このページのまとめ
- 面接で最近読んだ本を聞くのは、価値観や学ぶ姿勢を見るため
- 答え方はPREP法を軸に、理由から得た学びまで簡潔に伝える
- 面接で伝える本は仕事との接点を意識し、雑誌や漫画は避ける

就活の面接で「最近、読んだ本は何ですか?」と質問され、戸惑ったことがある方もいるでしょう。雑談のようにも思える質問ですが、学生の思考力・価値観・行動特性などを測る意図があります。
この記事では、面接で「最近読んだ本」について聞かれたときの答え方を中心に、本の選び方のポイントや最近本を読んでないときの対処法なども解説します。本に苦手意識を持つ方も、ぜひ参考にしてください。
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- 面接で「最近読んだ本」を聞かれる7つの理由
- 1.探究心・情報収集力を測るため
- 2.知識量・情報アップデートへの意識を知るため
- 3.関心分野・価値観・人となりを知るため
- 4.説明能力・要約力を確認するため
- 5.向上心・自己成長意欲を知るため
- 6.社風・文化へのマッチ度を測るため
- 7.アイスブレイクとして緊張をほぐすため
- 新卒面接で使える「最近読んだ本」の例
- 仕事に関わる内容の本
- 社会人としての自覚をアピールできる本
- 随筆・小説
- 面接で「最近読んだ本」を聞かれたときの回答方法
- 「最近読んだ本」の回答例文
- 「最近読んだ本」のNG回答例文
- 面接直前に「最近読んだ本」がないときの対処法
- 本の要約サイトや動画を活用する
- 過去に読んだ本を再読する
- 比較的短時間で読み終わる本を読む
- 面接で最近読んだ本について聞かれる深掘り質問
- 一番印象に残っているシーンや言葉を教えてください。
- なぜ、その本を選んだのですか?
- 月に何冊くらい本を読んでいますか?
- 他にはどんな本を読みましたか?
- 読んだ本を面接に活かしたいあなたへ
面接で「最近読んだ本」を聞かれる7つの理由
面接で「最近読んだ本」について聞くのは、選んだ本や読書習慣から就活生の探求心や関心分野、社風とのマッチ度を確認するためです。また、「最近読んだ本」を説明させることで要約力やプレゼンテーション能力をチェックする目的もあるでしょう。
面接官は、「最近読んだ本」を聞くことで学生に読書量そのものを競わせたいわけではありません。質問の意図を正しく把握することで、どんな回答が望ましいか分かるようになります。
1.探究心・情報収集力を測るため
日常的に本を読む人は、自ら情報を取りに行く姿勢があると評価されます。「最近読んだ本は?」の質問に迷わず回答できると、読書習慣が身についている印象を与えられるでしょう。
また、自発的に読書するということは、学習意欲が高いことの表れでもあります。こういった姿勢は、自ら進んで業務を推し進める能力があると評価されるポイントです。
2.知識量・情報アップデートへの意識を知るため
読書量と知識量は必ずしも比例しませんが、読書習慣がある人は、知識を身に付ける意欲や情報を取りに行く意識が高い印象を与えます。
仕事は、勉学に比べて新しい情報が入ってくる機会が多いのが特徴。常に新しい情報をキャッチし、自分の知識を更新し続ける姿勢が求められるためです。
3.関心分野・価値観・人となりを知るため
選ぶ本のジャンルには、その人の関心ある分野が分かりやすく表れます。たとえば、チームビルディングについて書かれた本を選ぶ人は、組織貢献への意欲が高そうな印象を与えられるでしょう。
また、本の内容を説明したり感想を述べたりなどを通じて、価値観や人となりを知ることもできます。
4.説明能力・要約力を確認するため
知らない相手(面接官)に対し、本の魅力や感想を短時間で伝える作業は、仕事と同じスキルを必要とします。ビジネスシーンでは、相手が知らない情報を分かりやすく論理的にまとめる能力が求められるためです。
面接官は、最近読んだ本の回答を通して「簡潔に要点を伝える説明能力」があるかどうかを判断しています。「テーマ」「内容」「魅力」などを的確に伝えられるかが、評価のポイントとなるでしょう。
5.向上心・自己成長意欲を知るため
近年、読書習慣を持つ人が減っている中で、読書を習慣にしていると、それだけで「学び続ける意欲」が高く評価されます。特に社会人になると、仕事に直結するスキルや知識は自ら学び続ける必要があるため、主体的にインプットを行う姿勢は重要な評価ポイントです。
