面接で「苦手な人」を聞く理由は?質問への回答例とポイントを解説!

このページのまとめ

  • 面接で「苦手な人」を問われるのは、応募者の人柄や価値観をチェックするため
  • 面接で苦手な人のタイプを答える際は、具体的な理由と問題の解決法も伝える
  • 面接で「苦手な人はいない」と回答するのは、質問意図が汲めていないと見なされる

面接で「苦手な人」を聞く理由は?質問への回答例とポイントを解説!のイメージ

「面接で苦手な人を聞かれたらどう答えるべき?」「どんな人が苦手でも大丈夫?」などと悩む就活生もいるでしょう。面接で苦手な人が聞かれるのは、就活生の人柄や困難への対処法を知るためです。どのように対応しているか、具体的に伝えてみましょう。

この記事では、面接で苦手な人を聞かれた場合の回答例やポイントを解説しています。最後まで読めば、どのように苦手な人について回答すればいいかわかるはずです。

面接で聞かれる質問と回答を相談したい

   
目 次

面接で「苦手な人」について企業が聞く理由

面接で苦手な人が聞かれる理由は、就活生の人間性や能力を知るためです。社会にはさまざまな考え方をする人がいるため、苦手な人ともうまく関われるかどうかをみています。

ここでは、面接で苦手な人について聞かれる理由を3つ紹介するので、回答時の参考にしてください。

就活生の人間性を知るため

面接官は就活生の苦手な人を聞くことで、どのような人間性をもっているかを確認しています。どのような人が苦手かを知れば、その人の性格が見えやすくなるためです。

たとえば、「時間にルーズな人が苦手」であれば、「時間を守ろうと気をつけているタイプなんだろう」と推測できるでしょう。人柄は会社の雰囲気にあうかを確認するために必要なので、よく見られる部分です。

困難な状況への対応力を把握するため

面接で苦手な人について聞くのは、困難な状況への適応力を把握するためでもあります。仕事は思い通りにいかない場面が多く、柔軟な対応力が必要だからです。

苦手な人と会ったときのように、大変な場面で落ち着いて対応できるかどうかは重要です。困難な場面でトラブルを起こしていては、仕事ができません。苦手な人との向き合い方から、どのように考え、行動できる人物なのかが見られています。

苦手な人とも協力できるかを見るため

苦手に感じる人と協力できそうかどうかも、苦手な人からは判断されています。「どのような状況や人とでも前向きに仕事をしていける人材か」を判断する必要があるからです。

ビジネスシーンでは、苦手な相手とも関わる機会が多くあります。仕事を円滑に進めるためには、「苦手な人」という理由で避けることはできないでしょう。

苦手な人でもよい関係を築くために、どのような行動がとれるかを判断しているのです。

苦手な人に対して自分がどのような対応をしているかは、自己分析を行って振り返ってみましょう。自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事を参考にしてください。

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面接で「苦手な人」を答える際の構成

苦手な人についてわかりやすく答えるためには、構成が重要です。どのような順番で話せばいいか、わかりやすい伝え方を知っておきましょう。

ここでは、面接で苦手な人を答える際の構成について解説します。

1.苦手な人の特徴を具体的に述べる

まずは苦手な人の特徴や性格を具体的に説明しましょう。結論から伝えることで、わかりやすい内容になるからです。

たとえば、次のような言い回しで伝えてみましょう

・私が苦手な人は、時間にルーズな人です。
・私は責任感のない人が苦手です。
・私が苦手な性格は協調性がない人です。

理由を具体的に説明することで、内容に説得力が増します。「なんとなく」「生理的に受け付けない」といった感情論は、説得力に欠けてしまうので避けてください。また、面接官に「自分勝手」「協調性に乏しい」などのマイナスイメージを与える恐れもあります。

