このページのまとめ
- 履歴書の資格欄には、応募先企業の業務に関係のあるものを書く
- 履歴書に資格を書く際は、正式名称で記入する
- 履歴書に書ける資格がない場合は、「特になし」と記載する
履歴書の資格欄を書くときに、「記載しても就活にメリットはないかも…」と考えてしまう方や、保持している資格数が多くて「どこまで書くべきか」と迷う方も多いでしょう。履歴書の資格欄には、「仕事で役立つ」「業務に関連性がある」「能力やスキルを証明できる」資格を書くのがポイントです。このコラムで紹介している、資格が書き切れないときの対処法も参考にしながら、好印象を与えられる履歴書を作成してみてください。
- 履歴書の資格欄に書く資格は?
- 履歴書の資格欄の書き方見本
- 履歴書の資格欄に書く際の5つのポイント
- 1.資格は正式名称で記入する
- 2.取得年月順に記入する
- 3.和暦・西暦の用法はほかの記入欄と統一する
- 4.資格が多数ある場合の優先順位
- 5.取得難易度が低い級やスコアは書かない方が良い
- 履歴書の資格・免許欄に運転免許を書く場合は?
- 運転免許には複数の種類がある
- 第一種運転免許の場合
- 第二種運転免許の場合
- AT限定の場合
- MTの場合
- 履歴書に書ける資格がない場合
- 専門教育を受けた履歴を書く
- 勉強中・取得予定の資格があれば書いてOK
- 「特になし」と記入する
- 仕事に関係ない資格は履歴書の趣味・特技欄に書こう!
- 履歴書の資格欄に嘘を書いた場合はどうなる?
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履歴書の資格欄に書く資格は?
履歴書の資格欄には、「仕事で役立つ」「業務に関連性がある」「能力やスキルを証明できる」資格を書きましょう。以下の例を参考にしてみてください。
・国家資格
・語学資格
・パソコン技術の認定資格
・自動車免許
・全商簿記検定
・珠算検定
たとえば、金融業界や建築業界では、「珠算検定」の資格を持っていれば、暗算能力や集中力があるといったイメージを与えられるため、強みとなるでしょう。
珠算検定とは、そろばんを使い計算能力と暗算能力を測ることを目的とした資格試験を指します。
自分の取得している資格が応募企業の業務内容と関連したものかどうか、履歴書を書く前に照らし合わせてみましょう。
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履歴書の資格欄の書き方見本
ここでは、履歴書の資格欄の具体的な書き方を紹介します。
[年][月][免許・資格]
2014年◯月 普通自動車第一種運転免許 取得
2016年◯月 実用英語技能検定准1級 合格
2016年◯月 TOEIC Listening & Reading Test 750点 取得
2017年◯月 TOEIC Listening & Reading Test 850点取得に向けて勉強中
資格名のあとには1文字分スペースを空け、「取得」もしくは「合格」と記入しましょう。免許証・免許状が交付される資格や、スコアで評価される資格は「取得」、認定証や合格証明証などが発行される資格は「合格」と使い分けます。
また、学歴・職歴欄の場合は、最後に「以上」と右端に記しますが、資格欄には必要ありません。とはいえ、もし「以上」と書いてしまったり、「取得・合格」の使い分けを間違えたりしても、選考に大きく響くことはないので、豆知識として覚えておきましょう。
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履歴書の資格欄に書く際の5つのポイント
この項目では、資格欄に書くときの5つのポイントについて解説します。
1.資格は正式名称で記入する
資格は略称ではなく、正式名称で記入しましょう。「英検」や「漢検」など、会話の中で使っている略称をそのまま記入しないよう注意が必要です。よくある略称と正式名称の一覧を下記にまとめたので、参考にしてみてください。
・英検→実用英語技能検定
・漢検→日本漢字能力検定
・宅建→宅地建物取引士
・簿記→日本商工会議所簿記検定
・秘書検定→秘書技能検定
・普通自動車免許→普通自動車第一種運転免許
・普通自動車二種→普通自動車第二種免許
・MOS→Microsoft Office Specialist
上記以外の資格においても、書く前には認定書や証明書を十分に確認することをおすすめします。
2.取得年月順に記入する
資格は取得年月が早いものから記入していきます。書く資格が決まったら、取得年月日を確認しておきましょう。このとき、資格の有効期限についても調べておくのがおすすめです。もし、失効していた場合、記入すると虚偽の内容となってしまうので注意してください。
3.和暦・西暦の用法はほかの記入欄と統一する
資格の取得年月日の表記は、学歴・職歴欄に合わせて西暦もしくは元号で揃えましょう。
4.資格が多数ある場合の優先順位
取得している資格が多数あり、履歴書に書ききれない場合は、志望する企業・職種の業務内容に関連する資格を優先的に記載します。たとえば、外資系企業に提出する履歴書なら語学系を優先し、仕事に役立つものからピックアップしていきましょう。
5.取得難易度が低い級やスコアは書かない方が良い
人気資格であっても、取得難易度が低い級やスコアを記入することはおすすめしません。何級から書くべきかは資格によって異なりますが、一般的に履歴書へ書く際は2級以上であることが好ましいとされています。2級以上であれば、資格によっては合格するまでに十分な勉強や対策が必要であり、それだけ意欲があると判断してもらえる可能性が高いでしょう。しかし、履歴書の資格欄に書く内容がない場合には、3級以下の資格を記入しても問題ありません。
また、TOEICではビジネスで活用できると判断されるのは600点以上で、外資系企業で求められるスコアは700点以上です。低い級やスコアを記入することで、逆に「能力が低い」といった印象を与えてしまう可能性もあるので、記載が義務付けられているケースを除き、アピール効果を期待できない資格は書かないようにしましょう。
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履歴書の資格・免許欄に運転免許を書く場合は?
