新卒の履歴書の正しい書き方とは?学歴や職歴など項目別に紹介

このページのまとめ

  • 新卒は履歴書を作成するときに基本マナーや書き方を確認しておく
  • 新卒は職歴がないのが一般的なので、履歴書の職歴の書き方は「なし」になる
  • 新卒は履歴書の書き方で、学校名や資格名を省略しやすいので注意する

新卒の履歴書の正しい書き方とは?学歴や職歴など項目別に紹介のイメージ

「新卒の履歴書をどのように書いたらいいのか分からない」と悩む方もいるでしょう。

新卒の履歴書は基本情報や学歴欄など項目ごとに記載のポイントがあります。また、履歴書を書く際には、空欄や誤字脱字など注意すべき点も確認しておきましょう。

この記事では項目別の記載方法や注意点について紹介しているので、履歴書の書き方にお困りの方はぜひ参考にしてください。

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目 次

新卒履歴書を書く前に用意するもの

新卒で履歴書を書き始める前には、あらかじめ用意するものがあります。書き始めてから「あれがない」とならないためにも、事前に何を用意すればいいのか押さえておきましょう。

筆記用具

履歴書を書く際には最初からボールペンで書いてしまうと失敗したときに書き直す必要があります。

最後の方まで記入してから間違えると最初からやり直しになるので、ボールペンで書く前に鉛筆を使って下書きを行いましょう。

消せるボールペンはNG

字を書き間違えたときに消せるボールペンは便利な文房具ですが、摩擦によって文字がかすれる可能性があります。

また、コピー機など高温の環境になると文字が消えることもあり、消せることから改ざんを疑われる可能性も。履歴書では鉛筆や消えるボールペンなど、消せる筆記具を使用してはいけません。

赤ペンも準備しておこう

黒以外に赤色のボールペンも用意してください。履歴書で使うことはありませんが、履歴書を同封する封筒に「履歴書在中」と記載する際に使用します。

黒のボールペンで書くとほかの郵便物と混ざって見落とされる可能性があるので、赤いボールペンで記載するのが一般的です。

証明写真

履歴書には証明写真を貼り付ける必要があります。サイズは、履歴書に記載されているサイズに合わせて用意してください。大き過ぎる・小さ過ぎる写真は印象を悪くしてしまいます。

また、証明写真が剥がれてしまうと貼り忘れだと認識され、印象が悪くなってしまうので、しっかりと糊付けをしてから貼ってください。なお、剥がれ落ちたときのために、写真の裏面に大学名や氏名を記入すると安心です。

印鑑

履歴書によっては印鑑も必要です。現在、販売されている履歴書は押印する場所のあるものとないものの2種類があります。

選んだ履歴書に押印する場所があれば押印してください。ない場合は押印する必要はありません。
企業側から押印を求められた場合は、押印欄がなくても氏名の横に押印する必要があるので忘れないようにしましょう。

また、押印する際にはインクが内蔵されたスタンプ形式の印鑑ではなく認印を使ってください。

履歴書への捺印に関しては「履歴書に捺印は必要?忘れた場合は?印鑑を使用する際のポイントや注意点も」の記事を参考にしてみましょう。

A4サイズ(角2)の白封筒・クリアファイル

履歴書を提出する際に白封筒とクリアファイルが必要です。白封筒のサイズは、履歴書を折らないで入れられる「角2」と呼ばれるA4サイズを用意しましょう。

クリアファイルは、履歴書を汚れや水濡れから守るための必須アイテムです。クリアファイルに履歴書を入れてから封筒に収めてください。

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新卒履歴書の書き方:基本情報

ここからは、新卒履歴書の書き方を解説していきます。まずは、基本情報の書き方です。

日付

履歴書に記載する日付は書いた日ではなく、提出する日もしくはポストに投函する日付を記します。

西暦・和暦はどちらでも構いませんが、履歴書内で統一してください。履歴書内にある学歴欄で西暦を使って書いていた場合は、提出する際の日付も西暦で記しましょう。

氏名

自分の名前を記入しますが、姓と名の間に1文字程度のスペースをあけると採用担当者が読みやすいです。

読み仮名は、「ふりがな」と記載されていれば平仮名で書き、「フリガナ」と記載されていれば片仮名で書いてください。

年齢

年齢は提出する日や送付時点での年齢を記すよう気を付けてください。

現住所

現在住んでいる住所を記載します。その際、都道府県から省略せずに書いてください。集合住宅に住んでいる場合には、マンション名やアパート名も略さず正しく記載しましょう。