「課題を解決するために読んだのか」「新しい視点を得るために読んだのか」など、読書の目的が明確であるほど、成長意欲の高さや自己成長への意識が伝わりやすくなります。
6.社風・文化へのマッチ度を測るため
本の内容に対する解釈や好みのジャンルから、学生の価値観や思考の傾向を読み取り、自社の社風や文化と合っているかを判断することもあります。企業ごとに大切にしている考え方や働き方は異なるため、その人が組織に馴染めるかどうかは重要な判断材料です。
企業のビジョンや行動指針に近い考え方を持つ本を読んでいる場合、「この人は自社の文化に馴染みやすそうだ」という印象を与えられます。
7.アイスブレイクとして緊張をほぐすため
面接官が応募者の緊張をほぐすため、単にアイスブレイクとして質問しているケースもあります。質問の口調がフランクだったり、面接の最初に雑談のような感じで聞かれたりした場合、アイスブレイクの可能性も高いので、あまり身構えすぎず、普段の自分を表現するつもりで回答しましょう。
就活のどの段階で面接の準備をすべきかは、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事を参考にしてください。
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新卒面接で使える「最近読んだ本」の例
面接で話す「最近読んだ本」は、ビジネス書や自己啓発本を選ぶのが基本ですが、随筆や小説を挙げても問題ありません。ここでは、「最近読んだ本」の質問に使える本の選び方をまとめました。
最近読んだ本についての回答では、「どのジャンルを選ぶか」によって、面接官に与える印象が大きく変わります。無理にジャンルを合わせる必要はありませんが、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶと、自分の強みや志向性をより効果的にアピールできるでしょう。
また、読書量が多くどれを選ぶか迷う場合は、「何を伝えたいか(主体性・論理性・専門性など)」から逆算して選ぶのがおすすめです。
仕事に関わる内容の本
志望する業界・職種に関わる内容の本は、仕事への意欲をアピールしやすいのでおすすめです。実務に直結する技術を自発的に学んでいる姿勢は、専門職採用において最大の加点要素になります。
最新の技術動向に触れている本であれば、情報感度の高さをアピールできることも。知識が増えることで自分自身のためにもなるでしょう。
ただし、専門書や技術書は、難易度が高く、理解が浅くなりがちです。理解できていないことを語るとかえってマイナスな印象を与えてしまうので、自分の言葉で説明できる範囲の内容に絞ることが重要です。
社会人としての自覚をアピールできる本
社会人としての自覚をアピールできる本として、ビジネス書や自己啓発本が挙げられます。いずれも、仕事に対する意識の高さや論理的思考をアピールできるジャンルです。読んだ内容を実際に行動に移した経験があると、より説得力のあるアピールにつながるでしょう。
ただし、「面接用に読んだ」という印象を与えやすい点に注意が必要。本当に好きなジャンルであれば問題ありませんが、今から面接用に読む場合には、同一テーマの本を数冊読み比べたり、「毎朝10分早く起きれるようになった」など、読んだあとの行動変容を伝えたりして「面接対策で読んだ」という印象を下げる工夫を行いましょう。
「社会人としての心構えとは?具体例10選や面接での答え方を解説」の記事もご覧ください。
随筆・小説
面接がビジネスの場だからといって、ビジネス書や自己啓発本にこだわる必要はありません。随筆(エッセイ)や小説も、「最近読んだ本」としてしっかりアピールすることができます。「共感力・想像力が豊か」「感受性が高い」「多角的な視点を持っている」などの印象を与えるでしょう。
随筆や小説を挙げる場合は、物語としての感想だけでなく、「話の内容から得た学びや教訓」「心に残ったメッセージ」などを説明することが大切。登場人物の葛藤や社会的背景から何を学んだかを語ることで、人間性の深さをアピールできます。
いくら有名でも興味のない本を選ばない
「有名だから」という理由だけで、無理をして興味のない本を選ぶのはやめましょう。理解できない・共感できない本をいくら読んでも、説得力のある回答にはなりません。
背伸びをせず、自分らしさをアピールできる本を選んでください。