2.納得感のある苦手な理由を提示する

納得感をもたせるために、苦手と感じる理由も伝えましょう。理由を伝えることで、あなたの人柄や価値観を面接官に伝えられます。

たとえば、「遅刻をする人は、相手に迷惑をかけ、貴重な時間を奪ってしまうので苦手です」のように理由を伝えれば、あなたの考えを明確にできます。「なぜ苦手なのか」は自分を伝えるために重要なので、忘れないようにしてください。

3.実際のエピソードを伝える

苦手に感じる理由について、実際のエピソードを伝えてください。たとえば、「アルバイトをしていたとき、よく遅刻をして迷惑をかけている人がいた」などのエピソードを添えたうえで「苦手な人」について伝えれば、客観性が出て説得力も増すでしょう。

「なぜ苦手なのか」という理由は、「自分はそうではない」「自分はそうなりたくない」という自身の価値観にもつながります。理由の根拠を示して面接官を納得させ、自分をより効果的にアピールしましょう。

4.苦手な人と接するときの対処法を伝える

面接では、苦手な人の特徴だけでなく、苦手な人への対処方法についても言及しましょう。面接官に「どのような人とでも向き合っていく姿勢」を見せ、対応力の高さをアピールすることが重要です。

たとえば、「時間にルーズな人」が苦手な場合、「指定した期日を守ってもらうために、いつなら可能かを確認して対処した」など、今までの経験から導き出した、苦手な人と付き合ううえで心掛けていることを伝えてください。

5.入社後はどのように対応するか伝える

入社後についても、どのように対応していくかも伝えましょう。面接官はあなたが入社後に、苦手な人でも関わっていけそうかどうかを見ています。

たとえば、「入社後も時間にルーズな人がいた場合、事前確認を何度も行うことで遅れないように対応していきます。」のように、どのように接していくかを伝えてください。

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面接で「苦手な人」について答える際のコツ

面接で苦手な人について答える場合、企業が求める人物に合わせるのがおすすめです。求めている人材に合致するほど、評価は高まります。

自己分析で「自分の苦手」を具体的に理解する

まずは自己分析を行い、どのような人が苦手なのか整理しておきましょう。あいまいな理由で苦手だと思ってしまうと、説得力のない回答になってしまいます。

自己分析を行い、「なぜ苦手なのか」「どのような部分をだめだと感じるのか」を整理してみてください。理由が具体的になるほど、説得力のある回答になります。

ほかのアピールと関連した内容にする

自分の性格や特徴に一貫性を持たせるために、ほかのアピールと関連させるのもおすすめです。面接官も、あなたがどのような性格なのかイメージしやすくなります。

たとえば、「苦手な人は時間を守らない人」と答えたとしましょう。自己PRで「誠実さ」「真面目さ」をアピールすれば、「真面目だから時間を守る人だ」「誠実だから時間を破って迷惑をかけるのが嫌いだ」などと想像できるでしょう。

苦手な人単体で考えるのではなく、ほかのアピールとうまく組み合わせができないかどうかも考えてみてください。

企業の求める人物像にあう回答にする

企業の求める人物像を調べ、合いそうな性格を回答するのもおすすめです。企業研究を行い、どのような人物が評価されるか確認しておきましょう。

たとえば、チームワークを求める企業であれば、「協調性がない人は苦手」と伝えることで、チームワークを大事にしていることが伝わります。苦手な人からでも、会社に合いそうな性格をしていることがわかるでしょう。

企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しています。求める人物像に合わせて、特徴をアピールしてみましょう。