連絡先

現在住んでいる場所と異なる場所に連絡が欲しい際に記入します。現住所と同じであれば、「同上」で問題ありません。

電話番号

企業からの連絡が受け取れるよう、日中連絡がつきやすい電話番号を記載します。自宅の電話以外に携帯電話番号の記載も可能です。

メールアドレス

日程調整のやり取りや面接に関する情報の確認、データの受け取りが必要になるケースもあるので、メールアドレスも忘れずに記入してください。

携帯電話のアドレスは、添付ファイルが見られない可能性もあるのでパソコンのメールアドレスを記載します。

新卒であれば大学のメールアドレスがおすすめです。

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新卒履歴書の書き方:学歴・職歴

次に、学歴や職歴の書き方を解説していきます。

学歴

学歴は、どんな教育を受けてきたのか知るために必要な項目です。学歴欄には、1行目の中央に「学歴」と記載してから実際の学歴を書いてください。

学校名は省略せずに記入し、学部や学科なども細かく記載します。学歴に中退がある場合、「家庭の事情により中途退学」などと記載しましょう。

履歴書に記載する学歴についてより詳しく知りたい方は「履歴書の学歴はどこから書ける?正しい書き方や注意点も解説」を参考にしてください。

職歴

学歴と同じように職歴欄にも1行目に「職歴」と記載してから実際の職歴を記入していきます。

職歴は、正社員経験のみを記入するのでアルバイトは含みません。そのため、新卒であれば「なし」とだけ記入し、その1行下に「以上」と右寄せで書いてください。

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新卒履歴書の書き方~資格・免許~

資格、免許ともに名称は略さずに記載してください。

漢検…日本漢字能力検定
簿記…日商簿記検定
英検…実用英語技能検定
FP…ファイナンシャル・プランニング技能士
宅建…宅地建物取引士試験

多くの資格を取得している場合は、取得した年月の早い順から書きましょう。また、勉強中の資格があれば「○○資格取得に向けて勉強中」と記載します。

運転免許を記載するときは普通免許やバイク免許など略した書き方は避けて、「普通自動車免許」「中型自動車免許」など、正式名称で記載しましょう。

すべて書き終えたら最後の行に右寄せで「以上」と書きます。

資格・免許を書くときの注意

資格の欄には、持っているものを書けますが「実用英語技能検定4級」や「実用英語技能検定3級」のように中学レベルの資格はアピールにならないので書かない方が無難です。

資格をたくさん持っていて書ききれない場合は、仕事と関連するものを優先して記しましょう。

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新卒履歴書の書き方~趣味・特技~

趣味や特技は、人柄や自社に合う人物かを判断する材料になります。応募者の緊張を和らげるために、話のきっかけにするケースもあるのでなるべく記載しましょう。

記載の仕方に特別なルールはありません。しかし、()を使用して詳しい内容を書くのが一般的です。

・料理(特に和食やイタリアンを頻繁に作ります。お店に食べに行き、自宅で真似て作ることや創作して作り家族や友人に披露することも好きです。)
・マラソン(毎年フルマラソンの大会に出場して完走しています。)
・フットサル(大学の仲間とチームを組み、毎週末プレーしています。)

箇条書き以外にも、文章で簡潔に記載する方法もあります。

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新卒履歴書の書き方~志望動機~

志望動機は合否の基準になりやすい大切な項目です。仕事への意欲、自社の理解度、自社との相性、ポテンシャルなどを志望動機から見極めています。

「事業に魅力を感じたから」「理念に共感したから」など、具体性のない動機は説得力がなくマイナスな印象です。「ほかの企業ではなくなぜ自社なのか」企業側の疑問の答えを示すためにも、応募企業だからこその理由を述べましょう。

企業独自の強みや経営者のメッセージ、商品やサービスの魅力などから魅力的なポイントや共感できるポイントを挙げたり、OB訪問やインターンシップなど、企業が開催しているイベントに参加をして自分だけのアピールを考えるのも大切です。