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面接で「最近読んだ本」を聞かれたときの回答方法
面接で「最近読んだ本は難ですか?」と聞かれた際、回答に盛り込むのは「タイトルと著者名」「本の概要」「その本を選んだ理由」「読んだ感想・得た学び」の4つです。
まず、書籍のタイトルと著者名を伝えます。略称などは使用せず、正式名称で答えましょう。続けて、「何について述べている本なのか」を伝えます。「これは業界の変化について述べた本で、テクノロジーの発展によって淘汰される職種・生まれる職種を解説しています」のように、簡潔にまとめましょう。
次に、なぜその本を選んだのか、理由を簡潔に述べます。「△△に役立てたいと考え」「△△を解消するヒントを求めて」など、動機を明らかにすることがポイントです。
最後に、本から得た学びと、その学びをどう活かしているかを述べます。「影響力のある人物は、洞察力に優れているのだと分かりました。以来、周囲の小さな変化を見逃さないようにしています」のように、具体的な内容に仕上げると効果的です。
反対に、「人とのつながりが大切だと学びました」といった抽象的な表現は、印象に残りにくくなります。仕事への活かし方をイメージできない内容は避けましょう。
「最近読んだ本」の回答例文
「私が最近読んだ本は、△△(著者名)の『△△(書籍名)』です。この書籍では、移動時間や休憩時間など、空いた時間を有効活用することでワンランク上の自分になれる、ということを多くの事例をふまえて紹介した本です。
私は時間の使い方がうまくないので、自分自身のために時間を有効活用したいと思い、この本を読むことにしました。
この本を読んでから、休み時間を「休み」だと考えず、自分の知識を向上するためのチャンスだと捉えるようになりました。以来、休憩時間は必ず本を読んだり、興味のあるニュースについて調べたりする癖がつき、これまで苦手だった経済ゼミの討論でも先陣を切って発言できるようになりました。」
「最近読んだ本」のNG回答例文
最近読んだ本を述べる際、「感動した」「面白かった」など、抽象的な内容は控え、本の内容やテーマについて具体的に説明しましょう。「著者名」「タイトル」も忘れずに伝えるよう意識してください。以下は、「最近読んだ本」のNG回答例です。
「私が最近読んだ本は、主人公が△△に巻き込まれていく話です。登場人物に感情移入し、ラストは号泣してしまいました。
特に、□□のシーンは最高に感動しました。おすすめの本として会う人すべてに宣伝するほど、大好きな作品に出会えて、とても嬉しかったです。」
上記のような主観的な表現は控えるよう気をつけましょう。面接での話し方のコツについては「面接のコツ一覧!話し方のポイントや就活でよく聞かれる質問を紹介」の記事で解説しているのでご一読ください。
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面接直前に「最近読んだ本」がないときの対処法
就活を進めていく中で、「明日面接だけど、何も本を読めていない」というときもあるでしょう。結論から言うと、今からでも十分対策は可能です。重要なのは冊数ではなく、「内容を理解し、自分の言葉で語れるかどうか」です。
ここでは、短時間でも面接対策として成立させるための方法を紹介します。
本の要約サイトや動画を活用する
どうしても時間がない場合には、本の要約サイトや解説動画を活用するのも一つです。短時間で内容の全体像を把握できるため、最低限のインプットは可能になります。
ただし、丸ごと真似して話すのはNG。浅い印象になるばかりか、面接官がその要約サイトや解説動画を知っている可能性もあります。参考にするのは、あくまでも本の概要に留めておき、解釈や共感ポイントは自分の考えや言葉を使ってください。
無理して難しい本を選ばない
読んだ本を選ぶ際、無理に難しい本を選ぶ必要はありません。回答では、「なぜその本を読んだのか」という目的と、「その本から得たもの」という学びが大切です。そのため、いくら難しい本を読んでも、それを自分なりに噛み砕き知識として吸収できていなければ意味がありません。
また、本の説明をした際に、面接官から内容について深掘りされる可能性もあります。難しい本を選んだがために、質問に答えられずマイナス評価になってしまうのは本末転倒でしょう。
過去に読んだ本を再読する
