このページのまとめ
- SPIができない原因は、公式や解法パターンの把握不足が原因となっていることが多い
- SPIができない人は、言語・非言語分野それぞれの頻出問題に慣れることが重要
- SPIができない場合は、SPI以外の選考方法のある企業も検討するのも方法の一つ

SPIの試験対策に悩む就活生は多く、「対策方法がわからない」「苦手意識がある」など、さまざまな理由でできないと感じる方がいます。しかし、SPIは決して乗り越えられない壁ではありません。
この記事では、SPIができないと感じる主な原因を解説します。また、言語分野・非言語分野それぞれの効果的な対策方法や、どうしてもSPIが苦手な場合の具体的な対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 「SPIができない」と感じる主な5つの原因
- 1.時間配分ができていない
- 2.問題の意図を取り違えている
- 3.自分の苦手分野を放置している
- 4.対策しないまま本番に臨んでいる
- 5.基本的な知識や公式が定着していない
- SPIができない人が押さえたい言語対策のコツ
- 語彙力・熟語の知識を増やす
- 長文読解は設問から読むことを徹底する
- 接続詞・助詞などを問う問題に慣れる
- SPIができない人が押さえたい非言語対策のコツ
- 基本的な問題の公式やパターンを覚える
- 推論は図や表で視覚化して解答する
- 計算ミスを防ぐための工夫を徹底する
- どうしてもSPIができないときの3つの対処法
- 1.SPIを複数回受けて慣れる
- 2.SPI以外の選考方法の企業を探す
- 3.Webテストを優先して受ける
- SPIを突破して内定獲得を目指したい方へ
「SPIができない」と感じる主な5つの原因
SPIができないからといって、「自分は頭が悪い」と過度に自責したり、「内定獲得できない」と不安になったりする必要はありません。SPIは、単なる知識を問う試験ではなく、基本的な学力や論理的思考力、性格面を測るための適性検査です。
原因を正しく理解し、適切な対策を講じることで苦手意識は克服できます。以下で、「SPIができない」と感じる原因を解説するので、自分に当てはまるものを確認してみましょう。
1.時間配分ができていない
「SPIができない」と感じる主な原因は、時間配分ができていないことです。特にWebテスト形式では、1問ごとの時間制限がタイトに設定されています。
対策を始めたばかりの段階では、一問一問に時間をかけ過ぎてしまい、解けるはずの比較的難易度の低い問題にたどり着く前に時間切れとなるケースが多いようです。焦りからケアレスミスが増える、あるいは特定の一問に固執し過ぎて解ける問題を捨ててしまうなど、時間配分の失敗が致命的な失点につながります。
2.問題の意図を取り違えている
問題の意図を取り違えていることも、SPIができないと感じる原因の一つです。SPIの問題、特に数学的な能力を問う非言語分野の問題では、複雑な文章で問題の条件が提示される傾向があります。
焦りや読み飛ばしによって、前提条件や問いの焦点を誤認した結果、計算自体は合っていても、問いの答えとは異なる数値を導き出してしまい、不正解となるのです。知識不足というよりも、読解力と論理的思考力の使い方ができていないことに起因します。
3.自分の苦手分野を放置している
自分の苦手分野を放置しているため、「SPIができない」と感じる可能性があるでしょう。SPIの出題範囲は、言語(国語)と非言語(数学)の2つの分野から出題され、それぞれに多くの単元が含まれています。
多くの就活生は、「なんとなく解ける問題」と「明らかに苦手な問題」を把握しながらも、ついつい解きやすい分野ばかりを優先して対策しがちです。その結果、確率や推論、図表の読み取りなど、自分の苦手な分野が本番で点数を落とす原因になります。
特に、苦手分野の問題は時間がかかる上に正答率も低く、全体のスコアを大きく下げる要因になりかねません。苦手分野から目を背けて、正面から一つひとつの対策ができていないと、本番でスコアを大きく下げ、結果的に「自分はSPIが苦手だ」と自信喪失につながってしまうでしょう。
4.対策しないまま本番に臨んでいる