履歴書に記載する志望動機についてより詳しく知りたい方は「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」を参考にしてください。

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新卒履歴書の書き方~自己PR~

自分をアピールするためにも重要な項目です。ありきたりな内容では印象に残らないので気を付けましょう。 書き方は、最初に自分の強みを述べてからそれを裏付けるエピソードを記載します。

新卒者が使うエピソードは、サークル活動やアルバイトでの経験、留学経験などが一般的ですが、特別な実績や経験がないとアピールできないと悩む人もいるでしょう。

しかし、企業は目標に対する行動の仕方、活動をして学んだこと、強みをどう仕事に活かせるのかなどから入社後の活躍をイメージしています。

自社にマッチしているか判断するためにも大切な項目なので、企業研究をしっかりと実施し自己PRをしていきましょう。

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新卒履歴書の書き方~学業以外の取り組み~

身に付けた知識や技術、新卒者の積極性、コミュニケーション能力などを学業以外の取り組みで判断します。部活やサークル、アルバイト経験、ボランティア活動などが一般的です。

書き方としては、活動に対してどのように取り組み、どのような結果が出たのか、過程と結果を記載します。特に、努力した部分や苦労の乗り越え方など、詳しく記載してください。

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新卒履歴書の書き方~ゼミの研究内容~

大学独自の履歴書や新卒者向けの履歴書には、ゼミの研究内容を書く項目もあります。

・ゼミを選んだ理由
・研究内容
・自分の役割
・学んだ知識
・知識の深め方
・入社後の活かし方

上記の項目を具体的かつわかりやすく記載します。専門用語は誰にも伝わりやすいよう、かみ砕いた表現にしましょう。

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新卒履歴書の書き方:本人希望記入欄

本人希望記入欄は、給与や勤務地などの希望を書く欄です。特に強い希望がなければ特別なことは記載しない方が無難ですが、空欄や「特になし」と記載すると印象を損ねる可能性があります。新卒の場合は「貴社規定に従います。」と書くのが一般的です。

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履歴書に同封する添え状・送付状の書き方

履歴書を送る際には、添え状・送付状を同封しておくのがマナーです。送付状を同封すれば、たくさんの履歴書を受け取る採用担当者が送付物の内容を把握しやすくなります。

送付状を付けていなくても評価に影響がない場合もありますが、採用でビジネスマナーを守れているかどうかはチェックされているでしょう。

日付

日付は右上に記載しましょう。書類に記入した日ではなく、ポストに投函する日付を示します。
年は西暦・和暦どちらで書いても問題はありませんが、履歴書の記載方法と統一してください。

宛名

日付から一段下げた左上に宛名を記載しますが、株式会社などは省略せずに正確な名前で記載しましょう。

採用担当者の名前が分かっている場合は「様」をつけて記入します。採用担当者の名前がわからない場合は「採用ご担当者様」または「人事部御中」と記載してください。

自分の氏名・連絡先

宛先の下段に右寄せで自分の連絡先と氏名を書きます。「郵便番号」「住所」「電話番号」「氏名」の順番で並べましょう。

「メールアドレス」を記載する場合は電話番号のあとに書き、住所の都道府県は略さず、名前もフルネームで書きます。

タイトル

中央に「選考応募書類の送付につきまして」と書くことで、何の要件で送っているのかを明記してください。

本文

書き出しは「拝啓」を頭語として入れ、時候の挨拶と相手企業の発展を喜ぶ言葉も入れるのがポイントです。時候の挨拶はなくても問題ありませんが、記載する際には、季節に合った適切な挨拶を入れるようにしましょう。

また、 書き出しが「拝啓」の場合は、最後の結語は「敬具」になります。頭語と結語にはきちんと組み合わせがあり、適切な使い方が存在します。間違った使い方になってしまわないように注意しましょう。

結語から1行を空け、「記」と中央揃えで記入し、「記」の下に送付物の内容の詳細、枚数などを記載します。

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新卒履歴書の書き方でよくある失敗

履歴書を作成する際によくある失敗を解説していきます。実際に作成する前に抑えておきましょう。

空欄がある

履歴書の記入欄に空欄があるとマイナスの印象を与えやすくなります。書き忘れなどで空欄箇所ができていないか確認し、資格の欄など、書けることがないのであれば「特になし」と記載しておきましょう。

