このページのまとめ
- 内定式がない企業には、経費削減やオンライン開催などさまざまなな理由がある
- 個別面談やオンライン交流などを内定式がない代わりに行っている企業もある
- 内定式があるかないかより理念や待遇、成長機会などを重視して企業を選ぶことが大切
「なぜ内定式がない企業があるの?」と、疑問を抱く方もいるでしょう。内定式を開催しない企業には、さまざまな理由や背景があります。そのため、内定式がないという理由だけで、過度に不安を抱く必要はありません。
本記事では、企業が内定式を行わない理由や、自分に合った企業を見つけるためのポイントについて詳しく解説します。内定式だけでなく、さまざまな視点から判断して企業を選びましょう。
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企業が内定式を行わない5つの理由
就活生の中には、内定がない企業に対して不安や疑問を抱いている方もいるでしょう。
内定式を行わない企業には、さまざまな事情や理由があるので以下で詳しく解説します。内定式がないからといって悪い企業というわけではないので、きちんと事情を把握したうえで就活を進めましょう。
1.経費を削減したいから
経費削減は、企業が内定式を開催しない理由の一つです。内定式の開催には、会場費や人件費、資料作成費など、さまざまな費用がかかります。
特に中小企業では、これらの費用を抑えて、その分を社員の福利厚生や研修費用に充てる場合があるようです。内定式をしない代わりに、その分の予算を社員のために使うという考え方は、従業員を大切にする企業姿勢の表れともいえるでしょう。
2.入社式と合同開催するから
一般的に内定式と入社式は別々に開催されますが、近年では両者を合同で開催する企業も増加傾向にあるようです。
式典を一度にまとめて行うことで、会場費などの経費削減につながります。また、内定者と企業が接点をもつタイミングを入社直前に設定すれば、入社への意識をより高められるでしょう。
3.オンラインで開催するから
近年では、オンラインでの内定式を導入する企業も増えています。従来の対面式の内定式とは異なりますが、時間や場所の制約なく参加できるのは大きなメリットといえるでしょう。
オンラインの内定式は、地方在住の内定者の交通費負担を軽減できるほか、より柔軟なスケジュール調整が可能です。また、録画を残せるため、欠席者も後から式の様子を確認できるという利点もあります。
4.内定式を開催する習慣がないから
内定式を開催しない企業のなかには、そもそも内定式を行う習慣がないという場合もあります。これは企業の文化や方針によるものなので、内定者を歓迎する気持ちがないわけではありません。
内定式の代わりに、個別面談や少人数での懇親会の時間を設けたり、内定者同士のコミュニケーションの場を別途用意したりする企業もあります。そのため、内定式とは異なる形で内定者への配慮や企業理解の促進を図っているといえるでしょう。
5.中途採用や通年採用を中心に行っているから
新卒一括採用ではなく、中途採用や通年採用を中心としている企業では、内定式を開催しない場合があります。中途採用や通年採用は入社時期が個人によって異なるため、一斉に内定式を行うことが難しいためです。
このような採用形態の企業では、内定式の代わりに個別の入社オリエンテーションを実施するケースが多い傾向にあります。個別にコミュニケーションをとることで一人ひとりに合わせた丁寧なフォローができるため、内定者にとっては充実した内容になるでしょう。
内定式の有無だけでは、どのような企業か判断できません。その企業の理念や方針、従業員への待遇などの情報をしっかり確認することが大切です。就活では、内定式だけにとらわれ過ぎず、企業の本質を見極めましょう。
「内定式とはどんな意味がある?入社前に準備しておくべきこと」の記事で、内定式や必要な準備について解説しているので、あわせてご一読ください。
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自分に合った会社を見極める5つのポイント
内定式の有無に関わらず、自分に合った会社選びが大切です。就職活動では、以下のポイントを意識して企業選びを進めましょう。企業研究や情報収集を丁寧に行えば、将来の働き方をイメージしやすくなります。
1.企業研究を入念に行う
企業選びで重要なのは、その会社の基本情報をしっかりと理解することです。企業研究を行い、企業の事業内容や経営理念、将来の展望などを調べて把握しておきましょう。