対策しないまま本番に臨んでいるのも、SPIができないと感じる原因になります。SPIは知識よりも対策の有無で点数が伸びやすい、採用テスト特有の性質をもっているのが特徴です。
「なんとかなるだろう」「まずはエントリーを優先しよう」と、SPI特有の出題形式や問題パターン、出題頻度の高い単元などの対策を怠ると、本番で問題の解法がわからず、時間内に処理しきれないため、実力を発揮できません。
特に非言語分野では、問題ごとの解法を知っているかどうかが解答時間に直結します。事前に対策しなかったことが、「できない」という感覚の直接的な原因となるのです。
就活では適性検査の対策方法以外にも、応募書類の作成や面接対策などやるべきタスクは多岐にわたります。しっかりと計画を立てて、対策したうえで臨まないと就活で内定獲得するのは困難です。
就活に必要な準備は、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事を参考にしてみてください。
5.基本的な知識や公式が定着していない
基本的な知識や公式が定着していないため、SPIへの苦手意識につながることがあるでしょう。SPIの非言語分野では、中学校から高校レベルの算数・数学の基本的な公式や知識が前提として求められます。たとえば、方程式の解き方、割合や比の計算、確率や順列・組合せの基本的な考え方などです。
基礎が定着していないと、いくら問題を解いても、応用問題に対応するのが難しくなります。さらに、言語分野においても、語彙力や文法といった基礎的な知識が不足していると、長文の正確な読解や空欄補充などの問題でつまずきやすくなるでしょう。
非言語分野の算数・数学の基礎や言語分野の語彙・文法の基礎の不足は、両分野で学習の効率を低下させる根本的な原因となります。
「SPIとは?今さら聞けない出題内容や対策のコツを就活のプロが解説!」の記事で、SPIについて解説しているのでチェックしてみてください。
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SPIができない人が押さえたい言語対策のコツ
SPIは対策次第でスコアアップが可能です。特に言語分野は、出題形式や問われる知識がパターン化されているため、効率的な対策が求められます。
「言語分野ができない」と感じる人でも、基礎知識の強化と問題への取り組み方のコツを押さえれば、本番で成果を出すことは可能です。
以下で、SPIができない人が押さえたい言語対策のコツを解説するので、参考にしてみてください。
語彙力・熟語の知識を増やす
SPI言語対策をする際は、語彙力と熟語の知識を増やしましょう。なぜなら、SPI言語分野の多くの問題は、言葉の意味や用法を正確に理解しているかを問う問題で構成されているからです。
たとえば、「二語の関係」や「語句の用法」といった頻出問題は、言葉の知識がないと解くのが困難になります。
知識を増やす具体的な方法としては、SPI対策用の単語帳や問題集を徹底的に活用することがおすすめです。ただ単語や熟語を覚えるだけでなく、その言葉がどのような文脈で使われるのか語句の用法までセットで覚えるようにしましょう。
長文読解は設問から読むことを徹底する
SPIの言語分野に含まれる長文読解問題は、時間を効率的に使うために本文を読み始める前に設問に目を通すことを徹底しましょう。
設問を先に確認することで、本文のどこに注目すべきか、そして何の情報が必要なのかが明確になります。本文を漫然と読むのではなく、必要な情報を探しながら読めるため読解スピードと正答率の向上が期待できるでしょう。
特に、SPIの試験時間には限りがあるため、本文をすべてじっくり読んでいる時間はありません。まず設問を読んで問われている内容を把握したうえで本文を読み進め、設問に関連しそうな箇所にマーカーなどで印をつけながら読み進めましょう。
設問が複数ある場合は、各設問に対応する箇所を本文中から探す意識で読むと、さらに効率的です。また、読解問題では、本文中に書かれていることのみを根拠として解答を選ぶ必要があります。
自分の知識や先入観で判断しないよう注意しましょう。
接続詞・助詞などを問う問題に慣れる