過去に読んだ本を読み返すこともおすすめです。一度読んだ本であれば要点を押さえやすいので、時間をかけずに内容を把握することができます。また、再読すると新たな気づきを得られるのもメリット。
「以前読んだときと感じ方が変わった」という視点で話せると、思考の成長や価値観の変化も伝えられるため、むしろ評価につながるケースもあります。好きなページを読み返すだけでも印象に残っている考えやフレーズを思い出せるので、慌てずに本棚を探してみましょう。
比較的短時間で読み終わる本を読む
時間が限られている場合は、比較的短時間で読める新書やビジネス書を1冊選んで読むのもおすすめです。すべてを完璧に理解する必要はなく、要点を押さえたうえで「どこに注目したのか」「どんな学びがあったのか」を整理することが重要です。
面接では網羅的な知識よりも、自分なりの気づきや考えを伝える方が評価されやすいため、ポイントを絞って準備しましょう。
このように、「最近読んだ本」がない場合でも対処法はいくつかあります。大切なのは、本の量や難易度ではなく、「自分の言葉で語れるかどうか」です。短時間でも工夫次第で十分に準備できるため、焦らずポイントを押さえて対応しましょう。
雑誌・漫画・実用書のジャンルは避ける
最近読んだ本として、雑誌や漫画を挙げるのは避けてください。就活の面接の回答としてエンターテイメント要素が強い本はふさわしくないと思われたり、「読書の習慣がない」と判断されたりする可能性が高まります。
同様に、レシピ本・図鑑・旅行ガイドといった実用書ジャンルも控えた方が無難でしょう。
面接対策について、「就活の面接対策をしたい!新卒におすすめの方法や頻出質問110選を紹介」の記事でもまとめているので参考にしてください。
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面接で最近読んだ本について聞かれる深掘り質問
「最近読んだ本」を答えた後に、面接官からさらに踏み込んだ質問をされることがあります。深掘り質問にも詰まらず回答できるように、準備をしておきましょう。
一番印象に残っているシーンや言葉を教えてください。
面接官が知りたいのは、一冊の本をどれだけ深く読んでいるか、理解しているかです。一語一句まで正確に伝えることよりも、その言葉やシーンが自分とどうリンクしたのか、またどのような影響を与えたのかを語りましょう。
なぜ、その本を選んだのですか?
「〇〇に悩んでいて解決のヒントを得たかった」「△△に興味があり知識を深めたかった」など、背景をセットで伝えると説得力が増します。目的を持って行動できる人だという印象にもつながるでしょう。
月に何冊くらい本を読んでいますか?
特に履歴書やESに「趣味は読書」と書いている場合、この質問をされる可能性が高くなります。正直に答えつつ、「忙しい中でも週に1回は読む時間を確保している」など、習慣化の工夫を伝えると好印象です。
無理に多く見せるよりも、安定して継続している姿勢を示すことが大切です。
他にはどんな本を読みましたか?
面接用に読んだ印象がある、あるいは特定の分野を掘り下げる探究心の強さを知りたいなどが、この質問の意図です。
読書習慣や興味の幅チェックされており、ジャンルがバラバラでも問題はありませんが、「〇〇に関心があり、この分野の本を中心に読んでいる」といった軸を示せると評価されやすくなります。また、複数の本から得た学びを関連づけて話せると、より深い理解力をアピールできます。
面接での深堀り質問については「【面接質問集】就活でよく聞かれること40選!答え方のポイントや回答例も解説」の記事でも詳しく解説しているのでご参照ください。
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読んだ本を面接に活かしたいあなたへ
面接で「最近読んだ本」を聞かれるのは、単なる雑談ではなく、あなたの価値観や思考力、学び続ける姿勢を総合的に見るためです。どんな本を読んだか以上に、本を選んだ理由や学んだことが重視されます。
「最近読んだ本」は、準備次第で大きなアピールポイントになります。本を通じて得た学びを、自分のストーリーとして伝えられるようにしておきましょう。それが、あなた自身の魅力をより深く伝える一歩になります。
もし、「読書量や要約力に自信がない」「読書が好きだからこそ面接に活かしたい」と思っているなら、ぜひキャリアチケット就職エージェントにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。