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苦手な人が思いつかない場合の探し方

苦手な人が思いつかない場合は、過去の経験を振り返ったり、周りに聞いたりしてみましょう。ここでは、苦手な人が思いつかないときに試したい、4つの方法を紹介します。

これまでのトラブルを振り返る

これまでのトラブルを振り返り、どのような理由で苦手に感じたのか思い出してみましょう。自分の許せなかった行動や発言を思い出せば、自分の苦手な人がわかります。

過去のトラブルを思い出すときは、「なぜトラブルになったのか」「どの部分が苦手だったのか」を思い出してみてください。

うまく関われなかった人を思い出す

トラブルにはならなくても、うまく関われなかった人も思い出してみましょう。苦手だと感じる部分があると、ぎこちなくなったり、避けようとしたりしてしまいます。

うまく関われなかった人を思い出す場合も、「なぜうまくいかなかったのか」を考えるのが大切です。あなたなりの理由があるはずなので、じっくりと考えてみてください。

友人や家族に聞いてみる

自分だけでは思い出せない場合、友人や家族に聞いてみるのもおすすめです。周囲からの客観的な印象を聞くことで、気づけることもあります。

また、自分では苦手だと思っていなくても、周囲からすると苦手そうな人もいるでしょう。友人などから話を聞き、自分にあわないかどうか考えてみてください。

強みや長所の逆を考える

強みや長所の逆を考え、あわないか考える方法もあります。自分ができることをできなかったり、自分が守りたいルールを守れない人は、苦に感じるケースが多いからです。

たとえば、約束を守ることを大切にしている人は、約束を守らない人が苦手かもしれません。「あたりまえのことをなぜできないのか」と思ってしまうためです。

苦手な人が思いつかない場合、強みや長所の反対を考え、自分が許せそうか考えてみましょう。長所の一覧については、「長所でアピールできる性格の一覧は?就活でのアピール方法も解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。

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面接で「苦手な人」を回答する際の例文10選

ここでは、苦手な人について回答する際の例文を10個紹介しています。

例文1:協調性がない

私が苦手に感じるのは『協調性のない人』です。

大学のサークル合宿の出来事ですが、チーム全体で、朝8時にホテルの朝食をとるところから事前のスケジュールを決めていました。しかし、朝食の時間になっても現れない人がいたため、部屋まで確認しに行くと、『まだ寝ていたいから朝食はいらない』と言われてしまいました。

朝食後に『チェックアウトの時間だから行こう』と頼んでも、『レイトチェックアウト料金は払うから』と昼まで動こうとせず、ほかのメンバーも『身勝手過ぎる』と腹を立て、場の空気が悪くなってしまいました。相手の要求を飲んで待つだけではほかのメンバーの不満が募りますし、協調性のない人は許されていると思い込んでしまいます。

今後はそのようなことがあれば、相手の要求と自分たちの希望を取り込み、『何時までは待つけれど、それが難しければ先に行ってどこかで待ち合わせる』などのすり合わせを行っています。」

回答のポイント

ここでは、実際に起きた出来事に加えて、当時の感じた気持ちを正直に語っています。苦手なタイプの人とのやりとりを思い出し、自身にも原因があったのではないかと反省をしつつ今後の対策案を考えていることがポイントです。

このことから、どのような人とでも折り合いをつけようとする前向きな姿勢を伝えられます。

例文2:時間にルーズ

「私は『時間にルーズな人』が苦手です。
私は、遅刻は相手に迷惑がかかるという考えで時間を厳守したいタイプなので、時間にルーズな人に苦手意識があります。そのため、頻繁に遅刻する相手には、本来の予定よりも少し早めの時間を伝えて対応をしていました。

しかし、別の友人が『遅刻は相手の時間を奪う行為だ』と時間を守る重要性を諭したところ、その後は遅刻が激減しました。
今後は、物事の重要性をしっかり伝えることで、本人の意識改善を図るよう心掛けたいと思っています。」

回答のポイント

自分の性格を踏まえたうえで、どのようなところが苦手なのか、その理由を述べています。対象者をただ批判するのではなく、一緒に対処していく方法があったのだと我が身に立ち返っている点がポイントです。

友人の行動を通じて自身の学ぶ柔軟性を示しています。

例文3:嘘をつく

私は大学のゼミのグループワークでチームリーダーを務めたときに、『嘘をつく人が苦手』だと感じました。

ゼミでは、各チームメンバーに作業の役割を振り分け、2週間後までに内容を調べて共有することに決まっていました。1週間後に進捗を確認したとき、『半分くらいできた』と報告を受けていたメンバーが、いざその期日になってみると半分も終わっていない状態だったことが判明しました。

