このページのまとめ
- 履歴書での文体は「ですます」調でも「だ・である」調でも構わない
- 新卒の履歴書では丁寧な「です・ます」調の文体が好ましい
- 履歴書の文体は書類内で統一するのがマナー
- 履歴書では正しい言葉遣いや句読点の使い方にも気をつける
履歴書の文体は、「です・ます」調と「だ・である」調のどちらが良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、履歴書の文体に具体的なルールはなく、どちらでも構いません。しかし、どちらで書くのかによって、履歴書の印象は大きく変わってきます。このコラムでは、履歴書に適した文体や文字を詳しく解説。ぜひご一読いただき、丁寧で読みやすい履歴書を作成しましょう。
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履歴書に書く文体とは
文体とは、文章中の決まった形式や特徴、リズムのこと。文章のスタイルともいえます。
文体は自己表現そのものであり、履歴書においても自分が相手に与えたい印象によって、変えていくと良いでしょう。
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履歴書における「です・ます調」と「で・ある調」の印象
履歴書に適した文体は、基本的に「です・ます」調とされています。しかし、「で・ある」調で書くことも間違えではありません。下記でおのおのの履歴書に書く印象をみていきましょう。
履歴書では「です・ます」の敬体が一般的
履歴書の文体に制限はありませんが、一般的には敬体が好ましいでしょう。履歴書やエントリーシートなどの応募書類は企業に提出する重要な文書のため、丁寧で誠実な印象である「です・ます」の敬体が適しています。
「だ・である」の常体は意思の強さをアピールできる
語尾が「だ・である」の常体の文章では、自信や強い意思をアピールできます。文章が簡潔でリズム感が良いので、読みやすいといった特徴も。ただし、少し語感が強いため新卒の履歴書では「偉そうだ」と捉えられてしまうケースもあります。
常体は文字数の削減になることも
敬体の場合は丁寧な言葉になる分、文字数を多く使ってしまいがちです。常体だと、「~だ」と一文字で済むので、文字数を切り詰められます。
応募書類の自己PR欄のスペースは限られており、おおよその適した文字数は300字前後だと言われています。「自由に自己PRをしてください」といったスペースがある場合は、常体でも良いでしょう。
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履歴書の文体に関する注意点
この項目では、履歴書の文体にまつわる注意点をお伝えします。
文体は文章内で統一させる
履歴書内では、基本的に文体を統一させるのがマナーです。途中で文体が変わると読みにくく、一貫性がない印象になってしまいます。学歴や資格欄などは必要ありませんが、志望動機や自己PRなど記述形式の項目は文体を統一しましょう。
正しい言葉遣いを意識する
履歴書で文体の統一と同じくらい大切なのが、正しい言葉遣いで書かれているかどうかです。
敬語がおかしかったり、尊敬語と謙譲語を間違えていたり、言葉遣いが正しく書かれていないと、「社会人としての常識が備わっていない」と捉えられる恐れがあります。履歴書で文章を書くときは、正しい言葉遣いで書けているか必ず確認しましょう。
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句読点を使う5つのポイント
句読点とは、「句点」と「読点」の総称で、文の区切りの符号のようなものです。文の息継ぎは「、(読点)」と、文の終わりは「。(句点)」になります。
読みやすい文章を作るには、句読点の打ち方が重要になります。下記で詳しく説明しているので、参考にしてください。
1.読点は息継ぎの場所に打つ
一般的に、読点は50文字に約1~2個が目安のようです。文章を声に出して読んだとき、「息継ぎ」がいる場所に打つ、と考えると分かりやすいでしょう。
2.読点は長い主語の後に
主語が長いと、どこまでが主語なのか把握しにくいものです。そのため、主語の後に読点を置くと「ここで区切られているから、ここまでが主語」だと伝わり、読みやすくなるでしょう。
3.読点は接続詞の後に
「しかし」「すなわち」「ところで」のような接続詞のあとには、読点を打つようにしましょう。読点を置かないと、休む暇もなく文章が展開し、せわしない印象を与えてしまいます。
4.読点は並列関係の単語の区切りに
単語を複数述べるとき、区切りがないと読みにくい文章になってしまいます。たとえば、「私は果物屋でももりんごみかんバナナを買った」という文章は、どこで区切られているのかひと目では分かりにくいでしょう。
このような場合は句読点を付け、「私は果物屋で、もも、りんご、みかん、バナナを買った」とし、相手に配慮した読みやすい文章を心掛けてください。
5.句点はカッコの後に
文章に「カッコ」が含まれている場合、句点はカッコの後に打ちましょう。
たとえば、「これは大学2年のとき、カナダに交換留学をした際の話です(経歴欄参照)。」のように記載します。
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履歴書に適した文字
この項目では、履歴書に適した文字の解説をします。履歴書で書くのに適した文字には、基本的に「楷書」と「行書」の2つがあります。
下記で双方の特徴を詳しくみていきましょう。
楷書とは
楷書とは、字を崩さず、正確に書いた標準的な文字のことを指します。誠実で実直、常識的な印象を与えられるでしょう。
行書とは
行書とは、続け書きなどで楷書を少し崩した文字のことを指します。達筆なイメージを持たれやすいのが特徴です。
履歴書には楷書が好ましい
履歴書では、楷書で書かれたものが主流でしょう。楷書で書くことにより、自分の伝えたい内容を正確に伝えることができるからです。
履歴書において、字を上手に書くことも大切ですが、相手が読みやすいことも重要です。普段は行書で書き慣れている方も、履歴書では、楷書で書くと良いでしょう。
読みやすい文字を心掛ける
楷書で書くこと以外にも、読みやすい文字を書くための工夫をしましょう。まず、文字の大きさを均等に揃えることがポイントです。一つひとつの字が上手くても、大きさが揃っていなければ意味がありません。
また、文字と文字の間隔も均等に空け、より整然とした印象を与えられるように心掛けましょう。
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