このページのまとめ
- 面接会場に入室するときのノック回数は3回が望ましい
- 面接会場で適切な回数のノックをしたあと、返事があるまで扉を開けないのがマナー
- ノックの回数で結果が悪くなることはないが、マナーを守れていたほうが印象は良い
「面接で入室する前の扉のノックは何回すれば良いんだろう…」と悩む就活生もいるでしょう。面接直前は、志望動機や自己PRの内容で頭がいっぱいになりがちですが、面接前後の行動も意外とチェックされているものです。
この記事ではノック回数のマナーや、面接の入室の流れを解説しています。疑問を解消できるQ&Aも掲載しているので、不安を自信に変えて面接に臨めるよう、ぜひお役立てください。
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- 面接のノック回数は「3回」がマナー!2回がNGな理由
- なぜ1回や2回はダメ?ノック回数がもつそれぞれの意味
- 「ノック3回」は誰が決めたのか
- ノック回数を間違えたら不合格?面接官が見るポイント
- 回数を間違えただけで落とされることは基本的にない
- ノック回数よりも面接官がチェックしているマナー
- ノック回数で良い印象を与える方法
- 「コン・コン・コン」と落ち着いたリズムでノックする
- 室内に届く適切な音量を意識する
- 面接でノックから入室し着席するまでの流れ
- ドアをノックし返事を待つ
- 入室する
- 椅子の横で挨拶をする
- 声を掛けられたら着席する
- ノックを何回するべきか迷っているあなたへ
- 面接の入退室に関するよくある質問
- Q.ノックの回数に決まりがあるのは「くだらない」と感じます
- Q.ノック後に返事がない場合はどうするべき?
- Q.面接官や採用担当者と一緒に入室するときのマナーは?
面接のノック回数は「3回」がマナー!2回がNGな理由
面接のノック回数は3回が正しいマナーといわれています。では、なぜ2回や4回ではマナー違反とされるのでしょうか。
ここでは、面接におけるノックの回数について解説していきます。
なぜ1回や2回はダメ?ノック回数がもつそれぞれの意味
「面接におけるノック回数が1回や2回だとNG」とされている理由は、「プロトコール(国際儀礼)」に基づいて決められているためです。
外務省の「プロトコールの基本」によると、プロトコールとは「国家間の儀礼上のルールであり、外交を推進するための潤滑油」とされています。国同士が無用な摩擦を避け、円滑にコミュニケーションをとるための世界共通ルールが、巡り巡って日本のビジネスや就活のマナーにも影響を与えているのです。
このプロトコールにおいて、ノックの回数には以下のようにそれぞれ明確な意味が定められています。
| 回数 | 意味・対象 | 活用シーン |
|---|---|---|
| 2回 | 空室確認 | トイレのドア、個人の部屋など ビジネスシーンでは失礼にあたる場合もある |
| 3回 | 親しい相手・略式 | 友人や知人、同僚の部屋 日本のビジネスや面接では3回がマナー |
| 4回 | 公式な場・儀礼的 | 初めて訪問する場所、国際儀礼 最も丁寧な形式 |
なお、1回だけのノックは、室内の人に「ドアに何かがぶつかったのかな?」「ただの物音かな?」と思われ、入室の合図として正しく認識されない可能性があります。相手を驚かせてしまう原因にもなるため、マナー以前の行動として避けましょう。
参照元
外務省
国際儀礼(プロトコール)
「ノック3回」は誰が決めたのか
プロトコールに基づくと、最も丁寧な形式である「4回」が面接においてのノック回数としてふさわしいと思えるかもしれません。しかし、日本では「面接でのノックの回数は3回」が一般的なマナーです。
ノック回数を誰が決めたのかは、実は歴史的記録や特定の創設者が存在せず明確になっていません。しかし、マナー団体が提唱し、その後就活向けスクールやマナー講師が広めた「日本独自のビジネスマナー」である、というのが通説のようです。
また、面接で「3回」が推奨されるのには、4回だと「少し長い」「しつこい」と感じる日本人が多いためだともいわれています。なお、外資系の企業の面接であっても、日本国内での採用であれば3回のノックで問題ありません。
ノック回数のような就活のマナーを守ると、選考での評価が上がることがあります。「就活マナーの基本を解説!失敗しないための準備と対策」の記事で就活マナーについて解説しているので、あわせてご覧ください。
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ノック回数を間違えたら不合格?面接官が見るポイント
ノック回数には意味があることが分かりましたが、面接において意図せず間違った回数でノックしてしまった場合、不合格となってしまうのか気になる方もいるでしょう。ここでは、面接官が就活生をチェックするポイントを紹介します。
回数を間違えただけで落とされることは基本的にない