結局、ほかのメンバーは期日を守っていたにも関わらず、グループ全体の進行が遅れてしまいました。そのとき私は、『間に合わないのなら嘘をつかずに伝えてくれれば良かったのに』と、期日を守れなかったメンバーに対して苦手意識を抱いてしまったのです。

しかし、私の進捗管理にも甘い点があったのではと振り返り、期日前に1度集まりチェックをしていれば防げたと反省するにいたりました。その後は、作業見積りを細かく把握していくよう努め、無事にグループワークを終えることができました。

回答のポイント

身近な具体例を用いて、相手を苦手と感じた状況を伝えているのがポイントです。面接官からも、「それならば苦手でも仕方がない」と共感を得やすくなるでしょう。

さらに、自身の反省と解決方法を述べることで、「人のふり見て我がふり直す」を実践する人物だとアピールできます。

例文4:挨拶ができない

私は挨拶ができない人が苦手です。私は人間関係を大切にするタイプの人間であり、コミュニケーションを円滑にするためには挨拶が重要だと考えています。飲食店でアルバイトをしていますが、メンバーの中にあまり挨拶をしない人がいました。

挨拶をしない人がいることにより、 店舗の雰囲気が悪くなりチームワークも欠け、 業務に支障が出てくる場面もありました。そこで私は、挨拶ができない人とのコミュニケーションを改善するために、自分自身が積極的に挨拶を行うことに。相手に対して明るい雰囲気を示し、コミュニケーションの一歩を踏み出すよう努めました。

そこでの経験により、挨拶が苦手な人に対しては相手のペースやスタイルに 合わせながら、ゆっくりと関係性を構築していくことが大切だと気づきました。

回答のポイント

挨拶はとても大切なことであり、挨拶をすることでどのようにチームに影響を与えられるのかを述べており、そのような人に対して挨拶の重要性を伝えてチームワークを良好に働きかけられる人だという点がアピールできています。

例文5:悪口を言う

私は他人の悪口を言う人が苦手です。他人を批判することや悪口を言うことは、信頼関係や協力関係を損ねる可能性があるため、苦手と感じています。

同じサークル内でその場にいない人の悪口をよく言う人がいました。人の悪口を聞くことは良い気分にならないため、あまり聞かないようにしていたのですが、その場の雰囲気も悪くなるため、改善したいと考えておりました。

しかし、一方的に悪口をやめるように言ったとしても、今度は私がいないところで私の悪口を言うことになるだけで改善にはつながらないと思ったため、そこで私は不満の原因を聞いたり、改善策を一緒に考えるように話し合いを行いました。その結果、そこまで不満があるわけではないのに、悪口を言って同調してもらいたいだけであることがわかりました。

そこでの経験により、 相手の気持ちを理解して解決策を見つけるためにはコミュニケーションを密に取ることが重要だということがわかりました。

回答のポイント

人の悪口で周囲の空気はとても悪くなります。そのまま話を受け流していても時間が過ぎれば終わることかもしれませんが、ここでは周囲との関係性を良好にして円滑なコミュニケーションを取る方向に実行できるという理由を示すことができています。

例文6:約束を守らない

私が苦手な人は、約束を守らない人です。約束を破ることで信頼を失い、相手に迷惑もかけてしまうので苦手に感じています。

大学の授業にて、グループワークを行う機会がありました。10人で発表を行う予定であり、一人ずつ役割分担を行い、2週間後に状況報告もかねて集合することにしました。

しかし、打ち合わせの時間になってもこない人がおり、連絡も付かなくなってしまいました。そのときはこなかった人の役割を全員で協力し、分担できましたが、周囲に迷惑をかけるのはよくないことだと思います。