企業の歴史や成長過程を知ると、その会社の文化や価値観も見えてきます。また、決算情報や年次報告書にも目を通すと、経営の安定性や将来性の判断も可能です。
2.説明会や面接で質問する
会社説明会や面接は、企業理解を深められる貴重な機会です。給与や福利厚生といった基本的な条件に加えて、具体的な働き方や職場の雰囲気について積極的に質問することをおすすめします。
特に若手社員の育成方針や、キャリアパスについて質問すれば、入社後の自分をイメージしやすくなるでしょう。また、面接官の受け答えや態度も、企業の社風や雰囲気のヒントになる可能性があります。
3.口コミをチェックする
口コミサイトには、実際に働いている社員や元社員の声が掲載されているので、企業を選ぶ際の指標の一つになるでしょう。社員の率直な声から、職場の実態や課題が見えてきます。
口コミを見る際は、ポジティブな意見もネガティブな意見も偏りなくチェックしましょう。また、投稿時期や部署による違いにも注目すると、入社後をよりイメージしやすくなります。
ただし、個人の主観的な意見も含まれるため、複数の情報源を比較しながら参考程度に考えることが大切です。
4.インターンシップに参加する
インターンシップは、実際の職場の雰囲気や仕事内容を体験できる貴重な機会です。数日間の短い期間でも、実際に働いている人と直接関わることで、企業の文化や価値観を肌で感じられるでしょう。
数週間以上の長期インターンシップに参加すれば、企業や業務についてより理解しやすくなります。また、現場で働く社員の生の声を聞けるのもメリットの一つ。インターンシップ中の社員の様子や、社員同士のコミュニケーションのとり方を観察することで、企業の雰囲気を把握できます。
5.OB・OG訪問で先輩社員の話を聞く
OB・OG訪問では、実際に働いている先輩社員から率直な話を聞けます。入社後のギャップや、仕事のやりがい、職場の人間関係など、普段の説明会では聞けない具体的な情報を得られるでしょう。
先輩社員の経験談は、就活の不安を解消する手助けになります。特に入社1~3年目の若手社員の話を聞けば、自分が入社したあとの姿をイメージしやすくなるでしょう。
上記で紹介した工程については、「就活とは何か?内定を得るために必要な準備とステップ」の記事でも詳しく解説しています。こちらの記事も一読し、就活の参考にしましょう。
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内定式がないことに不安を抱いたときの対処法
内定式が開催されないことがどうしても不安な場合は、採用者への問い合わせや企業のSNSのチェックなどの対処法をとりましょう。以下で具体的に解説します。
採用担当者に問い合わせる
どうしても気になって不安な場合は、内定式が開催されない理由について採用担当者に直接問い合わせてみましょう。
「内定式の代わりに、内定者同士や社員との交流の機会はありますか?」「入社までのスケジュールを教えていただけますか?」など、具体的な内容を聞くのがおすすめです。
問い合わせる際は、時間帯を考慮する、言葉遣いや言い回しに注意するなど、失礼にならないようマナーを守りましょう。
企業のWebサイトやSNSを確認する
企業のSNSやWebサイトの採用ページなどをチェックし、内定者フォローの様子や社内の雰囲気を確認しましょう。
また、企業によっては内定者専用のポータルサイトを用意していたり、オンラインコミュニティを設けていたりすることもあります。有効に活用して、内定者同士のコミュニケーションや情報共有を積極的に行いましょう。
内定式があるかないかだけでなく、就活において不安に感じることがあれば、積極的に情報を収集して解消につなげましょう。
内定を獲得したときに備えるなら、「就活における内定とは?獲得から入社までの流れや採用との違いを解説」の記事もあわせてご覧ください。
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内定式がないことよりも企業との相性が大切
就活において、内定式の有無だけが企業選びの判断基準にはなりません。内定式は1日限りのイベントですが、入社後は長期にわたってその会社で働くことになるためです。
企業を選ぶ際は表面的な形式や慣習にとらわれず、その企業で働くと自分がどう成長できるのか、どのようなキャリアを築けるのかなどを重視して判断するのをおすすめします。企業との相性を慎重に見極めることが、充実したキャリアへの第一歩となるでしょう。
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