アルバイト経験を自己PRする際のポイントとは?5つの例文つきで解説

このページのまとめ

  • アルバイト経験を自己PRに書くときは、業務内容よりも取り組み方に重点を置くこと
  • 自己PRにアルバイト経験を書くときは、実体験を入れて説得力を出そう
  • 自己PRに書くアルバイト経験は、企業の求める人物像とマッチするものを選ぼう
  • 自己PRは「結論→根拠となる実体験→仕事への意気込み」にすると伝わりやすい

アルバイト経験を自己PRする際のポイントとは?5つの例文つきで解説のイメージ

「自己PRでアルバイト経験をアピールしたい!」という就活生は多いのではないでしょうか?
自己PRのポイントが分からないと、どう書けば良いか悩みますよね。
自己PRは、アルバイト先の業務内容よりも、取り組み方に重点を置くのが重要です。
伝え方を工夫すれば、アルバイト経験を通して採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
このコラムでは、アルバイト経験を自己PRする際のポイントを、5つの例文つきで解説します。

 

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自己PRでアルバイト経験をアピールするのはアリ?

アルバイト経験は、仕事への取り組み方をイメージさせるので、自己PRで書くのにおすすめです。
そもそも自己PRとは、企業側が応募者の性格や能力、仕事への適性の高さをチェックするもの。
アルバイトへの取り組み方をポジティブに説明することで、自分の魅力を効果的にアピールできるでしょう。

必ずしも派手なアルバイト経験である必要はない

自己PRでは、アルバイト先そのものよりも業務に取り組む姿勢が重視されるので、必ずしも派手な経験である必要はありません。
アルバイトは、社員のサポート役として活躍し、ルーティンワークが一般的。
「与えられた業務をどう考え、どう取り組むか」を説明することで、一般的なアルバイト経験でも好印象を与えられるでしょう。
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アルバイト経験を自己PRするときの4つの注意点

自己PRは、ただアルバイト経験を書けば良いわけではありません。魅力的な自己PRにするために、注意したいポイントを確認しておきましょう。

1.企業秘密は書かない

アルバイト先の企業秘密を自己PRに書くのは、情報漏洩に当たるのでNGです。アルバイトとはいえ、機密情報に関する守秘義務は守る必要があります。「入社後も情報漏洩させるリスクが高い」と判断されるので、不必要な情報は書かないようにしましょう。

2.具体的なエピソードを入れる

アルバイト経験は、実体験となるエピソードを入れ説得力を出すのがポイント。
ただ「アルバイト先の売上アップに貢献しました」と言っても、採用担当者には響きません。「売り場のレイアウト変更を提案した」「SNSで販促した」など実体験を絡めて説明し、具体性を持たせましょう。

3.業務内容よりも努力の過程に重点を置く

アルバイト経験は、業務内容ではなく努力の過程に重点を置きましょう。
おすすめなのは、問題解決のために努力した経験を伝えること。自分で考え、行動する力は社会人になっても求められます。再現性のある強みなので、積極的に自己PRでアピールしましょう。

4.企業が求める人物像との共通点をアピールする

自己PRは、企業が求める人物像にマッチする経験を書くのがおすすめです。
アルバイト経験によっては、企業の求める人物像に合わない可能性があります。たとえば、「与えられたタスクに集中する能力」を求める企業に対し、「リーダーシップを発揮した経験」をアピールしても評価されにくいでしょう。
企業目線でアルバイト経験を見直し、業務と関連性の高いエピソードを選ぶのがおすすめです。

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自己PRの基本的な3つの構成

自己PRは、下記の構成を意識して作りましょう。

1.最初に結論を伝える

最初に「私はハードルが高いほど燃える人間です」というように、結論となる長所を書きます。結論から始めることで、話に引き込みやすくなるからです。
「Mr.逆境」など、自分に対して印象的なキャッチフレーズをつけ、興味を引くのも1つの手でしょう。

2.根拠となる実体験を説明する

長所を書いたら裏付けとなる実体験を説明し、説得力を持たせましょう。「アルバイトで問題にぶつかった経験→問題解決に向けてとった行動→結果」の順に説明すると、話が伝わりやすくなります。

3.経験を活かして仕事で貢献できることを書く

アルバイト経験を活かして仕事で貢献できることを書き、入社への意欲を伝えます。企業の業務内容と絡めて説明すると、仕事への適性の高さをアピールできるでしょう。
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自己PRを書く前に知っておきたい7つのQ&A

自己PRを書く際に、疑問に思うポイントは人それぞれかと思います。作成前に、下記で7つのQ&Aをご参考ください。

1.書かないほうが良いアルバイトはある?