SPIの言語分野の対策をするときは、接続詞・助詞などを問う問題に慣れることも大切です。SPIの言語分野では、接続詞や助詞など、「文や語の関係性を示す言葉」の用法を問う問題が頻出します。
多くの問題演習を通じて出題パターンに慣れ、文脈の構造を正確に把握するスムーズな読解力を身につけましょう。
なかでも、空欄補充形式の問題は文脈の構造把握が特に重要です。空欄の前後から必要な論理的・意味的なつながりを推測する訓練を徹底しましょう。「したがって(結論)」や「なぜなら(根拠)」といった、接続詞が示す論理的な役割を意識しながら問題を解き進めるのがおすすめです。
SPI言語分野の対策方法は、「SPI言語分野の出題範囲・対策方法を解説!効率的に高得点を狙うコツも」の記事を参考にしてみてください。
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SPIができない人が押さえたい非言語対策のコツ
SPIの非言語分野は、論理的思考力と基本的な計算能力が問われる領域です。数学が苦手だと感じる就活生も多いですが、言語分野と同様に、出題される問題のパターンや公式が限られているため、適切な対策を講じることで克服できるでしょう。
ここでは、SPIができない人が押さえたい非言語対策のコツを解説します。
基本的な問題の公式やパターンを覚える
SPIの非言語分野で安定して得点するためには、頻出する問題の公式や解法のパターンを徹底的に覚えることが不可欠です。SPIで出題される数学は、高校数学のような高度な知識ではなく、中学校までの基本的な知識と論理的に活用する力が中心となるでしょう。
SPIでは「料金の割引」「損益算」「仕事算」「速度算(通過算)」「確率」など、出題分野が定型化されています。たとえば、「損益算」であれば原価、定価、売価、利益の関係を示す公式があり、「仕事算」であれば仕事量を1と置いて考えるという決まった解法パターンが存在するでしょう。
まずは、主な公式を暗記し、その公式をどのタイプの問題で使うのかを関連付けて覚えてください。公式やパターンを覚えたら、演習問題を解きながら、覚えた知識を正しく応用できるかを確認してみましょう。
間違えた問題や時間がかかった問題については、どの公式を使うべきだったのか、どのステップでつまづいたのかを分析し解法パターンをノートなどにまとめておくと、効率的な復習につながります。
推論は図や表で視覚化して解答する
推論は図や表で視覚化して解答することも、SPIの非言語分野の対策方法の一つです。推論問題はSPIの非言語分野で難易度が高いとされるため、問題文に書かれている条件を頭の中で処理しようとせず、図や表を使って視覚化してみましょう。
推論問題では、「AはBより背が高い」「CはDの隣に座っている」といった、複数の複雑な条件が提示されます。これらの条件を頭の中で処理しようとすると、情報の見落としや条件間の矛盾が生じかねません。
問題文の条件を図や表を使って整理し、視覚化することが重要です。座席表や順位表、ベン図などの視覚的なツールを用いると、複雑な条件間の関係性がひと目で分かるようになり、論理的なミスを大幅に減らせます。
たとえば、位置関係や順位を問う問題には、線やマス目を使った順位表が有効です。集合の論理を問う問題であれば、情報の包含関係や重なりを整理できるベン図を使ってみましょう。
推論問題は、情報を整理するためのパターンを決めてしまえば、あとはその型に当てはめていくだけで解答しやすくなります。
計算ミスを防ぐための工夫を徹底する
SPIの非言語分野では、計算ミスを防ぐための工夫を徹底することも大切です。正確な計算力はスコアに直結します。
基本的な解法パターンを理解していても、計算ミスで不正解になってしまってはもったいないことです。
計算ミスを防ぐための工夫には、以下の方法が挙げられます。
| 工夫の具体例 | 対策の目的 |
| 途中式を省略しない | どこで計算を間違えたか、または約分を忘れていないかをすぐに確認できるようにする |
| 数字を丁寧に書く | 自分の書いた数字を見間違えるというヒューマンエラーを防ぐ |
| 検算を意識する | 特に時間のある演習時や、解き終えたあとに逆算などを用いて答えの妥当性を確認する |
| 筆算の位置をそろえる | 筆算の位置をそろえる複雑な小数や桁の多い数の足し算・引き算で、桁を間違えるミスを回避する |