例文7:高圧的

私が苦手な人は、高圧的な人です。相手とよい関係性を築くためには、高圧的な態度はよくないと考えています。

スーパーのアルバイトをしているときに、高圧的な態度が目立つお客さまがいました。商品の在庫を確認をするだけでも命令口調で、怖がる従業員が多く出てしまいました。

私も接客する場面があり、高圧的だと感じながらも、丁寧に対応することを心がけました。相手がどのような態度であれ、こちらが態度を変えることは良くないと感じたからです。

最初のうちは高圧的な態度だったお客さまも、何度も接客を行い、覚えてもらうことで、ほかのお客さまと変わらない雰囲気になりました。この出来事から、どのような方でも真摯に対応し続けることが大切だと感じ、いつも丁寧な対応を心がけています。

例文8:すぐに否定する人

私が苦手な人は、どのようなこともすぐに否定してしまう人です。ネガティブな気分になってしまうので、苦手に感じています。

私が部活動をしていたときの同期が、すぐに否定する人でした。全国大会出場を目標にすると「自分たちには無理だ」と否定したり、練習メニューを変えようとすると「もっと簡単にしたほうがいい」のように発言したりしていました。

なぜ否定するのだろうと考えて話を聞いてみると、自信がないからだと教えてくれました。そこからは自信がもてるように、どのようなことでも肯定的に伝えるようにした結果、徐々に前向きに考えてくれるようになりました。

この出来事から、すぐに否定する人に対しては、いつもよりポジティブな発言をするように心がけています。自信をもってもらうことで、相手も前向きな発言ができるようにはたらきかけていきたいです。

例文9:自己中心的

私が苦手な人は、自己中心的な人です。周囲のことを考えず、自分だけがよければいいと考えているので苦手です。

アルバイト先の飲食店では、大声で騒ぎ、周囲に迷惑をかけているお客さまがいました。そこで、「ほかのお客さまの楽しい時間を奪っているので気をつけてください」と注意したところ、落ち着いていただけました。自分たちが迷惑をかけていると思わず、普段通りに過ごしていただけと話しがありました。

この出来事から、自己中心的に見える人は、自分がどうしたいかを大事にしていることがわかりました。トラブルがあった際には、周囲の状況を伝え、配慮してもらうように伝えることで対応したいと思います。

例文10:話を聞かない

私が苦手な人は、話を聞かない人です。意見を言いたくても聞いてもらえない、受け入れようとしてくれない人は苦手に感じます。

大学のゼミにて、教授から出されたテーマについて話し合う機会がありました。一人ずつ意見を言いあおうと考えていたのですが、一人のゼミ生が「自分の意見が正しい」と言い、周囲とトラブルになることがありました。

そこで私は、なぜ正しいと思うのかをじっくりと聞き、納得いくまで自由に話してもらうことにしました。話をひと通り聞いた後で意見を伝えると、聞く意思をもってもらえ、話し合いを無事進めることができました。

この出来事から、話を聞かない人がいたら、まずは話を全部聞いてあげることが大切だと学びました。自分の意見をぶつけるのではなく、まずは受け入れることで接していきたいと思います。

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面接で「苦手な人」を答えるときに避ける内容

ここでは苦手な人を聞かれた場合に、避けたい解答を紹介します。

「苦手な人はいない」 と回答する

「苦手な人はいない」という回答は避けましょう。「この人苦手だな」と感じたことが一度もない、というのは非現実的とされるのが一般的です。

「いない」と回答してしまうと、面接官に「思い浮かばずにとっさにいないと答えているのではないか」「良い子に見られたいだけなのでは」と捉えられるリスクがあります。もしくは、「今までほとんど人と関わることがなかったのでは」と感じさせてしまう恐れも。

ほかにも、「苦手だと思わないようにしている」「良いところを見るようにしている」と言った回答は、「苦手な人は?」という質問の意図から逸れてしまっているので気をつけましょう。

「嫌いな人」など直接的に表現する

面接では、「嫌いな人」という表現は控え、「苦手な人」と表現したほうが良いでしょう。面接官によっては、「どんな人が嫌いなの?」という言い回しで聞いてくることもあります。

