このページのまとめ
- 「外コン」とは「外資系コンサルティング業界」の略
- 外コンの特徴は、実力主義である、戦略系のファームが多い、など
- 外コンに入れば幅広い業界に関われるほか、刺激的な環境で成長が期待できるため就活生に人気
- 外コンの選考には、グループディスカッションやケース面接が含まれることが多い
- 選考が上手くいかない場合は、考え方が画一的、論理性がない、コミュニケーション能力が低いなどの可能性が考えられる
「外コン」とは、「外資系コンサルティング業界」の略。コンサルティング会社そのものを意味する「外資系コンサルティングファーム」を指す場合もあります。
ここでは、外コンが新卒の学生に人気がある理由、選考フローなど、外コンの就活についてまとめました。
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「外コン」って?
まずコンサルティングとはどんな仕事なのか、そしてその中でも外資系企業にはどんな特徴があるのかを見ていきましょう。
コンサルティングの仕事とは
コンサルティングファームは、クライアント企業の経営課題に対して解決策を示すのが業務です。
他企業の相談役を担うため、会社経営や各業界についての深い知識が必要になります。
またコンサルティング業界には、外資系企業が多いのが特徴です。
コンサルティングはアメリカで生まれた仕事。日本でコンサルティングを広めたのも外資系企業です。そのため現在も外資系が有力な業界となっています。
「外コン」の特徴
外資系コンサルティングファームと、日系ファームとの違いはどこにあるのでしょうか。
実力主義である
外資系のコンサルティングファームの多くは実力主義だと言われています。結果を出せれば、勤続年数に関係なくキャリアアップや昇給が目指せる環境が魅力。その分、実力がなければ評価もされないのが現実です。
このような風土は「Up or Out」(昇進か退職か)と呼ばれています。外コンの厳しい人事制度を象徴する言葉と言えるでしょう。
戦略系のファームが多い
コンサルティングファームには総合系やIT系などいくつかの種類がありますが、外コンに多いのは「戦略系ファーム」です。
戦略系ファームは、経営の主幹に関わるコンサルティングを行うのが特徴。中長期計画やグローバル戦略、M&Aなど大きな課題を担当することが多くなっています。
一方、日系ファームは総合研究所、いわゆる「総研系」が大多数。金融機関の系列で、元々は経済調査・分析などを行うシンクタンクであった企業が主となっています。
外資コンサルについては「外資系コンサルはどんな会社?仕事内容や求められる人物像などを紹介」も参考にしてください。
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「外コン」業界が人気の理由
外コンは就活生の間でも人気の業界。その理由は、業務内容や社内環境にあるようです。
幅広い業界の経営に関われる
戦略系ファームの場合、クライアント企業の業界はさまざま。食品メーカーの次は携帯電話会社、その後は製薬会社…というように、全く違う業界を次々に担当していくことも珍しくありません。
新卒で幅広い業界に触れ、たくさんの経営者と接することは貴重な経験となるでしょう。
刺激的な環境で成長できる
外コンは採用基準が厳しいことから、優秀な人材が多く集まっています。
また、入社後早い段階から実務に当たることが多いのも特徴。
実力主義も相まって、ハードな環境が刺激になりスピード感を持って成長できるという点が外コンの魅力のようです。
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「外コン」の選考フロー
外コンでは「グループディスカッション」や「ケース面接」など他の業界とは違った選考方法を取っていることも多いようです。事前にチェックしておきましょう。
エントリーシート
エントリーする際には、他の企業と同様にESを提出するのが通例です。
外コンのESでは、論理性が重視されます。そのためには、まず簡潔な結論から書き、次に論理的な証拠を示すという書き方が適切です。
Webテスト・筆記試験
次に、SPIや玉手箱、TG-WebなどのWebテスト、または企業オリジナルの筆記試験が行われます。
外コンは人気の高い業界のため、ここで多くの応募者がふるい落とされるようです。志望先がどのような試験を行っているかを調べ、しっかりと予習をしておきましょう。
グループディスカッション
コンサルティング業界では、選考にグループディスカッションが使われることが多いようです。
グループディスカッションの評価ポイントは、一般的にはコミュニケーション能力や協調性とされています。しかし、外コンでは論理的思考力や自分の役割を理解しているかどうかが重視されると考えましょう。
ケース面接
コンサルティング業界の選考で特筆すべきなのが、ケース面接。
内容は、「○○の市場規模はどの程度か」「〇〇の売上を2倍にするには」などのテーマが出され、面接官とディスカッションしながら答えを導いていくというものです。
通常の面接とは異なるので、対策本を読んだり先輩やOBに練習をお願いしたりといった方法で対策を行いましよう。
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「外コン」の選考が上手くいかない人の共通点
外コンの選考では、ある程度の能力は持っていても「コンサルティングには向かない人材だ」と判断されてしまうことがあります。
選考がスムーズにいかない人にはどんな共通点があるのでしょうか。
考え方が画一的
「この問題はこう考えるべき」というように、思考のパターンが決まってしまっているケースです。
外資系やコンサルティングでは柔軟な思考が要求されるので、一定の知識があってもそれ以上新たな発想ができなければ評価されないことも。
「これを○○に応用するとしたら?」「ここで仮に○○が起こったら?」というように、一歩先を行く考え方を普段から習慣づけておきましょう。固定観念に囚われないことが大切です。
論理性がない
選考が上手くいかない就活生には、順序立てて話すのが苦手で、思いつくままに言葉を並べてしまう人もいるでしょう。
このタイプの人は話好きではあるものの、結論が不明確だったり話の目的が見えなかったりという問題があります。
論理的に伝えるには、構成を意識しながら話すことが重要。最初に結論を出して次に根拠を述べる、というように流れを組み立ててから話し始めると伝わりやすくなるでしょう。
コミュニケーション能力が低い
能力は高くても、結論に至るまでの過程を説明したり人の意見と折り合いをつけたりするのが不得手というパターンもあります。
外資系は個人主義とは言いますが、コミュニケーションが不要というわけではありません。まずは相手の話をよく聞き理解するように努力してみましょう。そして、相手が求めているものは何かを感じ取り、それを解決するような答えを提示するのがコツです。
外コンは競争率が高いものの、やりがいがあり自分の成長も期待できる貴重な業界です。
ハイレベルな選考を突破するためには、事前対策を万全にしておくことが大切だと言えるでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。