自己PRでは、キャバクラやホストクラブといった水商売系のアルバイトは書かないほうが無難です。一般的な企業は、水商売系のアルバイトに対してマイナスイメージを持つ傾向にあります。
余計なリスクを避けるためにも、水商売系アルバイトは「飲食店」と言い換えるか、ほかのアルバイト経験を書きましょう。

2.短期アルバイトでもアピールできる?

短期アルバイトの場合は、「複数の業務に従事した経験」をアピールするのがおすすめ。短期アルバイトは期間が短い分、1つの経験では「根気がない」イメージにつながりかねません。
「複数の職場を体験したことで、コミュニケーション術が身に就いた」など短期ならではの魅力を伝え、ポジティブな印象に仕上げましょう。

3.途中で辞めたアルバイトも自己PRに書ける?

途中で辞めたアルバイト経験は、辞めた理由をセットで説明するのがベター。やむを得ない事情を説明することで、「途中で辞める=継続力がない」イメージを避けられるでしょう。
ただし、学業や部活を優先するために辞めた場合は、アルバイト経験以外を書いたほうが無難です。時間を割いて力を入れたことをアピールしたほうが、アピール力の高い自己PRになるでしょう。

4.役職や実績がないけど大丈夫?

自己PRでは、前向きにアルバイトに取り組む姿勢が評価されるので、役職や実績がなくても問題ありません。主体的にコツコツ努力する人は、派手な役職や実績がなくても好印象につながるでしょう。
ただし、役職や実績がある場合は、実体験を絡めて説明するとアピール力が増します。「アルバイトリーダーとして、〇人のスタッフのシフト管理と教育係を担当した」と説明すれば、採用担当者が働き方をイメージしやすくなるでしょう。

5.どのアルバイト経験を書くべきが分からない!

複数のアルバイト経験がある場合、「1番力を入れたアルバイト」か「企業の業務内容に関連するアルバイト」を1つ書くのがおすすめです。
ただし、明確な目的がある場合は、アルバイト経験を複数書いても問題ありません。「経験の幅を広げるため」など目的意識を伝えることで、複数アルバイトでも好印象につながる可能性があるでしょう。

6.アルバイト経験は嘘をついてもバレない?

企業の採用担当者は、人を審査するプロのため、アルバイト経験は嘘をつかないほうが無難です。
自己PRではうまくいっても、質問されたときにしどろもどろになり、嘘がバレる可能性はゼロではありません。
余計なリスクを避けるためにも、アルバイト経験は正直に答え、誠実な印象を心がけましょう。

7.アルバイト経験がない場合はどうすれば良い?

アルバイト経験がない場合は、勉強や部活など、学生時代に力を入れたことを自己PRに書きましょう。学生の本分は勉強なので、アルバイト経験がなくても引け目を感じることはありません。
面接でアルバイト経験について聞かれたときは、「〇〇に専念するためアルバイトしませんでした」と答えましょう。

 

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5つのアルバイト別!自己PRの例文

下記で、5つのアルバイト別に自己PRの例文を見ていきましょう。

1.飲食店

私は問題解決に向けて行動できる人間です。
大学ではカフェでアルバイトをしていますが、販売スペースでの茶葉の売上が低いのが問題でした。
売り上げが低い原因は、スタッフの知識が不足しており、お客様に魅力的な提案ができていないことだと考えました。
そのため、解決に向けて紅茶の飲み比べや勉強会を企画し、スタッフ同士で知識を深めていきました。さらに、紅茶の試飲を店頭で行うことを提案し、お客様に直接紅茶の魅力をアピールしました。
取り組みの結果、スタッフの紅茶に対する知識が増え、お客様のご質問にも的確な答えが返せるようになりました。紅茶の売り上げは目標を達成し、店長からインセンティブを貰えるまでになりました。
この経験から、周囲を巻き込んでチームで取り組む大切さを学びました。貴社に入社した暁には、観察者ではなく当事者としてお客様に寄り添い、問題解決に向けて支えていきたいです。