しかし、そのまま「嫌いな人は」と答えると、「どうしても相容れない存在」といった印象を強く与えかねません。回答する際は、できるだけネガティブな表現を避け、前向きなイメージを伝えられるよう努めましょう。

「関わらないようにしている」と伝える

「苦手だと感じた人とは話さない」など、最初から人を避けてやり過ごすような回答は、マイナスイメージにつながる恐れがあるためNGです。企業は応募者の問題解決能力や対応力を見極めようとしています。

苦手な人と付き合うのは難しいですが、相手にわかりやすく態度で示すやり方は「自己中心的」と見なされることも。面接官に「仕事においても嫌なことから逃げる人間なのでは」と判断される恐れがあるでしょう。

苦手なタイプをとにかく伝える

自分の苦手なタイプをとにかく伝えるのも、質問の意図からずれてしまいます。面接官は苦手な人を聞き、どのように対応できるかを見ているので覚えておきましょう。

苦手な人をとにかく伝えてしまうと、「人間関係の好き嫌いが激しく、協力して仕事ができない」と思われてしまいます。苦手な人は1つの性格だけにして、伝えるようにしてください。

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「苦手な人」を聞かれたときのNG例文

ここでは、苦手な人を聞かれた場合のNG例文を紹介します。

苦手な人はいないと伝える場合の例文

私に苦手な人はいません。人にはそれぞれの個性があり、個性を尊重してどんな人ともうまく付き合っていくことが大切だと考えているからです。

また、苦手なく接することができるのは、私のコミュニケーション力の高さがなせることだと思っています。このコミュニケーション力を貴社でも活かして活躍していきたいです。

回答のポイント

誰とでもうまくコミュニケーションを取ることができて、苦手な人がいないのは相手に良い印象を与えると思うかもしれません。しかし、実際にはさまざまな人がいて今後さまざまな人と仕事をしていくことになるので、あなたがどのような対応ができるのかを企業は知りたがっています。

また、「苦手な人はいない」というのは、本当なのか疑う面接官も出てくるでしょう。苦手なタイプがいるのは当然のことなので、自分をよく見せるために嘘をついていると疑われるかもしれません。

関わらないようにしていると伝える例文

私が苦手な人は、コミュニケーションが取れない人です。コミュニケーションが取れない人は、チームの輪を乱してしまうからです。

大学のサークルにて、人の話を聞くことができない 人がいました。その人がいることにより、サークル内でも決め事やサークルの行事もうまくいかないため、チームの意見を理解してもらえるまで何度も説得を続けました。

しかし、納得してもらえないこともあり、そのたびにうまくいかずに苦労しました。そのため、コミュニケーションを取ることができない人とは、ある程度距離を置くことも必要だと感じました。

回答のポイント

苦手な人がいることは自然なことですが、改善策を実施していないのがかえって悪い印象を与えてしまいます。あなたが苦手な人とはどのように接していき、どうすれば良好な関係性が築いていけるか理由を述べるようにしましょう。

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面接で「苦手な人」の回答に困っているあなたへ

企業が面接で 「苦手な人」 を聞くのは、応募者の人間性などの人柄を把握したり、対人との対応力を知るため。会社に入って仕事をすれば、自分と相性が合う人とばかりと仕事をすることは なく、自分と合わない人とも一緒に仕事をしなければならない場面はよくあることです。

そのような中で、どのような立ち振る舞いができるのかを面接で知りたいと考えているため、就活生にこのような質問をしている理由といえるでしょう。

回答では、「具体的にどんな人が苦手なのか」「なぜ苦手だと感じているのか」「苦手な人とどのように対応していくのか」 理由とともにを示すことが必要です。

企業が納得する回答を用意するためにも、面接対策はしっかり行っておきたいところ。面接対策は一人でやるよりも、プロと行うのがおすすめです。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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