結論からいうと、ノック回数を間違えて2回や4回してしまったからといって、不採用になることは基本的にありません。面接官は学生のノック回数よりも、ほかのマナーが身についているかをチェックしているからです。
しかし、ノック回数が採用・不採用に直結するわけではないものの、適切に行うことで「面接のためにマナーを勉強してきたんだな」と、面接官に好印象を与えられるでしょう。
状況によってはノックを省いても問題ない
面接におけるノック回数は3回が望ましいとされていますが、状況によってはノックを省いても良いケースもあります。
| 扉が最初から開いている | 最初から開いている場合ノックは不要 立ち止まり「失礼します」と言って入室 名前を呼ばれる場合は返事をしてから入る 入室後、「扉は閉めたほうがよろしいでしょうか?」と確認する |
|---|---|
| 面接室に扉がなくノックできない | 面接会場に扉がない場合ノックはしない 「失礼します」と言って入室すればOK |
扉が最初から開いていたり、そもそも面接に仕切りなど何もなくノックできない場合はノック不要です。面接会場がどのような状態になっているかは当日行ってみないと分からないので、臨機応変に対応できるよう、上記のマナーを覚えておきましょう。
ノック回数よりも面接官がチェックしているマナー
厚生労働省の調査によると、採用担当者が新卒採用にあたって重視したことの上位に「コミュニケーション能力」が挙げられました。ノック回数を含む「マナー・社会常識」を上回る割合となっています。
| 企業が新卒採用で重視した点 | 割合 |
|---|---|
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 79.3% |
| コミュニケーション能力 | 74.8% |
| マナー・社会常識 | 58.6% |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表4 採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合」
つまり、面接官は学生のノック回数といったマナー以上に、入室した瞬間の挨拶や意欲的に臨む姿勢などをより重視しているのです。
たとえば、いくらノックを正しく3回したとしても、入室時にうつむきながら小さな声で「失礼します」と言ったり、猫背で歩いて着席したりしては、面接官に「自信がなく消極的なのかな…?」と判断される懸念があります。
一方、もしノックの回数を間違えてしまったとしても、ドアを開けるときに、面接官の目を真っ直ぐに見て「失礼します!」と明るくハキハキと挨拶ができ、ピンと背筋の伸びた姿勢で歩くと、「第一印象が良い」「意欲的な学生だ」と高評価に繋がるでしょう。
面接で好印象を与えられるコツをおさえておくと、「この学生はビジネスマナーが身についている」と選考で高評価を受けられる可能性があります。「新卒の面接マナーを紹介!身だしなみ・話し方やWeb面接のマナーを解説」の記事を参考に、ぜひ面接マナーを実践してみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
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ノック回数で良い印象を与える方法
ノックは、面接官に対して「これから入室します」と伝える最初の合図です。回数だけではなく、叩き方でもあなたの丁寧な第一印象を与えるきっかけになります。
「コン・コン・コン」と落ち着いたリズムでノックする
ノックする際は、1秒間に2回叩く程度のスピードを意識しましょう。「コン・コン・コン」と、自分のなかでメトロノームを刻むように、等間隔で叩くのがポイントです。
緊張していると、ついリズムが速くなりがちなことも。ドアの前に立ったら一度深く呼吸を置き、落ち着いてから手を動かしましょう。
室内に届く適切な音量を意識する
ノックするときは、室内にいる面接官に認識してもらえるよう、適切な強さで叩くのが理想です。そのためには、中指の第二関節あたりをドアに垂直に当てるようにすると良いでしょう。
重厚な木製のドアなら少し強めに、薄いパネル式のドアなら軽めに叩くなど、その場の環境に合わせて微調整する配慮も大切です。
ノックのマナーに関しては「ノックマナーを押さえよう!正しい回数・やり方・入退室の流れなどを解説」の記事でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
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面接でノックから入室し着席するまでの流れ

ノックの回数も含めて、面接会場に入室してから着席するまでの流れを紹介します。確実にイメージして、本番で間違いなくできるようにしておきましょう。
ドアをノックし返事を待つ