2.家庭教師

私は、柔軟な姿勢で問題に向き合える人間です。
大学では家庭教師のアルバイトを2年間続けています。高校生に英語を教えていますが、最初は生徒が勉強を投げ出し、授業にならない日が続きました。
「授業を放棄するのは理由がある」と思い、一方的な授業は止め、話を聞くほうにシフトしました。結果、英語の基本が分からず、学校でも授業についていけていないことが分かりました。
その話を聞いてから、独自のテキストと問題集を作り、生徒の習熟度に合わせた授業を心がけました。双方向の会話を意識し、生徒から「先生の授業は面白い」と言われるまでになりました。結果として、赤点だった生徒が、英語のテストで90点を取るまでになりました。
この経験から、一方向ではなく多面的に見る大切さを学びました。
貴社に入社した暁には、お客様一人ひとりと心を開いたコミュニケーションをとり、最適なサービスを提案していきたいです。

3.スーパー

私は、行動力で現状を変えられる人間です。
大学では3年間スーパーでアルバイトをしており、レジ業務を担当しています。積極的にお客様に挨拶し、スムーズで気持ちの良い接客を心がけてきました。
ところが、新しいレジが導入された際、使い方が分からずミスするスタッフが続出しました。その度にレジを中断して対応していたため、お客様をお待たせする時間が多くなりました。問題解決のためには、それぞれのレジで対応する必要があると思い、店長にマニュアルの作成を提案。
基本的な使い方から、エラーが出たときの対処法まで画像をつけて説明することで、誰でも分かるマニュアルを作成しました。結果として、レジのミスは減り、店長やスタッフの方からお褒めの言葉をいただきました。この経験から、相手の目線に立って考える大切さを学びました。
貴社に入社した暁には、お客様の視点から隠れた問題を見つけ、解決に向けてサポートしていきたいです。

4.清掃

私は、限られた時間の中で複数のタスクを同時にこなす自信があります。
この自信は、3年間続けたホテル清掃のアルバイトで培われました。
アルバイト先では、チームでワンフロア15部屋を4時間で清掃する必要がありました。慣れないうちはバスルームの拭き上げに時間がかかり、1人では2、3部屋しか清掃できませんでした。
このままではチームの効率を下げてしまうと思い、作業を並行し無駄のない動きを心がけました。バスルームを洗ったあとにベッドメイクや掃除機をかけることで、水滴が乾き拭き上げにかかる時間を短縮できました。
この結果、作業効率が飛躍的に伸び、1人でワンフロアを清掃できるまでになりました。この経験から、優先順位をつけ工夫して取り組む大切さを学びました。
貴社に入社した暁には、チームで最大限のパフォーマンスが実現できるよう、事務職として貢献していきたいです。

5.コンビニエンスストア

私は分析を行動に移し、結果を出せる人間です。
大学ではコンビニエンスストアで2年間アルバイトをしています。
勤務先のコンビニエンスストアは総合病院に併設されており、入院患者やお見舞いの方が多く利用する店舗でした。
しかし、店内は一般的なコンビニエンスストアと同じ作りのため、窮屈な思いをするお客様が多いと感じました。客層のニーズに応えるため、店長に店内のレイアウト変更を提案。車いすの方が通りやすいよう通路を広くし、併設するイートインスペースに専用席を作りました。お年寄りが見やすいように、商品情報も大きめに印字しました。
結果として、来店されたお客様に「利用しやすくなった」とお声がけいただきました。この経験から、相手の立場に立ち解決策を考える重要性を感じました。
貴社に入社した暁には、お客様の隠れたニーズを察知し、新しいサービスを提案していきたいです。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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