この項目では、履歴書の資格・免許欄に運転免許を書く方法を紹介します。
運転免許には複数の種類がある
自動車運転免許の種類は、第一種運転免許、第二種運転免許、仮免許の3種類です。自分が取得している運転免許証を確認し、正式名称で記入しましょう。略称と正式名称の一覧を下記にまとめたので、参考にしてみてください。
第一種運転免許の場合
2021年11月現在、第一種運転免許は10種類あります。
・原付→原動機付自転車免許
・小特→小型特殊自動車免許
・普免→普通自動車免許
・準中型→準中型自動車免許
・中型→中型自動車免許
・大型→大型自動車免許
・大特→大型特殊自動車免許
・け引→けん引免許
・普自二→普通自動二輪車免許
・大自二→大型自動二輪車免許
第二種運転免許の場合
2021年11月現在、第二種運転免許は5種類あります。
・普二→普通自動車第二種免許
・中二→中型自動車第二種免許
・大二→大型自動車第二種免許
・大特二→大型特殊自動車第二種免許
・け引二→けん引第二種免許
AT限定の場合
取得している運転免許証がオートマティック限定免許である場合、運転免許のうしろに「AT限定」と記入しましょう。オートマティック限定免許の場合、マニュアル車の運転をすることができないため、業務上で運転を求められた際にトラブルになる可能性も考えられます。業務で運転を求められることがない企業の場合でも、履歴書の資格・免許欄には正確な情報を記載しましょう。
MTの場合
取得している免許がマニュアルの場合は、何かを書き加える必要はありません。履歴書の資格・免許欄に、所有している免許証を正式名称でそのまま記入してください。
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履歴書に書ける資格がない場合
この項目では、履歴書に書ける資格がない場合の対処方法について解説します。「書ける資格がない場合はどうしたら…」と悩む方は、ぜひ参考にしてみてください。
専門教育を受けた履歴を書く
資格を取得していない場合、語学やセミナー受講といった、専門教育を受けた経験を記入して履歴書の空欄を埋めることも可能です。そういった経歴は、応募者の意欲や評価を高めるアピールポイントになるでしょう。
勉強中・取得予定の資格があれば書いてOK
現在取得に向けた勉強をしている資格がある場合は履歴書に記入しましょう。合格が見込まれる資格であれば、「○月に取得予定」と記入してください。資格取得に向けて勉強していることを伝えれば、向上心のアピールにも繋がります。業務に必要だったり役立ったりする資格であれば特に記入しておくと良いでしょう。
「特になし」と記入する
書くことがなかったとしても、履歴書を空欄にしておくのは好ましくありません。専門教育を受けた履歴や勉強中・取得予定の資格もない場合は、正直に「特になし」と記入しましょう。
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仕事に関係ない資格は履歴書の趣味・特技欄に書こう!
趣味の認定資格やスポーツの級や段など、仕事に関わりがなくても、話題として目を引きそうな資格を持っている場合は、履歴書の趣味・特技欄に記載しましょう。その資格を取得するまでにどのような苦労があったのか、何を目標としていたのか、どうアプローチしたのかといった、具体的なエピソードとともに述べると効果的です。ただし、あまりにもマニアックなものや、共感を得られにくい資格は避けることをおすすめします。履歴書の趣味・特技欄に記載する資格は、あくまでも、企業にとって有益な「自分らしさ・意外性・多面性」をアピールする材料だと考えておきましょう。
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履歴書の資格欄に嘘を書いた場合はどうなる?
資格欄に書くことがないからといって、嘘を書くのは避けましょう。履歴書の資格・免許で嘘を書くと経歴詐称になります。嘘を書いて就職できた場合でも、事実が判明した段階で解雇になる可能性も。もし、資格欄に書ける内容がない場合は正直に「特になし」と記入しましょう。
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本記事の執筆者
梶川沙綺(かじかわさき)
就職活動の軸は「20代の若いうちに圧倒的成長」を掲げ、新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。
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