科など詳しい自己紹介は不要です。また、回答をもらったら「ありがとうございました」、「よく分かりました」など、お礼を述べるのも忘れないようにしましょう。
質問の仕方
具体的かつ簡潔に質問する
会社説明会は時間が限られているので、質問内容は明確かつ手短に述べましょう。給与や制度、福利厚生など聞きづらい内容について質問をしたい場合は、知りたい理由も一緒に述べると好印象です。
<質問例>
・入社後もスキルを磨いていきたいと考えていますが、研修制度や資格取得支援制度はありますか?
複数質問するときは先に述べる
どうしても複数の質問をしたい場合は、先に複数質問があることを伝えましょう。回答が終わったら次の就活生を指名するという流れを遮らないよう、気を配りましょう。
説明会で出た話題を掘り下げる
事前に用意した質問以外にも、説明会で出た話題についてより詳しい内容を質問しても良いでしょう。ただし、担当者がすでに話した内容を質問してしまうと、「この学生は話を聞いていなかった」と捉えられかねません。質問内容には注意しましょう。
質問内容の注意点
ほかの学生と被る内容は質問しない
同じ質問を繰り返すと、話を聞いていなかったと思われてしまうので気をつけましょう。事前に質問を用意しているとほかの学生と被ってしまう場合もあるので注意してください。
企業が答えにくい質問はしない
質疑応答の場とはいえ、何でも聞いて良いわけではありません。お互い気持ちよくやり取りができるよう、担当者が答えにくい質問は控えましょう。
たとえば、回答がYesまたはNoのみで終わってしまう単純な質問は避けます。せっかく社員の生の声を聞ける機会ですから、具体的な回答を得られるような質問がベターです。
<質問例>
・育休制度はありますか?
→育休制度を利用されている方はどれくらいいらっしゃいますか?
また、離職や給与・昇給等についての質問は、担当者にネガティブな印象を与えかねません。さらに、入社後の配属先など答えのない質問も回答しにくいので注意しましょう。どうしても聞きたい場合は、説明会の質疑応答のタイミングではなく個別に質問をするか、言い回しを変えるだけでも好印象になります。
<質問例>
・残業時間はどれくらいですか
→どのような場合に残業が発生しますか?
→繁忙期と閑散期の業務量の違いを教えてください
調べて分かることは質問しない
当然ながら、調べれば誰でも分かることは質問するまでもありません。これらを質問すると、企業研究ができていないと思われる可能性があります。質問をする前に、企業のWebサイトや資料に記載がないか確認しましょう。
<質問例>
・新卒の月給はいくらですか?・御社の企業理念を教えてください
そのほか、説明会会場での質問はほかの学生が聞いていることも意識する必要があります。ほかの就活生にも有益な質問にすることを心掛け、個人的な質問は説明会終了後やOB・OG訪問を利用して解決しましょう。
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