面接会場入口の扉を3回ノックし、会場にいる面接官からの返事を待ちます。ノックしたあと、返事がないまま扉を開けないよう注意してください。面接官から「どうぞ」と言われてから扉を開けます。
入室する
扉を開けたら、「失礼します」と言って入室。部屋の外から声を掛けるので、室内の面接官にも聞こえるようにはっきりと大きな声で言いましょう。
入室後は一度扉の方へ向き直し、音を立てないようにそっと扉を閉めます。後手で扉を閉めるのは失礼にあたるので注意しましてください。
椅子の横で挨拶をする
入室したら、面接官の前にある椅子の横に立ちましょう。椅子が複数ある場合は、面接官の指定に従います。もし、どの椅子か迷ったら、入り口に近いところを選ぶのが無難です。
立つ場所を決めたら、「○○です。本日はよろしくお願いいたします」と言ってお辞儀をします。
場合によっては、荷物の置き場所を指定されることも。指示に従い、指定の場所に荷物を置いてから椅子の横で挨拶をします。荷物に関して指示がなければ、荷物を持ったままの挨拶で構いません。
声を掛けられたら着席する
挨拶をしたら、面接官から「おかけください」といった指示があります。指示を聞く前に座るのはやめましょう。声を掛けられたら、「失礼します」とひと言述べて、静かに座ります。深く座り過ぎず、姿勢を正しましょう。
荷物に関して特に指示がなかった場合は、着席の際に足元に荷物を置きます。
面接での入室のマナーをさらに詳しく知りたい方は、「入室時から好印象を与えるポイントは?面接の流れと入り方を解説」の記事もチェックしてみてください。
退室時にはノックは不要だが一礼は忘れずに
面接が終わったら、以下の流れで退室します。

「面接は以上です」と言われたら、まずは座ったまま「本日はお時間をいただきありがとうございました」と述べ、立ち上がったあとも、再びお礼の言葉を言い一礼。席を立ったら扉まで向かい、最後にもう一度お辞儀をします。部屋を出る前に「失礼します」と言って退室しましょう。
面接会場となる部屋から退室しても、まだ面接は終わりではありません。通りすがりの社員にマナーをチェックされている可能性もあるためです。建物や敷地内を出るまで、言動や服装に気を遣ってください。
コートを羽織る場合は、建物を出たあとにします。スマートフォンのチェックは、会社から離れたところに移動してからにしましょう。
全体をとおして面接の流れを把握したい方は、「面接当日は何をすべき?基本的な流れ・マナー・直前準備などを解説」の記事もお役立てください。
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ノックを何回するべきか迷っているあなたへ
面接で入室時にノックを何回すれば良いのか迷っている就活生の方は少なくありません。基本は3回ですが、もし2回や4回したとしても、その後の振る舞いで挽回できるので気にし過ぎないようにしましょう。
「面接での振る舞いに自信がない…」「面接練習をしてフィードバックが欲しい」と考えている方は、就活のプロに頼るのも一つの方法です。
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面接の入退室に関するよくある質問
ここでは、面接の入退室についての質問と回答をまとめました。イレギュラーな事態が起こった場合の対処法を紹介しているので、自身の面接対策にお役立てください。
ノックの回数に決まりがあるのは「くだらない」と感じます
ノックの回数のような形式的なルールに対して「くだらない」「本質的ではない」と考える人がいるのは事実です。また、ノック回数そのものが選考の評価に直接影響することもないため、余計に「くだらない」と感じるのでしょう。 現在の日本の就活やビジネスシーンでは「ノックは3回」が一般的とされていますが、選考と同様にこれが直接仕事の成果に響くわけではありません。そのため、こうしたマナーは「内定を得るための対策の一つ」として割り切ってしまうのも一つの方法です。減点リスクを避けるための作業と割り切り、志望動機や自己PRなど、本当に自分を評価してもらうためのアピールにエネルギーを注ぎましょう。
ノック後に返事がない場合はどうするべき?
ノック後に返事がないときは、もう一度ノックをしてみて返事がないか確認してみてください。二度目のノックをしても返事がなければ、通常通り入室して構いません。 返事がないと不安な気持ちになりますが、部屋の中を覗き見したり、自信なさげな様子で入室したりするのはマイナス評価につながる可能性があるので避けましょう。
面接官や採用担当者と一緒に入室するときのマナーは?
面接官や採用担当者と一緒に入室する際は、ノックといった対応は不要なので、指示に従って進みましょう。 入室後は着席のタイミングで「失礼します」と述べればOKです。案内してくれた担当者が去るときには、「ありがとうございました」とお礼を述べましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。