これらの注意点を意識して、日々の問題演習に取り組みましょう。また、SPIの非言語分野では、分数の計算や比の計算が多く出題されます。日頃から約分や通分の練習を繰り返すことが、計算速度と正確性の向上につながるでしょう。
SPIの非言語問題の対策方法は、「SPIの非言語問題とは?回答のコツや対策方法を解説」でも解説しています。
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どうしてもSPIができないときの3つの対処法
SPIの対策をしても、どうしても解けなかったり、苦手意識が解消されなかったりする場合もあるでしょう。SPIができないからといって、諦める必要はありません。
ここでは、どうしてもSPIができないときの対処法を3つ紹介するので、参考にしてみてください。
1.SPIを複数回受けて慣れる
SPIが苦手な場合は、複数回受験してテスト形式に慣れるのがおすすめです。多くの場合、SPIは特定の期間内に複数の企業で実施されます。事前に模擬試験や問題集を通じて、出題パターンや時間配分に慣れることで、得点アップにつながるでしょう。
SPIの知的能力検査は、独特な問題形式や限られた時間で解答するスピードが求められます。テストに慣れると、問題を見た瞬間に適切な解法を選択できるようになり、限られた時間内で効率的に解答を進められるため、時間切れを防げるでしょう。
また、志望度の低い企業や早期選考で積極的にSPIを受検し、本命の企業に備える慣らしの場として活用するのも対策の一つです。本番の緊張感のなかで時間配分を体験し、自分の弱点分野を把握できるメリットもあります。
2.SPI以外の選考方法の企業を探す
SPI対策に限界を感じたり、時間をかけたくない場合は、SPI以外の選考方法を採っている企業を探すのも良いでしょう。企業が採用する適性検査には、SPIのほかにも、「玉手箱」や「TG-WEB」など種類はさまざまあり、企業が求める人材像によって、実施している適性検査は異なります。
企業によっては、適性検査を完全に廃止し、人物重視の採用を行っているケースもあるようです。適性検査対策の負担から解放され、よりあなたが活躍できる場所を探すことに集中できるでしょう。
SPI以外の選考方法を実施している企業を探す際は、「SPIなし」「Webテストなし」「筆記試験なし」といったキーワードで企業を検索するのがおすすめです。
適性検査の種類は、「就活の適性検査とは?検査の種類や特徴、受ける際のポイントをご紹介!」の記事をチェックしてみてください。
3.Webテストを優先して受ける
SPIがどうしても苦手な場合は、Webテストを優先して受けるのも方法の一つです。SPIを含む適性検査には、主に「テストセンター型」と「Webテスト型(自宅受検型)」があります。Webテストを優先的に受ける企業を選ぶことで、精神的な負担を減らしつつ選考を進められるでしょう。
Webテストを優先するメリットは、自宅や大学などでリラックスできる環境で受検できる点にあります。また、手元に参考書やメモを用意しやすいため、苦手な問題形式でも落ち着いて対処できる可能性が高まります。ただし、替え玉受験は不正行為であり、絶対に避けましょう。
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SPIを突破して内定獲得を目指したい方へ
「SPIができない」と苦手意識をもつと、「就職できないのでは」「選考に臨むのがつらい」と感じることもあるでしょう。しかし、SPIの出題される問題パターンを把握し、適切な対策をとれば突破できる可能性はあります。
「SPIの対策方法がわからない」「適性検査に突破して内定を得たい」と考える方は、就職エージェントに相談するのがおすすめです。就職エージェントのキャリアチケットでは、適性検査はもちろん、求人紹介や書類選考・面接対策など就活を一貫してサポートします。
一人ひとりにキャリアアドバイザーが付くので、不安や悩みもすぐに相談できます。自信をもって就活に臨みたい方は、ぜひご相談ください。
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