文章が分かりにくい

採用担当者は送られてくるたくさんの履歴書を読んでいるため、理解しにくい文章になっていると読んでもらえない可能性もあります。

ひとつの文章で伝えたいことを簡潔に述べ、結論から記載するなどわかりやすい文章を書くように心がけましょう。

誤字脱字がある

誤字脱字が存在すると、ミスがあっても気付かない・意識が低いと思われることも。周囲の人に確認してもらったりツールなどを使用して文章をチェックしたりすることで、誤字脱字を発見できます。

雑な人だと思われないために、入念にチェックしておきましょう。

略語を使っている

日常生活で使っているような略語を使うのはNGです。

バイトや就活、インターンなど、ついつい無意識に使ってしまいがちの略語を使用しないように意識しましょう。

略語だと知らない単語もあるかもしれません。事前に調べておくと間違って使うことは避けられます。

修正ペンや修正テープを使っている

文字などを間違えてしまった場合、修正ペンや修正テープは使用しないようにしましょう。間違えた部分に二重線を引いて訂正印を押す方法もありますが、多用するといい印象はありません。

修正箇所は1か所にとどめ、それ以上に修正がある場合は書き直しましょう。

印鑑を最後に押す

最後に印鑑を押して失敗すると、せっかく書き上げた履歴書が無駄になってしまいます。そのような事態を避けるためにも、印鑑は最初に押しておくようにしましょう。

心配な人は別の用紙で練習をしてからがおすすめ。感覚がわからないと、にじんでしまったり、ズレたりする場合もあるため注意が必要です。

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正しい履歴書を書いて選考に通過したい方へ

企業にアピールするためにも履歴書は正しい方法で記載しなければいけません。少しのミスが合否に影響を与える可能性があるので、事前準備をしっかりと行い、ルールを守って記載し提出しましょう。

履歴書の作成に自信がない就活生やイメージアップする書き方を知りたい就活生は、キャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、就職活動の際に必須な新卒履歴書の書き方から実際の面接での自己PR方法についてなどアドバイスを実施しています。

そのほかにも、自己分析や企業研究のやり方など、新卒支援を多数行っているので、就活で悩んでいる方はぜひご相談ください。

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新卒の履歴書に関するよくある質問

新卒の履歴書に関するよくある質問をピックアップしてご紹介します。

Q.新卒の履歴書に書くことは?

履歴書は印象を左右する重要な要素です。

・日付
・氏名
・年齢
・現住所
・連絡先
・電話番号
・メールアドレス
・学歴、職歴
・趣味、特技
・志望動機
・自己PR
・学業以外の取り組み
・ゼミの研究内容
・本人希望記入欄 など

それぞれで書き方があり、記載忘れや不十分な内容だとマイナスな印象を与えてしまいます。しっかりとアピールをして評価をしてもらうためにも、正しい書き方を理解しましょう。

Q.履歴書の学歴はどこから書く?

履歴書の学歴欄には義務教育が終わる中学校卒業から記載するのが一般的です。

それ以降は、通っていた高校や大学を記載してください。前述したように学校名は省略せず正式名称を記載し、学科や専攻まで詳しく記載します。

また、1つの学歴に対して1行に収めるのが理想ですが、学部や学科名などの途中で改行するのは好ましくありません。
学校名や学科名が長い場合は適度に改行して2行使用しましょう。

Q.新卒の履歴書の送り方は?

履歴書を送り方は「郵送」「手渡し」「メール」の3つの方法があります。

郵送の場合はクリアファイルに入れて、送付状を添えるようにしましょう。また、封筒の表面左下に赤字で「履歴書在中」と書いておくと、中身が分かりやすくなります。

面接官に直接手渡しする場合は、封筒からクリアファイルを取り出し、重ねて渡しましょう。

メールで送付する場合は「履歴書ご送付の件/大学名 氏名」のように分かりやすい件名をつけ、本文は「宛名・挨拶文・用件・締めの言葉・署名」の構成で書いてください。

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